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入須君の困惑
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「な、なんで」
「質問は、ぜんぶ終わってからにしてください」
相変わらずの無表情に戻った仁露は、オレの手を引いた。
いつものコイツだとホッとしたのもつかの間、問答無用でつかまれた腕が痛い。
「どこに連れていこうって言うんだよ!」
姉ちゃんだっておかしかった。
オレがこんな状況だっていうのに、悠長に笑いながら。
『いってらっしゃい、遅くなるときはちゃんと連絡してね』
なんて学校に送り出すにしても不自然な事を言い出したんだ。
それに言葉を返すヒマもなく、仁露に連れ出されたわけだが。
「俺の家に決まってるでしょう」
なにいってんの、みたいな顔でこちらをみるアイツはやっぱりいつものオレを舐め腐った後輩。
背だけ高い貧弱だと思ってたのに意外に力が強くて、暴れようにも肩を抱かれながら強引に歩かされた。
「は、離せってば」
「しーっ、みんなに変だと思われますよ」
「お前のせいだろうがッ!」
今は通学や通勤時間。駅や学校のある方向に逆らうように歩いていくオレ達に、当然周りは妙な顔をする。
オレもあいつも制服姿だし、カバンまで持っているからだ。
「あれ。入須君」
後ろからかけられた声に慌てて振り向く。
眉上パッツン前髪が特徴の、クラスの女子だ。
「学校、いかないの?」
「えっと。そ、そうだよな!」
助かった。これで彼女と一緒に、学校まで行ける。
そうすれば――。
「どけ、人間のメスが」
「!」
いきなりの暴言は彼女とオレ、そして歩いていた周りの奴らを凍りつかせるには充分だった。
「え……」
呆気にとられた顔。
当たり前だ、後輩に突然そんな口叩かれるとは彼女も思っていなかっただろう。それどころか、チラチラと仁露の方を見てた視線から。無愛想だけど顔だけは悪くないアイツのことを、気にしていたんだろう。
なにか聞き違いだろうと、彼女が視線を上げれば。
「退け、と言っているのだが。ブスは言葉も通じないのか?」
「……っ!?」
「おい、何言ってんだ!」
慌てて手を伸ばし、その口をふさごうとする。
咄嗟の行動だった。無駄に背が高いアイツに苛立ちながらも。
「洋真」
「ひぃっ!!!」
なんと仁露はオレの手を掴んで、べロリと手のひらを舐めやがった。
湿った舌の感覚が気色悪くて身震いする。
でもそんな顔をひきつらせるオレとは対照的に、彼女は悲鳴をあげなかった。それどろかニコニコとして。
「入須君は今日はおやすみなんだね。先生に言っとくから」
「えっ?」
「いーのいーの、ちゃんと言っとくから。いってらっしゃい」
……なんか色々とおかしいぞ。だいたい、この光景を見てなにも思わないのか。あんな暴言吐かれて。
呆気に取られるオレのてをにぎり直して、アイツは満足げにうなずいた。
「ブスでも話が通じてよかったですね、洋真」
いや失礼過ぎるだろうと。もっと言えば、この子はブスじゃない。クラスの中で可愛いって方で評判だし、スクールカースト的には上の彼氏持ちだぞ。
そんな彼女が、こんなにバカにされて笑っているなんて。
でもふと、奇妙な事にきがついた。
「お前、あの子に何をした?」
いや、彼女だけじゃない。姉ちゃんにもだ。
言動がおかしい時に、目つきもおかしいんだ。口元は笑っているのに、目がボーッとしてるというか。とにかく普通の状態じゃない。
なおもオレを引っ張っていくアイツの馬鹿力に顔をしかめながら、そうわめきたてた。
その間も、誰一人としてこちら話しかけてこない。
視線も向けてこないと言うべきか。まるで透明人間になっちまった気分だ。
「キャンキャン鳴くのは可愛いけど、ベッドの中だけにしてくれませんか?」
「べっ……!?」
オレの追求もあの無表情でサラリと受け流す。それどころか、とんでもない事をのたまうクソ野郎。
「っ、ふざけんな!」
「はいはい。あ、つきましたよ」
「え?」
数分ほど歩かされたか。
オレとアイツは一軒の家の前に立っていた。住宅街の真ん中にあるそれ。
ベージュ色の壁と、茶色の屋根。
普通の三角屋根のそれでなく。正方形のようで、まるで大きな箱のような変わった形。あと、それをぐるりと取り巻くように塀が建っている。
なんつーか、少し斬新? どこぞのゆうめい建築家のデザインの家で似たようなのを、テレビで見た気がする。
「面白いでしょう。俺も気に入ってて、ここを選んだんですよ」
選んだ? まるで自分が借りてるか買ったみたいな言い草だ。
同じ高校生のおかしな言い回しに、なにも答えることができない。
「ほら早く」
「ちょ……っ、おい!?」
まずい。どうやらこの家に連れ込まれるらしい。
それだけはダメだと、なんとか足を踏ん張って拒否する。
すると。
「やれやれ。いつもなら、喜んで入っていくでしょう?」
「なっ、なにを」
なにを言っているんだ、オレがいつこんなところに。アイツの家に行ったというんだ?
とはいえ不気味なことばかりで、ムカつくを超えてそろそろ怖くなってくる。
そんなオレに、仁露はゆっくりと微笑んだ。
「やっぱり夜にならなきゃ駄目なのかな」
そんなことをつぶやきながら、肩を包み込むように抱く。
家の前で。
さっきも言ったが、普通に住宅街の真ん中だぞ。
今は朝も中途半端な時間だけど、いつ人が通ってもおかしくない。それなのに。
「洋真、大丈夫だから」
「何がッ……は、離せ!」
細い腕してるクセに、やけに力が強くて。閉じ込められるように、オレはアイツの捕まった。
「大丈夫だってば。ね、洋真」
「呼び捨てすんなっ、このクソ後輩!!!」
ちがう、今はそれじゃない。でもあまりにパニックになりすぎて、どうすればいいか分からない。
必死で逃げようとするオレと、それをガッシリと抱きついて離れないアイツ。男同士がこんなところで、抱きついて騒いでいたら、注目を浴びるどころの話ではないのに。
「暴れる子猫ちゃんもいいですけどね」
仁露の声が、耳元に聞こえる。
「そろそろ大人しくしてもらいましょうかね」
「さ、触んなっ――うっ!?」
その時、アイツが何か囁いてきた。
「っな、な、に、を……」
聞きなれない言葉。まるで外国語みたいな。
いや、言語だったのかすらわかんねぇ。
それを耳にしたとたん、オレの頭の中がグラリと揺れた。
『早く思い出せばいいのに』
脳みそを急激にかき混ぜられたような、不快感。目の前が真っ暗になったのに、目が回るような。でも吐き気はしなくて。
そんなオレの意識はみるみるうちに遠くなる。
そして不可解な言葉を最後に、プツリと途切れた。
「質問は、ぜんぶ終わってからにしてください」
相変わらずの無表情に戻った仁露は、オレの手を引いた。
いつものコイツだとホッとしたのもつかの間、問答無用でつかまれた腕が痛い。
「どこに連れていこうって言うんだよ!」
姉ちゃんだっておかしかった。
オレがこんな状況だっていうのに、悠長に笑いながら。
『いってらっしゃい、遅くなるときはちゃんと連絡してね』
なんて学校に送り出すにしても不自然な事を言い出したんだ。
それに言葉を返すヒマもなく、仁露に連れ出されたわけだが。
「俺の家に決まってるでしょう」
なにいってんの、みたいな顔でこちらをみるアイツはやっぱりいつものオレを舐め腐った後輩。
背だけ高い貧弱だと思ってたのに意外に力が強くて、暴れようにも肩を抱かれながら強引に歩かされた。
「は、離せってば」
「しーっ、みんなに変だと思われますよ」
「お前のせいだろうがッ!」
今は通学や通勤時間。駅や学校のある方向に逆らうように歩いていくオレ達に、当然周りは妙な顔をする。
オレもあいつも制服姿だし、カバンまで持っているからだ。
「あれ。入須君」
後ろからかけられた声に慌てて振り向く。
眉上パッツン前髪が特徴の、クラスの女子だ。
「学校、いかないの?」
「えっと。そ、そうだよな!」
助かった。これで彼女と一緒に、学校まで行ける。
そうすれば――。
「どけ、人間のメスが」
「!」
いきなりの暴言は彼女とオレ、そして歩いていた周りの奴らを凍りつかせるには充分だった。
「え……」
呆気にとられた顔。
当たり前だ、後輩に突然そんな口叩かれるとは彼女も思っていなかっただろう。それどころか、チラチラと仁露の方を見てた視線から。無愛想だけど顔だけは悪くないアイツのことを、気にしていたんだろう。
なにか聞き違いだろうと、彼女が視線を上げれば。
「退け、と言っているのだが。ブスは言葉も通じないのか?」
「……っ!?」
「おい、何言ってんだ!」
慌てて手を伸ばし、その口をふさごうとする。
咄嗟の行動だった。無駄に背が高いアイツに苛立ちながらも。
「洋真」
「ひぃっ!!!」
なんと仁露はオレの手を掴んで、べロリと手のひらを舐めやがった。
湿った舌の感覚が気色悪くて身震いする。
でもそんな顔をひきつらせるオレとは対照的に、彼女は悲鳴をあげなかった。それどろかニコニコとして。
「入須君は今日はおやすみなんだね。先生に言っとくから」
「えっ?」
「いーのいーの、ちゃんと言っとくから。いってらっしゃい」
……なんか色々とおかしいぞ。だいたい、この光景を見てなにも思わないのか。あんな暴言吐かれて。
呆気に取られるオレのてをにぎり直して、アイツは満足げにうなずいた。
「ブスでも話が通じてよかったですね、洋真」
いや失礼過ぎるだろうと。もっと言えば、この子はブスじゃない。クラスの中で可愛いって方で評判だし、スクールカースト的には上の彼氏持ちだぞ。
そんな彼女が、こんなにバカにされて笑っているなんて。
でもふと、奇妙な事にきがついた。
「お前、あの子に何をした?」
いや、彼女だけじゃない。姉ちゃんにもだ。
言動がおかしい時に、目つきもおかしいんだ。口元は笑っているのに、目がボーッとしてるというか。とにかく普通の状態じゃない。
なおもオレを引っ張っていくアイツの馬鹿力に顔をしかめながら、そうわめきたてた。
その間も、誰一人としてこちら話しかけてこない。
視線も向けてこないと言うべきか。まるで透明人間になっちまった気分だ。
「キャンキャン鳴くのは可愛いけど、ベッドの中だけにしてくれませんか?」
「べっ……!?」
オレの追求もあの無表情でサラリと受け流す。それどころか、とんでもない事をのたまうクソ野郎。
「っ、ふざけんな!」
「はいはい。あ、つきましたよ」
「え?」
数分ほど歩かされたか。
オレとアイツは一軒の家の前に立っていた。住宅街の真ん中にあるそれ。
ベージュ色の壁と、茶色の屋根。
普通の三角屋根のそれでなく。正方形のようで、まるで大きな箱のような変わった形。あと、それをぐるりと取り巻くように塀が建っている。
なんつーか、少し斬新? どこぞのゆうめい建築家のデザインの家で似たようなのを、テレビで見た気がする。
「面白いでしょう。俺も気に入ってて、ここを選んだんですよ」
選んだ? まるで自分が借りてるか買ったみたいな言い草だ。
同じ高校生のおかしな言い回しに、なにも答えることができない。
「ほら早く」
「ちょ……っ、おい!?」
まずい。どうやらこの家に連れ込まれるらしい。
それだけはダメだと、なんとか足を踏ん張って拒否する。
すると。
「やれやれ。いつもなら、喜んで入っていくでしょう?」
「なっ、なにを」
なにを言っているんだ、オレがいつこんなところに。アイツの家に行ったというんだ?
とはいえ不気味なことばかりで、ムカつくを超えてそろそろ怖くなってくる。
そんなオレに、仁露はゆっくりと微笑んだ。
「やっぱり夜にならなきゃ駄目なのかな」
そんなことをつぶやきながら、肩を包み込むように抱く。
家の前で。
さっきも言ったが、普通に住宅街の真ん中だぞ。
今は朝も中途半端な時間だけど、いつ人が通ってもおかしくない。それなのに。
「洋真、大丈夫だから」
「何がッ……は、離せ!」
細い腕してるクセに、やけに力が強くて。閉じ込められるように、オレはアイツの捕まった。
「大丈夫だってば。ね、洋真」
「呼び捨てすんなっ、このクソ後輩!!!」
ちがう、今はそれじゃない。でもあまりにパニックになりすぎて、どうすればいいか分からない。
必死で逃げようとするオレと、それをガッシリと抱きついて離れないアイツ。男同士がこんなところで、抱きついて騒いでいたら、注目を浴びるどころの話ではないのに。
「暴れる子猫ちゃんもいいですけどね」
仁露の声が、耳元に聞こえる。
「そろそろ大人しくしてもらいましょうかね」
「さ、触んなっ――うっ!?」
その時、アイツが何か囁いてきた。
「っな、な、に、を……」
聞きなれない言葉。まるで外国語みたいな。
いや、言語だったのかすらわかんねぇ。
それを耳にしたとたん、オレの頭の中がグラリと揺れた。
『早く思い出せばいいのに』
脳みそを急激にかき混ぜられたような、不快感。目の前が真っ暗になったのに、目が回るような。でも吐き気はしなくて。
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