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人狼のリタ
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「赤いお薬が1つ。
金色のお薬が2つ。」
今日もきちんとお薬を飲まなくてはいけないの。
私は人狼だから、変身したら周りの人を襲ってしまうと、ご主人様が言う。
だから、このお薬はきちんと飲まなくては。
「リタ!?
リタ・カトラ・アーキム!!
どこにいーる!?」
あ、ご主人様が呼んでる。
私は急いで薬を飲むと、道具箱を持って名前を呼ぶご主人様の部屋へ駆けつけた。
「は、はい、ノアム理事長様。」
私は不機嫌そうな彼に返事をしながら、跪く。
「まったく、このグズな奴隷めーが。
いいかー?
行くところがないお前を、10万オーグォで買ったのーだ。
お前の仕事は私の命令をすぐに実行することーだ!!」
そう言うと、足をあげるので慌てて持ってきた箱をその下に添える。
「いつものようにピカーピカに、私の靴を磨き上げーろ。
丁寧ーにな。
お前の尊い役目だぞ?
私の靴を磨くのは。」
「はい。」
私は慣れた手つきで、彼の靴を磨いていく。
このノアム・ラ・テルス理事長は、ここ『ラ・テルス魔法研究所』の理事長様。
私は子供の頃、両親を事故で亡くした後、人買いに攫われて、ここに売り飛ばされた。
文句なんか言えない。
他に行くところなんてないもの。
朝から晩まで、この人の機嫌次第で下働きさせられる。
食事も一日に一回あるかないか。
今日もお腹・・・すいたな。
そんなことを考えながら片方の靴を磨き上げると、ノアム理事長はその靴を点検して、
「やり直ーせ。」
という。
「え?
でも、もう、ピカピカに・・・。」
「こことここ・・・、磨いてないーぞ。
頭の中までケダモノ化してるのーか?
なら、今日から服など着らずに裸で過ごーせ。
二本足で歩かず、床を這いながら歩ーけ。
狼に変身したら、その手は足になるのだろーが。」
そういうと、私の服の片袖をその手で引き裂いた。
元々古い服なので大きく破れて胸の近くまで破れる。
「きゃ!!」
思わず裂かれた部分を、手で押さえる。
いつものこととは言え、私は18歳。
胸の近くを男の人に見られるのは恥ずかしい。
長い髪の毛を胸の前に降ろして、見えないようにするのが精一杯。
「は、汚らわしーい。
そろそろ狼の雄を呼べる体になってきたーか。
ろくに風呂にも入らぬから、そのケダモノの混じった体は臭くてたまらんがーな!!」
そういうと、ムチを取り出して背中をぶってくる。
私は体を丸めて、必死に気がすむのを待つ。
「すみません・・・すみません!
私が悪かったです・・・。
申し訳ありません。」
痛みに耐えて謝罪を繰り返す。
早く・・・早く終われ!
頭の中はそれだけになる。
ようやくノアム理事長の気がすむと、
「やり直ーせ。」
と、言われるのでもう一度やり直す。
この時、絶対してはいけないのは泣くこと。
泣けばまたムチで打たれるの。
痛みで気が遠くなりながら、必死に手を動かす。
ようやく磨いた結果に満足して、続けてもう片方の足をどっかりと下ろされる。
う、風圧で飛んだゴミが右目に・・・!
目が痛いから、こすりたい・・・。
「早くしーろ。」
ノアム理事長は、靴に関して異常な潔癖症。
待たせたら、罰が待っている。
私は右目を閉じながら、綺麗に磨き上げた。
急いで靴磨きの道具を仕舞い込むと、手の甲で目を押さえる。
・・・うぅー、痛かった。
そこへ、理事長室の扉を叩く音がした。
「ノアム理事長、お客様がおいでです。」
「お通ししーろ。」
ノアム理事長の返事を受けて、理事長室の扉が開かれる。
声をかけたのはノアム理事長の秘書、テルシャ。
スラリとした金髪の美女で、とても美しい声の持ち主。
そして、テルシャに促されて入ってきたのは、女王陛下の使者。
私は慌てて破れた服が見えないように、カーテンのすぐ後ろに隠れるようにして立った。
「遅かったーな?」
と、いうノアム理事長の言葉に、使者は表情を一瞬曇らせる。
「これでも急いで来たのだ。
途中何度か、一時停止を起こしたようでな・・・。」
「けけっ。
言い訳ー言い訳ー。」
「そこもとはいいであろうよ。
この場所は一時停止が起きぬ、不思議な場所。
他は皆、この18年間不規則に時が止まる。
自然現象を始めとする全ての時が、固まったように止まってまた流れるこの奇怪な状況に耐えているのだ。」
と、使者は言った。
そう、世界は18年間この現象に悩まされている。
魔法の発動もまた同じ。
写真のように一瞬固まって、また動き出すんだって。
でもね、私は生まれて一度もそんな目に会ったことがない。
怖くて人には言えないけど。
そしてこの場所も、私が来てから時が一時停止を起こさなくなったみたい。
だから、他の研究所よりいろんなことが、早く仕上がるんだって。
ノアム理事長は、自分のおかげだと言ってる。
なんだかよくわからない。
使者は軽く咳払いをすると、命令書を広げた。
「我がプガダス国、ペルギス女王陛下のお言葉である。
かしこまって聞くが良い。」
使者の言葉に、私もテルシャも使者の方を向いて跪くけど、ノアム理事長様はスタスタとそのまま歩いて、使者の前に立ち手を差し出した。
「命令書を見せーろ。
どーせ新たな魔法やゴーレムをよこせと言う、催促なのだろーう?」
と、言った。
その態度に使者は、顔を真っ赤にして今にも食ってかかりそう。
「なーんだ?
その態度は。
特に目立った資源のない我が国は、魔法技術の先進国として、他国に優位性を保つ国なのーだ。
我が国の発展は、我が魔法研究所の秘技があればこーそ。
禁忌や倫理を度外視して、開発されたこの研究所の魔法と言う技術をなくしていいのーか?
隣国に舐められて、国境の紛争が激化したらお前は責任取れるのーか?
わかったら逆らうーな。」
と、言うノアム理事長の言葉に、使者は悔しそうに命令書を渡している。
いつものことだけど、嫌な感じ。
「なになーに・・・。
はん、辺境の民が反乱を繰り返すので、雷の魔法と、ゴーレムを10体よこせーか。
去年から、干魃で土地はただでさえ干上がっていーる。
そこからいつも通り税を取ろうとすれば、反発を受けて当たり前だろーに。」
ノアム理事長は、命令書を読みながら鼻で笑っている。
「それーと・・・?
『神を喰らう者』は、まだか・・・だーと?」
そこまで読むと、ノアム理事長の顔色が変わり、命令書をそのまま強く握ってシワシワにしてしまう。
「簡単に言ってくれーる!
まったくこれだから、無知はこまーる!!」
ノアム理事長はそう言うと、クシャクシャにした命令書を床に叩きつけたわ。
そ、そんなことしたら!!
女王陛下の命令書なのに!
「ノアム・ラ・テルス!
無礼であるぞ!!」
さすがに、使者は怒った。
いけない!
いくら、ノアム理事長でも・・・。
「うるさーい!
テルシャ!
言う通りの魔法の呪符と、ゴーレムを渡してやーれ。
それから、『神を喰らう者』は精霊の神殿に文句を言えば良ーい!
そもそも、あそこの巫女が邪魔したことが原因なのーだ!
我が双子の弟、ウロンの犠牲を台無しにしたのーに!!
さあ、帰れ帰ーれ!!」
と、ノアム理事長は叫び出し、使者を部屋から追い出してしまった。
肩で息をするノアム理事長は、私の前で足を上げる。
「靴を磨ーけ!
気分直しーだ!
それから、リター?
地下の研究室に荷物が搬送されーる。
手伝ーえ。
いいなー?」
私はすぐに足を置く箱を置いて、破れた服から肌が見えないように長い髪で隠すと、靴を磨き始めた。
あの地下室に行くの?
私はまだ一度も入ったことがない。
でも、行かないわけにいかない。
靴を磨き終えた私に、ノアム理事長は、
「さあ、裏の搬入口に回ーれ。
いいかー、リタ。
何を見ても、決して口外するーな。」
と、いつもより冷たい口調で言うの。
私は震えながら頷いた。
金色のお薬が2つ。」
今日もきちんとお薬を飲まなくてはいけないの。
私は人狼だから、変身したら周りの人を襲ってしまうと、ご主人様が言う。
だから、このお薬はきちんと飲まなくては。
「リタ!?
リタ・カトラ・アーキム!!
どこにいーる!?」
あ、ご主人様が呼んでる。
私は急いで薬を飲むと、道具箱を持って名前を呼ぶご主人様の部屋へ駆けつけた。
「は、はい、ノアム理事長様。」
私は不機嫌そうな彼に返事をしながら、跪く。
「まったく、このグズな奴隷めーが。
いいかー?
行くところがないお前を、10万オーグォで買ったのーだ。
お前の仕事は私の命令をすぐに実行することーだ!!」
そう言うと、足をあげるので慌てて持ってきた箱をその下に添える。
「いつものようにピカーピカに、私の靴を磨き上げーろ。
丁寧ーにな。
お前の尊い役目だぞ?
私の靴を磨くのは。」
「はい。」
私は慣れた手つきで、彼の靴を磨いていく。
このノアム・ラ・テルス理事長は、ここ『ラ・テルス魔法研究所』の理事長様。
私は子供の頃、両親を事故で亡くした後、人買いに攫われて、ここに売り飛ばされた。
文句なんか言えない。
他に行くところなんてないもの。
朝から晩まで、この人の機嫌次第で下働きさせられる。
食事も一日に一回あるかないか。
今日もお腹・・・すいたな。
そんなことを考えながら片方の靴を磨き上げると、ノアム理事長はその靴を点検して、
「やり直ーせ。」
という。
「え?
でも、もう、ピカピカに・・・。」
「こことここ・・・、磨いてないーぞ。
頭の中までケダモノ化してるのーか?
なら、今日から服など着らずに裸で過ごーせ。
二本足で歩かず、床を這いながら歩ーけ。
狼に変身したら、その手は足になるのだろーが。」
そういうと、私の服の片袖をその手で引き裂いた。
元々古い服なので大きく破れて胸の近くまで破れる。
「きゃ!!」
思わず裂かれた部分を、手で押さえる。
いつものこととは言え、私は18歳。
胸の近くを男の人に見られるのは恥ずかしい。
長い髪の毛を胸の前に降ろして、見えないようにするのが精一杯。
「は、汚らわしーい。
そろそろ狼の雄を呼べる体になってきたーか。
ろくに風呂にも入らぬから、そのケダモノの混じった体は臭くてたまらんがーな!!」
そういうと、ムチを取り出して背中をぶってくる。
私は体を丸めて、必死に気がすむのを待つ。
「すみません・・・すみません!
私が悪かったです・・・。
申し訳ありません。」
痛みに耐えて謝罪を繰り返す。
早く・・・早く終われ!
頭の中はそれだけになる。
ようやくノアム理事長の気がすむと、
「やり直ーせ。」
と、言われるのでもう一度やり直す。
この時、絶対してはいけないのは泣くこと。
泣けばまたムチで打たれるの。
痛みで気が遠くなりながら、必死に手を動かす。
ようやく磨いた結果に満足して、続けてもう片方の足をどっかりと下ろされる。
う、風圧で飛んだゴミが右目に・・・!
