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14-3匹のウロボロス
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博士が海外のラボに移動になった。
最初一緒に行くような話になったのだが問題があった。
私のパスポートがない・・・あるわけがない。
助手「せっかくのお話なんですが・・・家庭の事情で・・・」
博士「ん・・・そうなんだ?残念」
助手(偽造パスポートまで造った日には何かあったら犯罪者・・・だな)
博士(そういえばこの子、この体で戸籍登録してないのか・・・大丈夫だろうか?)
助手「どのくらいで戻る予定なんですか?」
博士「プロジェクトは2年の予定だけど・・・どうかな」
助手「2年もですか・・・」
博士(現地で体をつくって潜り込もうとか考えてないだろうな?)
助手「ま、今は通信が発達してるからチャットとかWeb会議とか通話とか連絡取れますからね」
博士「そうだね」
---
一年後、プロジェクトは凍結されて終了した。
---
助手「おかえりなさい、博士」
博士「ただいま・・・って、いつも連絡とってたからね・・・」
人を連れている。
助手「ですね、離れていた感じはあまりなかったですね・・・で?」
博士「で?」
助手「そちらのかたは?」
博士「よくWeb会議に同席してたの覚えてない?」
助手「あ・・・いましたね」
プロジェクトを解体した時に人を戻すことになったが、1年間の間に無くなってしまった
ラボ、研究施設、研究室の人を人が足りない所に振り分けた・・・そんな話らしい。
博士「ここでは3ヵ月研修生として一緒に仕事してもらうから」
研修生がお辞儀して挨拶をする
助手「研修性・・・ですか?珍しいですね、博士が人を入れるなんて」
助手(・・・なにかあるのだろうか?)
博士「3ヵ月でここを続けるか、他を探すか判断してもらいう・・・かな、でもすでに研究者だから」
助手「・・・ですよね」
博士「君の助手にする?」
助手「は?」
博士「冗談だから大丈夫だよ」
助手「なら」
助手が研修生の方をみる
研修生と目が合う
研修生の目が見開かれて時間が止まったようなそんな
研修生「あ・・・どこかでお会いしました?」
おそらくそれはない
私の作ったクローンの顔がこの子の知っている人に似ているだけだろう
博士「ん?誰かに似てる?」
研修生「あ、いや・・・知人に似ていて・・・失礼しました」
助手「あ、別に」
研修生「きょうだいか、親戚かもしれないと思っただけで」
博士「なるほど」
助手「あ・・・本人ではなくてってことね」
研修生「はい」
助手(私に限っては・・・クローンの遺伝子にその人の関係者を使った・・・可能性はなくはないだろうが・・・そんなに世間が狭いとも思えない)
博士「いくつか向こうで依頼のあった話もあるし・・・仕事は溜まってる?」
助手「そうですね・・・やりかけてるのが2件と、手がついてないのが3件」
博士「一度整理しますか・・・」
助手「ところでなんでプロジェクトは凍結されたんですか?」
研修生「それがですね、素材として人体の・・・」
博士「あ・・・っと、それは機密だから、やめておこう」
研修生「すいません、つい」
博士「まぁ、君には話をしても問題なけど・・・一応ルールだから」
博士(おそらく助手のほうが詳しい、もっとすごい?ひどい?とこをしているかもしれない)
助手(私の方が倫理を無視した人体実験をやってるからな・・・なぁ・・・)
助手「あ、だいだいお察ししましたから、お気になさらず、博士が何かやらかしたんでなければ」
博士「ありがと、大丈夫だったよ」
研修生「そう思っているのは先生だけですよ」
最初一緒に行くような話になったのだが問題があった。
私のパスポートがない・・・あるわけがない。
助手「せっかくのお話なんですが・・・家庭の事情で・・・」
博士「ん・・・そうなんだ?残念」
助手(偽造パスポートまで造った日には何かあったら犯罪者・・・だな)
博士(そういえばこの子、この体で戸籍登録してないのか・・・大丈夫だろうか?)
助手「どのくらいで戻る予定なんですか?」
博士「プロジェクトは2年の予定だけど・・・どうかな」
助手「2年もですか・・・」
博士(現地で体をつくって潜り込もうとか考えてないだろうな?)
助手「ま、今は通信が発達してるからチャットとかWeb会議とか通話とか連絡取れますからね」
博士「そうだね」
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一年後、プロジェクトは凍結されて終了した。
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助手「おかえりなさい、博士」
博士「ただいま・・・って、いつも連絡とってたからね・・・」
人を連れている。
助手「ですね、離れていた感じはあまりなかったですね・・・で?」
博士「で?」
助手「そちらのかたは?」
博士「よくWeb会議に同席してたの覚えてない?」
助手「あ・・・いましたね」
プロジェクトを解体した時に人を戻すことになったが、1年間の間に無くなってしまった
ラボ、研究施設、研究室の人を人が足りない所に振り分けた・・・そんな話らしい。
博士「ここでは3ヵ月研修生として一緒に仕事してもらうから」
研修生がお辞儀して挨拶をする
助手「研修性・・・ですか?珍しいですね、博士が人を入れるなんて」
助手(・・・なにかあるのだろうか?)
博士「3ヵ月でここを続けるか、他を探すか判断してもらいう・・・かな、でもすでに研究者だから」
助手「・・・ですよね」
博士「君の助手にする?」
助手「は?」
博士「冗談だから大丈夫だよ」
助手「なら」
助手が研修生の方をみる
研修生と目が合う
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研修生「あ・・・どこかでお会いしました?」
おそらくそれはない
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研修生「あ、いや・・・知人に似ていて・・・失礼しました」
助手「あ、別に」
研修生「きょうだいか、親戚かもしれないと思っただけで」
博士「なるほど」
助手「あ・・・本人ではなくてってことね」
研修生「はい」
助手(私に限っては・・・クローンの遺伝子にその人の関係者を使った・・・可能性はなくはないだろうが・・・そんなに世間が狭いとも思えない)
博士「いくつか向こうで依頼のあった話もあるし・・・仕事は溜まってる?」
助手「そうですね・・・やりかけてるのが2件と、手がついてないのが3件」
博士「一度整理しますか・・・」
助手「ところでなんでプロジェクトは凍結されたんですか?」
研修生「それがですね、素材として人体の・・・」
博士「あ・・・っと、それは機密だから、やめておこう」
研修生「すいません、つい」
博士「まぁ、君には話をしても問題なけど・・・一応ルールだから」
博士(おそらく助手のほうが詳しい、もっとすごい?ひどい?とこをしているかもしれない)
助手(私の方が倫理を無視した人体実験をやってるからな・・・なぁ・・・)
助手「あ、だいだいお察ししましたから、お気になさらず、博士が何かやらかしたんでなければ」
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