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Ωとβとαと
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「さわるなってば」
何度目になるか分からない言葉に一人はかたく表情で首を横に振り、もう一人は口元だけで笑う。
「陸斗が、またトラックに轢かれるかもしれないし」
「えっ。陸斗、轢かれたの!?」
前者は太郎で、後者は幸介だ。
五人で連れ立ってぞろぞろと道を歩く、しかしその場に和気あいあいな空気はない。
しかし、なんとも気まずい帰り道だと思っているのは陸斗だけのようで。
(最悪……)
まずしっかりと右隣に陣取る太郎は、肩をくっつける勢いで密着してくる。
「大嶌君、キミは少し近すぎるんじゃないのかな」
一見おだやかに、でも不快そうな様子を隠さない物言いの幸介もまた左肩に触れていた。
「あはは、巨大ブーメランがぶっ刺さってる」
「ボクはいいんだよ。陸斗の親友だから」
「俺は彼の婚約者だけどね!」
「そんなこと、誰も認めてない」
「自称親友さんには関係ないでしょ」
「……」
「……」
数歩いかないうちに漂う、険悪な空気。本当に勘弁してくれ、と陸斗は頭を抱えたくなった。
「アハハハッ。超面白いんだけど!」
一人、手を叩いて爆笑するのは露美。今日はサラサラと風に揺れる栗色の髪を指先でもてあそび笑い転げる。
「モテる男はツラいわねぇ?」
「やめろよ」
陸斗は眉間に深いシワをよせた。
面倒なことになってしまった、と。この二人はどうもウマが合わないらしい。
今も自分を挟んでのバチバチとしたやり合いに、嫌悪より先に困り果ててしまう。
そして他の者達の視線もいたい。
(勘弁してくれよ、まったく)
頼みの綱であった少年もまた呆れたような、なんとも言えない一瞥を太郎にくれてすぐにそっぽ向いてしまう。
――和音が食ってかかってきた時、止めに入ったのが太郎と露美だった。
彼はすぐに冷静さを取り戻したか。それとも単に主人である大嶌家の人間には逆らえないからだろうか。
伏し目がちで非礼を詫び、その場はおさまったのだが。
「あの、さっきはすいませんでした」
すぐ前を歩く彼に、声をかける。一瞬だけ、彼の肩がぴくりと震えた。しかし、すぐに。
「別に……謝って頂くことなどありませんが」
なんて冷たい言葉が返ってくる。
やはり人形じみた容姿に反して、中身は非常に感情的らしい。陸斗は両サイドを陣取る彼らを振りほどき、早足で歩き出した。
「あっ、陸斗!」
「なんで逃げるの!?」
もちろん追いかけてくる二人。すれ違わずとも、人々が振り返ってこちらを見る。その視線を舌打ちひとつで耐えて、大きく足を踏み出す。
「陸斗、さま」
隣りを歩きだした彼をみる、和音の目はまん丸だ。鳩が豆鉄砲を食ったような、とはこのような事をいうのだろう。
「仁子さんから言われているんのだろう、僕を監視しろって」
「そんなこと言われる方じゃありません」
固い口調。
顔を覗き込めば、キッとにらまれた。
(よほど心酔しているのだろう)
しかしどうも、α自体を無条件で崇めているわけではなさそうだ。その証拠に、太郎を見る目には別の感情がうかがい知れる。
それは顔色や表情だけではなく――。
「Ω同士は、フェロモンで読み合うことができるって聞いてたけど」
α同士は、本能的に警戒し攻撃し合う。
それに対しΩは互いのフェロモンを感じ取り、心を通わせることができるのだ。
これは太古の昔からの習性であり、現代社会における先祖返りのひとつであると考えられている。
子を胎内に宿したΩ達は、身を寄せあい群れで子育てをしたのではないかと一部の学説にあるくらいだ。
陸斗の言葉に、彼は歩みを止めずに視線だけ逸らす。
「和音先輩は……Ωですよね?」
この美しい少年は自分と同じく、孕む性であることがわかった。きっと誰の目をもひくであろう、優れたΩ。
