4 / 11
筋肉男子は純粋培養
しおりを挟む
腹が満ちれば次は何を欲するか。
「……なにしてんの」
「え、見張り」
事も無げに答える光雄に、叶芽は眉をひそめた。
「いや帰れよ!」
朝食の差し入れと称して一緒におにぎりを食べたのはついさっき。
とりあえず落ち着いた、と腹をさすりながらぼんやりと考える。
――薬と酒でも買いに行こうかな。
あと縄もと脳内メモに書き込む。
うっかり腹を満たしてしまったが、もう長く生きているつもりなどないのだから。
だからこそ、この男が玄関で仁王立ちしてる意味が分からなかった。
「だいたい見張りってなに、まさか僕を監禁しようってか」
そういや丸一日ホテルで監禁された事もあった、と遠い目で回想する。
ゲイ向けマッチングアプリにて売春相手と交渉するのは元カレ。叶芽は待ち合わせ場所として指定されたホテルに無理やり向かわされるのが常だった。
そこで待っていたのはSMルームでの監禁調教だったわけだが。
最低な思い出のひとつに、大きくため息をついた。
「やっぱりその気だったか」
「最初からそのつもりではあったぞ」
「あっそ」
幻滅したとは口にこそ出さない。自身が勝手に期待しただけだからだ。
「しょせん男だよな、お前も僕も」
そう言いながら服に手をかけ、勢いよく脱いで床に叩きつける。
「おい、なにしてんだ!?」
光雄の方が慌てふためき散らした服をかき集めるがお構い無しに、あっという間に全裸になって白い肌を余すことなく晒した。
「もしかして色気たっぷりなストリップがご所望だった? でもあいにくそんなサービスはしてないから」
事実。彼がとった客の中でそんな情緒のある者はおらず、大多数が獲物を貪る獣のような抱き方をしたものだ。
「こら、はしたないぞ」
「はしたない? だったら光雄もたいがい――」
「風呂なら脱衣所で脱げ」
嫌味のひとつでも言ってやろうとするが、彼の予想外の言葉にポカンとする。
「湯船に湯をためてきてやるから。少し待ってろよ」
「え?」
「せっかちなのは分かるが、風邪ひいてしまう。ほら、これ」
部屋のすみに丸めこまれていた毛布を頭からバサッとかけられる。
「うわっ!」
「いい子にしてろよ」
「!?!?!?」
毛布の上からぽんぽん、と頭をなでて風呂場に消えて行った。
「…………え?」
叶芽はまったくもって理解出来ない。
これではまるで本当に下心なく食事の差し入れや、ドアが壊れてるから防犯を考えての見張り (これもかなり風変わりな提案ではあるが )をしようとしただけ。
つまり百パーセントの詫びや善意の気持ちということ。
――なんなんだあの男は!?!?
搾取しかされてこなかった半生。叶芽は毛布の中で混乱して頭を抱える。
本当に異性愛者だとして、それならただの隣人にする言動だろうか。結局、とことんお人好しだという結論に達するしかなかった。
「変な奴」
なんのメリットもないのに。そしてまた考える。
これも死ぬ前のわずかな暇つぶしとしては面白いかもしれない。よしんば見込み違いでも今となれば諦めもつく。
――あの時とは違う。
叶芽は学生時代の苦い思い出に奥歯を噛み締めた。
最初から劣情を向けられるより、そうだと後に思い知らされる方が辛い。
「風呂わいたぞ」
過去に顔をしかめていた叶芽の上から声が。
かぶってた毛布から覗くと、すぐ目の前に光雄の顔があって思わず悲鳴をあげそうになった。
「!!!」
「どうした。寝てたか」
「か、顔が近い!」
「?」
いちいち距離感がおかしい男に驚かされっぱなしだ。
「もういい!」
なにか悔しくなり叶芽は風呂場に飛び込む。
――好きなタイプの顔じゃなくて良かった。
だが身体は好みである。
うっかりまた欲求を自覚する前に、シャワーをひねった。
さっさと身体と髪を洗い湯船に浸かる。
「ふぅ」
浴槽の湯に浸かるのは久しぶりかもしれない。いつもはシャワーだけですませていた。
ちなみに売春で呼び出されたホテルの風呂を利用することもある。
かなり激しいプレイを要求された後、相手も罪悪感を覚えたのか猫なで声での一緒に入浴は気まずいものであった。
「あー……どうしよ」
今のままでは自殺ができない。というのは光雄の存在だ。
さすがに隣人が易々と入ってくる部屋で首吊りなんて難しい。
――ドアと鍵、いつ直るんだっけ。
幸い大家が迅速な対応を約束してくれたが、それでも業者が来るのは明日らしい。
「ま、いいかぁ」
それまではこの茶番に付き合ってやってもいいかもしれない。
そう思いながら湯船のなかで息を深く吐く。
「あー」
全身が温まる。こんなに身体を伸ばしたのは久しぶりだった。
「さてと」
あまり長湯もしたくない叶芽はゆっくりと立ち上がり、湯船を出る。
「うわ、ひどいな」
洗い場の鏡に己の裸体がうつる。さっきは気づかなかったが、ひどく痩せていた。
しかも数日前のセックスでつけられた鬱血痕が色を失いつつも白い肌に残っていて、むしろ汚らしく見える。
――そりゃ抱く気にはならんわな。
などと妙な納得をしながら風呂場を後にした。
「おい、お前も入れよ」
「へ?」
相変わらずなぜか仁王立ちしている光雄に向かって言う。
「風呂。バスタオルは置いてあるから」
「いいのか」
「かまわないよ。っていうか沸かしたのはお前だから。早く入ってこい」
「だが着替えがなくてな」
なるほど、と思ったが叶芽はすぐに。
「取ってこい、隣だろ」
しかし光雄は煮え切らない。
「しかしそれでは見張りが……」
「さっきから見張りってなんだ」
「物騒だからだ。都会は田舎と違って、ちゃんと鍵掛けないとすぐ強盗や空き巣や幽霊が押し入ってくるんだろ」
「はぁ?」
そんなワケあるかと一蹴する叶芽に、彼は首を振って。
「田舎の婆ちゃんも爺ちゃんも、従兄弟の兄ちゃんも言ってたぞ。だから上京したら気いつけろって」
ここはどこの国のスラム街か、しかし本人はいたって真面目顔である。
「少なくとも幽霊には鍵もドアも効かないんじゃないの」
「だがしかし……」
おおよそからかわれたか、田舎から都会に出てきた孫を心配しての言葉だろう。
「いいから行けよ。悪いけど汗臭い男と一緒にいられるほど、僕の鼻は鈍感じゃないんだけど?」
「!」
光雄は汗臭いと言われてサッと顔を赤らめる。
「そ、そうか。じゃあすぐに戻ってくるから!」
「はいはい、追い炊きしとく」
「すぐにだからな!!!」
「わかったっつーの」
シッシッ、と追い払う仕草をしながらもなぜか嬉しそうに全力ダッシュで部屋を出ていく姿を見ながら。
――純粋培養のバカだな。
なんて内心つぶやく。
きっと家族に愛されて大事にされて送り出されたのだ。嫉妬すらわかない。
「……」
壁が薄いせいか、ドタドタとうるさい足音がこっちにまで響いて聞こえる。
「あ、転んだ」
