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脳筋男と女装男子と暴走娘のミッション2
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その屋敷は町を外れた片田舎に、ひっそりとたたずんでいた。
そこの応接間に通され、二人を出迎えた執事が部屋を『少しお待ちを』と立ち去って数分。
「ここにその、ビルガっていう王サマがいるのかよ」
「その名前を出すんじゃないネ。くそビッチ」
「あのなァ」
彼らの仕事は暗殺である。
この広く、どこか寒々しい屋敷にいる子息。それが国王ビルガの、世を忍ぶ仮の姿らしい。
暗殺といっても、狙撃するなりしてさっさと殺してしまえというワケにはいかない。
まずは使用人として侵入して、しばらくの調査を終えてから速やかに実行。
退路も確保してからの逃走――それがヘラが命じた任務内容であった。
「それにしたって、君まで行く必要ないだろ」
ビッチと罵られるのさて置く。なんせミナナは、始終こんな感じなのだから。
密かにアレックスのことを想っていた、と今更ながら気がついた自身の乙女心と男に取られたという屈辱。
あとは。
「うるさいネ。男ヅラしてワタシの心配か。女装男が100年早いヨ」
「男ヅラじゃなく、男なんだけどな」
単純に、自分よりメイクもスカートも似合うアレンにムカついているだけだったりする。
まずはこの二人が家庭教師とその妹として屋敷に潜入。情報収集をするように、とヘラが命じた。
アレックスとミナナは反対したが、ボスの命令は絶対なのは裏社会の暗黙のルールである。
「何度も言うけど、僕はアイツとそういう関係じゃないからな」
「ふーん?」
「な、なんだよ」
「セックスフレンドってやつネ?」
「セッ……!?」
確かにセックスはした。
しかし彼にとっては必要に迫られて、のことだ。
あれからも突然の身体の疼きは訪れたが、何とか自慰だけでこらえている。
まるで媚薬を飲んだかのような身体の熱は、なぜ起こるのか。
分からないし、そもそも考えたくもない。
「ホテルでめっちゃ激しいのしてたって、あのオヤジ言ってたネ」
「くそっ、あの野郎」
親切な顔をした、ラブホ経営者のオッサンだ。
しかししっかりと聞き耳は立てたし、なんならマジックミラーで見てたとは彼らも知らないだろう。
「ぐちょぐちょでヌルッヌルな、ローションプレイとか。マッサージ器具使ってのソフトSMプレイもしてたって言ってたヨ。この淫乱メス猫が!」
「っ、なにも、こんなところで言うことないだろ!!」
確かに色々試した気がする。
童貞卒業したてのアレックスが、ノリノリで片っ端から始めたのだ。
ムッツリとは恐ろしい。
それにつきあわされ、散々恥ずかしいコトをされたり言わされたり。むしろ被害者なのだが。
「……アレッサ・クルーガー様。お待たせいたしました」
「!」
声を少し荒らげた瞬間、ノックと共にスルリと入り込んできた人物。
痩身で神経質そうな、老紳士。
この屋敷の執事。トーマスである。
そして隣にはハウスキーパー (言ってみればメイド長。女使用人の管理等を任された者)のエミリア。
こちらはかなりふくよかで、優しげな女性だった。
「ええっと。こ、このたびは、お世話になります」
「あらまあ。緊張なさっているのね。リラックスしてね」
ぴょこんと頭をさげて挨拶するアレンに、エミリアは微笑む。
アレッサ・クルーガーとは彼の偽名だ。ちなみにミナナはアリス・クルーガー。
そう、二人は姉妹なのだ。
しかも家庭教師として出稼ぎする姉に、シスコンな妹が無理やり付いてきた――なんて無茶苦茶な設定付き。
とりあえずは二人で、この屋敷に童帝ビルガとなる少年が本当にいるのかを確認する必要があった。
――その存在は明かされたが、未だに国民の前に姿を表さない王子。
もともと、その出生から育ちまですべてが謎であった。
ただ前国王が死んだ後、突然発表されただけの簡単な情報。
今もビルガ王は近隣諸国への外交を行いつつ、時期が来れば国民の前に出てくるという。
魔王一味の残党達からの暗殺を恐れてのことだ、とシセロは説明しているが。それも眉唾モノだとアレンは半信半疑だ。
「アレッサ。坊ちゃんの家庭教師として、ようこそいらっしゃいました。どうやら優秀な教師だそうな。本当に来てくださって感謝しますわ」
「えっ、あ、はぁ」
もちろんウソである。
