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デートde危機一髪②
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妊婦を走らせたくはない。でも龍也じゃあるまいし担いで走ることなんてできない――と奏汰は頭を抱えたくなった。
しかしどうにか人混みに紛れてまくことができたらしい。
「っ、あ、明良さん、大丈夫!?」
息を乱す彼を覗き込むと。
「……う、うん」
とても大丈夫そうではない様子の返事がかえってきた。どこかで休憩しようかと、ようやくスマホを取り出す。
すると。
「うわ」
着信履歴がすごいことになっていた。もちろん全部が同じ人物ので埋まっている。
その間隔、一分刻み。
これがいわゆる鬼電というやつか、なんて奏汰は思った。
「ちょっと龍也に連絡するから。妙な動きがあったら教えて」
いまだ肩を上下させている彼に声をかけ、スマホを操作する。
「……も、もしもし」
『今、どこ』
コール間もなく発せられた声は固くて低い。ぶちギレてるのが容易に想像できた。
『どこにいんの』
「どこって」
キョロキョロ辺りを見渡しながら、目印になりそうな場所を口にすると。
『すぐ行くからそこ動かないで』
それだけ言って切られた。
「なんだよ。くそっ、人の話くらい聞けっつーの」
「心配かけちゃってごめんね」
申し訳なさそうに言う明良だが、そんなことより彼の身体のことが心配で顔をのぞき込む。
「身体は大丈夫?」
大事な身体だ、怪我などしていたら一大事、しかし彼は意外にも元気そうで顔色も悪いわけでもない。
「龍也、もうすぐ来るって」
「彼にも迷惑かけちゃったなあ」
「いいんだって。そんなことより、さっきのはやっぱり……」
「そうだよ。久遠家のやつらさ」
彼は自嘲気味に笑う。
すでに人工中絶できる時期はすぎている。そこまでこれたのだから、今さら狙われることなどないと思っていたが。
「今度は産まれた子を寄越せときた」
「嘘だろ!?」
「もちろんそんなことはさせないよ。大切な我が子だもの」
お腹を擦りながらも少し悲しげな明良を前に、奏汰は小さく息を吐いた。
平気そうな素振りをしているが、平気なわけがない。よくよく見れば、その手がほんの少し震えていた。
本当は怖くて不安なのだろう、当たり前だ。
愛する我が子を奪われるかもしれないという恐怖。そしてシングルマザーになる実感が着実に芽生えてくる。
心細く思うなという方が無理な話だ。
そんな彼に伝えたいことは一つ。
「あの明良さん。あなたさえよかったら僕と――」
「おっ、奏汰やん!」
突然とんできた声。2人はハッとして反射的に振り向く。
「山尾さん!?」
「偶然やな」
そこにはバイト先の先輩である山尾が立っていた。
彼は一瞬、大きく目を見開いたかと思えば思い切り顔をしかめる。
「こんなとこで会うなんてな。もしかして……デートか」
「へ?」
「お前カノジョいない言うてたよな」
「へ?」
「なのにこんな可愛い子つれて、しかもΩやろ」
「ん?」
「てか知らんかったし」
「え?」
「オレじゃダメやったんか、なあ」
「ええ?」
「なんだよ、ちょっとイイ感じだと思ってたオレがバカみたいやんけ」
「んん?」
「あーくそ、最近匂い変わったのこの女のせいか」
「女?」
「自覚した瞬間に失恋した自分にムカつくわ」
「???」
険しい顔の山尾に対して奏汰の頭の中はクエスチョンマークが飛び交っていた。
一体彼が何をいってるのかも、なんで泣きそうな顔をしてるのかも分からない。
呆然としていると手を握りしめられ、そこでようやくなにかヤバいかもと気づき身じろいだ。
「ちょっ!?」
「奏汰、実は前から――」
改めてわかる悔しいほどの体格差に奏汰がびびっていると。
「あっ、山尾君。久しぶり!」
場違いな明るさで割って入ったのが明良。
え? え? と目を白黒させた山尾に彼が笑顔で手を振る。
「ぼくのこと忘れちゃった? 堂守だよ」
「えぇっ! あ、うそっ、堂守さん!?」
「そうそう。髪がのびてイメージ変わったかな」
この数ヶ月で肩上までのびた髪で、たしかに女性に見えなくもない。
自分の勘違いに気づいたらしい山尾が慌てて手を離す。
「まままっ、マジかぁ~! てっきり女かと思ってたわぁ。か、奏汰もはよ言えや~、なぁ」
「山尾さんが勝手に勘違いしたんでしょ。てかそんなに僕にカノジョができたら嫌なんですか」
「え゙」
奏汰が大きくため息をついた。
その場に気まずい空気が流れる。
「僕のこと――同類のモテない認定すんのやめてもらっていいですか」
「え?」
「そりゃカノジョはいないですけど、山尾さんと違って僕は手当り次第に女の子に声かける節操なしのアホじゃないですから」