しかし和音はその質問に激昂することも、恥じる様子もなかった。ただ静かに。
「ええ、そうです」
と大きくうなずいてみせたのだ。それが陸斗を驚かせた。
(なぜだ)
どうして彼は、恥じないのだろう。一瞬だけだか視線を合わせた瞳には、なんの感情もない。
まるで目の前を通る、飼い犬の犬種を答えるかのように。なんてことない、といった様子で認めてみせたのだ。
これは大きな価値観のちがいである。
「苦しくないんですか」
Ωであることに。持って生まれたそれによって、与えられる理不尽さに。悲惨な運命を背負わされた、と憤ることはないのか。
しかし彼の疑問はあっさり否定された。
「いいえ」
強がりでも嘘でもないのだろう。むしろ恍惚と喜びすら、声色に滲んでいた。
やはり同じΩでもちがうのだ。αに支配され、隷属することに喜びを感じる彼とは。
不思議と腹立たしくは思わなかった。ただ、純粋なる困惑。
まるで目の前の美しい少年が、見た事もない不気味なバケモノのような気分にもなった。
(やはり迷信なんだ)
Ω同士は感情を、フェロモンを読み合うなんて。
改めて、孤独感が陸斗を襲う。やはり自分は異質なのかもしれないと。
Ωであることと、その中でさえも共感しうる存在がないという。これは十代の少年少女特有のモノなのか。
何かに属さず、人と違いすぎることに必要以上に悩むこと。
「……」
ふいに黙り込んだ彼の手に、小さく触れた熱。
「陸斗」
露美である。
「顔色最悪だね」
「……そうかな」
心配する言葉はない。
しかし充分だった。
(僕を助けてくれるのは、いつも親友達だ)
βという自分とは違う性でありながら、彼らは寄り添ってくれようとする。
幸介は献身的に、露美はただ飄々と。
特に彼女は、フェロモンに対する嗅覚がない。それがわずかながら、仲間意識を芽生えさせるのかもしれない。
異質である、という共通事項において。
人間とは、かくも不思議な生きものである。
「っていうかさ。こんなにゾロゾロとお邪魔しちゃっていいのかな」
不安げな声をもらしたのは幸介である。
「じゃあ帰りなよ、親友さん」
「その呼び方やめなよ、キミの親友じゃない」
目を合わせることなくバカにする太郎に、彼は吐き捨てる。
しかし次の瞬間、小さくえずく。そして忌々しそうに隣を睨みつけた。
「おや、アンタの方が気分悪そうじゃないか」
「……悪質だよ」
太郎はせせら笑う。
βが嫌うフェロモンを出したらしい。αの威嚇だ。
幸介にはそれが吐き気としての症状をもたらしたらしい。
出来損ない、といわれるがそこはαである。
「アハハッ。なんかスカンクみたいね」
横からの天真爛漫な露美の笑い声に、今度は太郎が顔をしかめた。
「なんかヒドイなぁ」
「危険を感じると臭いを出すんでしょ。あ、カメムシでもいいけど」
「もっとダメじゃん……」
大きな身体が、ガックリうなだれる。そしてすがるような視線を寄越すものだから。
(バーカ)
陸斗は無言でそらした。
小さなうめき声をあげて、太郎は悲しそうな顔で唇をとがらせる。
(本当にどうしようもないヤツだな)
しかもこれがあの大嶌家の、というのだから驚きだ。
姉弟でもこうも違う。彼女はカリスマ性の塊であった。
屋敷でもそう。多少不手際があったとしても、使用人達に対して怒りや威嚇のフェロモンを出したりはしなかった。
明るい笑みを絶やさず、そこにαとしての傲慢さは欠片も見られなかった。
「仁子様からは、ご指示を仰いでますゆえ」
だし抜けに和音が口をひらく。
先程の幸介の心配に応えたらしい。
「陸斗様のご友人も丁重にあつかうように、と」
まるでかしこまった執事のようだ。
同年代、ひとつ年上とは思えぬ物言いに太郎以外の者達か視線を交わしあった。
彼だけが、それを当然のように受け入れている。
「……こちらでございます」
大きな門扉が現れた。
そして広い敷地。さらにその奥に構えた、大豪邸ともいうべき西洋作りのそれ。
(やはり何度みてもすごいな)
これが大嶌家のお屋敷である。
何度目になるか分からない言葉に一人はかたく表情で首を横に振り、もう一人は口元だけで笑う。
「陸斗が、またトラックに轢かれるかもしれないし」
「えっ。陸斗、轢かれたの!?」
前者は太郎で、後者は幸介だ。
五人で連れ立ってぞろぞろと道を歩く、しかしその場に和気あいあいな空気はない。
しかし、なんとも気まずい帰り道だと思っているのは陸斗だけのようで。
(最悪……)
まずしっかりと右隣に陣取る太郎は、肩をくっつける勢いで密着してくる。
「大嶌君、キミは少し近すぎるんじゃないのかな」
一見おだやかに、でも不快そうな様子を隠さない物言いの幸介もまた左肩に触れていた。
「あはは、巨大ブーメランがぶっ刺さってる」
「ボクはいいんだよ。陸斗の親友だから」
「俺は彼の婚約者だけどね!」
「そんなこと、誰も認めてない」
「自称親友さんには関係ないでしょ」
「……」
「……」
数歩いかないうちに漂う、険悪な空気。本当に勘弁してくれ、と陸斗は頭を抱えたくなった。
「アハハハッ。超面白いんだけど!」
一人、手を叩いて爆笑するのは露美。今日はサラサラと風に揺れる栗色の髪を指先でもてあそび笑い転げる。
「モテる男はツラいわねぇ?」
「やめろよ」
陸斗は眉間に深いシワをよせた。
面倒なことになってしまった、と。この二人はどうもウマが合わないらしい。
今も自分を挟んでのバチバチとしたやり合いに、嫌悪より先に困り果ててしまう。
そして他の者達の視線もいたい。
(勘弁してくれよ、まったく)
頼みの綱であった少年もまた呆れたような、なんとも言えない一瞥を太郎にくれてすぐにそっぽ向いてしまう。
――和音が食ってかかってきた時、止めに入ったのが太郎と露美だった。
彼はすぐに冷静さを取り戻したか。それとも単に主人である大嶌家の人間には逆らえないからだろうか。
伏し目がちで非礼を詫び、その場はおさまったのだが。
「あの、さっきはすいませんでした」
すぐ前を歩く彼に、声をかける。一瞬だけ、彼の肩がぴくりと震えた。しかし、すぐに。
「別に……謝って頂くことなどありませんが」
なんて冷たい言葉が返ってくる。
やはり人形じみた容姿に反して、中身は非常に感情的らしい。陸斗は両サイドを陣取る彼らを振りほどき、早足で歩き出した。
「あっ、陸斗!」
「なんで逃げるの!?」
もちろん追いかけてくる二人。すれ違わずとも、人々が振り返ってこちらを見る。その視線を舌打ちひとつで耐えて、大きく足を踏み出す。
「陸斗、さま」
隣りを歩きだした彼をみる、和音の目はまん丸だ。鳩が豆鉄砲を食ったような、とはこのような事をいうのだろう。
「仁子さんから言われているんのだろう、僕を監視しろって」
「そんなこと言われる方じゃありません」
固い口調。
顔を覗き込めば、キッとにらまれた。
(よほど心酔しているのだろう)
しかしどうも、α自体を無条件で崇めているわけではなさそうだ。その証拠に、太郎を見る目には別の感情がうかがい知れる。
それは顔色や表情だけではなく――。
「Ω同士は、フェロモンで読み合うことができるって聞いてたけど」
α同士は、本能的に警戒し攻撃し合う。
それに対しΩは互いのフェロモンを感じ取り、心を通わせることができるのだ。
これは太古の昔からの習性であり、現代社会における先祖返りのひとつであると考えられている。
子を胎内に宿したΩ達は、身を寄せあい群れで子育てをしたのではないかと一部の学説にあるくらいだ。
陸斗の言葉に、彼は歩みを止めずに視線だけ逸らす。
「和音先輩は……Ωですよね?」
この美しい少年は自分と同じく、孕む性であることがわかった。きっと誰の目をもひくであろう、優れたΩ。
しかし和音はその質問に激昂することも、恥じる様子もなかった。ただ静かに。
「ええ、そうです」
と大きくうなずいてみせたのだ。それが陸斗を驚かせた。
(なぜだ)
どうして彼は、恥じないのだろう。一瞬だけだか視線を合わせた瞳には、なんの感情もない。
まるで目の前を通る、飼い犬の犬種を答えるかのように。なんてことない、といった様子で認めてみせたのだ。
これは大きな価値観のちがいである。
「苦しくないんですか」
Ωであることに。持って生まれたそれによって、与えられる理不尽さに。悲惨な運命を背負わされた、と憤ることはないのか。
しかし彼の疑問はあっさり否定された。
「いいえ」
強がりでも嘘でもないのだろう。むしろ恍惚と喜びすら、声色に滲んでいた。
やはり同じΩでもちがうのだ。αに支配され、隷属することに喜びを感じる彼とは。
不思議と腹立たしくは思わなかった。ただ、純粋なる困惑。
まるで目の前の美しい少年が、見た事もない不気味なバケモノのような気分にもなった。
(やはり迷信なんだ)
Ω同士は感情を、フェロモンを読み合うなんて。
改めて、孤独感が陸斗を襲う。やはり自分は異質なのかもしれないと。
Ωであることと、その中でさえも共感しうる存在がないという。これは十代の少年少女特有のモノなのか。
何かに属さず、人と違いすぎることに必要以上に悩むこと。
「……」
ふいに黙り込んだ彼の手に、小さく触れた熱。
「陸斗」
露美である。
「顔色最悪だね」
「……そうかな」
心配する言葉はない。
しかし充分だった。
(僕を助けてくれるのは、いつも親友達だ)
βという自分とは違う性でありながら、彼らは寄り添ってくれようとする。
幸介は献身的に、露美はただ飄々と。
特に彼女は、フェロモンに対する嗅覚がない。それがわずかながら、仲間意識を芽生えさせるのかもしれない。
異質である、という共通事項において。
人間とは、かくも不思議な生きものである。
「っていうかさ。こんなにゾロゾロとお邪魔しちゃっていいのかな」
不安げな声をもらしたのは幸介である。
「じゃあ帰りなよ、親友さん」
「その呼び方やめなよ、キミの親友じゃない」
目を合わせることなくバカにする太郎に、彼は吐き捨てる。
しかし次の瞬間、小さくえずく。そして忌々しそうに隣を睨みつけた。
「おや、アンタの方が気分悪そうじゃないか」
「……悪質だよ」
太郎はせせら笑う。
βが嫌うフェロモンを出したらしい。αの威嚇だ。
幸介にはそれが吐き気としての症状をもたらしたらしい。
出来損ない、といわれるがそこはαである。
「アハハッ。なんかスカンクみたいね」
横からの天真爛漫な露美の笑い声に、今度は太郎が顔をしかめた。
「なんかヒドイなぁ」
「危険を感じると臭いを出すんでしょ。あ、カメムシでもいいけど」
「もっとダメじゃん……」
大きな身体が、ガックリうなだれる。そしてすがるような視線を寄越すものだから。
(バーカ)
陸斗は無言でそらした。
小さなうめき声をあげて、太郎は悲しそうな顔で唇をとがらせる。
(本当にどうしようもないヤツだな)
しかもこれがあの大嶌家の、というのだから驚きだ。
姉弟でもこうも違う。彼女はカリスマ性の塊であった。
屋敷でもそう。多少不手際があったとしても、使用人達に対して怒りや威嚇のフェロモンを出したりはしなかった。
明るい笑みを絶やさず、そこにαとしての傲慢さは欠片も見られなかった。
「仁子様からは、ご指示を仰いでますゆえ」
だし抜けに和音が口をひらく。
先程の幸介の心配に応えたらしい。
「陸斗様のご友人も丁重にあつかうように、と」
まるでかしこまった執事のようだ。
同年代、ひとつ年上とは思えぬ物言いに太郎以外の者達か視線を交わしあった。
彼だけが、それを当然のように受け入れている。
「……こちらでございます」
大きな門扉が現れた。
そして広い敷地。さらにその奥に構えた、大豪邸ともいうべき西洋作りのそれ。
(やはり何度みてもすごいな)
これが大嶌家のお屋敷である。
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