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決戦の悪ふざけ1
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『ガァァァァァァッ!!!』
髪を振り乱し、咆哮する男。それは青白かった顔が緑色変化し、スラリと華奢だった肉体が筋肉で隆々と盛り上がる。
――正しく、オーガ族であった。
『リ……ジュ……シ……』
爛々と紅く、輝いた双眸。
怒りと狂気の宿る瞳を前に、彼らは緊張気味で視線を交わし合う。
「こ、これが。魔王の正体か」
見上げる程の大男。
エルフとの混血とは聞いていたが、これではオーガ族のよう。しかし、名残のような尖った耳だけは妙に白い。
どちらにせよ我を忘れたように低く呻き、唸っている。獣めいたその様相と、ただよう瘴気にあてられそうだ。
満身創痍な仲間たちの状態、絶体絶命とも言うべき現状にアレンは静かに戦慄する。
すると『おお』と感嘆するような声が隣であがった。
「なかなか良い肉体だな」
「アレックス、感心してる場合かよっ!」
「しかしな。あの見事な上腕二頭筋の盛り上がりを見ろ。最高だとは思わねぇか」
「は、ハァァ?」
地に這いつくばりながらも、ジッと魔王を見つめる彼の視線は熱い。
「足もだ。足の筋肉も良い……カーフがデカい! 脚がゴリラみてぇだ!」
「おいおい」
「ナイスバルク!」
「ちょ」
「泣く子も黙る上腕二頭筋!」
「アレックス!?」
「大胸筋が歩いてるっ」
「いーかげんにしろぉぉぉッ!!!」
ボディビルダーを褒め称える用語を叫び始める男の脳天に、アレンがかかと落としをキメる。
さすが前世から筋トレ好きの男なだけある。こんな状況であっても、ガチガチムチムチな筋肉に見境なくなってしまうのだから。
「ぐはっ……こ、これも、アレンの、愛か……」
「久しぶりに君の馬鹿さ加減を思い知ったよ。てか、このまま生き埋めにしてやろうか」
「ふっ、ヤキモチってヤツだな。相変わらずカワイイ嫁だぜ」
「死にかけて頭イってんのか」
「俺の〇〇〇で何回もイってくれるのは、お前だけだぜ?」
「…………死ね、マジで死ね」
少し会わないうちに、とんだイカれた変態に進化したようだ。いや、素質は十二分にあったワケだが。
「アレックス。貴方、筋肉好きなんですか」
スっと割って入ってきたのはシセロ。
「それがどうした」
「だったら、アレンはやはり貴方には渡せない。彼がダメになってしまう」
「あ゙? なんでだよ」
「彼をあんなバケモノみたく魔改造されたら、困るって言ってんです。このド変態、ナルシスト野郎が」
「ンなワケねぇだろ! コレはこれ、それはソレだ。あと、俺はナルシストじゃねぇ」
「嘘おっしゃい。貴方のような手合いは、鏡の前で自分の肉体を眺めてニヤつく、気色の悪い自己愛だって決まっています」
「偏見もいいとこじゃねぇか」
またお互い睨み合いになって、こりゃダメだとアレンがため息をついた時。
『だから、僕を無視して話をすすめるなァァァッ!!!』
「うわっ!?」
大音量のツッコミと共に、空気を振動させる程の、巨大な爆発音。
そして煙があがった先、彼らのすぐ側の地面がひどくえぐれて大穴が空いていた。
「や、やばいぞ、これは……」
「おお。これはさすがナイスマッスルだな、素晴らしい」
「敵を褒めてる場合かッ!」
未だに緊張感のない面々である。
怒りのためか、肩を震わせた魔王は拳を固く握った。
『り……ゅう……ば……ろ』
「え?」
『リア充爆発しろォォォォッ!!!!』
そう叫んで地面に拳を突き立てる。
「くっ」
大地に亀裂が走った。
まるで稲妻のような光が地を高速で這い、いくつもの割れを引き起こしていく。
「や、やばい!?」
唸りをあげて迫ってくる、鋭い光と大地の裂け目。
これは避けることは不可能だ。しかも、食らったらタダではすまされない。
アレンは、思わず目を固く閉じた。
「――やれやれ。貴方と共同作業とは」
「俺だって虫酸が走るぜ」
目の前にそびえ立つ、石壁。
それは砕かれた岩を殴って、直したものだった。
そして、それを補強するように放たれた魔法。
「き、君たち……」
アレンを守るように立つ、男たち。
二人は振り返って微笑む。
「怪我は無いでしょうね?」
「アレン、お前は俺が守るぜ」
なんと眩しい表情だろう。
愛しい人を生命を賭けて守ろうとする、者の顔である。
(かっこいい、かも)
そう思った瞬間、まるで火がついたように顔が熱くなった。
(な、なんでっ、僕が、コイツらのことを!?)
強い男に惹かれる女っていうのはこんな感情なのかも、なんて考えてしまったのだ。それはまるで、自分が心まで彼らの女に変えられてしまったような羞恥心。
「アレン? 顔真っ赤だぞ」
「~~~っ!」
至近距離で見下ろしてくる瞳から、思わず逃げるように顔ごと逸らす。
それを見てシセロが、不機嫌そうに舌打ちした。
「なに、人に過重労働させてるんですか。この、筋肉バカ」
「バカとはなんだ。筋肉をバカにするんじゃねぇ。筋肉を笑う者は筋肉に泣く、だぞ」
「……」
そこかよ。つーか、言わねぇよ。
という、呆れ顔もなんのその。アレックスは逞しい腕を、そっと腰に回す。
「アレン。今すぐ、教会に行こう」
「ちょ、待て、今そんな事言ってる場合じゃ――」
「時は金なり、だぞ。大丈夫、ちょこっと手続きだけだから」
「そんな『先っぽだけ』みたいな言い方すんな」
「いや。夜は夜で、奥までズッポシ挿れるが」
「このエロオヤジ! 」
先程。腹を刺されたハズなのに、驚くべき回復力で下ネタまでぶっ込んでくるなんて。
回復魔法が効かないかわりのように、自然治癒が恐ろしいほどに発達しているのだ。
「アレンの愛のおかげでな」
「君、なんか (変態度が)パワーアップしてないか?」
サムズアップしてる親指を、へし折りたくなったアレンであった。
『マタァァァァッ、シカトしてくるゥゥゥッ!!!』
「っ、危ない」
風を斬る音。
大鎌の刃が、変則的な動きをしながら轟速で飛んでくるのをシセロが目の端にとらえた。
「チッ」
同じく察したアレックスが、慌ててアレンを横抱きにして飛び退く。
「シセロ!」
しかし、かすったのだろう。
乾いた大地に転々と色を落とす鮮血。アレンは、慌てて彼の腕から飛び降りると駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「……ふん。ただの切り傷ですよ」
ただの、と言う割には少しばかし深いらしい。利き腕である右を負傷していた。
「こんなに血がでてるじゃないか! 早く回復魔法を――」
「要りませんよ。そんな事より」
わずかに乱れる息を、整えながら。彼はジッと覗き込んでくる。
「アレン。私と一緒に、国を出てくれますか?」
「えっ」
優しくも熱の篭った眼差しが、注ぐ。
「前も言ったでしょう? 貴方のためなら、全てを捨てても構わない、と」
「そ、そんな事、今じゃなくても」
「アレン。愛しています」
その刹那、少し遠くで何か叫び声が聞こえた気がした。
自分と、シセロを呼ぶ――。
「っぐぁ゙ァァァ゙ッ……」
「!!!」
衝撃。ぶつかる光。咄嗟に包まれた感覚に、頭が真っ白になる。
(嘘だ)
ぐたり、と弛緩した身体。
自分を抱きしめ庇った男が、血まみれで倒れ込んだのをその重さで知った。
(嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ)
「あ……あ……ぁ……っ」
力いっぱい、名を呼びたい。いい加減にしろ、とぶん殴ってやりたい。
勝手に愛の告白だけして、死ぬんじゃないって。
なのに。喉は何かにせき止められたかのように、か細く意味をなさない音しか出してくれない。
(なんで、なんで、なんで)
じっとりと赤黒く濡れた両手。閉じたまま、開かぬ瞼。透き通るような、白い。切ないほどに白い、血の気の無い顔――。
髪を振り乱し、咆哮する男。それは青白かった顔が緑色変化し、スラリと華奢だった肉体が筋肉で隆々と盛り上がる。
――正しく、オーガ族であった。
『リ……ジュ……シ……』
爛々と紅く、輝いた双眸。
怒りと狂気の宿る瞳を前に、彼らは緊張気味で視線を交わし合う。
「こ、これが。魔王の正体か」
見上げる程の大男。
エルフとの混血とは聞いていたが、これではオーガ族のよう。しかし、名残のような尖った耳だけは妙に白い。
どちらにせよ我を忘れたように低く呻き、唸っている。獣めいたその様相と、ただよう瘴気にあてられそうだ。
満身創痍な仲間たちの状態、絶体絶命とも言うべき現状にアレンは静かに戦慄する。
すると『おお』と感嘆するような声が隣であがった。
「なかなか良い肉体だな」
「アレックス、感心してる場合かよっ!」
「しかしな。あの見事な上腕二頭筋の盛り上がりを見ろ。最高だとは思わねぇか」
「は、ハァァ?」
地に這いつくばりながらも、ジッと魔王を見つめる彼の視線は熱い。
「足もだ。足の筋肉も良い……カーフがデカい! 脚がゴリラみてぇだ!」
「おいおい」
「ナイスバルク!」
「ちょ」
「泣く子も黙る上腕二頭筋!」
「アレックス!?」
「大胸筋が歩いてるっ」
「いーかげんにしろぉぉぉッ!!!」
ボディビルダーを褒め称える用語を叫び始める男の脳天に、アレンがかかと落としをキメる。
さすが前世から筋トレ好きの男なだけある。こんな状況であっても、ガチガチムチムチな筋肉に見境なくなってしまうのだから。
「ぐはっ……こ、これも、アレンの、愛か……」
「久しぶりに君の馬鹿さ加減を思い知ったよ。てか、このまま生き埋めにしてやろうか」
「ふっ、ヤキモチってヤツだな。相変わらずカワイイ嫁だぜ」
「死にかけて頭イってんのか」
「俺の〇〇〇で何回もイってくれるのは、お前だけだぜ?」
「…………死ね、マジで死ね」
少し会わないうちに、とんだイカれた変態に進化したようだ。いや、素質は十二分にあったワケだが。
「アレックス。貴方、筋肉好きなんですか」
スっと割って入ってきたのはシセロ。
「それがどうした」
「だったら、アレンはやはり貴方には渡せない。彼がダメになってしまう」
「あ゙? なんでだよ」
「彼をあんなバケモノみたく魔改造されたら、困るって言ってんです。このド変態、ナルシスト野郎が」
「ンなワケねぇだろ! コレはこれ、それはソレだ。あと、俺はナルシストじゃねぇ」
「嘘おっしゃい。貴方のような手合いは、鏡の前で自分の肉体を眺めてニヤつく、気色の悪い自己愛だって決まっています」
「偏見もいいとこじゃねぇか」
またお互い睨み合いになって、こりゃダメだとアレンがため息をついた時。
『だから、僕を無視して話をすすめるなァァァッ!!!』
「うわっ!?」
大音量のツッコミと共に、空気を振動させる程の、巨大な爆発音。
そして煙があがった先、彼らのすぐ側の地面がひどくえぐれて大穴が空いていた。
「や、やばいぞ、これは……」
「おお。これはさすがナイスマッスルだな、素晴らしい」
「敵を褒めてる場合かッ!」
未だに緊張感のない面々である。
怒りのためか、肩を震わせた魔王は拳を固く握った。
『り……ゅう……ば……ろ』
「え?」
『リア充爆発しろォォォォッ!!!!』
そう叫んで地面に拳を突き立てる。
「くっ」
大地に亀裂が走った。
まるで稲妻のような光が地を高速で這い、いくつもの割れを引き起こしていく。
「や、やばい!?」
唸りをあげて迫ってくる、鋭い光と大地の裂け目。
これは避けることは不可能だ。しかも、食らったらタダではすまされない。
アレンは、思わず目を固く閉じた。
「――やれやれ。貴方と共同作業とは」
「俺だって虫酸が走るぜ」
目の前にそびえ立つ、石壁。
それは砕かれた岩を殴って、直したものだった。
そして、それを補強するように放たれた魔法。
「き、君たち……」
アレンを守るように立つ、男たち。
二人は振り返って微笑む。
「怪我は無いでしょうね?」
「アレン、お前は俺が守るぜ」
なんと眩しい表情だろう。
愛しい人を生命を賭けて守ろうとする、者の顔である。
(かっこいい、かも)
そう思った瞬間、まるで火がついたように顔が熱くなった。
(な、なんでっ、僕が、コイツらのことを!?)
強い男に惹かれる女っていうのはこんな感情なのかも、なんて考えてしまったのだ。それはまるで、自分が心まで彼らの女に変えられてしまったような羞恥心。
「アレン? 顔真っ赤だぞ」
「~~~っ!」
至近距離で見下ろしてくる瞳から、思わず逃げるように顔ごと逸らす。
それを見てシセロが、不機嫌そうに舌打ちした。
「なに、人に過重労働させてるんですか。この、筋肉バカ」
「バカとはなんだ。筋肉をバカにするんじゃねぇ。筋肉を笑う者は筋肉に泣く、だぞ」
「……」
そこかよ。つーか、言わねぇよ。
という、呆れ顔もなんのその。アレックスは逞しい腕を、そっと腰に回す。
「アレン。今すぐ、教会に行こう」
「ちょ、待て、今そんな事言ってる場合じゃ――」
「時は金なり、だぞ。大丈夫、ちょこっと手続きだけだから」
「そんな『先っぽだけ』みたいな言い方すんな」
「いや。夜は夜で、奥までズッポシ挿れるが」
「このエロオヤジ! 」
先程。腹を刺されたハズなのに、驚くべき回復力で下ネタまでぶっ込んでくるなんて。
回復魔法が効かないかわりのように、自然治癒が恐ろしいほどに発達しているのだ。
「アレンの愛のおかげでな」
「君、なんか (変態度が)パワーアップしてないか?」
サムズアップしてる親指を、へし折りたくなったアレンであった。
『マタァァァァッ、シカトしてくるゥゥゥッ!!!』
「っ、危ない」
風を斬る音。
大鎌の刃が、変則的な動きをしながら轟速で飛んでくるのをシセロが目の端にとらえた。
「チッ」
同じく察したアレックスが、慌ててアレンを横抱きにして飛び退く。
「シセロ!」
しかし、かすったのだろう。
乾いた大地に転々と色を落とす鮮血。アレンは、慌てて彼の腕から飛び降りると駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「……ふん。ただの切り傷ですよ」
ただの、と言う割には少しばかし深いらしい。利き腕である右を負傷していた。
「こんなに血がでてるじゃないか! 早く回復魔法を――」
「要りませんよ。そんな事より」
わずかに乱れる息を、整えながら。彼はジッと覗き込んでくる。
「アレン。私と一緒に、国を出てくれますか?」
「えっ」
優しくも熱の篭った眼差しが、注ぐ。
「前も言ったでしょう? 貴方のためなら、全てを捨てても構わない、と」
「そ、そんな事、今じゃなくても」
「アレン。愛しています」
その刹那、少し遠くで何か叫び声が聞こえた気がした。
自分と、シセロを呼ぶ――。
「っぐぁ゙ァァァ゙ッ……」
「!!!」
衝撃。ぶつかる光。咄嗟に包まれた感覚に、頭が真っ白になる。
(嘘だ)
ぐたり、と弛緩した身体。
自分を抱きしめ庇った男が、血まみれで倒れ込んだのをその重さで知った。
(嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ)
「あ……あ……ぁ……っ」
力いっぱい、名を呼びたい。いい加減にしろ、とぶん殴ってやりたい。
勝手に愛の告白だけして、死ぬんじゃないって。
なのに。喉は何かにせき止められたかのように、か細く意味をなさない音しか出してくれない。
(なんで、なんで、なんで)
じっとりと赤黒く濡れた両手。閉じたまま、開かぬ瞼。透き通るような、白い。切ないほどに白い、血の気の無い顔――。
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