「え、待てや。これオレ、バカにされてる?」
「バカにはしてない。アホだとは思ってますけど」
「いや一緒やん」
奏汰はムスッとしているが、山尾と明良が何とも微妙な表情で顔を見合わせていた。
「あ、山尾君こそデートじゃないの。こんな可愛い子連れて」
「え?」
その言葉でようやく山尾の後ろにいる人物に気づく。
「……」
10歳くらいだろうか。白とピンクを基調とした可愛らしいワンピース姿の少女がジッとこちらを睨みつけていた。
「あ、コイツ? 従兄弟の子でな。買い物連れて行けってうるさいもんで」
「……」
「おい、お前なに黙っとんねん。愛想良くしろや」
「……ども」
それはもう敵意むき出しと言ってもいいかもしれない。
山尾の服をしっかりつかみながら、その美少女は小さな声でそれだけ言ってまたこちらを睨みつけるが彼は特に気にかける様子もなく。
「なんや腹でも減ってんのか。ま、いいか。それより二人仲良かったんか」
「え? あ、はい。色々あって」
ここで事情を説明するのも面倒で適当にはぐらかす。
「ふうん、なんか意外な組み合わせやな。ま、久しぶりに元気そうな顔見れて良かったわ」
「山尾君こそ。辞めた時はちゃんと挨拶できなくてごめんね」
二人とも同じ時期にバイト始めたと聞いた事があった。年齢こそ山尾の方が年下だが、タメ口で話すくらいの間柄だったらしい。
「気にすんなや。あ、今度三人で遊ぶか!」
「僕と山尾さんが示し合わせて休みとるのはなんか嫌だなぁ」
「奏汰、失礼やぞ。先輩後輩の立場の差を思い知らせてやる」
「あー、ウザい先輩だ」
「なんやと!」
いつもの軽口叩きながら、頭をくしゃくしゃ撫でる彼から距離をとる。
そんなの二人を明良は少し驚いたように見てから、少し困ったように笑っていた。
「後で覚えてろよ」
「山尾さんの方が忘れちゃうんじゃないですか、忘れっぽいし」
「人をボケ老人みたく言うな。お前が覚えとけばええねん」
「いや、なんで僕が覚えてなきゃいけないんですか。ボケ☆山尾」
「売れへん芸人みたいになってんぞ」
そんなくだらない会話をギャイギャイしていると。
「だいたい山尾さんは――え?」
スッと上に影が差した。そして気配も足音もなく、いきなり首根っこを掴まれる。
「なにしてんの、あんた」
「龍也!」
あからさまに不機嫌を隠さない様子の彼に見下ろされた。
その剣呑さにポカンとする山尾と相変わらず睨みつけてくる美少女。
「あー……」
そっと隣で吐かれた明良のため息を聞きながら、奏汰はこの刺々しい空気をどうするか考えあぐねていた。
しかしどうにか人混みに紛れてまくことができたらしい。
「っ、あ、明良さん、大丈夫!?」
息を乱す彼を覗き込むと。
「……う、うん」
とても大丈夫そうではない様子の返事がかえってきた。どこかで休憩しようかと、ようやくスマホを取り出す。
すると。
「うわ」
着信履歴がすごいことになっていた。もちろん全部が同じ人物ので埋まっている。
その間隔、一分刻み。
これがいわゆる鬼電というやつか、なんて奏汰は思った。
「ちょっと龍也に連絡するから。妙な動きがあったら教えて」
いまだ肩を上下させている彼に声をかけ、スマホを操作する。
「……も、もしもし」
『今、どこ』
コール間もなく発せられた声は固くて低い。ぶちギレてるのが容易に想像できた。
『どこにいんの』
「どこって」
キョロキョロ辺りを見渡しながら、目印になりそうな場所を口にすると。
『すぐ行くからそこ動かないで』
それだけ言って切られた。
「なんだよ。くそっ、人の話くらい聞けっつーの」
「心配かけちゃってごめんね」
申し訳なさそうに言う明良だが、そんなことより彼の身体のことが心配で顔をのぞき込む。
「身体は大丈夫?」
大事な身体だ、怪我などしていたら一大事、しかし彼は意外にも元気そうで顔色も悪いわけでもない。
「龍也、もうすぐ来るって」
「彼にも迷惑かけちゃったなあ」
「いいんだって。そんなことより、さっきのはやっぱり……」
「そうだよ。久遠家のやつらさ」
彼は自嘲気味に笑う。
すでに人工中絶できる時期はすぎている。そこまでこれたのだから、今さら狙われることなどないと思っていたが。
「今度は産まれた子を寄越せときた」
「嘘だろ!?」
「もちろんそんなことはさせないよ。大切な我が子だもの」
お腹を擦りながらも少し悲しげな明良を前に、奏汰は小さく息を吐いた。
平気そうな素振りをしているが、平気なわけがない。よくよく見れば、その手がほんの少し震えていた。
本当は怖くて不安なのだろう、当たり前だ。
愛する我が子を奪われるかもしれないという恐怖。そしてシングルマザーになる実感が着実に芽生えてくる。
心細く思うなという方が無理な話だ。
そんな彼に伝えたいことは一つ。
「あの明良さん。あなたさえよかったら僕と――」
「おっ、奏汰やん!」
