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真っ赤な美女は優美なα
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「きゃぁぁっ、なんてカワイイの!」
第一声がそれだった。
もう次の瞬間には、思い切り抱きすくめられる。
「ぶふっ!?」
「お肌キレーイ! 毛穴ないしっ、そそれにスベスベでいい匂いしゅるぅぅぅ」
「むぅっ……ぅっ、ぐ!!」
(い、息が)
抱きしめてきたのは豊満なバストを持った女性。
しかも二メートルはあるだろうか。ボンキュッボンを絵に書いたようなナイスバディの、赤髪の美女であった。
「ちっちゃーい♡ かわいー♡ 食べちゃいたーい♡♡」
「た、たべ!? もがっ、ぅ、く、くるし……」
チャイムの数秒後には、部屋に飛び込んできた女。ソファで固まる陸斗を発見するやいなや、餌をみつけた猛獣のごとく飛びかかってきた。
「いい加減にしなよ」
もみくちゃにされて目を白黒させていると、それを庇うかのように肩を引かれる。
珍しくしかめっ面をした太郎と、ただただ困惑する陸斗。
そして、謎の赤髪美女。
「あらまっ、怒っちゃったのぉ? ふふっ、ヤキモチやいちゃって~♡」
「……」
「ちょ、マジにならないでってばぁ。コワイコワイ」
無言で睨みつける太郎に肩をすくめて、美女はようやく陸斗を離した。
「あ、あの……」
「ごめんねぇ? だって。話には聞いてたけど、あんまりにもカワイイからぁ」
「えっ」
話、とは太郎からだろうか。
この口ぶりからするに、二人は結構親しい間がららしい。
相変わらず不機嫌そうな太郎を見上げる。
(そんな顔もするのか)
あの攻撃的なフェロモンを出した時以外、彼はいつも笑顔だった。
邪険にしたり突っかかったりしても、困ったような悲しいような表情しつつも。こんなぶぜんとした顔はしなかった。
そう思うと、新鮮というより。
「……ふん」
「陸斗?」
「こっち見んな、バカ」
「えっ? ちょ、なんで怒ってんの!?」
「……」
「陸斗ぉ~っ」
眉を下げまくってオロオロと、男前が台無しだ。
(別に、嫌だなんて思ってないし)
それではまるで、自分が知らない彼を見るのが気に食わない――つまり、この女性に嫉妬しているみたいではないか。
「ふふふっ。太郎の好きな子って、どんなのかと思いきや。なかなか素直でカワイイ子じゃあないのよ」
「す、素直ォ!?」
目を見開いて驚くのは、今度は太郎の方で。
それにまたカチンとくる。
「なんだよ」
「いや、陸斗が素直っていうのはなぁって」
「うるさいな。ケンカ売ってんのかよ」
「売ってない、売ってないってば。も、もちろん、そういうとこも大好きだけどね」
「おいおいおいッ、やっぱり売ってんだろ!!」
気の立った猫のようにわめけば、太郎がなだめるように言葉を選ぶ。
この状況がまた腹が立つ。
「もういい。帰る」
「だから今夜は泊まっていきなよ」
「バカ言うな!」
「そんなぁ……」
α男性、しかも自分のことが好きだと言ってはばからない人間と同じ空間にいるのがどれだけ危険なことか。
発情なしにでも、組み敷かれてしまう危険性もあるのだ。
警戒心満々で睨みつける陸斗に、太郎が情けない顔でついに天を仰ぐ。
「人肌寂しいなら、そこの女性と仲良くすればいいだろ」
「え、ぅえぇぇ!?」
うっかり口に出してから『しまった』と思った。
特に意識せず、勝手に飛び出してきた言葉だったのだ。
しかしその意味を深く考えなかったらしい彼は、驚いた様子で彼女を振り返っている。
「あらあらぁ♡」
「うれしそうな顔しないでよ。そういうのが一番ムカつくし」
「うふふっ♡」
鬱陶しそうな苦々しい顔の太郎と、ニヤニヤと笑う彼女。
それはまるで――。
「いいかげんにしろって、姉さん」
(姉さん!?)
