10 / 18
1st First
10-画面の向こう
しおりを挟む
助手「何ですかこの画面」
博士「アンドロイド同士で会話させる実験」
助手「あぁ、あのアンドロイドで会話させるんですね」
博士「そう、前回は失敗したからね」
助手「アンドロイド同士だと意見が平行したって言ってましたね」
博士「だから今回はお互いに画面越しで会話させて、相手と自分は人間だと認識させてみた」
助手「いいんですか?そんなことして」
博士「アンドロイド同士だと話が進まないんだよね」
助手「まぁ、基本的に受け身ですからね」
博士「さらに片方が上司でもう片方が部下って設定も入れてある」
助手「それなら、会話になりそうですね、それで会話のテーマは何にしたんですか?」
博士「まだ、決めてない。前回は人工知能には判断できないって結果になったし」
助手「AIが結論を出せるテーマですか・・・」
博士「アンドロイドにアクセス権限は持たせてあるからデータベースに入って何でも検索できるんだけどね」
助手「脳がデータベースにつながってるのが普通の人間だと思ってるんですね?
博士「ま・・・そうだね」
助手「検索結果を並べるだけにならないといいですね」
博士「この条件に合うのはこの情報だがらこれを選択するって判断させたいんだけどね」
助手「予測と推測のギリギリの境界線で分かれそうですね・・・AIに判断能力を与えると自我が発生して危険なのでは?」
博士「その時用の禁止プログラムは入ってるから大丈夫」
助手「そのプログラムって自分で書き換えられるのでは?」
博士「大丈夫、そのプログラムのアクセスコードは特殊だからたどり着けない」
助手「特殊なんですか?」
博士「うん、秘密。アンドロイドが絶対にしようと思わないことだからね」
助手「でも、本人たちはアンドロイドじゃなくて人間だって認識なんですよね?」
博士「あ・・・そうだった、まぁ、それでもそれ自体が禁止行為でプログラムされてるからできないと思う」
助手「・・・そうですかね・・・あれ?でも」
博士「ん?どうかした?」
助手「この状況ってどこかで・・・」
博士「・・・?」
助手「もしかして・・・私たちも?」
博士「いや、まって、そんなことはないと・・・おもうけど・・・」
助手「ですよね?」
博士「だよね?・・・ははは」
別室
博士「これだから・・・まったく」
助手「危なかったですね、気が付きそうでしたよ」
博士「やっぱり君は優秀だね、コピーまで優秀でいやがる」
助手「そうですか?博士のコピーに誘導されてる感じでしたけど」
博士「ま、いいや、実験は予想以上の結果だからね・・・」
助手「なんか、自分たちを見ているみたいですね」
博士「ま、そうだね」
助手「もしかして、私たちも?」
博士「・・・え?」
博士「アンドロイド同士で会話させる実験」
助手「あぁ、あのアンドロイドで会話させるんですね」
博士「そう、前回は失敗したからね」
助手「アンドロイド同士だと意見が平行したって言ってましたね」
博士「だから今回はお互いに画面越しで会話させて、相手と自分は人間だと認識させてみた」
助手「いいんですか?そんなことして」
博士「アンドロイド同士だと話が進まないんだよね」
助手「まぁ、基本的に受け身ですからね」
博士「さらに片方が上司でもう片方が部下って設定も入れてある」
助手「それなら、会話になりそうですね、それで会話のテーマは何にしたんですか?」
博士「まだ、決めてない。前回は人工知能には判断できないって結果になったし」
助手「AIが結論を出せるテーマですか・・・」
博士「アンドロイドにアクセス権限は持たせてあるからデータベースに入って何でも検索できるんだけどね」
助手「脳がデータベースにつながってるのが普通の人間だと思ってるんですね?
博士「ま・・・そうだね」
助手「検索結果を並べるだけにならないといいですね」
博士「この条件に合うのはこの情報だがらこれを選択するって判断させたいんだけどね」
助手「予測と推測のギリギリの境界線で分かれそうですね・・・AIに判断能力を与えると自我が発生して危険なのでは?」
博士「その時用の禁止プログラムは入ってるから大丈夫」
助手「そのプログラムって自分で書き換えられるのでは?」
博士「大丈夫、そのプログラムのアクセスコードは特殊だからたどり着けない」
助手「特殊なんですか?」
博士「うん、秘密。アンドロイドが絶対にしようと思わないことだからね」
助手「でも、本人たちはアンドロイドじゃなくて人間だって認識なんですよね?」
博士「あ・・・そうだった、まぁ、それでもそれ自体が禁止行為でプログラムされてるからできないと思う」
助手「・・・そうですかね・・・あれ?でも」
博士「ん?どうかした?」
助手「この状況ってどこかで・・・」
博士「・・・?」
助手「もしかして・・・私たちも?」
博士「いや、まって、そんなことはないと・・・おもうけど・・・」
助手「ですよね?」
博士「だよね?・・・ははは」
別室
博士「これだから・・・まったく」
助手「危なかったですね、気が付きそうでしたよ」
博士「やっぱり君は優秀だね、コピーまで優秀でいやがる」
助手「そうですか?博士のコピーに誘導されてる感じでしたけど」
博士「ま、いいや、実験は予想以上の結果だからね・・・」
助手「なんか、自分たちを見ているみたいですね」
博士「ま、そうだね」
助手「もしかして、私たちも?」
博士「・・・え?」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説



ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる