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お泊まりデートはいかがでしょう3
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まったく意味がわからない。
「ハァ……」
放課後になっても迎えに来ない彼を、俺が待ってるというこの現状が。
別に浮気してたとかじゃないのに。勝手に怒って突き放した義幸に対して、腹立つ以外の感情はない。
ないはず、だったのに。
「義幸のバカ」
バカもバカ。大バカ者だ。彼氏を置いて自己完結して行っちまうなんてさ。
っておい、今なにを考えた?
彼氏って、あいつが俺の彼氏?? あー……確かにそうか。身に覚えがないけど、俺と義幸は付き合ってるらしいもんな。
最初はどうしようかって思ったけど、なんか気がついたらそれを受け入れつつあった。
むしろ『それでもいいかも』なんて考えてたんだ。
愛されない人生からここにきて、求められる人生を手放せなくなっていたのかもしれない。
それが同性であの男だってのが最高に皮肉なわけだけども。
『――もういい』
なのに簡単に手を離されて、まるでこっちがフラれたみたいじゃないか。そんなのってないだろう。
「なんだよ、あいつ」
言いようのない不安。でもどうすればいいのか分からない。
十七年後であればスマホなりで簡単に連絡がとれるだろう。だけど、ここにはそんなものはない。
確かに携帯はあるけど未来でいうガラケーだし、学校で取り出すと色々とめんどくさい。
なんて言い訳。
その気になればバカみたいなデコメだらけのメールを送ることも出来るはずなのに、それをしない俺は臆病なだけだ。
これ以上、拒絶されたくない。つくづくダメな奴だよ、俺は。
「弥夢……」
そんな時、ふと口から零れ落ちたのは会いたくてたまらなかったはずの娘の名前。
薄情なもので、今の今まで忘れていた。いや違うな、見ないふりをしてきたんだ。きっと未来に出会えるという希望的観測の元に。
でも、それもよく分からなくなってきた。
「――葵さん」
「え?」
だれもいなくなった放課後の教室。そろそろ帰ろうかと立ち上がりかけた時だった。
長身がのそりとはいってきてつぶやく。
「帰りましょう」
「お前、先に帰ったんじゃ……」
「そんなわけないでしょう。俺が貴方を置いて帰る、なんて」
一見、穏やかに笑っているかのような彼。
俺は心臓が止まりそうになった。
「よ、義幸?」
笑ってない。
光のまったく感じない瞳が、ジッとこちらを見つめている。
まるで無機質な何かに魅入られたかのような。すごく嫌な予感がした。
「葵さん」
「ヒッ……!」
急激に距離を詰められた。
並んだ机の間をすり抜けるかのように。そして、俺の目の前期立ちはだかる男。
「愛してます」
彼はそう言って口元だけで微笑むと、俺の腰に手を回した。
「お、おい」
これはまずい――本能的に悟る。得体の知れないバケモノに捕食されるかのような胸騒ぎに、語尾が震えた。
「恋人なんですから、キスくらいできるでしょう?」
「やめろっ、離せ!」
背中にぶわっと鳥肌が立つ。怖い、なんか凄く怖い気がする。
思わず逃げ出そうとするがそんなヒマもなく、彼の腕に捕らわれてしまう。
「やだっ、ちょっと待てって!!」
「待たない。キスしましょうよ」
有無を言わさぬ言葉はひどく冷たい。
こっちに決定権も拒否権もない、なんて口調に愕然とする。
「なあ、貴方はオレのモノだろう?」
「!」
彼を必死で押しのけるも強引に抱き込まれ、突っ張ろうとした手もかわされた。目の前に大写しになった顔に慌て、俺はなおも暴れろうと躍起になる。
「やっ……やめ、ふざけんな!!」
「ふざけてなんてない。それより認めてよ、貴方はオレの恋人だって」
淡々と、まるでさも当然のように吐かれる妄言に恐怖と同時に怒りが込み上げる。
「だ、だれがてめぇのだ! このクソ野郎!!」
突然現れて何言い出すかと思いきや、俺をバカにしてんのか。
「ホモがっ、きもちわりぃんだよッ!!!」
彼を怒鳴りつけた。
意識もしてなかった本音が、他に人のいない教室に響き渡る。
だれかが来るとか、みられたらとかそういうことなんて考えられなかった。ただイライラして仕方ない。
なんでこんな茶番に付き合わないといけないんだ。俺はこんな奴のこと、これっぽっちも好きじゃない!
