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8.奇想画
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放課後の賑わいも、やっぱり遠くに聞こえるのがこの渡り廊下。
僕はそこで、まるで見えない壁に阻まれているような……そんな不思議な気分を味わいながら足を竦ませていた。
「……あれ、天美?」
掛けられた声に振り返る。
ちょうど廊下の近くの階段に居て、僕に声をかけたのは。
「茶久先生」
クラス担任で、僕はこの人が……苦手だ。
僕のぎこちない表情に彼は何か感じたのか、当然の顔をしてこっちに歩み寄ってくる。
「どうした。顔色、最悪だぞ」
「そう、ですかね」
くだけた口調はいつもの事で、そのフランクさが他の生徒達にはウケが良いらしい。
僕だってそうだったよ……この前までは。
「熱、は無いな?」
「……」
なんの躊躇もなく額に当てられた掌。
あぁ、大人が子供にする何気ない仕草だ。そこになんの意図もないだろう。
勿論、僕の方も何も思わない。強いて言うなら『随分と子供扱いするなぁ』位かな。
……目の前にいるのが彼だったら、また違うのかも。
「天美?」
「……」
訝しむ声も仕方ない。
でも僕はまるで言葉すら失った迷子のように、その場に俯いて佇むしかできなかった。
だって認めたくなかったから。
「お、おい……天美!?」
先生の慌てたような声がした。
その瞬間に僕は自分が涙を流していて、それが両頬を濡らしていることに気がついたんだ。
確かにさっきから鼻の奥がツンとして『ヤバい泣きそう』って思ってたけどさ。本当に泣いちゃうとは思ってなかった。
なんだかこの前から僕、泣きすぎだよね……涙腺壊れちゃったのかな。それとも情緒不安定なのかも。
「……ちょっと保健室行くぞ」
「えっ、あ、あの!?」
少し強引に肩を押して、茶久先生は僕を渡り廊下から引き離した。
僕はされるがままで歩きながら、頭の隅で少しだけホッとしていたと思う。
……あぁ。丹羽先生の所に行かなくてよくなった、って。
でも同時に行けなくなって悲しいとか、先生待っていてくれたのに申し訳ないとか。そんな矛盾する感情を抱えながら、陽の射した窓ガラスに反射する自分の姿を横目で流し見ていた。
「ここなら良いだろ」
保健室の女の先生に何事か話して茶久先生はこちらを振り返った。
なにが良いのか分からなかったけど、とりあえず頷く。
僕を椅子に座らせて、先生は丸椅子に腰掛けた。そして軽く微笑むだけで後は何も言わない。
「あ、あの……」
「ん。落ち着いた?」
「はい。すいません」
自分で言うのはアレだけど、僕はあまり周りに世話をかけるタイプの生徒じゃなくて。だから先生とこうやって顔つき合わせる機会もそうそうなかった。
「謝る事はないよ。誰だって不調な時くらいあるさ……心もな」
肩を竦めて微笑むその表情には、どこか悲しげというか翳りのようなモノを感じる。
でもそれはほんの一瞬だけだったらしい。
「何かあったか」
何があったかだって? ……あったんだろうか、果たして僕と彼の間に。少なくても彼はあったなんて思ってないだろう。
そう、あの人の恋人は……。
「せ……せ、ん……せぃ……僕」
ようやく絞り出した声が酷く掠れている。
まるで別人みたい。
うそ、本当の僕の声。目の前の大人に嫉妬して泣きべそかいてる子供だ。
「すごく……辛くて……だって、先生が、あの人と……だから……でもなんで辛いのか……全然分かんなくて……ほんと、分かんなくて」
「あ、天美?」
先生が狼狽えてる。
当たり前だよね。突然泣き出して訳わかんない事言い出して……僕でも慌てるよ。
でも先生は僕の手におずおずと触れた。
……こういうのも丹羽先生と同じなんだ。あの時、あの人もこうやって触れてきた。
教師ってみんなこうなのか? それとも恋人同士だから行動パターンも似るってこと?
2人して僕を子供扱いしてさ。
僕だって……僕だって……あぁもうワケ分かんない。
「あーっ、もうっ!」
「うわぁッ!!」
無性にイライラして、頭の中ぐちゃぐちゃは僕はその手首を強く掴む。
当然吃驚した先生は声を上げたけど、僕は勢いに任せて半ば怒鳴りつけるように叫んだ。
「先生っ……」
「ま、待て! 俺には陸斗が……」
「!?」
……え。今、なんて言った?
手を掴んだまま、僕はポカンと彼を見つめる。
これ以上無いってほどに真っ赤になった男性教師が、視線を逸らした。
「陸斗……まさか橘 陸斗、君、ですか?」
「えっ、あ……あ、うん……」
陸斗がいるって、まさか。
「付き合っているんですか……2人は」
「……」
気まずいというか、もう重い空気。
知らなかった。僕、てっきり……。
黙り込む先生からゆっくり手を離す。すると、ホッとしたように彼が息を吐いたのが分かった。
「あ、あの、なんか……すいません」
「……謝るなよ」
情けない声で先生が言った。
「俺こそ、その、ごめん。天美の気持ち、知らなくて……」
「え!? い、いやいやいや、違いますっ、間違いです!」
「?」
ヤバい。これ、僕が茶久先生に告白してフラれた形になってるよね!?
慌てて否定して、僕は一連の事を話すことになった。
「……あー、なるほど」
苦笑いと共に返ってきた言葉に、ようやく僕も安堵の息を吐く。
「俺に嫉妬してたわけだ。ふーん、天美が丹羽先生のことを、ねぇ」
一転ニヤニヤと冷やかすみたいに笑う、このどこか軽いリアクションの担任教師に今度は僕が真っ赤になる番だ。
「べ、別に僕は丹羽先生のこと……」
そりゃこの人のこと恋人だと思って、なんかモヤモヤした嫌な気分になったし。
反対に抱き締められて、すごくドキドキしちゃったけどさ。
「あのなァ、それが好きってことだろ」
少し呆れたように言われる。
「す、好き? 僕が、丹羽先生、のこと……?」
考えた事、なかった。だって僕……今までこんな気持ち……。
「天美ってさ、恋したことないの?」
「こ、こ、恋!?」
「高校生だろ、一つや二つ……って、ないみたいだな」
……恋かぁ。僕、したことあったかな。
そりゃあ可愛い女の子見たら『いいな』って思う。でもそれって恋だろうか。
ドキドキしたりもっと触れたいって、あんまりないかも。
「純粋だなぁ……あー、若いってことか」
先生がどこか眩しそうな顔で言う。
「僕がもし、丹羽先生に恋をしてるなら……どうすれば良いんでしょう」
「どうって……」
少し驚いた後に、先生は眉を下げて笑った。
「告白、してみれば?」
「こ、こ、こ、告白ぅ!?」
そんな急に! しかも絶対無理だ。
「あの人は僕の事なんか……」
だってあんなに格好良くて、人気のある人だもの。僕みたいな地味で絵の下手な男子生徒なんて。
「そもそも先生と恋人じゃないんなら、普通に女の子しか興味ないのかも」
「……あー、面倒臭いなァ」
「め、面倒臭いって」
恋の悩みだって知って茶久先生、なんか雑になってない!?
