博士が見た風景

Euclase

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04-神様ごっこ

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助手「博士ってなにか宗教を信仰してたりします?」

博士「いいや、君は?」

助手「私は信じてませんからね、神様」

博士「神様ね・・・」

助手「いたとしても私に何かしてもらえるとも思えませんから」

博士「それは・・・信じたり祈ったりした見返りに救われるとか?」

助手「祭られている神様ってそんな感じですよね」

博士「いろんな神様がいるからね・・・」

助手「神様の種類ですか?」

博士「神話の神様と宗教の神様は別の扱いじゃないかな」

助手「別でしたっけ?」

博士「想像の神様と宗教の教えを創造した人を神様と崇めるのは別だからね」

助手「あぁ、なるほど」

博士「信仰して・・・信じて祈りを捧げることで存在を維持してる感じか・・・」

助手「信じるってそういうことなんですね」

博士「かな」

助手「ところで、それは?」

博士「ん?これ?」

助手「はい、人型のロボットですよね?」

博士「うん、人工知能を搭載したアンドロイド」

助手「動くんですか?」

博士「会話はもんだいないけど・・・」

助手「だけど?」

博士「手足を動かす制御がまだフィードバックできていないから赤ちゃんみたいになる」

助手「なるほど」

博士「人間みたいに考えながら、話しながら、手足を動かしながら、バランスを取りながらってすべてを処理しようとするとCPUとメモリがいくら積んであっても処理できない」

助手「人間ってすごいんですね」

博士「頭を8個くらい付けたら足りるかな?」

助手「ヤマタノオロチじゃないんですから・・・気持ち悪いですって」

博士「あと、エネルギーの問題があってね、バッテリーで稼働できないからコンセントにつながないといけない」

助手「電化製品みたいな子ですね」

博士「ま、そんなかんじ」

助手「この子からみたら博士はおやというよりも神様みたいな存在ですね」

博士「そうかもね」

助手「ちなみに何で女の子なんですか?」

博士「やってみたかったんだよね」

助手「は?」

博士「破壊兵器を造ったことよりも、それを女の子で造ってしまった趣味優先的なやつ」

助手「それはどこが最重要機密事項かわかりませんね」

博士「でしょ?」
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