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思い出に至る全ての道-鍵を守護する者⑧下-

目には見えないもの

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意識の端で聞こえる声に耳を傾けた。
ゆっくりと目を開くと、そこは見慣れた暗闇だった。
人間とは不思議なもので、この不可解な現象も何度目かになると自然と受け入れてしまうようになる。
ただ以前も思ったがここは冷たい。空間自体が息をしていないようだ。
『答えは見つかったかい?』
その声の元を探すように美都は天を仰いだ。仰いだとしても暗闇に変わりはないのだが。幸せの定義を問われたときと同じ声だ。
美都は再び顔を下げ、そして小さく首を横に振った。
「……いいえ」
相変わらず声の主も分からぬまま、美都は言葉を返した。
あの時、あの問いを聞いてからずっと考えている。自分の幸せについて。
今まで考えたことがなかった。否、考えなくてもよかった。
ただ大切な人たちが笑ってくれているだけで、それでよかった。
だから今もそうだと思っているのに。
だからそういう選択をしようとしているのに。
この声は執拗に『それでいいのか』と問いかけてくる。まるで今の答えが間違っているかのように。
『君は何を恐れているの?』
突然降りかかった別の問いに心音が一つ跳ねた。
「恐れて、なんか……」
見透かされているような気がして思わず否定の言葉を口にする。だが言い切ることが出来ず口籠もった。
自分の幸せを考えるたびに、解らなくなっていく。
大切だからこそ手放さなくてはならないのに、この手から零れていくのが怖い。
我儘で臆病で。そんな自分に辟易する。
だから自分が幸せを求めてはダメなのだ。自分の選択で誰かを傷つけてしまうから。
「……傷つけるくらいならいらない」
『本当に?』
まただ。出した答えを否定される。
美都は手を握りしめた。その問いに金魚の様に口を開閉させる。
なぜすぐに肯定が出来ないのだろう。解らない。
『周りを見てもそう言える?』
そう追及する声に更に俯いて奥歯を噛みしめた。
目が覚めた時に傍にいてくれた人。自分のことを気にかけてくれた人。失いたくないと言ってくれた人。
次々と脳裏に浮かぶ大切な人たちの顔、言葉。
『選ぶことはそんなに難しいかい?』
何度も繰り返される問いに目眩がしそうだ。
(……難しいよ)
だって選んだ答えが正しくなかったらどうするの?
そのせいでまた誰かを傷つけてしまうかもしれない。それが怖い。
『でも君は選んだはずだ』
その言葉に少しだけ目を見開く。
そうだ。わたしは選んだ。決めたんだ。
何を犠牲にしても、これだけは守りたいというものを。それが正しい答えでなくとも。
視界が揺らぐ。本当に目眩がしているようだ。声もどんどん遠のいていく。
『──ねぇ……』


──────君は何のために戦うの?




美都はハッとして目覚めた。
心臓が早鐘を打っている。季節は冬に近づいているというのに身体が熱い。
数回荒い息を繰り返すと見慣れた天井を見つめゆっくりと呼吸を整えていく。すっかり外は明るいようで、カーテンからは陽が差し込んでいる。
ようやく思考が働くようになってきた。昨夜飲んだ風邪薬が利いたらしい。
上半身を起こしながら枕元にあったスマートフォンで時刻を確認すると10時を回っていた。既に四季も水唯も学校へ行っている時間だ。
久々によく眠れた気がする。先程見た夢を除けば。
はぁ、と重く深い息を吐く。
先程の夢のせいなのか、それともまだ身体に残っている倦怠感のせいなのか頭が重い。そして頭が重い原因はおそらくそれだけではない。
昨日四季と約束したことだ。今日の夜、自分の今までのことを話さなければいけない。どうしても気が進まないのは事実だ。
それでも話すと決めた。結果どうなろうとも自分で受け止めなければ。
目覚めたばかりだからか、力の入りきらない身体で手を握りしめる。
ふと扉を隔てたリビングの方で話し声が聞こえた。弥生と那茅が来てくれているのだろうか。
昨日散々心配をかけた。看病してくれたお礼も伝えなければと美都はベッドから出る。
本調子ではないが熱は下がったようだ。
まだ覚束ない足で歩を進めると自室の扉を開けた。仄暗い廊下の先がすぐリビングになっている。少し先のキッチンで人の気配がして声をかけた。
「弥生ちゃん?」
その声に反応してキッチンテーブルで会話をしていた大人二人が立ち上がった。
一人は弥生。そしてもう一人の姿を確認して目を見開いた。
「ま──……」