ドタンッ! と何かにけつまずいたらしい。
「やっぱりバカだ」
髪を拭きながら、叶芽は思わずふきだした。
「……なにしてんの」
「え、見張り」
事も無げに答える光雄に、叶芽は眉をひそめた。
「いや帰れよ!」
朝食の差し入れと称して一緒におにぎりを食べたのはついさっき。
とりあえず落ち着いた、と腹をさすりながらぼんやりと考える。
――薬と酒でも買いに行こうかな。
あと縄もと脳内メモに書き込む。
うっかり腹を満たしてしまったが、もう長く生きているつもりなどないのだから。
だからこそ、この男が玄関で仁王立ちしてる意味が分からなかった。
「だいたい見張りってなに、まさか僕を監禁しようってか」
そういや丸一日ホテルで監禁された事もあった、と遠い目で回想する。
ゲイ向けマッチングアプリにて売春相手と交渉するのは元カレ。叶芽は待ち合わせ場所として指定されたホテルに無理やり向かわされるのが常だった。
そこで待っていたのはSMルームでの監禁調教だったわけだが。
最低な思い出のひとつに、大きくため息をついた。
「やっぱりその気だったか」
「最初からそのつもりではあったぞ」
「あっそ」
幻滅したとは口にこそ出さない。自身が勝手に期待しただけだからだ。
「しょせん男だよな、お前も僕も」
そう言いながら服に手をかけ、勢いよく脱いで床に叩きつける。
「おい、なにしてんだ!?」
光雄の方が慌てふためき散らした服をかき集めるがお構い無しに、あっという間に全裸になって白い肌を余すことなく晒した。
「もしかして色気たっぷりなストリップがご所望だった? でもあいにくそんなサービスはしてないから」
事実。彼がとった客の中でそんな情緒のある者はおらず、大多数が獲物を貪る獣のような抱き方をしたものだ。
「こら、はしたないぞ」
「はしたない? だったら光雄もたいがい――」
「風呂なら脱衣所で脱げ」
嫌味のひとつでも言ってやろうとするが、彼の予想外の言葉にポカンとする。
「湯船に湯をためてきてやるから。少し待ってろよ」
「え?」
「せっかちなのは分かるが、風邪ひいてしまう。ほら、これ」
部屋のすみに丸めこまれていた毛布を頭からバサッとかけられる。
「うわっ!」
「いい子にしてろよ」
「!?!?!?」
毛布の上からぽんぽん、と頭をなでて風呂場に消えて行った。
「…………え?」
叶芽はまったくもって理解出来ない。
これではまるで本当に下心なく食事の差し入れや、ドアが壊れてるから防犯を考えての見張り (これもかなり風変わりな提案ではあるが )をしようとしただけ。
つまり百パーセントの詫びや善意の気持ちということ。
――なんなんだあの男は!?!?
搾取しかされてこなかった半生。叶芽は毛布の中で混乱して頭を抱える。
本当に異性愛者だとして、それならただの隣人にする言動だろうか。結局、とことんお人好しだという結論に達するしかなかった。
「変な奴」
なんのメリットもないのに。そしてまた考える。
これも死ぬ前のわずかな暇つぶしとしては面白いかもしれない。よしんば見込み違いでも今となれば諦めもつく。
――あの時とは違う。
叶芽は学生時代の苦い思い出に奥歯を噛み締めた。
最初から劣情を向けられるより、そうだと後に思い知らされる方が辛い。
「風呂わいたぞ」
過去に顔をしかめていた叶芽の上から声が。
かぶってた毛布から覗くと、すぐ目の前に光雄の顔があって思わず悲鳴をあげそうになった。
「!!!」
「どうした。寝てたか」
「か、顔が近い!」
「?」
いちいち距離感がおかしい男に驚かされっぱなしだ。
「もういい!」
なにか悔しくなり叶芽は風呂場に飛び込む。
――好きなタイプの顔じゃなくて良かった。
だが身体は好みである。
うっかりまた欲求を自覚する前に、シャワーをひねった。
さっさと身体と髪を洗い湯船に浸かる。
「ふぅ」
浴槽の湯に浸かるのは久しぶりかもしれない。いつもはシャワーだけですませていた。
ちなみに売春で呼び出されたホテルの風呂を利用することもある。
かなり激しいプレイを要求された後、相手も罪悪感を覚えたのか猫なで声での一緒に入浴は気まずいものであった。
