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奉仕の心を学びましょう1
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国王の妻となるもの。国民同様――いや、それ以上に王を支え仕える存在でなければならない。
つつしんで尽くす、これが奉仕の心である。
そうシセロは、教鞭を片手に言った。
「舌使いが甘い」
「むぐっ……ぅ……んん゙ーッ!!!」
ピシリ、と尻を鞭打たれる。
しかし悲鳴ひとつあげられないのは、アレンの口がふさがれているからだ。
「ぁむ゙っ……ふ……んんっ」
顔を自らの唾液で汚し、息苦しさによる涙を流す。
その咥内には、固く反り勃った形のソレが。
「同じ刺激を返すようになってますからね、早くイきたいなら上達しなさい」
「うぇぇっ、な……に、これ」
――男性器を咥える。つまりフェラチオの練習を、と言われた時。
誰がお前のなんかしゃぶるか、と激しく抵抗したが。
『王の婚約者にそんな事をさせるワケがないでしょう』
と思い切りバカにしたように鼻で笑われた。
じゃあどうすんだ、と切り返すよりも先に口にぶち込まれのがコレである。
「透明ですからね、ちゃんと舌の動きもわかりますから。ほら、ちゃんと転がすように」
「むぅ゙ぅっ……ぅっ、んっ、ぉ゙ぁっ」
男性器を模した玩具。
壁に取り付けられたそれは、アレンがひざまずいて少し顔を上げればちょうど口の辺りにくる。
まるで仁王立ちした男に、奉仕する形だ。
その上、露出させられたペニスも何か奇妙な物に覆われていた。
「ぉ゙ぉっ、ぁっ、あぁんっ」
どういう仕組みなのだろう。
口に含んだ玩具を舐めれば、それがペニスに取り付けたオナホ(のような玩具)の内側で同じような刺激を伝える。
つまり自分にフェラチオされているような感覚、ということだろうか。
息苦しさと、抗い難い快感とで意識がぼやけてくる。
そうすれば見計らったかのような鞭が、尻を打ちすえるのだ。
苦しみと快楽と痛みと。
「口を離すな」
――ピシッ。
「っひぃ!」
また舌を這わせば、高められる性感。
腰砕けるも、再び打たれる恐怖に必死に壁にすがりつく。
「むぐっ、んんっ、ふっ……ぁ、んんっ」
「まるで男狂いの痴女みたいですね。ふふっ、ヨダレがこんなに」
「ぅゔっ、んーっ……ぁ゙ぉっ、ぁ゙っ」
嘲笑され言葉でなぶられ、情けなさに胸が張り裂けるようだった。
せめてただ早く終われ、とばかりに必死に口に力を入れる。
じゅぼっじゅぼっ、と下品な音が部屋に響く。
それがまた心を掻き乱すが、目をきつく閉じて耐えた。
「んん゙っ、んっ、ぅえ゙っ、ん゙んっ」
喉奥に入れすぎたか、軽くえずく。
しかし途端、アレンのペニスに装着された玩具がキュッとしまって思わず仰け反ってしまう。
「分かるでしょう。喉奥で締め上げると、気持ち良いらしいですよ」
頭を優しく撫でながら、シセロが囁く。
「ほら。早く」
「っ、ぅぅ……お、覚えてろ……」
まるで三下の悪役のようなセリフだけれども、アレンにとっては悪態でも吐いていなければ崩壊しそうだったのだ。
しかし鞭がこれみよがしに背中を撫でられれば、口を開くしかない。
とにかく自分がイきさえすれば、この地獄は終わるのだと奮い立たせた。
「うぐっ、ぁむ、んっんっ、ぁふぅ……」
腰が揺れて、まるで男を誘うようだと笑われる。
「いつまで経っても終わらないみたいなので、手伝ってあげましょうかね」
「っ!? ぅ゙ひぁっ」
遠慮なく指が、アナルに差し込まれた。
もちろん媚薬入りローションをまぶした指で。だから痛みなんてろくに感じない。
それどころか。
「うぁぁんっ、あっ、はぁっ、や、やぁっ、熱いぃっ」
既に感じまくって、フェラチオどころではない。
悩ましげに揺すった尻に、呆れたため息がかかる。
「これじゃあ、とんだ淫売じゃないですか。王の花嫁にあるまじき。お仕置しなければ」
「お、おしお、き……ひぎぁッ!」
「少しは正気になりなさい」
鞭がヒュン、と音を立ててうなり激しく打つ。
鋭い痛みに叫びをあげて崩れる。
「やめ、や……やだ」
「何をやめて欲しいんです?」
「た、叩く、の、やめ、て……くれ」
「じゃあどうすれば良いか、分かりますね?」
「うぅぅ……」
半べそをかきながらも、壁のペニスにむしゃぶりつく。
必死になって舌を転がすように這わせ、吸い上げる。
まさに半狂乱。
その間もアレンのそこは、絶え間ない快楽に浸されていた。
頭がどうにかなりそうと嘆きながらも、早くイってしまえと自らに叱咤するのが精一杯だ。
「っお゙ぁ、んんっ、んっ」
高まる射精感にきつく目を閉じる。
いかに快感を拾うか、どう吸い付けばイかせることが出来るのかを本能で理解した。
そしてこのことで、フェラチ=快感という意識の紐付け。つまり男のそれを舐めることで、自身も気持ち良くなるための学習であることをアレンは知らない。
きっと知れば絶句し激昂するだろう。
こんな身体にしやがって、と。
性感だけでなく、嗜好すら変えられる。教育とは一種の洗脳である。
「っ、ぁむ……っ、んっんっ……っんー゙っ!」
ひときわキツく吸い上げると同時に、達した。
身体を猫のようにしなやかにくねらせ、ビクビクと吐精する姿はもはや雄とは言えないのかもしれない。
特有の脱力感と安堵にて、床にうずくまる彼にシセロは優しく語りかける。
「よく出来ましたね。しかし時間をかけすぎかと。次はもう少し効率的にいきましょう」
「つ、次……」
もう勘弁してくれ、と小さく呟けば。
「休憩、しますか」
髪をそっと撫でられた。
その体温が心地よく、無意識で擦り寄ってしまう。
よく良く考えればこの男のせいだし、ブチ切れてぶん殴っても良いくらいなのに。
(それはまた、後だ……)
今は褒めるような言葉と仕草に、騙されてもいいんじゃないか。
こんなにクタクタになっているのだから。
そう自分に言い訳をして、そっと目を閉じた。
つつしんで尽くす、これが奉仕の心である。
そうシセロは、教鞭を片手に言った。
「舌使いが甘い」
「むぐっ……ぅ……んん゙ーッ!!!」
ピシリ、と尻を鞭打たれる。
しかし悲鳴ひとつあげられないのは、アレンの口がふさがれているからだ。
「ぁむ゙っ……ふ……んんっ」
顔を自らの唾液で汚し、息苦しさによる涙を流す。
その咥内には、固く反り勃った形のソレが。
「同じ刺激を返すようになってますからね、早くイきたいなら上達しなさい」
「うぇぇっ、な……に、これ」
――男性器を咥える。つまりフェラチオの練習を、と言われた時。
誰がお前のなんかしゃぶるか、と激しく抵抗したが。
『王の婚約者にそんな事をさせるワケがないでしょう』
と思い切りバカにしたように鼻で笑われた。
じゃあどうすんだ、と切り返すよりも先に口にぶち込まれのがコレである。
「透明ですからね、ちゃんと舌の動きもわかりますから。ほら、ちゃんと転がすように」
「むぅ゙ぅっ……ぅっ、んっ、ぉ゙ぁっ」
男性器を模した玩具。
壁に取り付けられたそれは、アレンがひざまずいて少し顔を上げればちょうど口の辺りにくる。
まるで仁王立ちした男に、奉仕する形だ。
その上、露出させられたペニスも何か奇妙な物に覆われていた。
「ぉ゙ぉっ、ぁっ、あぁんっ」
どういう仕組みなのだろう。
口に含んだ玩具を舐めれば、それがペニスに取り付けたオナホ(のような玩具)の内側で同じような刺激を伝える。
つまり自分にフェラチオされているような感覚、ということだろうか。
息苦しさと、抗い難い快感とで意識がぼやけてくる。
そうすれば見計らったかのような鞭が、尻を打ちすえるのだ。
苦しみと快楽と痛みと。
「口を離すな」
――ピシッ。
「っひぃ!」
また舌を這わせば、高められる性感。
腰砕けるも、再び打たれる恐怖に必死に壁にすがりつく。
「むぐっ、んんっ、ふっ……ぁ、んんっ」
「まるで男狂いの痴女みたいですね。ふふっ、ヨダレがこんなに」
「ぅゔっ、んーっ……ぁ゙ぉっ、ぁ゙っ」
嘲笑され言葉でなぶられ、情けなさに胸が張り裂けるようだった。
せめてただ早く終われ、とばかりに必死に口に力を入れる。
じゅぼっじゅぼっ、と下品な音が部屋に響く。
それがまた心を掻き乱すが、目をきつく閉じて耐えた。
「んん゙っ、んっ、ぅえ゙っ、ん゙んっ」
喉奥に入れすぎたか、軽くえずく。
しかし途端、アレンのペニスに装着された玩具がキュッとしまって思わず仰け反ってしまう。
「分かるでしょう。喉奥で締め上げると、気持ち良いらしいですよ」
頭を優しく撫でながら、シセロが囁く。
「ほら。早く」
「っ、ぅぅ……お、覚えてろ……」
まるで三下の悪役のようなセリフだけれども、アレンにとっては悪態でも吐いていなければ崩壊しそうだったのだ。
しかし鞭がこれみよがしに背中を撫でられれば、口を開くしかない。
とにかく自分がイきさえすれば、この地獄は終わるのだと奮い立たせた。
「うぐっ、ぁむ、んっんっ、ぁふぅ……」
腰が揺れて、まるで男を誘うようだと笑われる。
「いつまで経っても終わらないみたいなので、手伝ってあげましょうかね」
「っ!? ぅ゙ひぁっ」
遠慮なく指が、アナルに差し込まれた。
もちろん媚薬入りローションをまぶした指で。だから痛みなんてろくに感じない。
それどころか。
「うぁぁんっ、あっ、はぁっ、や、やぁっ、熱いぃっ」
既に感じまくって、フェラチオどころではない。
悩ましげに揺すった尻に、呆れたため息がかかる。
「これじゃあ、とんだ淫売じゃないですか。王の花嫁にあるまじき。お仕置しなければ」
「お、おしお、き……ひぎぁッ!」
「少しは正気になりなさい」
鞭がヒュン、と音を立ててうなり激しく打つ。
鋭い痛みに叫びをあげて崩れる。
「やめ、や……やだ」
「何をやめて欲しいんです?」
「た、叩く、の、やめ、て……くれ」
「じゃあどうすれば良いか、分かりますね?」
「うぅぅ……」
半べそをかきながらも、壁のペニスにむしゃぶりつく。
必死になって舌を転がすように這わせ、吸い上げる。
まさに半狂乱。
その間もアレンのそこは、絶え間ない快楽に浸されていた。
頭がどうにかなりそうと嘆きながらも、早くイってしまえと自らに叱咤するのが精一杯だ。
「っお゙ぁ、んんっ、んっ」
高まる射精感にきつく目を閉じる。
いかに快感を拾うか、どう吸い付けばイかせることが出来るのかを本能で理解した。
そしてこのことで、フェラチ=快感という意識の紐付け。つまり男のそれを舐めることで、自身も気持ち良くなるための学習であることをアレンは知らない。
きっと知れば絶句し激昂するだろう。
こんな身体にしやがって、と。
性感だけでなく、嗜好すら変えられる。教育とは一種の洗脳である。
「っ、ぁむ……っ、んっんっ……っんー゙っ!」
ひときわキツく吸い上げると同時に、達した。
身体を猫のようにしなやかにくねらせ、ビクビクと吐精する姿はもはや雄とは言えないのかもしれない。
特有の脱力感と安堵にて、床にうずくまる彼にシセロは優しく語りかける。
「よく出来ましたね。しかし時間をかけすぎかと。次はもう少し効率的にいきましょう」
「つ、次……」
もう勘弁してくれ、と小さく呟けば。
「休憩、しますか」
髪をそっと撫でられた。
その体温が心地よく、無意識で擦り寄ってしまう。
よく良く考えればこの男のせいだし、ブチ切れてぶん殴っても良いくらいなのに。
(それはまた、後だ……)
今は褒めるような言葉と仕草に、騙されてもいいんじゃないか。
こんなにクタクタになっているのだから。
そう自分に言い訳をして、そっと目を閉じた。
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