「……それが貴方の本心?」
さらに冷たさを増した声。絡みつくように締めあげられた身体に突如として鋭い痛みが走った。
「あ゙ッ!?」
「ゆるさない」
焼けた鉄を押し付けられたかのような、ジクジクとした熱は激痛に変わる。
「あ……ぁ……あ゙……ああ……」
目の前が真っ赤に染まった。見ずともわかる、どろりとした生あたたかいそれが半身を流れ落ち染めた感触。
「い、いた……ぃ……い、ぃ、アアア゙ァァッ!!!」
刺された、滅多刺しだ。なぜかそう思った。
彼は俺を強く優しく抱きしめたまま。その腹に包丁を何度も何度もつき立てられる、そんな感覚。
「っが……ッ! あ゙、っ、や゙、い゙ぃっ!?」
「あんたが悪い。オレを愛さない貴方なんて――」
痛みと絶望にぐらりと揺れる視界。
「やめ……ひっ……ぅ……」
激しいデジャヴ。
いつかも俺はこうやってころされた。何度も、何度も。命を酷く奪われ、蹂躙されたんだ。
それなのに、目の前の男に縋り付く事しかできない。
「弥夢……み……ゆ……、さく、らこ……」
仄暗い死を覚悟した時。俺は記憶にある限りの愛しい名を呼ぶ。
かつて愛した女とその愛くるしい娘。特に、娘に会いたい。
苦痛に泣きながら、宙に唯一自由になる左手をさ迷わせれば。
「弥夢なら、いるじゃないですか」
そう半笑いで応えられた。
するとその時。
『うみゃあ』
と俺の足元に擦り寄る――黒猫。そして高い窓。
※※※
「っ……!!」
「大丈夫ですか、葵さん」
ビクッ、と身体を震わせて目を覚ました。
夕陽の差した教室。
どうやら俺は机に突っ伏して寝ていたらしい。
まだ重いばかりこ頭を上げながら、まるで他人事のようにつぶやく。
『酷い夢だったな』
と。
「待たせてしまってごめんなさい、葵さん」
なんでコイツがここにいる?
申し訳無さそうに目を伏せていたのは義幸だった。
「メールしたのに全然返してくれないから」
「へ? メール……??」
軽くすねるような言葉に、俺はみずからの制服のポケットを軽く叩く。
確かに、どこかへしまい込んでしまったか自宅に忘れてしまったかもしれない。
「まだ寝ぼけてるんですか」
呆れ半分、でも優しい声に視線を上げた。
「変な姿勢で寝ると身体痛くなりますよ」
穏やかな目。不器用そうに笑う口元に、ようやく安堵した。
「なあ……義幸」
気だるいが手を伸ばせば、確かにとってくれる。
「どうしました、なんかおかしいですよ」
「うるさいな」
余計な心配するなよ。ただ俺は変な夢を見ただけ。
恋人に滅多刺しにされる、そんな物騒でイカれた悪夢だ。
「なあ、義幸」
俺は髪をなでる、彼の手に擦り寄る。
「この週末、うちに泊まりに来いよ」
「えっ」
彼の黒目がちの瞳が、一瞬揺れたのに気をよくする。さらに追撃せんと、口を開く。
「母さん、いないんだ。だから……」
そのあとは言葉にならなかった。後ろから椅子ごと抱きしめられたから。
「よ、義幸」
「いいんですか、オレで」
熱を孕んだ声にこちらの息も上がる。
「お泊まりデートでも、するか」
そうやって微笑むも。俺の心はたまらなく不安でぐちゃぐちゃだった。でもそうしなければならない、何故かそう叫ぶ自分がいる。
この男を受け入れなければまた繰り返される、悲劇。
手を替え品を替え、見舞われる恐怖と絶望。
「葵さん」
降ってくるキスを受け入れながら、俺は自分が壊れる音を聞いた――。
「ハァ……」
放課後になっても迎えに来ない彼を、俺が待ってるというこの現状が。
別に浮気してたとかじゃないのに。勝手に怒って突き放した義幸に対して、腹立つ以外の感情はない。
ないはず、だったのに。
「義幸のバカ」
バカもバカ。大バカ者だ。彼氏を置いて自己完結して行っちまうなんてさ。
っておい、今なにを考えた?