「四の五の言わず、とりあえず当たって砕けてみろって。恋において、ぐじぐじ考えていてもあんまり意味無いから。……これ、俺の経験則だけどさ」
「へ、へぇ」
でも当たって砕けろって、簡単に言うけどさ。
告白して、フラれるだけじゃなくて気持ち悪がられたら……軽く死ねるなぁ。
「っていうか、そういうの気持ち悪いとか言っちまう人じゃないと思うけどな、丹羽先生ってさ」
「それは……同じ教師として、ですか?」
先生の言葉に、何か引っかかりを感じて問いただすと肩を竦めて誤魔化された。
本当にこの人は、丹羽先生とそういう関係はないんだろうか。
あったしても僕には責めることも出来ないけどさ……。
「まぁ、そうだな。とにかく、大丈夫だって。……万が一、フラれたら慰めてやるよ」
先生はそう言って、いたずらっぽく笑った。
僕はそこで、まるで見えない壁に阻まれているような……そんな不思議な気分を味わいながら足を竦ませていた。
「……あれ、天美?」
掛けられた声に振り返る。
ちょうど廊下の近くの階段に居て、僕に声をかけたのは。
「茶久先生」
クラス担任で、僕はこの人が……苦手だ。
僕のぎこちない表情に彼は何か感じたのか、当然の顔をしてこっちに歩み寄ってくる。
「どうした。顔色、最悪だぞ」
「そう、ですかね」
くだけた口調はいつもの事で、そのフランクさが他の生徒達にはウケが良いらしい。
僕だってそうだったよ……この前までは。
「熱、は無いな?」
「……」
なんの躊躇もなく額に当てられた掌。
あぁ、大人が子供にする何気ない仕草だ。そこになんの意図もないだろう。
勿論、僕の方も何も思わない。強いて言うなら『随分と子供扱いするなぁ』位かな。
……目の前にいるのが彼だったら、また違うのかも。
「天美?」
「……」
訝しむ声も仕方ない。
でも僕はまるで言葉すら失った迷子のように、その場に俯いて佇むしかできなかった。
だって認めたくなかったから。
「お、おい……天美!?」
先生の慌てたような声がした。
その瞬間に僕は自分が涙を流していて、それが両頬を濡らしていることに気がついたんだ。
確かにさっきから鼻の奥がツンとして『ヤバい泣きそう』って思ってたけどさ。本当に泣いちゃうとは思ってなかった。
なんだかこの前から僕、泣きすぎだよね……涙腺壊れちゃったのかな。それとも情緒不安定なのかも。
「……ちょっと保健室行くぞ」
「えっ、あ、あの!?」
少し強引に肩を押して、茶久先生は僕を渡り廊下から引き離した。
僕はされるがままで歩きながら、頭の隅で少しだけホッとしていたと思う。
……あぁ。丹羽先生の所に行かなくてよくなった、って。
でも同時に行けなくなって悲しいとか、先生待っていてくれたのに申し訳ないとか。そんな矛盾する感情を抱えながら、陽の射した窓ガラスに反射する自分の姿を横目で流し見ていた。
「ここなら良いだろ」
保健室の女の先生に何事か話して茶久先生はこちらを振り返った。
なにが良いのか分からなかったけど、とりあえず頷く。
僕を椅子に座らせて、先生は丸椅子に腰掛けた。そして軽く微笑むだけで後は何も言わない。
「あ、あの……」
「ん。落ち着いた?」
「はい。すいません」
自分で言うのはアレだけど、僕はあまり周りに世話をかけるタイプの生徒じゃなくて。だから先生とこうやって顔つき合わせる機会もそうそうなかった。
「謝る事はないよ。誰だって不調な時くらいあるさ……心もな」
肩を竦めて微笑むその表情には、どこか悲しげというか翳りのようなモノを感じる。
でもそれはほんの一瞬だけだったらしい。
「何かあったか」
何があったかだって? ……あったんだろうか、果たして僕と彼の間に。少なくても彼はあったなんて思ってないだろう。
そう、あの人の恋人は……。
「せ……せ、ん……せぃ……僕」
ようやく絞り出した声が酷く掠れている。
まるで別人みたい。
うそ、本当の僕の声。目の前の大人に嫉妬して泣きべそかいてる子供だ。
「すごく……辛くて……だって、先生が、あの人と……だから……でもなんで辛いのか……全然分かんなくて……ほんと、分かんなくて」
「あ、天美?」
先生が狼狽えてる。
当たり前だよね。突然泣き出して訳わかんない事言い出して……僕でも慌てるよ。
でも先生は僕の手におずおずと触れた。
……こういうのも丹羽先生と同じなんだ。あの時、あの人もこうやって触れてきた。
教師ってみんなこうなのか? それとも恋人同士だから行動パターンも似るってこと?