目が痛いから、こすりたい・・・。
「早くしーろ。」
ノアム理事長は、靴に関して異常な潔癖症。
待たせたら、罰が待っている。
私は右目を閉じながら、綺麗に磨き上げた。
急いで靴磨きの道具を仕舞い込むと、手の甲で目を押さえる。
・・・うぅー、痛かった。
そこへ、理事長室の扉を叩く音がした。
「ノアム理事長、お客様がおいでです。」
「お通ししーろ。」
ノアム理事長の返事を受けて、理事長室の扉が開かれる。
声をかけたのはノアム理事長の秘書、テルシャ。
スラリとした金髪の美女で、とても美しい声の持ち主。
そして、テルシャに促されて入ってきたのは、女王陛下の使者。
私は慌てて破れた服が見えないように、カーテンのすぐ後ろに隠れるようにして立った。
「遅かったーな?」
と、いうノアム理事長の言葉に、使者は表情を一瞬曇らせる。
「これでも急いで来たのだ。
途中何度か、一時停止を起こしたようでな・・・。」
「けけっ。
言い訳ー言い訳ー。」
「そこもとはいいであろうよ。
この場所は一時停止が起きぬ、不思議な場所。
他は皆、この18年間不規則に時が止まる。
自然現象を始めとする全ての時が、固まったように止まってまた流れるこの奇怪な状況に耐えているのだ。」
と、使者は言った。
そう、世界は18年間この現象に悩まされている。
魔法の発動もまた同じ。
写真のように一瞬固まって、また動き出すんだって。
でもね、私は生まれて一度もそんな目に会ったことがない。
怖くて人には言えないけど。
そしてこの場所も、私が来てから時が一時停止を起こさなくなったみたい。
だから、他の研究所よりいろんなことが、早く仕上がるんだって。
ノアム理事長は、自分のおかげだと言ってる。
なんだかよくわからない。
使者は軽く咳払いをすると、命令書を広げた。
「我がプガダス国、ペルギス女王陛下のお言葉である。
かしこまって聞くが良い。」
使者の言葉に、私もテルシャも使者の方を向いて跪くけど、ノアム理事長様はスタスタとそのまま歩いて、使者の前に立ち手を差し出した。
「命令書を見せーろ。
どーせ新たな魔法やゴーレムをよこせと言う、催促なのだろーう?」
と、言った。
その態度に使者は、顔を真っ赤にして今にも食ってかかりそう。
「なーんだ?
その態度は。
特に目立った資源のない我が国は、魔法技術の先進国として、他国に優位性を保つ国なのーだ。
我が国の発展は、我が魔法研究所の秘技があればこーそ。
禁忌や倫理を度外視して、開発されたこの研究所の魔法と言う技術をなくしていいのーか?
隣国に舐められて、国境の紛争が激化したらお前は責任取れるのーか?
わかったら逆らうーな。」
と、言うノアム理事長の言葉に、使者は悔しそうに命令書を渡している。
いつものことだけど、嫌な感じ。
「なになーに・・・。
はん、辺境の民が反乱を繰り返すので、雷の魔法と、ゴーレムを10体よこせーか。
去年から、干魃で土地はただでさえ干上がっていーる。
そこからいつも通り税を取ろうとすれば、反発を受けて当たり前だろーに。」
ノアム理事長は、命令書を読みながら鼻で笑っている。
「それーと・・・?
『神を喰らう者』は、まだか・・・だーと?」
そこまで読むと、ノアム理事長の顔色が変わり、命令書をそのまま強く握ってシワシワにしてしまう。
「簡単に言ってくれーる!
まったくこれだから、無知はこまーる!!」
ノアム理事長はそう言うと、クシャクシャにした命令書を床に叩きつけたわ。
そ、そんなことしたら!!
女王陛下の命令書なのに!
「ノアム・ラ・テルス!
無礼であるぞ!!」
さすがに、使者は怒った。
いけない!
いくら、ノアム理事長でも・・・。
「うるさーい!
テルシャ!
言う通りの魔法の呪符と、ゴーレムを渡してやーれ。
それから、『神を喰らう者』は精霊の神殿に文句を言えば良ーい!
そもそも、あそこの巫女が邪魔したことが原因なのーだ!
我が双子の弟、ウロンの犠牲を台無しにしたのーに!!
さあ、帰れ帰ーれ!!」
と、ノアム理事長は叫び出し、使者を部屋から追い出してしまった。
肩で息をするノアム理事長は、私の前で足を上げる。
「靴を磨ーけ!
気分直しーだ!
それから、リター?
地下の研究室に荷物が搬送されーる。
手伝ーえ。
いいなー?」
私はすぐに足を置く箱を置いて、破れた服から肌が見えないように長い髪で隠すと、靴を磨き始めた。
あの地下室に行くの?
私はまだ一度も入ったことがない。
でも、行かないわけにいかない。
靴を磨き終えた私に、ノアム理事長は、
「さあ、裏の搬入口に回ーれ。
いいかー、リタ。
何を見ても、決して口外するーな。」
と、いつもより冷たい口調で言うの。
私は震えながら頷いた。
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