彼氏って、あいつが俺の彼氏?? あー……確かにそうか。身に覚えがないけど、俺と義幸は付き合ってるらしいもんな。
最初はどうしようかって思ったけど、なんか気がついたらそれを受け入れつつあった。
むしろ『それでもいいかも』なんて考えてたんだ。
愛されない人生からここにきて、求められる人生を手放せなくなっていたのかもしれない。
それが同性であの男だってのが最高に皮肉なわけだけども。
『――もういい』
なのに簡単に手を離されて、まるでこっちがフラれたみたいじゃないか。そんなのってないだろう。
「なんだよ、あいつ」
言いようのない不安。でもどうすればいいのか分からない。
十七年後であればスマホなりで簡単に連絡がとれるだろう。だけど、ここにはそんなものはない。
確かに携帯はあるけど未来でいうガラケーだし、学校で取り出すと色々とめんどくさい。
なんて言い訳。
その気になればバカみたいなデコメだらけのメールを送ることも出来るはずなのに、それをしない俺は臆病なだけだ。
これ以上、拒絶されたくない。つくづくダメな奴だよ、俺は。
「弥夢……」
そんな時、ふと口から零れ落ちたのは会いたくてたまらなかったはずの娘の名前。
薄情なもので、今の今まで忘れていた。いや違うな、見ないふりをしてきたんだ。きっと未来に出会えるという希望的観測の元に。
でも、それもよく分からなくなってきた。
「――葵さん」
「え?」
だれもいなくなった放課後の教室。そろそろ帰ろうかと立ち上がりかけた時だった。
長身がのそりとはいってきてつぶやく。
「帰りましょう」
「お前、先に帰ったんじゃ……」
「そんなわけないでしょう。俺が貴方を置いて帰る、なんて」
一見、穏やかに笑っているかのような彼。
俺は心臓が止まりそうになった。
「よ、義幸?」
笑ってない。
光のまったく感じない瞳が、ジッとこちらを見つめている。
まるで無機質な何かに魅入られたかのような。すごく嫌な予感がした。
「葵さん」
「ヒッ……!」
急激に距離を詰められた。
並んだ机の間をすり抜けるかのように。そして、俺の目の前期立ちはだかる男。
「愛してます」
彼はそう言って口元だけで微笑むと、俺の腰に手を回した。
「お、おい」
これはまずい――本能的に悟る。得体の知れないバケモノに捕食されるかのような胸騒ぎに、語尾が震えた。
「恋人なんですから、キスくらいできるでしょう?」
「やめろっ、離せ!」
背中にぶわっと鳥肌が立つ。怖い、なんか凄く怖い気がする。
思わず逃げ出そうとするがそんなヒマもなく、彼の腕に捕らわれてしまう。
「やだっ、ちょっと待てって!!」
「待たない。キスしましょうよ」
有無を言わさぬ言葉はひどく冷たい。
こっちに決定権も拒否権もない、なんて口調に愕然とする。
「なあ、貴方はオレのモノだろう?」
「!」
彼を必死で押しのけるも強引に抱き込まれ、突っ張ろうとした手もかわされた。目の前に大写しになった顔に慌て、俺はなおも暴れろうと躍起になる。
「やっ……やめ、ふざけんな!!」
「ふざけてなんてない。それより認めてよ、貴方はオレの恋人だって」
淡々と、まるでさも当然のように吐かれる妄言に恐怖と同時に怒りが込み上げる。
「だ、だれがてめぇのだ! このクソ野郎!!」
突然現れて何言い出すかと思いきや、俺をバカにしてんのか。
「ホモがっ、きもちわりぃんだよッ!!!」
彼を怒鳴りつけた。
意識もしてなかった本音が、他に人のいない教室に響き渡る。
だれかが来るとか、みられたらとかそういうことなんて考えられなかった。ただイライラして仕方ない。
なんでこんな茶番に付き合わないといけないんだ。俺はこんな奴のこと、これっぽっちも好きじゃない!
「……それが貴方の本心?」
さらに冷たさを増した声。絡みつくように締めあげられた身体に突如として鋭い痛みが走った。
「あ゙ッ!?」
「ゆるさない」
焼けた鉄を押し付けられたかのような、ジクジクとした熱は激痛に変わる。
「あ……ぁ……あ゙……ああ……」
目の前が真っ赤に染まった。見ずともわかる、どろりとした生あたたかいそれが半身を流れ落ち染めた感触。
「い、いた……ぃ……い、ぃ、アアア゙ァァッ!!!」
刺された、滅多刺しだ。なぜかそう思った。
彼は俺を強く優しく抱きしめたまま。その腹に包丁を何度も何度もつき立てられる、そんな感覚。
「っが……ッ! あ゙、っ、や゙、い゙ぃっ!?」
「あんたが悪い。オレを愛さない貴方なんて――」
痛みと絶望にぐらりと揺れる視界。
「やめ……ひっ……ぅ……」
激しいデジャヴ。
いつかも俺はこうやってころされた。何度も、何度も。命を酷く奪われ、蹂躙されたんだ。
それなのに、目の前の男に縋り付く事しかできない。
「弥夢……み……ゆ……、さく、らこ……」
仄暗い死を覚悟した時。俺は記憶にある限りの愛しい名を呼ぶ。
かつて愛した女とその愛くるしい娘。特に、娘に会いたい。
苦痛に泣きながら、宙に唯一自由になる左手をさ迷わせれば。
「弥夢なら、いるじゃないですか」
そう半笑いで応えられた。
するとその時。
『うみゃあ』
と俺の足元に擦り寄る――黒猫。そして高い窓。
※※※
「っ……!!」
「大丈夫ですか、葵さん」
ビクッ、と身体を震わせて目を覚ました。
夕陽の差した教室。
どうやら俺は机に突っ伏して寝ていたらしい。
まだ重いばかりこ頭を上げながら、まるで他人事のようにつぶやく。
『酷い夢だったな』
と。
「待たせてしまってごめんなさい、葵さん」
なんでコイツがここにいる?
申し訳無さそうに目を伏せていたのは義幸だった。
「メールしたのに全然返してくれないから」
「へ? メール……??」
軽くすねるような言葉に、俺はみずからの制服のポケットを軽く叩く。
確かに、どこかへしまい込んでしまったか自宅に忘れてしまったかもしれない。
「まだ寝ぼけてるんですか」
呆れ半分、でも優しい声に視線を上げた。
「変な姿勢で寝ると身体痛くなりますよ」
穏やかな目。不器用そうに笑う口元に、ようやく安堵した。
「なあ……義幸」
気だるいが手を伸ばせば、確かにとってくれる。
「どうしました、なんかおかしいですよ」
「うるさいな」
余計な心配するなよ。ただ俺は変な夢を見ただけ。
恋人に滅多刺しにされる、そんな物騒でイカれた悪夢だ。
「なあ、義幸」
俺は髪をなでる、彼の手に擦り寄る。
「この週末、うちに泊まりに来いよ」
「えっ」
彼の黒目がちの瞳が、一瞬揺れたのに気をよくする。さらに追撃せんと、口を開く。
「母さん、いないんだ。だから……」
そのあとは言葉にならなかった。後ろから椅子ごと抱きしめられたから。
「よ、義幸」
「いいんですか、オレで」
熱を孕んだ声にこちらの息も上がる。
「お泊まりデートでも、するか」
そうやって微笑むも。俺の心はたまらなく不安でぐちゃぐちゃだった。でもそうしなければならない、何故かそう叫ぶ自分がいる。
この男を受け入れなければまた繰り返される、悲劇。
手を替え品を替え、見舞われる恐怖と絶望。
「葵さん」
降ってくるキスを受け入れながら、俺は自分が壊れる音を聞いた――。
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