2人して僕を子供扱いしてさ。
僕だって……僕だって……あぁもうワケ分かんない。
「あーっ、もうっ!」
「うわぁッ!!」
無性にイライラして、頭の中ぐちゃぐちゃは僕はその手首を強く掴む。
当然吃驚した先生は声を上げたけど、僕は勢いに任せて半ば怒鳴りつけるように叫んだ。
「先生っ……」
「ま、待て! 俺には陸斗が……」
「!?」
……え。今、なんて言った?
手を掴んだまま、僕はポカンと彼を見つめる。
これ以上無いってほどに真っ赤になった男性教師が、視線を逸らした。
「陸斗……まさか橘 陸斗、君、ですか?」
「えっ、あ……あ、うん……」
陸斗がいるって、まさか。
「付き合っているんですか……2人は」
「……」
気まずいというか、もう重い空気。
知らなかった。僕、てっきり……。
黙り込む先生からゆっくり手を離す。すると、ホッとしたように彼が息を吐いたのが分かった。
「あ、あの、なんか……すいません」
「……謝るなよ」
情けない声で先生が言った。
「俺こそ、その、ごめん。天美の気持ち、知らなくて……」
「え!? い、いやいやいや、違いますっ、間違いです!」
「?」
ヤバい。これ、僕が茶久先生に告白してフラれた形になってるよね!?
慌てて否定して、僕は一連の事を話すことになった。
「……あー、なるほど」
苦笑いと共に返ってきた言葉に、ようやく僕も安堵の息を吐く。
「俺に嫉妬してたわけだ。ふーん、天美が丹羽先生のことを、ねぇ」
一転ニヤニヤと冷やかすみたいに笑う、このどこか軽いリアクションの担任教師に今度は僕が真っ赤になる番だ。
「べ、別に僕は丹羽先生のこと……」
そりゃこの人のこと恋人だと思って、なんかモヤモヤした嫌な気分になったし。
反対に抱き締められて、すごくドキドキしちゃったけどさ。
「あのなァ、それが好きってことだろ」
少し呆れたように言われる。
「す、好き? 僕が、丹羽先生、のこと……?」
考えた事、なかった。だって僕……今までこんな気持ち……。
「天美ってさ、恋したことないの?」
「こ、こ、恋!?」
「高校生だろ、一つや二つ……って、ないみたいだな」
……恋かぁ。僕、したことあったかな。
そりゃあ可愛い女の子見たら『いいな』って思う。でもそれって恋だろうか。
ドキドキしたりもっと触れたいって、あんまりないかも。
「純粋だなぁ……あー、若いってことか」
先生がどこか眩しそうな顔で言う。
「僕がもし、丹羽先生に恋をしてるなら……どうすれば良いんでしょう」
「どうって……」
少し驚いた後に、先生は眉を下げて笑った。
「告白、してみれば?」
「こ、こ、こ、告白ぅ!?」
そんな急に! しかも絶対無理だ。
「あの人は僕の事なんか……」
だってあんなに格好良くて、人気のある人だもの。僕みたいな地味で絵の下手な男子生徒なんて。
「そもそも先生と恋人じゃないんなら、普通に女の子しか興味ないのかも」
「……あー、面倒臭いなァ」
「め、面倒臭いって」
恋の悩みだって知って茶久先生、なんか雑になってない!?
「四の五の言わず、とりあえず当たって砕けてみろって。恋において、ぐじぐじ考えていてもあんまり意味無いから。……これ、俺の経験則だけどさ」
「へ、へぇ」
でも当たって砕けろって、簡単に言うけどさ。
告白して、フラれるだけじゃなくて気持ち悪がられたら……軽く死ねるなぁ。
「っていうか、そういうの気持ち悪いとか言っちまう人じゃないと思うけどな、丹羽先生ってさ」
「それは……同じ教師として、ですか?」
先生の言葉に、何か引っかかりを感じて問いただすと肩を竦めて誤魔化された。
本当にこの人は、丹羽先生とそういう関係はないんだろうか。
あったしても僕には責めることも出来ないけどさ……。
「まぁ、そうだな。とにかく、大丈夫だって。……万が一、フラれたら慰めてやるよ」
先生はそう言って、いたずらっぽく笑った。
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