突然とんできた声。2人はハッとして反射的に振り向く。
「山尾さん!?」
「偶然やな」
そこにはバイト先の先輩である山尾が立っていた。
彼は一瞬、大きく目を見開いたかと思えば思い切り顔をしかめる。
「こんなとこで会うなんてな。もしかして……デートか」
「へ?」
「お前カノジョいない言うてたよな」
「へ?」
「なのにこんな可愛い子つれて、しかもΩやろ」
「ん?」
「てか知らんかったし」
「え?」
「オレじゃダメやったんか、なあ」
「ええ?」
「なんだよ、ちょっとイイ感じだと思ってたオレがバカみたいやんけ」
「んん?」
「あーくそ、最近匂い変わったのこの女のせいか」
「女?」
「自覚した瞬間に失恋した自分にムカつくわ」
「???」
険しい顔の山尾に対して奏汰の頭の中はクエスチョンマークが飛び交っていた。
一体彼が何をいってるのかも、なんで泣きそうな顔をしてるのかも分からない。
呆然としていると手を握りしめられ、そこでようやくなにかヤバいかもと気づき身じろいだ。
「ちょっ!?」
「奏汰、実は前から――」
改めてわかる悔しいほどの体格差に奏汰がびびっていると。
「あっ、山尾君。久しぶり!」
場違いな明るさで割って入ったのが明良。
え? え? と目を白黒させた山尾に彼が笑顔で手を振る。
「ぼくのこと忘れちゃった? 堂守だよ」
「えぇっ! あ、うそっ、堂守さん!?」
「そうそう。髪がのびてイメージ変わったかな」
この数ヶ月で肩上までのびた髪で、たしかに女性に見えなくもない。
自分の勘違いに気づいたらしい山尾が慌てて手を離す。
「まままっ、マジかぁ~! てっきり女かと思ってたわぁ。か、奏汰もはよ言えや~、なぁ」
「山尾さんが勝手に勘違いしたんでしょ。てかそんなに僕にカノジョができたら嫌なんですか」
「え゙」
奏汰が大きくため息をついた。
その場に気まずい空気が流れる。
「僕のこと――同類のモテない認定すんのやめてもらっていいですか」
「え?」
「そりゃカノジョはいないですけど、山尾さんと違って僕は手当り次第に女の子に声かける節操なしのアホじゃないですから」
「え、待てや。これオレ、バカにされてる?」
「バカにはしてない。アホだとは思ってますけど」
「いや一緒やん」
奏汰はムスッとしているが、山尾と明良が何とも微妙な表情で顔を見合わせていた。
「あ、山尾君こそデートじゃないの。こんな可愛い子連れて」
「え?」
その言葉でようやく山尾の後ろにいる人物に気づく。
「……」
10歳くらいだろうか。白とピンクを基調とした可愛らしいワンピース姿の少女がジッとこちらを睨みつけていた。
「あ、コイツ? 従兄弟の子でな。買い物連れて行けってうるさいもんで」
「……」
「おい、お前なに黙っとんねん。愛想良くしろや」
「……ども」
それはもう敵意むき出しと言ってもいいかもしれない。
山尾の服をしっかりつかみながら、その美少女は小さな声でそれだけ言ってまたこちらを睨みつけるが彼は特に気にかける様子もなく。
「なんや腹でも減ってんのか。ま、いいか。それより二人仲良かったんか」
「え? あ、はい。色々あって」
ここで事情を説明するのも面倒で適当にはぐらかす。
「ふうん、なんか意外な組み合わせやな。ま、久しぶりに元気そうな顔見れて良かったわ」
「山尾君こそ。辞めた時はちゃんと挨拶できなくてごめんね」
二人とも同じ時期にバイト始めたと聞いた事があった。年齢こそ山尾の方が年下だが、タメ口で話すくらいの間柄だったらしい。
「気にすんなや。あ、今度三人で遊ぶか!」
「僕と山尾さんが示し合わせて休みとるのはなんか嫌だなぁ」
「奏汰、失礼やぞ。先輩後輩の立場の差を思い知らせてやる」
「あー、ウザい先輩だ」
「なんやと!」
いつもの軽口叩きながら、頭をくしゃくしゃ撫でる彼から距離をとる。
そんなの二人を明良は少し驚いたように見てから、少し困ったように笑っていた。
「後で覚えてろよ」
「山尾さんの方が忘れちゃうんじゃないですか、忘れっぽいし」
「人をボケ老人みたく言うな。お前が覚えとけばええねん」
「いや、なんで僕が覚えてなきゃいけないんですか。ボケ☆山尾」
「売れへん芸人みたいになってんぞ」
そんなくだらない会話をギャイギャイしていると。
「だいたい山尾さんは――え?」
スッと上に影が差した。そして気配も足音もなく、いきなり首根っこを掴まれる。
「なにしてんの、あんた」
「龍也!」
あからさまに不機嫌を隠さない様子の彼に見下ろされた。
その剣呑さにポカンとする山尾と相変わらず睨みつけてくる美少女。
「あー……」
そっと隣で吐かれた明良のため息を聞きながら、奏汰はこの刺々しい空気をどうするか考えあぐねていた。
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