アレッサ・クルーガーなる人物は、都会の名門お嬢様学校の教師経験があり。惜しまれつつ退職したあと、多くの貴族子女の家庭教師やナニーとしてその実績を培ってきた。ベテラン中のベテラン……の設定である。
よく良く考えれば、今の彼 (彼女と言うべきか)の見た目的には良くて20代半ば。
そんな経歴持ちには見えないのだが。
「……若くお見受けしますが、大したものですな」
「!」
さっそく突っ込んできたのは執事トーマスである。
鷲鼻で鋭い眼光。まさに猛禽類のような男だった。
「あらまあ、確かにねぇ」
「そっ、それは……」
怪しまれる、と必死で言い訳を探していた時。
「アタシ達には母方の親族にエルフがおりますの」
平然と答えたのが、ミナナである。
普段のワイルドで横柄な態度や、訛りはどこへやら。まるで別人のような様子で、つらつらといかに自分たち姉妹が年齢より若く見えるか。
そして設定外だった姉妹の生い立ちについても、まことしやかに話して聞かせたのだ。
「おやおや! そんな悲しい離別が」
「そうですの。以来、ワタシはお姉様と離れたくない一心で……うぅっ」
出ているか定かでない、涙を拭ってみせる。
話としてはよくある、貴族の没落と一家離散話だ。
そこそこ名家であったクルーガー家は、ある日父親が不慮の事故により死亡。
悪賢く悪どい伯父夫婦に、遺産をほとんど奪われてしまう。
懸命に守った父の形見を希望に、姉妹と母親は日々を必死で生きる。
しかし心労がたたり、母が急逝。
姉妹は互いを支えに今日まで――という、思えば薄っぺらいお涙頂戴であるが。
「なんとまあ、ご苦労なさったのね!」
「ぐふっ」
目に涙をためて、エミリアが抱きついてくる。
ふくよかな身体がギュウギュウと締め上げてくるのを、堪えながら『あぁ、まぁ』『えぇっと』と口ごもるしかない。
なんせ完全に打ち合わせとは違う、デタラメだからだ。
「妹さんもろとも、お迎えするよう。旦那様からちゃんと言いつかっていますからね。大丈夫、わたくしに全て任せてね。アレッサ、アリス」
「あ、ありがと、ござい、ます……」
罪悪感と、物理的息苦しさと。
アレンはこの人の良さそうな中年女性の腕の中で、そっとため息をついた。
※※※
それから物事はトントン拍子に進んだ。
もともとが、表の顔として大実業家であるヘラの紹介もあったのだろう。
瞬く間に姉妹専用の部屋も与えられ、明日には子息の家庭教師の仕事をという形になったのである。
「坊ちゃん――ルイ様はとても少しシャイですけど、それはもう優しいお方ですからね」
ぎこちない笑みを浮かべる彼の肩を、エミリアはふくよかな手で撫でる。
「え、えぇ。あの、この御屋敷のご主人様には……」
「旦那様は、忙しい方でね。だからルイ様も寂しがっておられるのよ」
全世界を飛びまわる仕事をしている屋敷の主人は、滅多に屋敷に帰ってこないのだという。
「貴女達のことは、ちゃんとお手紙で了承得てますからね。余計な心配はしなくていいのよ」
姉妹だけの家族。
身を寄せ合うように生きる彼女たちに、いたく同情し心打たれたらしい。
温かな笑みを向けられると、どうも罪悪感からか。居心地が悪かった。
「今日はゆっくりおやすみなさい。あ。もし眠れないのなら、わたくしが一緒に……」
「い、いえっ、お構いなく!」
母性本能くすぐられたのか、とんでもない申し出に焦る。
「そう? わたくしにもね、同じくらいの息子がいるのだけれど。娘がいれば、なんて思うわ」
「はぁ」
「しかもいい歳して、妙な研究に没頭してねえ。恋人ひとつ作らないのよぉ」
「へ、へぇ」
「もう心配で心配で」
「それはそれは」
そんな事知るか。と言いたいが立場上、邪険にするわけにはいかない。
だから曖昧な笑みを浮かべて誤魔化すが、逆効果だった。
ついにベッドに腰掛けて、その息子とやらの愚痴やら自慢やら話し始めてしまった。
思った以上に話好きなエミリアに、辟易したのはアレンだけでなかったらしい。
「……ちょ、なに話長引かせてるネ。このニセ乳女!」
「仕方ないだろ。てか、ニセ乳言うなっ」
「寄せて上げて必死すぎヨ。ビッチが!」
「寄せたのも上げたのも、君だろーが。おかげで、ブラがキツくてしかたないんだからなっ」
「へへっ。ザマァミロ」
「くっ、性格ブス!」
「尻軽に言われたくないネ」
コソコソと小声で喧嘩しながら、小突き合う。
まぁ仲の良い姉妹とも言えなくないのが、なんとも。
「あらどうしたの?」
エミリアの言葉に、一斉に振り返る。
「いえっ、なんでも! ねぇお姉様?」
「そ、そうねっ (裏声)」
それならとまた気分よく話し始めた彼女に、二人はそっとうなだれた。
潜入任務、第一日目のことである――。
そこの応接間に通され、二人を出迎えた執事が部屋を『少しお待ちを』と立ち去って数分。
「ここにその、ビルガっていう王サマがいるのかよ」
「その名前を出すんじゃないネ。くそビッチ」
「あのなァ」
彼らの仕事は暗殺である。
この広く、どこか寒々しい屋敷にいる子息。それが国王ビルガの、世を忍ぶ仮の姿らしい。
暗殺といっても、狙撃するなりしてさっさと殺してしまえというワケにはいかない。
まずは使用人として侵入して、しばらくの調査を終えてから速やかに実行。
退路も確保してからの逃走――それがヘラが命じた任務内容であった。
「それにしたって、君まで行く必要ないだろ」
ビッチと罵られるのさて置く。なんせミナナは、始終こんな感じなのだから。
密かにアレックスのことを想っていた、と今更ながら気がついた自身の乙女心と男に取られたという屈辱。
あとは。
「うるさいネ。男ヅラしてワタシの心配か。女装男が100年早いヨ」
「男ヅラじゃなく、男なんだけどな」
単純に、自分よりメイクもスカートも似合うアレンにムカついているだけだったりする。
まずはこの二人が家庭教師とその妹として屋敷に潜入。情報収集をするように、とヘラが命じた。
アレックスとミナナは反対したが、ボスの命令は絶対なのは裏社会の暗黙のルールである。
「何度も言うけど、僕はアイツとそういう関係じゃないからな」
「ふーん?」
「な、なんだよ」
「セックスフレンドってやつネ?」
「セッ……!?」
確かにセックスはした。
しかし彼にとっては必要に迫られて、のことだ。
あれからも突然の身体の疼きは訪れたが、何とか自慰だけでこらえている。
まるで媚薬を飲んだかのような身体の熱は、なぜ起こるのか。
分からないし、そもそも考えたくもない。
「ホテルでめっちゃ激しいのしてたって、あのオヤジ言ってたネ」
「くそっ、あの野郎」
親切な顔をした、ラブホ経営者のオッサンだ。
しかししっかりと聞き耳は立てたし、なんならマジックミラーで見てたとは彼らも知らないだろう。
「ぐちょぐちょでヌルッヌルな、ローションプレイとか。マッサージ器具使ってのソフトSMプレイもしてたって言ってたヨ。この淫乱メス猫が!」
「っ、なにも、こんなところで言うことないだろ!!」
確かに色々試した気がする。
童貞卒業したてのアレックスが、ノリノリで片っ端から始めたのだ。
ムッツリとは恐ろしい。
それにつきあわされ、散々恥ずかしいコトをされたり言わされたり。むしろ被害者なのだが。
「……アレッサ・クルーガー様。お待たせいたしました」
「!」
声を少し荒らげた瞬間、ノックと共にスルリと入り込んできた人物。
痩身で神経質そうな、老紳士。
この屋敷の執事。トーマスである。
そして隣にはハウスキーパー (言ってみればメイド長。女使用人の管理等を任された者)のエミリア。
こちらはかなりふくよかで、優しげな女性だった。
「ええっと。こ、このたびは、お世話になります」
「あらまあ。緊張なさっているのね。リラックスしてね」
ぴょこんと頭をさげて挨拶するアレンに、エミリアは微笑む。
アレッサ・クルーガーとは彼の偽名だ。ちなみにミナナはアリス・クルーガー。
そう、二人は姉妹なのだ。
しかも家庭教師として出稼ぎする姉に、シスコンな妹が無理やり付いてきた――なんて無茶苦茶な設定付き。
とりあえずは二人で、この屋敷に童帝ビルガとなる少年が本当にいるのかを確認する必要があった。
――その存在は明かされたが、未だに国民の前に姿を表さない王子。
もともと、その出生から育ちまですべてが謎であった。
ただ前国王が死んだ後、突然発表されただけの簡単な情報。
今もビルガ王は近隣諸国への外交を行いつつ、時期が来れば国民の前に出てくるという。
魔王一味の残党達からの暗殺を恐れてのことだ、とシセロは説明しているが。それも眉唾モノだとアレンは半信半疑だ。
「アレッサ。坊ちゃんの家庭教師として、ようこそいらっしゃいました。どうやら優秀な教師だそうな。本当に来てくださって感謝しますわ」
「えっ、あ、はぁ」
もちろんウソである。
アレッサ・クルーガーなる人物は、都会の名門お嬢様学校の教師経験があり。惜しまれつつ退職したあと、多くの貴族子女の家庭教師やナニーとしてその実績を培ってきた。ベテラン中のベテラン……の設定である。
よく良く考えれば、今の彼 (彼女と言うべきか)の見た目的には良くて20代半ば。
そんな経歴持ちには見えないのだが。
「……若くお見受けしますが、大したものですな」
「!」
さっそく突っ込んできたのは執事トーマスである。
鷲鼻で鋭い眼光。まさに猛禽類のような男だった。
「あらまあ、確かにねぇ」
「そっ、それは……」
怪しまれる、と必死で言い訳を探していた時。
「アタシ達には母方の親族にエルフがおりますの」
平然と答えたのが、ミナナである。
普段のワイルドで横柄な態度や、訛りはどこへやら。まるで別人のような様子で、つらつらといかに自分たち姉妹が年齢より若く見えるか。
そして設定外だった姉妹の生い立ちについても、まことしやかに話して聞かせたのだ。
「おやおや! そんな悲しい離別が」
「そうですの。以来、ワタシはお姉様と離れたくない一心で……うぅっ」
出ているか定かでない、涙を拭ってみせる。
話としてはよくある、貴族の没落と一家離散話だ。
そこそこ名家であったクルーガー家は、ある日父親が不慮の事故により死亡。
悪賢く悪どい伯父夫婦に、遺産をほとんど奪われてしまう。
懸命に守った父の形見を希望に、姉妹と母親は日々を必死で生きる。
しかし心労がたたり、母が急逝。
姉妹は互いを支えに今日まで――という、思えば薄っぺらいお涙頂戴であるが。
「なんとまあ、ご苦労なさったのね!」
「ぐふっ」
目に涙をためて、エミリアが抱きついてくる。
ふくよかな身体がギュウギュウと締め上げてくるのを、堪えながら『あぁ、まぁ』『えぇっと』と口ごもるしかない。
なんせ完全に打ち合わせとは違う、デタラメだからだ。
「妹さんもろとも、お迎えするよう。旦那様からちゃんと言いつかっていますからね。大丈夫、わたくしに全て任せてね。アレッサ、アリス」
「あ、ありがと、ござい、ます……」
罪悪感と、物理的息苦しさと。
アレンはこの人の良さそうな中年女性の腕の中で、そっとため息をついた。
※※※
それから物事はトントン拍子に進んだ。
もともとが、表の顔として大実業家であるヘラの紹介もあったのだろう。
瞬く間に姉妹専用の部屋も与えられ、明日には子息の家庭教師の仕事をという形になったのである。
「坊ちゃん――ルイ様はとても少しシャイですけど、それはもう優しいお方ですからね」
ぎこちない笑みを浮かべる彼の肩を、エミリアはふくよかな手で撫でる。
「え、えぇ。あの、この御屋敷のご主人様には……」
「旦那様は、忙しい方でね。だからルイ様も寂しがっておられるのよ」
全世界を飛びまわる仕事をしている屋敷の主人は、滅多に屋敷に帰ってこないのだという。
「貴女達のことは、ちゃんとお手紙で了承得てますからね。余計な心配はしなくていいのよ」
姉妹だけの家族。
身を寄せ合うように生きる彼女たちに、いたく同情し心打たれたらしい。
温かな笑みを向けられると、どうも罪悪感からか。居心地が悪かった。
「今日はゆっくりおやすみなさい。あ。もし眠れないのなら、わたくしが一緒に……」
「い、いえっ、お構いなく!」
母性本能くすぐられたのか、とんでもない申し出に焦る。
「そう? わたくしにもね、同じくらいの息子がいるのだけれど。娘がいれば、なんて思うわ」
「はぁ」
「しかもいい歳して、妙な研究に没頭してねえ。恋人ひとつ作らないのよぉ」
「へ、へぇ」
「もう心配で心配で」
「それはそれは」
そんな事知るか。と言いたいが立場上、邪険にするわけにはいかない。
だから曖昧な笑みを浮かべて誤魔化すが、逆効果だった。
ついにベッドに腰掛けて、その息子とやらの愚痴やら自慢やら話し始めてしまった。
思った以上に話好きなエミリアに、辟易したのはアレンだけでなかったらしい。
「……ちょ、なに話長引かせてるネ。このニセ乳女!」
「仕方ないだろ。てか、ニセ乳言うなっ」
「寄せて上げて必死すぎヨ。ビッチが!」
「寄せたのも上げたのも、君だろーが。おかげで、ブラがキツくてしかたないんだからなっ」
「へへっ。ザマァミロ」
「くっ、性格ブス!」
「尻軽に言われたくないネ」
コソコソと小声で喧嘩しながら、小突き合う。
まぁ仲の良い姉妹とも言えなくないのが、なんとも。
「あらどうしたの?」
エミリアの言葉に、一斉に振り返る。
「いえっ、なんでも! ねぇお姉様?」
「そ、そうねっ (裏声)」
それならとまた気分よく話し始めた彼女に、二人はそっとうなだれた。
潜入任務、第一日目のことである――。
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