アホらしと、太郎を無視して帰ろうとした陸斗は振り返る。
派手な顔立ち。ふっくらとした唇を彩るルージュも、目の上にのっているアイシャドウも鮮やかな色だ。
しかしそれに負けない器量がある。
ゆるくカールした赤髪も、なにもかもが日本人離れしていた。
「うふふ。大嶌 仁子よ。ふつつかな弟が、世話になってますわ」
「ほ、本当に、姉弟……?」
仁子、なんて古風な名前だ。
おおよそカミラだのアイリーンだのが似合う印象。しかし、折り目正しく頭を下げる姿はやはり美しい。
容姿だけでない。空気感からして、優美で華やかなのである。
「お前とお姉さん、全然似てないな」
「ちょっと、陸斗。それどういう意味?」
高貴な感じとか。とはあえて口にしなかった。
その代わり、あえてこちらもきっちり頭を下げる。
「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。僕は……」
「片桐 陸斗君、ね。ちゃあんと聞いてるわよ。愛しの恋人だって♡」
「だっ!?」
(なに勝手なコトぬかしてんだ、このアホαめぇぇぇッ!!!)
ガクガクと胸ぐらつかみかかって、揺さぶってやりたい。
隣で、にへらと照れ笑いを浮かべてる男を。
だがそこはグッとこらえる。なんせ、彼の姉がいるのだ。そしてなんとなくかカンであるが、彼女は――。
「最初に言っとくけれども、あたしもαなのよ」
「やっぱり」
「あらま。言う前に分かっちゃったかしら」
「ええ。なんとなく、ですけど」
カリスマ性のかたまりのような、空気。優れた容姿。
これこそα性と言うべき女性だった。
しかし仁子は特に鼻にかける様子もなく、イタズラめいた表情で。
「αってね、外面がめちゃくちゃいいのよ」
なんてウィンクしてみせた。
(素敵な人だな……)
これが憧れという感情か。男も女も虜にする女、というのは彼女のような人なのかもしれない。
雰囲気から姿かたちまで。そして恐らく、頭脳明晰。ウィットに飛んだ知性の煌めきも、匂いで感じ取れる。
「片桐君は話で聞いてたより、とても賢そうで可愛い子ね。あなたが太郎の番で、安心したわ」
「陸斗でいいです。あの、その事なんですけど――」
一度言葉を切り、ちらりと横目で太郎を見た。
あの国の政策のことだ。彼女もまた、弟と彼が番になると思っているだろう。
なんせ、お上が決めたことである。αならいざ知らず、Ωが拒否することは実質不可能なのだ。
(だけど言わなくちゃ)
このまま彼の番として、子を産むわけにはいかない。
陸斗は大きく息を吸った。
「ごめんなさいっ!」
大きな声で謝り、頭を下げる。
そのまま床を視界にいれながら、口を開いた。
「僕、彼と――太郎さんと、番なることは出来ません」
「……」
「Ωが何をって思われるかも知れません。別に彼のことが不満だとか、そんなことはなくて。ただ、僕はαと一緒になるつもりはないんです」
「……」
仁子も。あと太郎も、なにも言わない。ただ、ピンと張り詰めた空気がこの身を刺すようだ。
「僕は、α男性と番になりたくないんです。正直その……怖いんです……こんな気持ちで無理やり番になって、子どもを産んだら……その子を愛せるかどうか……不幸な子を、愛されない子を作りたくないんです……本当にらごめんなさい……僕……僕……」
最後はどう言い終えればいいのか、分からなかった。
心の内をさらけ出すのが精一杯。きっと彼女だから、それができたのだろう。
αであれど威圧的でなく、むしろすべてを包み込むような優しい空気を醸し出す女性であるから。
「……ごめんなさい」
「顔を、おあげなさいな」
静かな声。威厳と落ち着きをたたえたような。
それでいて柔らかな声色のそれに、陸斗はゆっくり顔を上げた。
「泣かなくていいのよ。陸斗君」
「えっ」
「あなたの気持ちはよくわかったわ」
気がつけば頬が濡れていた。今日は泣いてばかりだ、なんて自分が嫌になる。
「やっぱり、あなたはとても優しくて素直で――いい子ね」
ジッと降り注ぐ眼差しは、冷たいものでも厳しいものでもなかった。
彼の頭を彼女の白魚のような手が、優しくなでる。
弟のような。長く豊かな睫毛がいろどる瞳は、翠色であった。
(宝石、みたい)
手をのばしてしまいたくなるほどに。
「あたしに、いい考えがあるのよ」
大嶌 仁子は真っ赤な唇をゆるやかに弧を描かせ、イタズラっぽく微笑んだ。
第一声がそれだった。
もう次の瞬間には、思い切り抱きすくめられる。
「ぶふっ!?」
「お肌キレーイ! 毛穴ないしっ、そそれにスベスベでいい匂いしゅるぅぅぅ」
「むぅっ……ぅっ、ぐ!!」
(い、息が)
抱きしめてきたのは豊満なバストを持った女性。
しかも二メートルはあるだろうか。ボンキュッボンを絵に書いたようなナイスバディの、赤髪の美女であった。
「ちっちゃーい♡ かわいー♡ 食べちゃいたーい♡♡」
「た、たべ!? もがっ、ぅ、く、くるし……」
チャイムの数秒後には、部屋に飛び込んできた女。ソファで固まる陸斗を発見するやいなや、餌をみつけた猛獣のごとく飛びかかってきた。
「いい加減にしなよ」
もみくちゃにされて目を白黒させていると、それを庇うかのように肩を引かれる。
珍しくしかめっ面をした太郎と、ただただ困惑する陸斗。
そして、謎の赤髪美女。
「あらまっ、怒っちゃったのぉ? ふふっ、ヤキモチやいちゃって~♡」
「……」
「ちょ、マジにならないでってばぁ。コワイコワイ」
無言で睨みつける太郎に肩をすくめて、美女はようやく陸斗を離した。
「あ、あの……」
「ごめんねぇ? だって。話には聞いてたけど、あんまりにもカワイイからぁ」
「えっ」
話、とは太郎からだろうか。
この口ぶりからするに、二人は結構親しい間がららしい。
相変わらず不機嫌そうな太郎を見上げる。
(そんな顔もするのか)
あの攻撃的なフェロモンを出した時以外、彼はいつも笑顔だった。
邪険にしたり突っかかったりしても、困ったような悲しいような表情しつつも。こんなぶぜんとした顔はしなかった。
そう思うと、新鮮というより。
「……ふん」
「陸斗?」
「こっち見んな、バカ」
「えっ? ちょ、なんで怒ってんの!?」
「……」
「陸斗ぉ~っ」
眉を下げまくってオロオロと、男前が台無しだ。
(別に、嫌だなんて思ってないし)
それではまるで、自分が知らない彼を見るのが気に食わない――つまり、この女性に嫉妬しているみたいではないか。
「ふふふっ。太郎の好きな子って、どんなのかと思いきや。なかなか素直でカワイイ子じゃあないのよ」
「す、素直ォ!?」
目を見開いて驚くのは、今度は太郎の方で。
それにまたカチンとくる。
「なんだよ」
「いや、陸斗が素直っていうのはなぁって」
「うるさいな。ケンカ売ってんのかよ」
「売ってない、売ってないってば。も、もちろん、そういうとこも大好きだけどね」
「おいおいおいッ、やっぱり売ってんだろ!!」
気の立った猫のようにわめけば、太郎がなだめるように言葉を選ぶ。
この状況がまた腹が立つ。
「もういい。帰る」
「だから今夜は泊まっていきなよ」
「バカ言うな!」
「そんなぁ……」
α男性、しかも自分のことが好きだと言ってはばからない人間と同じ空間にいるのがどれだけ危険なことか。
発情なしにでも、組み敷かれてしまう危険性もあるのだ。
警戒心満々で睨みつける陸斗に、太郎が情けない顔でついに天を仰ぐ。
「人肌寂しいなら、そこの女性と仲良くすればいいだろ」
「え、ぅえぇぇ!?」
うっかり口に出してから『しまった』と思った。
特に意識せず、勝手に飛び出してきた言葉だったのだ。
しかしその意味を深く考えなかったらしい彼は、驚いた様子で彼女を振り返っている。
「あらあらぁ♡」
「うれしそうな顔しないでよ。そういうのが一番ムカつくし」
「うふふっ♡」
鬱陶しそうな苦々しい顔の太郎と、ニヤニヤと笑う彼女。
それはまるで――。
「いいかげんにしろって、姉さん」
(姉さん!?)
アホらしと、太郎を無視して帰ろうとした陸斗は振り返る。
派手な顔立ち。ふっくらとした唇を彩るルージュも、目の上にのっているアイシャドウも鮮やかな色だ。
しかしそれに負けない器量がある。
ゆるくカールした赤髪も、なにもかもが日本人離れしていた。
「うふふ。大嶌 仁子よ。ふつつかな弟が、世話になってますわ」
「ほ、本当に、姉弟……?」
仁子、なんて古風な名前だ。
おおよそカミラだのアイリーンだのが似合う印象。しかし、折り目正しく頭を下げる姿はやはり美しい。
容姿だけでない。空気感からして、優美で華やかなのである。
「お前とお姉さん、全然似てないな」
「ちょっと、陸斗。それどういう意味?」
高貴な感じとか。とはあえて口にしなかった。
その代わり、あえてこちらもきっちり頭を下げる。
「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。僕は……」
「片桐 陸斗君、ね。ちゃあんと聞いてるわよ。愛しの恋人だって♡」
「だっ!?」
(なに勝手なコトぬかしてんだ、このアホαめぇぇぇッ!!!)
ガクガクと胸ぐらつかみかかって、揺さぶってやりたい。
隣で、にへらと照れ笑いを浮かべてる男を。
だがそこはグッとこらえる。なんせ、彼の姉がいるのだ。そしてなんとなくかカンであるが、彼女は――。
「最初に言っとくけれども、あたしもαなのよ」
「やっぱり」
「あらま。言う前に分かっちゃったかしら」
「ええ。なんとなく、ですけど」
カリスマ性のかたまりのような、空気。優れた容姿。
これこそα性と言うべき女性だった。
しかし仁子は特に鼻にかける様子もなく、イタズラめいた表情で。
「αってね、外面がめちゃくちゃいいのよ」
なんてウィンクしてみせた。
(素敵な人だな……)
これが憧れという感情か。男も女も虜にする女、というのは彼女のような人なのかもしれない。
雰囲気から姿かたちまで。そして恐らく、頭脳明晰。ウィットに飛んだ知性の煌めきも、匂いで感じ取れる。
「片桐君は話で聞いてたより、とても賢そうで可愛い子ね。あなたが太郎の番で、安心したわ」
「陸斗でいいです。あの、その事なんですけど――」
一度言葉を切り、ちらりと横目で太郎を見た。
あの国の政策のことだ。彼女もまた、弟と彼が番になると思っているだろう。
なんせ、お上が決めたことである。αならいざ知らず、Ωが拒否することは実質不可能なのだ。
(だけど言わなくちゃ)
このまま彼の番として、子を産むわけにはいかない。
陸斗は大きく息を吸った。
「ごめんなさいっ!」
大きな声で謝り、頭を下げる。
そのまま床を視界にいれながら、口を開いた。
「僕、彼と――太郎さんと、番なることは出来ません」
「……」
「Ωが何をって思われるかも知れません。別に彼のことが不満だとか、そんなことはなくて。ただ、僕はαと一緒になるつもりはないんです」
「……」
仁子も。あと太郎も、なにも言わない。ただ、ピンと張り詰めた空気がこの身を刺すようだ。
「僕は、α男性と番になりたくないんです。正直その……怖いんです……こんな気持ちで無理やり番になって、子どもを産んだら……その子を愛せるかどうか……不幸な子を、愛されない子を作りたくないんです……本当にらごめんなさい……僕……僕……」
最後はどう言い終えればいいのか、分からなかった。
心の内をさらけ出すのが精一杯。きっと彼女だから、それができたのだろう。
αであれど威圧的でなく、むしろすべてを包み込むような優しい空気を醸し出す女性であるから。
「……ごめんなさい」
「顔を、おあげなさいな」
静かな声。威厳と落ち着きをたたえたような。
それでいて柔らかな声色のそれに、陸斗はゆっくり顔を上げた。
「泣かなくていいのよ。陸斗君」
「えっ」
「あなたの気持ちはよくわかったわ」
気がつけば頬が濡れていた。今日は泣いてばかりだ、なんて自分が嫌になる。
「やっぱり、あなたはとても優しくて素直で――いい子ね」
ジッと降り注ぐ眼差しは、冷たいものでも厳しいものでもなかった。
彼の頭を彼女の白魚のような手が、優しくなでる。
弟のような。長く豊かな睫毛がいろどる瞳は、翠色であった。
(宝石、みたい)
手をのばしてしまいたくなるほどに。
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