「あー……どうしよ」
今のままでは自殺ができない。というのは光雄の存在だ。
さすがに隣人が易々と入ってくる部屋で首吊りなんて難しい。
――ドアと鍵、いつ直るんだっけ。
幸い大家が迅速な対応を約束してくれたが、それでも業者が来るのは明日らしい。
「ま、いいかぁ」
それまではこの茶番に付き合ってやってもいいかもしれない。
そう思いながら湯船のなかで息を深く吐く。
「あー」
全身が温まる。こんなに身体を伸ばしたのは久しぶりだった。
「さてと」
あまり長湯もしたくない叶芽はゆっくりと立ち上がり、湯船を出る。
「うわ、ひどいな」
洗い場の鏡に己の裸体がうつる。さっきは気づかなかったが、ひどく痩せていた。
しかも数日前のセックスでつけられた鬱血痕が色を失いつつも白い肌に残っていて、むしろ汚らしく見える。
――そりゃ抱く気にはならんわな。
などと妙な納得をしながら風呂場を後にした。
「おい、お前も入れよ」
「へ?」
相変わらずなぜか仁王立ちしている光雄に向かって言う。
「風呂。バスタオルは置いてあるから」
「いいのか」
「かまわないよ。っていうか沸かしたのはお前だから。早く入ってこい」
「だが着替えがなくてな」
なるほど、と思ったが叶芽はすぐに。
「取ってこい、隣だろ」
しかし光雄は煮え切らない。
「しかしそれでは見張りが……」
「さっきから見張りってなんだ」
「物騒だからだ。都会は田舎と違って、ちゃんと鍵掛けないとすぐ強盗や空き巣や幽霊が押し入ってくるんだろ」
「はぁ?」
そんなワケあるかと一蹴する叶芽に、彼は首を振って。
「田舎の婆ちゃんも爺ちゃんも、従兄弟の兄ちゃんも言ってたぞ。だから上京したら気いつけろって」
ここはどこの国のスラム街か、しかし本人はいたって真面目顔である。
「少なくとも幽霊には鍵もドアも効かないんじゃないの」
「だがしかし……」
おおよそからかわれたか、田舎から都会に出てきた孫を心配しての言葉だろう。
「いいから行けよ。悪いけど汗臭い男と一緒にいられるほど、僕の鼻は鈍感じゃないんだけど?」
「!」
光雄は汗臭いと言われてサッと顔を赤らめる。
「そ、そうか。じゃあすぐに戻ってくるから!」
「はいはい、追い炊きしとく」
「すぐにだからな!!!」
「わかったっつーの」
シッシッ、と追い払う仕草をしながらもなぜか嬉しそうに全力ダッシュで部屋を出ていく姿を見ながら。
――純粋培養のバカだな。
なんて内心つぶやく。
きっと家族に愛されて大事にされて送り出されたのだ。嫉妬すらわかない。
「……」
壁が薄いせいか、ドタドタとうるさい足音がこっちにまで響いて聞こえる。
「あ、転んだ」
ドタンッ! と何かにけつまずいたらしい。
「やっぱりバカだ」
髪を拭きながら、叶芽は思わずふきだした。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。

ポンコツアルファを拾いました。
おもちDX
BL
オメガのほうが優秀な世界。会社を立ち上げたばかりの渚は、しくしく泣いているアルファを拾った。すぐにラットを起こす梨杜は、社員に馬鹿にされながらも渚のそばで一生懸命働く。渚はそんな梨杜が可愛くなってきて……
ポンコツアルファをエリートオメガがヨシヨシする話です。
オメガバースのアルファが『優秀』という部分を、オメガにあげたい!と思いついた世界観。
※特殊設定の現代オメガバースです
後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。

乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。

ヒロインの兄は悪役令嬢推し
西楓
BL
異世界転生し、ここは前世でやっていたゲームの世界だと知る。ヒロインの兄の俺は悪役令嬢推し。妹も可愛いが悪役令嬢と王子が幸せになるようにそっと見守ろうと思っていたのに…どうして?

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる