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10.記憶の蓋のネジ
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人を殺したい、と本気で思ったのは多分二回目。
「あーあ、ソイツ大丈夫ぅ?」
あざ笑うような声で気が付いた。
めちゃくちゃに殴って気絶した男子生徒と、自分のことを観察する気に食わない先輩のことを。
「さぁ生きてるんじゃないですか」
彼が死のうがどうしようが別に構わない。
むしろ死んでくれてもいい気さえする。
基本的には僕は、彼以外どうでもいい。
「さすがゴリラ。やるねェ」
「アンタにそう呼ばれる筋合いはないですがね」
「おぉ怖い怖い」
「チッ」
抜け目なく、陸斗組んを腕に抱いているこのチャラ男を僕は嫌いだ。
彼の事を差し引いても、第一印象として好ましい人間ではない。
この軽薄さの裏側に蛇のようなねちっこい執着心が覗いているのを、鈍感な彼は知らないんだ。
本当に、彼は……岸辺 陸斗は鈍感な男だ。
人の好意や執着心に。
向けられた劣情にも、気が付かないなんて。
「コイツさァ、やっぱり殺した方がいいかも」
顔面が腫れ上がり血まみれの男子生徒を顎で示して、先輩は笑う。
「もちろん、ゴリラ君がトドメさしてね? オレ、殺人鬼になりたくないしィ」
「クズですね」
「それほどでもォ」
彼には、その身体に触れる資格など無いと思う。
もちろん今の僕にも。
「ほんと、可哀想に」
松前 銀児の声が、低くなった。
妙な液体……ローション? で濡れた陸斗君の身体を見下ろしている。
その唇はかろうじて笑みを浮かべながらも、ブルブルと震えていた。
「可哀想」
もう一度。
今度は感情をそぎ落とした声。
僕は黙ってそこへ歩み寄り、タオルでぐったりとした身体を拭う。
「先輩、ジャマですよ」
……もっとちゃんと消してやりたい。
縛られた痕跡は残るだろうが。
このローションと精液、口のガムテープ痕もすぐに消えるだろう。
できるだけ、隠してしまいたい。
彼を苦しめる記憶なんて、必要ないんだ。
「ったくこのゴリラは、先輩に対して失礼だな」
肩をすくめて言うも、彼もまた熱心にふき清め始めた。
僕もこの人も、陸斗君を愛している。
その愛情と名付けるにしては生々しい感情は、きっと彼が気がつけば怯えて逃げてしまうだろう。
できるだけ紳士的に、優しく。
僕はこんなチャラ男とは違う。
全てを失う覚悟もある。もちろん彼以外、だけど。
「ぅ……っ、はぁ」
苦しげだ。うなされているらしい。
僕達がこの教室まで駆けつけた時、このゲス野郎が彼の名を呼ぶのに耐えきれなかった。
僕が鍵を破壊して、ドアをぶち開ける。
服を脱がされ、窮屈にねじ曲げられた身体。
そして下半身を露出させた滑稽な様の男が、彼にのしかかっている。
そんな光景。
……気がついたら、足がまず出ていた。
横っ腹に、一発? いや二発、それ以上かも。とにかく頭が真っ白になった。
「ほらほら早くしないと」
からかうような口調だけど、このチャラ男の目は真剣だ。
急いで拭いて、服を着せる。
僕は彼にまたこんな屈辱的な思いをさせてしまったという罪悪感と、彼の処女が再び守られたという不謹慎極まりない感情を持っていた。
……僕もたいがい、最低な男だ。
「早くずらかるぞ。このアホは、放って置けばいい。大丈夫、ちゃんと証拠は撮っといたから」
そう言って、先輩はスマホ画面を向ける。
僕はそれを目にした瞬間、小さく舌打ちした。
忌々しい。ここに踏み込んだ時の写真だ。
「いつの間に撮ったんですか」
「ちょ、ゴリラ君怖いよォ。コレは君の為にもなるんだぞ?」
「……」
そう言われたら黙り込むしかない。
保身のため。
僕がこのゲス野郎をボコボコにした理由付け位にはなる、と銀児先輩はいっているんだ。
僕だって馬鹿じゃない。それくらいは分かっているさ。
「先輩に感謝しろよォ」
「ハイハイ……どうも」
「なにそれェ。ほんとお前は、陸斗の前だと猫かぶりしてるね。あ、ゴリラが猫かぶり……ぷぷっ」
そのあと何がおかしいのか、肩を震わせて笑い始めた。
僕は小さくため息をつき、放って置くことにする。
陸斗君を抱き上げて、肩に担ぐ。
本当はお姫様抱っこしたいけど、それだと恥ずかしがって怒っちゃうかもしれない。
そこんところ、やっぱり可愛いからね。彼は。
「……軽々じゃん」
先輩が僕をジッと見る。
何を考えているのか、すごく嫌な予感がした。
「何食ったら、こんな身体になれるワケ?」
「あー、体質ですよ」
めんどくさい。陸斗君に以前聞かれた時にはちゃんと答えたけど、彼に答える気がしない。
「ふーん?」
なんだ気持ち悪いなぁ。
無視して歩き出す。
「オレも筋トレしようかなァ」
なんだ。
あんがいこの人も普通で、単純なのかもしれない。
―――僕はこっそり安心した。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫
「ただいま」
返事のない挨拶ほど、虚しいものはない。
でも今の僕には、かえって都合が良かった。
―――ウチは昔から、両親が忙しい共働きの家だ。
だから幼い頃から隣の家である、岸辺家に預けられていた。
一応遠い親戚関係で、親同士も仲が良かったから。
僕と彼は、世間で言う幼なじみというより兄弟のように育ってきたと言ってもいい。
「……離せ」
「あれ、起きてた?」
抱えた身体からした声は、少しかすれていた。
そっと自室のベッドに下ろす。
「ここは、アイちゃんの」
「うん。僕ん家」
「そうか」
まだ僕が『アイちゃん』だって繋がりきってないみたいだ。
……残念だけど、実は少し嬉しい。
「お前が助けてくれたのか」
弱々しい声。
学校でのことを思い出したのか、辛そうに目を閉じる。
僕はたまらなくなって、立ち上がった。
「陸斗君は悪くないから。あと」
言い淀む。
でもどうしても言いたい、僕のエゴ。
「守れなくて、ごめん」
そう言って頭を下げた。
自分の足元だけが、視界にうつる。
「……バッカじゃねぇの」
「ゔっ」
頭に軽くて鈍い痛み。チョップされた。
「ゴリラのくせに、他人のしたことで謝るなよ。ゴリラのくせに」
ゴリラって二回も言って、彼は言葉を途切らせる。
恐る恐る顔を上げると上目遣いで睨みつける彼と視線がぶつかる。
「ぅわ可愛い」
「か、かわいい!?」
思わず本音が出た。
だってすごく可愛いんだもん。子どもの頃より美人にそだった幼なじみな、そこらの女の子達よりよっぽど魅力的だ。
なんでだろう。僕と同じ学生服で、髪も短くて。身体付きだって、僕よりはずいぶん細いけどやっぱり男の子だ。
なのにすごく。
「まったく、その目ん玉腐ってんじゃないのか? あーあ。ホモゴリラの考えることは、ぜんっぜん分かんない」
「えらい言われようだなぁ」
「ふんっ、人を女扱いしたバツだ!」
ツンとそっぽ向くけど、その顔は赤い。
色白だからなおさらよく見えるよ、なんて指摘したら今度こそスネてしまうだろうか。
「陸斗君、身体は大丈夫?」
「……っ!」
心配を口にすると、彼の肩が大きく震えて俯いた。
あぁまたやってしまった。傷付けてしまったのか。
「べ、別に……問題ない」
「陸斗君」
「掘られたわけっ、じゃ、ない……から……」
「もういいよ、陸斗君」
「こんな事っ、別に、辛くなんて……少し触られた、だけだし」
「陸斗君?」
顔色は一転、色を失ってブルブルと震えている。
やばい、これはやばいかもしれない。
「お、男、だもん、俺……だいじょ、うぶ……だいじ、ょ、ぶ……」
「陸斗君!!!」
たまらなかった。
いく筋もヒビの入った繊細なモノが、いよいよ壊れていくのを見るようで。
だから抱きしめた。
粉々に、砕けてしまわないように。
「っ、ご、吾郎……」
「大丈夫じゃない。大丈夫じゃないよ。君は傷付いたんだ」
本当なら『もう大丈夫』って慰めてやればいいのかもしれない。
でも僕には出来なかった。
辛いのを、怖かったのを見て見ぬふりして余計に壊れていくのを見たくなかったんだ。
せめて壊れるならこの腕の中で、なんて気狂いめいた願望もある。
「俺……でも……」
「怖かったでしょ? 縛られて痛かったでしょ?」
「う……ん、俺、気持ち悪くて、でも」
「でも陸斗君は悪くない。傷付いてる、君は被害者だ」
傷付いた心を見て見ぬふりはして欲しくなかったし、自分のせいにもして欲しくなかった。
だったら僕は彼にどうして欲しいのだろう。
「吾郎」
「久しぶりに名前呼んでくれたねぇ。なに? 陸斗君」
「……教えて欲しい」
「ん?」
「お前……『アイちゃん』じゃないだろ」
「!!!」
僕は思わず身体を離す。
虚ろな目をした彼は僕を見ているようで、そのずっと向こう側を眺めていた―――。
「あーあ、ソイツ大丈夫ぅ?」
あざ笑うような声で気が付いた。
めちゃくちゃに殴って気絶した男子生徒と、自分のことを観察する気に食わない先輩のことを。
「さぁ生きてるんじゃないですか」
彼が死のうがどうしようが別に構わない。
むしろ死んでくれてもいい気さえする。
基本的には僕は、彼以外どうでもいい。
「さすがゴリラ。やるねェ」
「アンタにそう呼ばれる筋合いはないですがね」
「おぉ怖い怖い」
「チッ」
抜け目なく、陸斗組んを腕に抱いているこのチャラ男を僕は嫌いだ。
彼の事を差し引いても、第一印象として好ましい人間ではない。
この軽薄さの裏側に蛇のようなねちっこい執着心が覗いているのを、鈍感な彼は知らないんだ。
本当に、彼は……岸辺 陸斗は鈍感な男だ。
人の好意や執着心に。
向けられた劣情にも、気が付かないなんて。
「コイツさァ、やっぱり殺した方がいいかも」
顔面が腫れ上がり血まみれの男子生徒を顎で示して、先輩は笑う。
「もちろん、ゴリラ君がトドメさしてね? オレ、殺人鬼になりたくないしィ」
「クズですね」
「それほどでもォ」
彼には、その身体に触れる資格など無いと思う。
もちろん今の僕にも。
「ほんと、可哀想に」
松前 銀児の声が、低くなった。
妙な液体……ローション? で濡れた陸斗君の身体を見下ろしている。
その唇はかろうじて笑みを浮かべながらも、ブルブルと震えていた。
「可哀想」
もう一度。
今度は感情をそぎ落とした声。
僕は黙ってそこへ歩み寄り、タオルでぐったりとした身体を拭う。
「先輩、ジャマですよ」
……もっとちゃんと消してやりたい。
縛られた痕跡は残るだろうが。
このローションと精液、口のガムテープ痕もすぐに消えるだろう。
できるだけ、隠してしまいたい。
彼を苦しめる記憶なんて、必要ないんだ。
「ったくこのゴリラは、先輩に対して失礼だな」
肩をすくめて言うも、彼もまた熱心にふき清め始めた。
僕もこの人も、陸斗君を愛している。
その愛情と名付けるにしては生々しい感情は、きっと彼が気がつけば怯えて逃げてしまうだろう。
できるだけ紳士的に、優しく。
僕はこんなチャラ男とは違う。
全てを失う覚悟もある。もちろん彼以外、だけど。
「ぅ……っ、はぁ」
苦しげだ。うなされているらしい。
僕達がこの教室まで駆けつけた時、このゲス野郎が彼の名を呼ぶのに耐えきれなかった。
僕が鍵を破壊して、ドアをぶち開ける。
服を脱がされ、窮屈にねじ曲げられた身体。
そして下半身を露出させた滑稽な様の男が、彼にのしかかっている。
そんな光景。
……気がついたら、足がまず出ていた。
横っ腹に、一発? いや二発、それ以上かも。とにかく頭が真っ白になった。
「ほらほら早くしないと」
からかうような口調だけど、このチャラ男の目は真剣だ。
急いで拭いて、服を着せる。
僕は彼にまたこんな屈辱的な思いをさせてしまったという罪悪感と、彼の処女が再び守られたという不謹慎極まりない感情を持っていた。
……僕もたいがい、最低な男だ。
「早くずらかるぞ。このアホは、放って置けばいい。大丈夫、ちゃんと証拠は撮っといたから」
そう言って、先輩はスマホ画面を向ける。
僕はそれを目にした瞬間、小さく舌打ちした。
忌々しい。ここに踏み込んだ時の写真だ。
「いつの間に撮ったんですか」
「ちょ、ゴリラ君怖いよォ。コレは君の為にもなるんだぞ?」
「……」
そう言われたら黙り込むしかない。
保身のため。
僕がこのゲス野郎をボコボコにした理由付け位にはなる、と銀児先輩はいっているんだ。
僕だって馬鹿じゃない。それくらいは分かっているさ。
「先輩に感謝しろよォ」
「ハイハイ……どうも」
「なにそれェ。ほんとお前は、陸斗の前だと猫かぶりしてるね。あ、ゴリラが猫かぶり……ぷぷっ」
そのあと何がおかしいのか、肩を震わせて笑い始めた。
僕は小さくため息をつき、放って置くことにする。
陸斗君を抱き上げて、肩に担ぐ。
本当はお姫様抱っこしたいけど、それだと恥ずかしがって怒っちゃうかもしれない。
そこんところ、やっぱり可愛いからね。彼は。
「……軽々じゃん」
先輩が僕をジッと見る。
何を考えているのか、すごく嫌な予感がした。
「何食ったら、こんな身体になれるワケ?」
「あー、体質ですよ」
めんどくさい。陸斗君に以前聞かれた時にはちゃんと答えたけど、彼に答える気がしない。
「ふーん?」
なんだ気持ち悪いなぁ。
無視して歩き出す。
「オレも筋トレしようかなァ」
なんだ。
あんがいこの人も普通で、単純なのかもしれない。
―――僕はこっそり安心した。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫
「ただいま」
返事のない挨拶ほど、虚しいものはない。
でも今の僕には、かえって都合が良かった。
―――ウチは昔から、両親が忙しい共働きの家だ。
だから幼い頃から隣の家である、岸辺家に預けられていた。
一応遠い親戚関係で、親同士も仲が良かったから。
僕と彼は、世間で言う幼なじみというより兄弟のように育ってきたと言ってもいい。
「……離せ」
「あれ、起きてた?」
抱えた身体からした声は、少しかすれていた。
そっと自室のベッドに下ろす。
「ここは、アイちゃんの」
「うん。僕ん家」
「そうか」
まだ僕が『アイちゃん』だって繋がりきってないみたいだ。
……残念だけど、実は少し嬉しい。
「お前が助けてくれたのか」
弱々しい声。
学校でのことを思い出したのか、辛そうに目を閉じる。
僕はたまらなくなって、立ち上がった。
「陸斗君は悪くないから。あと」
言い淀む。
でもどうしても言いたい、僕のエゴ。
「守れなくて、ごめん」
そう言って頭を下げた。
自分の足元だけが、視界にうつる。
「……バッカじゃねぇの」
「ゔっ」
頭に軽くて鈍い痛み。チョップされた。
「ゴリラのくせに、他人のしたことで謝るなよ。ゴリラのくせに」
ゴリラって二回も言って、彼は言葉を途切らせる。
恐る恐る顔を上げると上目遣いで睨みつける彼と視線がぶつかる。
「ぅわ可愛い」
「か、かわいい!?」
思わず本音が出た。
だってすごく可愛いんだもん。子どもの頃より美人にそだった幼なじみな、そこらの女の子達よりよっぽど魅力的だ。
なんでだろう。僕と同じ学生服で、髪も短くて。身体付きだって、僕よりはずいぶん細いけどやっぱり男の子だ。
なのにすごく。
「まったく、その目ん玉腐ってんじゃないのか? あーあ。ホモゴリラの考えることは、ぜんっぜん分かんない」
「えらい言われようだなぁ」
「ふんっ、人を女扱いしたバツだ!」
ツンとそっぽ向くけど、その顔は赤い。
色白だからなおさらよく見えるよ、なんて指摘したら今度こそスネてしまうだろうか。
「陸斗君、身体は大丈夫?」
「……っ!」
心配を口にすると、彼の肩が大きく震えて俯いた。
あぁまたやってしまった。傷付けてしまったのか。
「べ、別に……問題ない」
「陸斗君」
「掘られたわけっ、じゃ、ない……から……」
「もういいよ、陸斗君」
「こんな事っ、別に、辛くなんて……少し触られた、だけだし」
「陸斗君?」
顔色は一転、色を失ってブルブルと震えている。
やばい、これはやばいかもしれない。
「お、男、だもん、俺……だいじょ、うぶ……だいじ、ょ、ぶ……」
「陸斗君!!!」
たまらなかった。
いく筋もヒビの入った繊細なモノが、いよいよ壊れていくのを見るようで。
だから抱きしめた。
粉々に、砕けてしまわないように。
「っ、ご、吾郎……」
「大丈夫じゃない。大丈夫じゃないよ。君は傷付いたんだ」
本当なら『もう大丈夫』って慰めてやればいいのかもしれない。
でも僕には出来なかった。
辛いのを、怖かったのを見て見ぬふりして余計に壊れていくのを見たくなかったんだ。
せめて壊れるならこの腕の中で、なんて気狂いめいた願望もある。
「俺……でも……」
「怖かったでしょ? 縛られて痛かったでしょ?」
「う……ん、俺、気持ち悪くて、でも」
「でも陸斗君は悪くない。傷付いてる、君は被害者だ」
傷付いた心を見て見ぬふりはして欲しくなかったし、自分のせいにもして欲しくなかった。
だったら僕は彼にどうして欲しいのだろう。
「吾郎」
「久しぶりに名前呼んでくれたねぇ。なに? 陸斗君」
「……教えて欲しい」
「ん?」
「お前……『アイちゃん』じゃないだろ」
「!!!」
僕は思わず身体を離す。
虚ろな目をした彼は僕を見ているようで、そのずっと向こう側を眺めていた―――。
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