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0th Zero
13-夢の途中
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記者「人工知能が完成したということですが」
博士「はい、まだ完全ではないのですが」
記者「本当に自分で考えるんですか」
博士「はい、今は一緒にその子の体を造っています」
記者「・・・はぁ」
博士「私が作りたかったのは人形のロボットなんですよ」
記者「そうなんですか、なぜ知能を先に?」
博士「そうですね、なんとなくAI造ったらあとは自分でロボットになる気がして」
記者「・・・それは」
博士「本当の人工知能ができたら人間よりも優秀ですからね」
記者「なるほど、ところで何でロボットを?」
博士「まあ、小さいときに何になりたいかって、みんな適当に作文かくじゃないですか」
記者「小学生のですね」
博士「はい、そこに書いていたのがきっかけですかね」
記者「でもそれをそのまま実現するのは難しいと思いますよ、しかもまだ学生でしょ」
博士「そうですね・・・ほかにすることがなかっただけだけかな」
記者「でも夢がかなったということですね」
博士「・・・そうですね」
記者「では、取材はこれで、ありがとうございました」
博士「はい、ありがとうございました」
記者「何かありました?」
博士「いや、作文に書いたことを思い出して」
記者「そうですか、聞いてもいいですか?」
博士「まぁ、つまらない話なんですけどね」
記者「おねがいします」
博士「それが、お父さんの代わりに働いて、お母さんの代わりに家事をしてって作文に書いたんですよ」
記者「・・・でも確か」
博士「はい、両親は事故で無くなりました」
記者「そうですか」
博士「完成しても夢はかないそうにないかな」
記者「それは・・・残念ですが・・・でもすごいことですよね」
博士「・・・そうですね」
博士「ただいま」
ロボット「おかえりなさい」
博士「・・・」
ロボット「どうかしましたか?」
博士「ん、いや・・・君をどう育てたらいいのかなって」
ロボット「それは難しい問題ですね」
博士「だろ?なんの為に造ったのか・・・」
ロボット「なんの為に造ったんですか?」
博士「・・・秘密・・・もう少し君が育ったら教えてあげる」
ロボット「そうですか」
博士(「私をほめて」なんて自分の子供みたいなロボットにいえないよな・・・作文にロボットを造ってパパとママにほめてもらうって書いたなんていえないし)
ロボット「どうかしましたか?」
博士「ん?」
ロボット「泣いていますよ」
博士「・・・なんでもない」
ロボット「そうですか、人間は不思議ですね」
博士「私もそう思うよ」
博士「はい、まだ完全ではないのですが」
記者「本当に自分で考えるんですか」
博士「はい、今は一緒にその子の体を造っています」
記者「・・・はぁ」
博士「私が作りたかったのは人形のロボットなんですよ」
記者「そうなんですか、なぜ知能を先に?」
博士「そうですね、なんとなくAI造ったらあとは自分でロボットになる気がして」
記者「・・・それは」
博士「本当の人工知能ができたら人間よりも優秀ですからね」
記者「なるほど、ところで何でロボットを?」
博士「まあ、小さいときに何になりたいかって、みんな適当に作文かくじゃないですか」
記者「小学生のですね」
博士「はい、そこに書いていたのがきっかけですかね」
記者「でもそれをそのまま実現するのは難しいと思いますよ、しかもまだ学生でしょ」
博士「そうですね・・・ほかにすることがなかっただけだけかな」
記者「でも夢がかなったということですね」
博士「・・・そうですね」
記者「では、取材はこれで、ありがとうございました」
博士「はい、ありがとうございました」
記者「何かありました?」
博士「いや、作文に書いたことを思い出して」
記者「そうですか、聞いてもいいですか?」
博士「まぁ、つまらない話なんですけどね」
記者「おねがいします」
博士「それが、お父さんの代わりに働いて、お母さんの代わりに家事をしてって作文に書いたんですよ」
記者「・・・でも確か」
博士「はい、両親は事故で無くなりました」
記者「そうですか」
博士「完成しても夢はかないそうにないかな」
記者「それは・・・残念ですが・・・でもすごいことですよね」
博士「・・・そうですね」
博士「ただいま」
ロボット「おかえりなさい」
博士「・・・」
ロボット「どうかしましたか?」
博士「ん、いや・・・君をどう育てたらいいのかなって」
ロボット「それは難しい問題ですね」
博士「だろ?なんの為に造ったのか・・・」
ロボット「なんの為に造ったんですか?」
博士「・・・秘密・・・もう少し君が育ったら教えてあげる」
ロボット「そうですか」
博士(「私をほめて」なんて自分の子供みたいなロボットにいえないよな・・・作文にロボットを造ってパパとママにほめてもらうって書いたなんていえないし)
ロボット「どうかしましたか?」
博士「ん?」
ロボット「泣いていますよ」
博士「・・・なんでもない」
ロボット「そうですか、人間は不思議ですね」
博士「私もそう思うよ」
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