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暗闇に届く一閃の -鍵を守護する者⑦-
不穏な動き
しおりを挟む放課後、生徒たちの数も疎らになってきていた。廊下も閑散とし、シンとした空気が漂っている。その中を美都は宿り魔の気配を辿るようにパタパタと走っていた。
(なんで……!)
鍵の所有者は既に自分だと判明している。それなのになぜ自分がいない方面から宿り魔の気配がするのか。罠なのか、それとももう一つあるはずの鍵の所有者を探しているのか。
考えたところで答えは出るはずがない。実際に目にするまでは。一刻も早く退魔しなければと美都は無心で足を動かした。
「──粛々、紗衣加!」
この言葉を結ぶのも久しく感じる。そもそも既に正体はバレているのかもしれない。そう思いながらもやはり守護者姿の方が戦いやすいという判断だった。美都としての気配を消し、巴の姿へと変わる。
「──!」
ハッとして顔を上げた。微かだが宿り魔とは違う気配を感じる。感覚的なものだが恐らく四季のものだろう。自分が所有者と判明したため守護者の気配が察知できるようになったのだろうか。不思議なものだな、と考えているとその気配はスポットと同じ方面にあった。ならば既に彼が到着しているのだと窺える。
辿り着いた教室の前で一度息を整える。大丈夫、戦える。宿り魔であっても、例え同級生の男の子であっても。グッと喉を引き絞り巴はスポットへ切り込んだ。
反転された空間に身を投じた瞬間、乾いた音が辺りに鳴り響いた。銃声だ。慣れない目で周囲を確認する。
「静!」
守護者姿の彼を見つけて駆け寄ろうと身体を向けた。しかし同時に彼が見ている方向に視線が動く。
「……っ!」
彼の視線の先には宿り魔でないものが佇んでいた。その姿に息を呑む。人間だ。衣奈の時と同様、顔をキツネ面で隠している。更に黒衣を纏い全身を包んでいた。これが、以前四季が対峙したという少年なのだと理解するのに時間はかからなかった。
するとすぐに巴を守るように静がこちらに移動してくる。キツネ面の少年から距離を取るようにして、静の背が前に立った。
「やりあおうとするな。アイツの結界は強い。結界内に隔離されると手出しが出来なくなる」
「! じゃあどうしたら……」
そもそもここには対象者は見当たらない。そうなるとやはり自分を誘き出すための罠だったのだろう。しかし静の方が先に着いてしまった。だとすればあの少年にとっては誤算だったのではないか。しかし自分がスポットに入ってから、こちらを窺うようにただじっと立ち尽くしたままだ。その様子に眉間にシワを寄せていると、突然少年が腕を掲げた。
「──!」
彼の手のひらから、こちらに向かって水の塊が放たれる。そしてその一瞬の間に目視出来たものがあった。
(宿り魔の刻印──!)
それを避けながらギリ、と奥歯を噛みしめる。こちらに向けられた手のひらに、刻印があった。だとしたら彼にも宿り魔が憑いている。それによって操られているという可能性を捨てきれない。衣奈の時とは違う状況に思わず動揺する。
これまであのキツネ面の少年と対峙した回数は圧倒的に少ない。しかしその少ない中でも彼の強さは理解していた。或いは衣奈よりも強いはずだ。簡単に彼に近付くことは難しいだろう。
どうするべきか頭で考えていると静が素早く応戦に入った。空間内に再び破裂音が響く。弾丸は明らかに少年に向かっていたはずだった。しかし。
「あれは……!」
以前も同じ現象に遭遇した。弾丸が少年に当たる手前で波紋が広がる。弾丸はそれに飲み込まれるように威力を無くし、結果少年に当たることはなかった。静の攻撃も効かないのかと顔を歪ませていると少年が一歩後方へ下がる。
「──っ! 待て!」
そう叫ぶ静の声には応じようとはせず、あっという間にスポットの闇に溶け込み姿を消した。少年と同時に宿り魔の気配も消え、辺りには静寂が戻る。ここにもう脅威はない。ただのスポットだ。
「立ち去ったの……?」
ポツリと呟くことに返答は無い。代わりに苦い顔で静は少年が消えた方面を見つめていた。やはり少年の作戦とは違ったのだろう。だから何をすることもなく立ち去ったのかもしれない。少しだけ安堵の息を漏らす。彼と戦わずに済んだことに。
「静? 平気?」
「……あぁ」
今度は少し遅れて彼から返事が来る。尚も薄目で何かを考えるようにしていた。しかしそんなことをしている間にスポットが崩れる時間が近づく。ひとまずはここから出なければ。するとすぐにスポットにひびが入り硝子が砕ける音が鳴り響いた。同時に巴から美都へと変身を解く。
教室には夕暮れの陽が射し込んでいた。黄昏時より少し手前、といったところか。夕陽が入り込む窓を見ながらほう、と息を吐く。呆けたように眺めていると、やはり夕焼けの赤色に飲み込まれてしまいそうだなと感じた。
(キツネ面の、男の子……)
衣奈が被っていたものと同じだった。彼と対峙するのは初めてだ。今まではずっと影だった。やはり実体が存在していたのだ。改めて相対して見るとやはり身が竦んでしまう。彼は一体誰なのか、と否が応でもそこに思考が及ぶ。
「大丈夫か?」
「あ、うん」
随分呆けていたように見えたのか、元の姿に戻った四季からおもむろに声が掛かる。攻撃は当たっていないため身体には傷一つない。四季が守ってくれたおかげでもある。そう言えば、とここへ向かっている際感じたことを美都は口にした。
「なんかね、四季の気配が分かるようになったの」
「俺の?」
「うん、ぼんやりとだけど。これって所有者の力なのかなぁ」
四季の反応を見た限りでは、彼はこちらの気配を感じていることはないようだ。守護者の力によるものでないのならば自分が所有者だからということしか考えられない。
「逆じゃなきゃいけない気もするけどな」
「まぁそれは確かに……でもほら、無いよりはあった方が──ね?」
と、尤もそうな理由をつけてなんとか眉根を顰めている四季を説得した。はぁ、と息を吐くと教室の出入り口へ向かうよう誘導される。彼の気遣いに感謝しつつスポットとして使われていた教室から四季とともに出て7組の教室へ歩き出した。
「……何か、わかったの?」
美都がおもむろに四季にそう問いかけたのはここ数日彼が何かを考えている素振りを見せているからだった。先程の反応を見て、恐らくあの少年に関することなのではないか、と考えが及んだ。すると一瞬だけ驚くように声を詰まらせた後、四季はすぐに首を横に振った。
「いや。あんなに全身覆われてたらさすがによくわからなかった」
「そっか。そうだよね」
彼の言う通りだった。顔はキツネ面で覆い、全身を黒衣で包んでいたのだ。距離があったため背格好も正確には測れなかった。ただ唯一分かったことと言えばやはりあの少年にも宿り魔が憑いているということ。手のひらに見えた刻印がそれを物語っていた。
「そっちは? 水唯についてなんか聞けたのか」
今度は逆に四季から質問が及ぶ。水唯、と言う固有名詞にピクリと反応した。四季は先程まで別行動していた理由を知っている。昨晩そう自分が言い出した時彼も賛同してくれたからだ。しかし、と美都は口籠もる。
(羽鳥先生に──他言無用、って言われちゃったし……)
羽鳥が語ったことは、紛れもなく水唯のプライバシーに関することだった。それは自分としてもあまり勝手に他人に言いふらすことは出来ないなと考えたことだ。たとえ相手が四季であろうと、こればっかりは水唯の許しなしに口外することは避けたい。
「えっと……羽鳥先生も明確な理由は知らないんだって」
「──じゃあ、明確じゃない理由はあるんだな?」
鋭い返しがすかさず切り込まれた。言葉選びを失敗した自分を責めそうになる。言えない理由を話せばきっと納得してくれるだろうとは思う。どう切り出そうか美都が決めあぐねていると驚くべき言葉が彼から飛び出した。
「……母親が入院してる、とか?」
「っ! 四季、知ってたの⁉︎ なんで……」
よもや偶然考えたことを口に出すわけはないだろう。そう思って今度は彼に問う。なぜ自分でも知らなかったことを四季が知っているのか。その答えはすぐにわかった。
「瑛久さんが働いてる病院に、同じ苗字の患者がいるってのを聞いてた。だからもしかしたらって思ったんだ」
「そうなんだ……瑛久さんの病院にいるんだね」
少しだけホッと安堵の息を漏らした。見知った人間が側にいれば水唯自身の安心材料にもなるだろう。
不意に美都は隣で歩く四季を見た。自分にはこうして彼が隣にいてくれる。学校でも、家でも。それにいつでも円佳の元へ帰ることだって出来る。しかし、と考えたことに胸が痛んだ。
(水唯は……どうなんだろう)
羽鳥の話では、入院中の母にはしばらく会っていないと言っていた。恐らく父親とも懇意にはしていないのだろう。そう考えると彼は常に一人なのではないか。転校してきたばかりで知り合いもそれ程多くないはずだ。不安な日々を過ごしているのではないだろうか、と考えてしまう。
渡り廊下を過ぎ校舎の階段を下りて教室へ向かおうとしたところ、柔らかい声に呼び止められた。
「高階先生?」
こちらに歩いてくる姿が見えたので足を留める。すると半歩前を歩いていた四季が気を遣ってか「先に教室戻ってるから」と言ってそのまま階段を下りていった。
高階の声に応じるため美都は身体を捻る。彼とは宿り魔の出現前、職員室でいつものように会話をした。どうしたのだろうと首を傾げているとおもむろにその手に持っていたCDを差し出される。
「話が途中でしたが、気になっていたようなのでこれを」
「あ……! ラヴェルですか?」
彼と最後に話した内容を思い出す。思い当たった名前を出すと高階は「はい」と言って頷いた。
「話題に上がっていた『水の戯れ』と『マ・メール・ロワ』が入っています。それと比較しやすいように『水の反映』が入ったものも持ってきました」
言いながらもう一つ教材に挟まれていたCDを取り出した。『水の反映』については以前聴いているが彼の気遣いがただありがたかった。
「水を題材にしている曲でまず最初に挙げられるのがその2曲でしょう。どちらも幻想的に描かれています。ぜひ聴き比べてみてください。『マ・メール・ロワ』に関しては、月代さんも好きな曲調だと思いますよ」
2枚のCDを受け取り、ジャケットの裏面に記載されている曲目を目で追った。『水の戯れ』は先程話をした時にちょうど聴いてみたいと思っていた曲だ。そしてマザーグースを意味する『マ・メール・ロワ』。童話が元となっており且つ好みに合いそうだと評されれば俄然興味が湧く。
「ありがとうございます! ちょうどドビュッシーもまた聴きたいと思っていたところだったので嬉しいです」
「それなら良かったです」
礼を伝えるといつものようにニコリ、と柔らかく微笑んだ。しかし不意に違和感を感じて目を瞬かせる。
「先生、あの──……ちゃんと休めてますか? 顔色が……」
後に続く言葉は飲み込んだ。職員室で話した時はあまり気にしていなかったが、時間帯のせいなのか高階の顔に疲れが見て取れた。どうにも健康的とは言えない表情に見え眉を落とす。
するとその言葉に一瞬声を詰まらせていた高階が、恐縮して苦笑いを浮かべる。
「実は最近あまり寝付きが良くなくて──まさか見抜かれてしまうなんて……驚きです」
「だ──大丈夫なんですか? ご飯は食べられてますか?」
やはりと言った返答に、慌てて現状の彼の様子を訊ねる。美都の目の前に佇む教師は、凡そ成人男性とは思しくない細身な肉付きだ。そういった点では水唯に似通っている。年上の男性に華奢という言葉が相応しくないのは重々承知だがつい心配になってしまう程の身体つきだった。
「大丈夫です。食事はしっかり摂っていますので」
「じゃあ本当に、眠れてないだけなんですね……?」
「えぇ。ご心配おかけしてすみません」
肩を竦めて謝罪の言葉を口にする高階を見遣ると、理由が判明してしまった分やはり顔色が蒼白に感じる。眠れていないことに何か原因があるのかもしれない。しかし教師と生徒という立場の違いから、自分が軽々しく口を出すべきではないと考えた。彼には彼の苦労がきっとあるはずだ、と。
「わたし──眠れない時は温かいミルクに蜂蜜を入れて飲むんです。あとはそれこそクラシックを聴いたり……あ、でも先生はクラシックはいつも聴いてますよね。えぇっと──」
うーんと唸りながら、睡眠導入に効果的な方法を口に出していく。何とか高階の力になりたいとは思うのだがどうしたら良いのだろう、と考えた結果だ。疲れているはずなのに眠れないのは相当身体を酷使しているからに違いない。ありきたりな方法しか思い浮かばない自分の思考に呆れて困り果てていると、その様子を見ていた高階からクスクスという笑い声が聞こえた。
「すみません。真剣に考えてくだってるのはわかるんですが、あまりにも可愛らしくて」
「……っ! も、もう先生!」
そうだった。高階は素でこちらが恥ずかしくなるような言葉を使う人間だった。赤くなった頬を紛らわすように控えめに抗議する。
「ありがとうございます。教えて頂いたことを試してみますね」
ひとしきり笑い終えると再び向き合ってそう答えが返ってきた。笑ったせいか先程よりも幾分か顔色は良い。とは言え寝不足は身体に障るはずだ。
「本当にしっかりと休んでくださいね。それにもうすぐ体育大会じゃないですか」
「体育大会に関しては僕は専門外というか──月代さんの活躍を楽しみにしてます」
直近にある学校行事を口に出したところ、珍しく高階が本気で困ったような表情を見せた。だが次の瞬間には話が自分のことに挿げ替えられる。そう言われると「頑張ります」としか返さざるを得ない。
「引き留めてすみませんでした。季節の変わり目ですので、月代さんも身体を冷やさないようにしてください」
「はい、ありがとうございます!」
「向陽君にもよろしく言っておいてください」
直前まで一緒に歩いていた四季にも気遣うように声をかける様はさすがに大人の対応だなと感じるところだ。高階に会釈をして、目の前にあった階段を下り再び教室へ向かう。
そうか、季節の変わり目だから体調を崩す人が多いのかもしれない。と、先程高階が去り際に言っていたことを思い出しながら、脳内には彼に似た雰囲気を持つ水唯の姿が浮かんた。水唯は今日も学校を休んでいる。ここ最近は頻繁だ。だから余計心配になるのだ。
(やっぱり後で、水唯の家に行ってみよう)
羽鳥の話を聞いたということもあるが、顔を見られていないことが心配なのだ。一人暮らしでロクな食事も摂れていないはずだ。お節介と言われようとどうしても心配な気持ちが先行してしまう。
階段を下りると昇降口に続くホールで、四季が壁に身体を預けている姿が見えた。その手には自分の鞄がある。わざわざ持ってきてくれたのか、とそのまま彼の元へ駆け寄った。
礼を伝え、二人揃って靴箱に向かって歩を進める。隣を歩く四季は忙しなくスマートフォンを操作していた。また随分待たせてしまったのだなと少しだけ反省しながらも、改めて彼が側にいてくれるという事実に胸が熱くなる。
(独りは……苦しいよ)
衣奈の時も同じように考えた。独りでいるのは苦しい。これは同情ではない。
自分だって痛いほど、知っているのだから。
◇
(やはり邪魔だな)
あの場から退いた後、案の定の邪魔が入ったことに水唯は眉を顰めた。
主命を遂行するため美都を誘き出そうと試みたが先にスポットに入ってきたのは四季だった。もっとも守護者の姿をしていたが。宿り魔の気配を出せば守護者は気付く。恐らく最近の状況を鑑みると四季は彼女を一人で向かわせることはしないだろう。厄介だな、と息を吐く。
(彼女だけを誘い出す方法か──)
これ以上警戒されると更に壁を崩しにくくなる。ならば早急に手を打つしかない。幸いなことに美都はまだこちらの正体に気づいていないようだ。そうなのだとしたら、と水唯は目を細める。
────彼女の好意を利用させてもらう。
四季はしばらく美都から目を離さないだろう。その目を掻い潜るのは至難の業だが理由などいくらでも付けられる。美都だけを自分の領域内に入れてしまえばこちらのものだ。だが。
(……もうここには居られない)
主命を思い出して顔を歪める。あくまでも命令は、『所有者の心のカケラに宿り魔の胚を植え付けること』だ。植え付けた後再び元に戻す。そして宿り魔の力で傀儡にするのだ。
美都を手に掛ける時点で、今のこの関係は終わる。もし仮に彼女が宿り魔の力に抗った際、あるいは万が一手を掛ける前に正体を知られた時か。近くに居ることは困難だ。そもそもがおかしかったのだ。まさか守護者が暮らしている隣の部屋だなんて。本当に偶然なのかと勘繰ってしまいたくなる程には、この状況を恨んだ。
「──っ……」
胸に鈍痛が走る。思わずシャツを巻き込むようにして心臓の辺りで手を握りしめた。突然の動悸に浅い息を繰り返す。ロクな食事を摂っていないから当たり前か。目眩さえしてきた。
早く、こんなこと終わらせなければ。自分が苦しいだけだ。早くこの苦しみから解放されたい。そのためには──。
握りしめる手にグッと力が入る。
やるしかない。主命は絶対、なのだから。
そう考えながら、ポケットの中にあったスマートフォンに手を伸ばした。
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