目が合ってコンマ数秒もせず、その女性は自分の方へ向かってきた。
怒っているのだろうか。無言のまま一目散にこちらに来る。
「まどか、さ……っ!」
引け目を感じたが身体を動かすことが出来ずその場に立ち尽くした美都を、その女性は強く抱きしめた。
「このばか……!  あんたって子は──!」
「円佳さん──……」
懐かしい匂いがする。自分を安心させてくれる香りだ。
言い表しようのない感情が込みあがってくる。胸が詰まりそうだ。
久しぶりに抱きしめてくれた円佳の肩は震えているように感じる。抱く力も俄に強い。
「何かあったら連絡しなさいって言ったでしょう……⁉︎」
「──……ごめんなさい」
こんなにも感情的な彼女は久々に見る。どれほど心配をかけていたのだろう。
ここ数カ月は常盤家に立ち寄ることはなかった。元々守護者になってから甘えてはいけないという意識が先行し、円佳とも距離を置いていた。迷惑をかけないよう離れていたかったのだ。
それでもこの温もりには勝てない。不安になると今までずっとこうして抱きしめてくれた唯一の人だ。
美都の謝罪を聞くと円佳はゆっくりと身体を離し、向かい合ったまま肩に手を置いた。
「体調は?  もう大丈夫なの?」
「うん。もう平気」
円佳を見上げながらふっと微笑む。
それでもまだ顔色が良くないように見えたのか、彼女は苦い顔で美都の頬に触れた。
本当に円佳なんだなと存在を確かめるよう彼女の顔をしばし見つめた後、ふいに視線を逸らした。
ちょうどそれまで静観していた弥生が美都に声をかける。
「ごめんね美都ちゃん。驚かせちゃって」
「ううん。ありがとう弥生ちゃん」
円佳越しに弥生と会話をする。彼女が円佳に連絡してくれたのだろう。弥生の隣では大人しく那茅が座って机に向かって何か描いているようだった。
「弥生ちゃんから連絡をもらったのよ。あんたが倒れたって」
「そうだったんだ……」
訊けば今までこうして円佳と弥生は定期的に連絡を取り合っていたらしい。
この事を弥生が美都に黙っていたのは、血縁関係にあることを伏せていたためだった。しかし昨日その事実が発覚したことでもう隠す事もなくなったと見て円佳を呼んだのだという。
結局のところ知らない間にずっと支えてもらっていたのだ。意固地になっていた自分が少し恥ずかしく思える。
「じゃあ、もう……いろいろ知ってるんだよね?」
守護者のことも。所有者のことも。抑々先に連絡を取っていたのは弥生だ。知らないはずがない。
円佳は尚も美都を見つめたまま眉間にしわを寄せて口を開く。
「あんたが守護者なんだって判ったとき、『あぁやっぱり』って思ったわ。私もそうだった。これは受け継がれていくものなんだって。でも──っ……まさか所有者もだなんて……!」
円佳の悲痛な叫びが耳元でこだまする。彼女は前髪をかきあげながら頭を抱えた。
やはり円佳も鍵に携わる者だった。それに彼女の反応からするに所有者であることの苦しみを理解しているのだろう。
「なんであんたばっかり……!」
その言葉に美都は肩を落とし目を伏せた。
そうだ。神様がいるのならなんて残酷なんだろうと幾度も思った。これまでの事情を全て知っている円佳だからこそ、さらに強く思うはずだ。
だから知らせたくなかった。そんな顔させたくなかった。
「ごめんね……」
美都はポツリと呟いた。
誰に対してなのか、何に対してなのか知れず。ただ、ただ自然と出た謝罪だ。
その言葉を聞いて先程まで取り乱していた円佳がぐっと息を呑んだ。そして美都の両頬に手を添えるとやや強引に顔を持ち上げる。
「⁉︎  まどかさ──!」
驚いて目を瞬かせると、しっかりと美都の目を見つめて円佳は話しかけた。
「いい?  美都。あんたが謝ることは何も無いの。一つもあんたの責任なんかじゃないんだから」
「……!」
「あんたの悪いとこよ。そうやってなんでも自分の責任にしようとして。周りを遠ざけようとするの」
円佳の率直な意見に目を見張った。それは静観していた弥生も同じだったらしい。
これまで誰もが美都に対して思っていたことを、円佳は気兼ねなく言う。言えてしまう。それは彼女らの間に絶対的な信頼関係があるからこそなのだろう。弥生はふとそう感じた。
図星を衝かれて美都は言葉を詰まらせる。
しかし再び顔を歪ませると円佳の手から逃れるように己の手を重ねて強引に下ろさせた。
「──だめだよ。……だってわたしのせいだもん」
独り言のように呟く。喉の奥から必死に絞り出すように。
「わたしがいるから皆苦しむ。だから、──……だめ、なの」
傍にいちゃいけない。そうだ、一人にならなければ。
美都は俯きながら小さく首を横に振ると、両手で円佳の身体を押し退けて距離を取った。
息が、苦しい。まだ体調が戻りきっていないのだろうか。
「美都ちゃん……!」
遠くで弥生の声が聞こえる。同じ空間にいるはずなのに分厚い空気の壁に阻まれているようだ。
手でグッと胸元を握り締める。どうして、上手く呼吸が出来ない。視界が不明瞭になり足元がふらつく。
「美都!」
前のめりに倒れそうになる瞬間、円佳が美都を抱き留めてゆっくり床に座らせた。
「ゆっくり呼吸をしなさい。大丈夫だから。わたしに呼吸を合わせるの──……」
「……っ、は──……」
過呼吸だ。円佳は咄嗟にそう判断して美都を介抱する。
こんなになるまで追い詰められていたなんて。
大人になりきれていないこの小さな身体に、どれだけのものを抱えているのか。
守護者の使命。所有者の責任。過去の因果。全ての歯車が重なってしまったのだ。
それを今まで誰にも話さなかった。否、話せなかったのだろう。
彼女は他人を巻き込むことを良しとしないから。こんなにも重いものをひたすら一人で抱えていたのか。ずっと緊張状態だったに違いない。心身ともに限界が来るのは当たり前だ。
背中をさすりながら美都の肩越しに円佳は顔を歪めた。
「ごめ……、なさ──……」
円佳の肩に寄りかかりながら美都が小さく呟く。
弥生はどうすることもできずただ茫然とその場に立ち尽くした。こんなにも弱っている美都を初めて見たからだ。
昨日初めて見せた弱さなど、ほんのひとかけらだった。
きっと美都自身こうなることを恐れていたのだろう。崩れてしまえば一瞬だ。まだ彼らが学校に行っている間だったのが幸いだったのかもしれない。気付けなかった自分にも辟易とする。弥生はその様子を見ながら唇を噛み締めた。
しばらくしてようやく本来の呼吸を取り戻してきたのか、美都は尚も円佳の腕の中で肩を上下させながら呟いた。
「もう……、っ平気……」
そう言う美都の顔色は明らかに悪い。だが既にかくあるべきだと彼女に沁み込んでしまっているのだろう。すぐに我を取り戻して何事も無く振る舞おうとする様が。美都にとってはそれが当たり前だったのだ。他人を心配させないように。
しかし円佳はそれを見越していたようだ。平気だという美都を頑なに離そうとはしない。
「美都。この際だから全部吐いちゃいなさい。今考えてること全部」
「まどかさ──……」
「何年あんたのこと見てきたと思ってるの。それに約束したでしょ。私に隠し事はしないって」
「……!」
円佳の言葉に目を見開いた。そうだ。久しく円佳に会っていないから忘れていた。
常盤の家で暮らしていたとき、円佳と約束したこと。
あのときも今と同じように彼女は優しく抱きしめてくれていた。
「──……まだ、有効なの?  それ」
「当たり前でしょ。私はあんたの保護者なんだから」
苦笑いしながらも少しおどけて言う美都に、円佳も合わせるようにして優しく返した。
二人のその姿に、弥生はほっと胸を撫で下ろす。
やはり美都には支えとなってくれる人物が必要だった。今までその役目をしていたのが円佳だったのだ。
自立しようとしてそれを失くした数か月、よく今まで彼女が保てていたと思う。恐らく二人の間には母娘をも超越した絆が有るのだろう。
弥生は自分の娘を見ながらそう考えた。
「──そしたら私は、席を外したほうがいいかしら?」
肩を竦めながら二人の方を向いて訊ねる。恐らくこの話は美都の核心になる。そうだとしたら、自分が噛んでいい話なのか迷うのだ。
美都は一拍考えたのち、小さく首を横に振った。
「弥生ちゃんさえよければ、聞いてほしい。その……お願いしたいこともあるから──……」
「?  ──わかったわ」
歯切れ悪く美都が言う「お願いしたいこと」と聞いて首を傾げるが、ひとまず異を唱えることなく弥生は頷いた。
そして円佳が床に座ったままの美都に立てるかどうか訊く。彼女は頷いて力が入りきっていない身体をどうにか動かそうとし、見ていた円佳が介助をした。
程近いソファーに誘導させようとしたが美都がそれを拒否してキッチンテーブルへと向かう。覚束ない足取りで、呼吸を整えながら歩を進めた。
先程対面していた円佳と弥生の配置をもとに、空いている円佳の隣の椅子に手を架ける。
ずっとおとなしくしていた那茅が美都を目の前にして不安げな顔を見せた。
「みとちゃんいたい……?」
今にも泣き出しそうな顔だ。幼子にまでこんな表情をさせてしまうなんて。
美都はその問いに力無く笑んだ。
「大丈夫だよ。ありがとうなっちゃん」
強がっては見たものの、身体はまだ本調子でない。
それに先程過呼吸を起こしたばかりなので顔色も良くは見えないだろう。
那茅もそれを察したのか、いつもの美都の笑顔を見ても安心していないようだ。
「那茅。悪いけどリビングの方で遊んでてくれる?」
「……はあい」
母親からの依頼に、那茅は肩を落としながらも素直に応じた。今しがた使っていた画用紙とクレヨンを持ってリビングテーブルへと足早に移動する。
なんだか追いやってしまったようで心が痛むが、那茅には無関係の話だ。それに距離が近い為まだ完治していない身体では風邪を伝染す可能性もある。
弥生の計らいに感謝する。
ようやく椅子に腰かけると美都は深く息を吐いた。
「無理のない範囲でいいわ。話せるところから話しなさい」
すかさず隣に座る円佳が、水が入ったグラスを差し出し口添えをしてくれた。
「……ありがとう」
円佳にはまず状況説明から必要だろう。
ここまでの成り行きを弥生に聞いているとは言え、それも恐らく表面部分だ。これまでまともに会っていなかった分、話す事は多くある。
美都はポツリポツリと小さな声で一つずつそれまでの瑣末を話し始めた。





「心配?」
不意に声をかけられて、凛はそれまで伏し目がちで歩いていた顔を上げる。
移動教室の為他のクラスメイト達に倣うようにしていたが、その様子を見た衣奈が珍しく凛に声をかけた。
「……えぇ」
凛は短く返事を返すとまた無言になる。
主語がなくても二人の間で会話が成り立つのは、思い浮かべる人物が同じだからだ。
衣奈も昨日の顛末を聞いたようだった。あれだけ騒ぎになれば無理もない。
「今日はやっぱりお休みなのね」
「……まだ体調が戻ってないみたい」
「38度も出れば当たり前か……」
もちろん、昨日あった出来事を二人は知っている。敢えてそれを口にしないようにしてるのだ。
昨日美都は熱のある状態で新見と対峙した。しかし太刀打ちすることが出来ずそのまま気を失ったと四季たちから聞かされている。
彼らは詳細を話さなかったが、顔を見れば一目瞭然だった。だいぶ危険なところだったのだろう。
いつも以上に口数の少ない少年らと、ぐったりとした美都の顔が頭から離れない。
その姿を思い出しては唇を噛みしめる。
ひょっとしたらあの子は、自分が思う以上に危険なところにいるのではないかと。
「会いにいったんでしょう?  昨夜」
「……えぇ。話もできたわ」
「なら良かった」
また不意に衣奈が話しかけてきて、それに応じる。
昨夜、委員会の仕事の後すぐさま美都の様子を伺いに行った。
美都の自室で、彼女自身ベッドにもたれながらの会話だったがいつも通りのテンポで会話は出来るようになっていた。
それでも。
凛は無意識に息を吐いた。
会えて、話が出来た。そのときはそれで安心できた。それなのに不安な気持ちになるのは、たぶん。
去り際に、彼女が話したいことがあると言ったからだ。
昨日一通り会話したあと、最後の方に美都から伝えられた。
『明日も……来てくれる?  ──……話したいことがあるの』
そう言って顔を曇らせた。否、恐らく彼女自身は顔を曇らせた自覚はないのだろう。
だが自分にはわかる。なぜだか一瞬、影ができた。その表情が、今まさに不安に思う一因だ。
抑々美都から『話したい事がある』と告げられることは滅多にない。だからこれは予感でしかないが、恐らく良い話ではない。
自分が一番美都の傍にいたのだ。彼女の些細な変化くらいわかる。しかし彼女の考えまでは解らない。いつもそうだった。
美都は意識か無意識か、自分の領域には決して入れないようにしている。
旧知の仲と呼べる自分に対してもそうだった。だから時々不安になったのだ。果たして自分は本当に彼女にとって”親友”と呼べる存在なのかと。
それでもそれを払拭するかのように、彼女はいつも自分を気にかけてくれた。それが唯一の安心材料だった。
美都のことが大切だ。何よりも、誰よりも。
誰かに揶揄されても絶対に譲れないもの。ずっとそうだった。
(……美都──……)
彼女の言う『話したい事』に心当たりが無いわけではない。
だがそれがなぜ今なのかと思う。
昨日新見と対峙した際に何かあったのだろうか。
「……」
最近、妙に美都がよそよそしいのも気がかりだった。恐らくは自分を巻き込まない様にするためだった、というのは解る。
しかしなぜかそれだけではないような気がするのだ。
(あなたは──何を考えているの……?)
不安な気持ちが拭えない。
何にせよ、今日話を聞くまではこの気持ちと付き合わねばならないのだろう。
凛は何度目かの息を吐くと、周りに合わせるように歩を進めた。

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