94 / 97
第4最終章
94 悪魔軍の総攻撃
しおりを挟む
〝gugyaooooooooo……………」
「な、何んだあの巨大な怪物は!?」
士気が戻ったはずの皆んなの顔が、恐怖で固まる。
ヒュドラだった。9つの頭を持つ蛇の姿の怪物が八方から現れる。
御伽話にしか出て来ないはずの怪物。
しかし、目の前のフュドラは、御伽話の倍以上の大きさがあった。
「で……でかっ!胴体は直径10m近くないか?」
更に上空からはウァプラ……グリフォンの翼を生やし、ライオンの姿をした悪魔が数十。
ついに悪魔軍の総攻撃が、始まった様だ。
「皆なさん、気を付けて下さい。あのヒュドラは、息と共に毒を吐きますよ。
即死する程の猛毒です。離れて吸わない様に……
それと中央の首以外は再生します。中央の首は不死と言われていて攻撃が効きません」
「え?マジ?カイン?そりゃ面白そうだ!じゃ、アレは俺がやるよ」
「アルティス俺にもやらせろよ?」
「あれ?アシュリー?お前、持ち場は?」
「向こうは、問題無い。たいしたのがいねえぜ?
お前1人で面白そうな事してんじゃねえか……俺も混ぜろよ?」
「お前と共闘?良いね。俺と共闘出来そうなのは、
カイン以外だとお前位しかいないもんな?超~楽しそう。
俺が再生する周りの首を、火の魔剣で焼き切るから、お前、中央の首、やってくれるか?」
「反対の方が良くないか?中央のアレお前位しか、攻撃が効かない気がするぞ?」
「いや、お前の攻撃と同時に、8個の首を落とすのは、俺のスピードが無きゃ無理でしょ?
焼き切って塞がなきゃ再生しちゃうだろうし……俺の他に誰か出来るか?」
「そうかもしれんが……俺が中央の首をか……さて、どう攻撃したもんか……」
「俺が顕現させる、この剣持ってみてくれる?持った瞬間から、魔力通し続けないと直ぐ消えちゃうけど、
アシュリーなら使えるんじゃない?これをアシュリーが使えば、あの首切れると思うよ?」
「ほ~お前の光る剣か?やってみるよ」
興味津々に目を輝かせ、アルティスの剣を受け取るアシュリー。
受け取った瞬間に、力が抜け尻餅をついた。
「どわ~~なんじゃこれ?魔力吸われるなんてもんじゃねえぜ!
余り長くは使えそうにない。行くぞアルティス!」
「それでは我が君!ウァプラは私とロトにお任せを。上空のヒュドラは、お2人にお任せします」
カインとロトは、アルティスの構築した正のエネルギーの光魔法、聖なる炎を立て続けに放つ。
ウァプラも暗黒魔術で対抗するも、聖なる炎に触れた瞬間にその魔法は消滅してしまい、
一方的に殲滅される。後に残るのはウァプラの断末の叫びのみ。
「あの人達、元悪魔ですよね?聖なる光魔法を連発してますよ?」
目が飛び出さんばかりに、驚くアルティス軍の面々。
「当然だろ、あの人達、アルティスの眷属だぞ」
何故かドヤ顔のバートランド。
「そしてアルティスは俺のマブダチだ~!」
だから?
〝ド~ン!ド~ン!ド~ン!ド~ン!ドカ~ン!ドカ~ン!〝
「オラオラオラ~~何じゃゴルア~!」
どこからか下品な雄叫びを上げ、素手でウァプラに打撃を加える者がいた。
ウァプラはなす術もなく、その打撃を受けた瞬間バラバラに飛び散っていく。
カイン達の戦いに乱入してきたピンクちゃんだ。1人でウァプラの大半を殲滅していた。
「な……何アレ?アレもアルティスの眷属かなんか?」
ゴールドに輝き、ガーゴイルを3m程にした様な悍ましいピンクちゃんの姿と、
下品な雄叫びに、腰を抜かすカーマイル。
「ん?もう終わりか?ゴルア~!ん?何みてんだお前?
あっ、貴様、グロくて下品……そう思ったな?
俺もアルティスの野郎程じゃないが、少しは心が読めるんだぞ?」
「〝アルティスの野郎〝?お前アルのなんなんだ……」
「あ?あれ?貴様……貴方は……アルティスの野……アルティス様のお友達?
は、初めましてなの♡わたしピンクちゃんなの♡」
「……今更おせ~よ……」
いつの間にか、ピンクちゃんは、60cm程の可愛いピンク色の不思議動物に変わっていた。
フュドラの9個の首の攻撃をスルッと躱すアルティスとアシュリー。
〝サンッッ〝
固く巨大な首を切ったとは思えない様な、軽く柔らかい音を残す。
〝ドスドスドス……〝
フュドラの9個の首は、苦痛の表情をする事もなく、ただ落ちて、再生する事もない。
静かな戦いが、8回続き、フュドラの破片で山が8座出来た。
長年一緒に戦ってきた様に、息ぴったりなアルティスとアシュリー。
戦ってると言うより、ダンスか何かを見せられてる様だった。
「あ?貴様ら!いつからそんな奴の眷属になりやがった?」
「ああ……お久しぶりですね?ルシファーさん?何千年ぶりでしょう?
ところで貴方、今、我が君を〝こんなやつ〝そうおっしゃいました?
それは万死に値しますね?」
「カイン誰?この悪魔の人?」
「これは悪魔の王、ルシファーという者です。目障りですから、今片付けます」
「お前が俺様を?なあベルゼブル?こいつは何者だ?
しばらく見ていたが……人族風情が、何故こんなに強い?」
「アルティス様が人に見えるのか?ルシファーさんよ。あんた目が曇ってないか?」
「ルシファーさん?初めまして?でも直ぐサヨウナラみたいだけどね。俺のカインが怒ってるよ?」
「は?馬鹿かお前は?こいつ如きが、俺様に何が出来ると?」
「こんな事でしょうか?」
「何を言っ……て……」
〝スンッ……〝
ルシファーの身体が斜めにずれ落ちる。
「悪魔が魔法ではなく剣……だ……と……」
二つに分かれたルシファーは、霧の様に消えてなくなる。
「元です元悪魔」
悪魔の王も、アルティスの眷属となったカインの敵ではなかった。
余りにもあっけない勝負だった。
「カイン、剣の腕上がったね。音すらしなかったよ?
後、他の場所ははどうなってるかな?」
「西はアシュリー様率いる軍が制圧。
東はピンクちゃんが既に制圧している様です」
既に自分の部隊に戻った2人だ。自分の部隊を放って何してたんだろう?あの2人……
まあ、その後、仕事はキッチリこなした様だ。
「皆んな優秀すぎない?負ける気が全くしないって言うより、
もう、ほぼ片付いたって事かな?
後は、魔神だけ?何処かで見てるんだろ?出てきなよ」
「……………………」
「……あれ?さっきから思ってたけど、やっぱりアイツの気配が無い?」
「な、何んだあの巨大な怪物は!?」
士気が戻ったはずの皆んなの顔が、恐怖で固まる。
ヒュドラだった。9つの頭を持つ蛇の姿の怪物が八方から現れる。
御伽話にしか出て来ないはずの怪物。
しかし、目の前のフュドラは、御伽話の倍以上の大きさがあった。
「で……でかっ!胴体は直径10m近くないか?」
更に上空からはウァプラ……グリフォンの翼を生やし、ライオンの姿をした悪魔が数十。
ついに悪魔軍の総攻撃が、始まった様だ。
「皆なさん、気を付けて下さい。あのヒュドラは、息と共に毒を吐きますよ。
即死する程の猛毒です。離れて吸わない様に……
それと中央の首以外は再生します。中央の首は不死と言われていて攻撃が効きません」
「え?マジ?カイン?そりゃ面白そうだ!じゃ、アレは俺がやるよ」
「アルティス俺にもやらせろよ?」
「あれ?アシュリー?お前、持ち場は?」
「向こうは、問題無い。たいしたのがいねえぜ?
お前1人で面白そうな事してんじゃねえか……俺も混ぜろよ?」
「お前と共闘?良いね。俺と共闘出来そうなのは、
カイン以外だとお前位しかいないもんな?超~楽しそう。
俺が再生する周りの首を、火の魔剣で焼き切るから、お前、中央の首、やってくれるか?」
「反対の方が良くないか?中央のアレお前位しか、攻撃が効かない気がするぞ?」
「いや、お前の攻撃と同時に、8個の首を落とすのは、俺のスピードが無きゃ無理でしょ?
焼き切って塞がなきゃ再生しちゃうだろうし……俺の他に誰か出来るか?」
「そうかもしれんが……俺が中央の首をか……さて、どう攻撃したもんか……」
「俺が顕現させる、この剣持ってみてくれる?持った瞬間から、魔力通し続けないと直ぐ消えちゃうけど、
アシュリーなら使えるんじゃない?これをアシュリーが使えば、あの首切れると思うよ?」
「ほ~お前の光る剣か?やってみるよ」
興味津々に目を輝かせ、アルティスの剣を受け取るアシュリー。
受け取った瞬間に、力が抜け尻餅をついた。
「どわ~~なんじゃこれ?魔力吸われるなんてもんじゃねえぜ!
余り長くは使えそうにない。行くぞアルティス!」
「それでは我が君!ウァプラは私とロトにお任せを。上空のヒュドラは、お2人にお任せします」
カインとロトは、アルティスの構築した正のエネルギーの光魔法、聖なる炎を立て続けに放つ。
ウァプラも暗黒魔術で対抗するも、聖なる炎に触れた瞬間にその魔法は消滅してしまい、
一方的に殲滅される。後に残るのはウァプラの断末の叫びのみ。
「あの人達、元悪魔ですよね?聖なる光魔法を連発してますよ?」
目が飛び出さんばかりに、驚くアルティス軍の面々。
「当然だろ、あの人達、アルティスの眷属だぞ」
何故かドヤ顔のバートランド。
「そしてアルティスは俺のマブダチだ~!」
だから?
〝ド~ン!ド~ン!ド~ン!ド~ン!ドカ~ン!ドカ~ン!〝
「オラオラオラ~~何じゃゴルア~!」
どこからか下品な雄叫びを上げ、素手でウァプラに打撃を加える者がいた。
ウァプラはなす術もなく、その打撃を受けた瞬間バラバラに飛び散っていく。
カイン達の戦いに乱入してきたピンクちゃんだ。1人でウァプラの大半を殲滅していた。
「な……何アレ?アレもアルティスの眷属かなんか?」
ゴールドに輝き、ガーゴイルを3m程にした様な悍ましいピンクちゃんの姿と、
下品な雄叫びに、腰を抜かすカーマイル。
「ん?もう終わりか?ゴルア~!ん?何みてんだお前?
あっ、貴様、グロくて下品……そう思ったな?
俺もアルティスの野郎程じゃないが、少しは心が読めるんだぞ?」
「〝アルティスの野郎〝?お前アルのなんなんだ……」
「あ?あれ?貴様……貴方は……アルティスの野……アルティス様のお友達?
は、初めましてなの♡わたしピンクちゃんなの♡」
「……今更おせ~よ……」
いつの間にか、ピンクちゃんは、60cm程の可愛いピンク色の不思議動物に変わっていた。
フュドラの9個の首の攻撃をスルッと躱すアルティスとアシュリー。
〝サンッッ〝
固く巨大な首を切ったとは思えない様な、軽く柔らかい音を残す。
〝ドスドスドス……〝
フュドラの9個の首は、苦痛の表情をする事もなく、ただ落ちて、再生する事もない。
静かな戦いが、8回続き、フュドラの破片で山が8座出来た。
長年一緒に戦ってきた様に、息ぴったりなアルティスとアシュリー。
戦ってると言うより、ダンスか何かを見せられてる様だった。
「あ?貴様ら!いつからそんな奴の眷属になりやがった?」
「ああ……お久しぶりですね?ルシファーさん?何千年ぶりでしょう?
ところで貴方、今、我が君を〝こんなやつ〝そうおっしゃいました?
それは万死に値しますね?」
「カイン誰?この悪魔の人?」
「これは悪魔の王、ルシファーという者です。目障りですから、今片付けます」
「お前が俺様を?なあベルゼブル?こいつは何者だ?
しばらく見ていたが……人族風情が、何故こんなに強い?」
「アルティス様が人に見えるのか?ルシファーさんよ。あんた目が曇ってないか?」
「ルシファーさん?初めまして?でも直ぐサヨウナラみたいだけどね。俺のカインが怒ってるよ?」
「は?馬鹿かお前は?こいつ如きが、俺様に何が出来ると?」
「こんな事でしょうか?」
「何を言っ……て……」
〝スンッ……〝
ルシファーの身体が斜めにずれ落ちる。
「悪魔が魔法ではなく剣……だ……と……」
二つに分かれたルシファーは、霧の様に消えてなくなる。
「元です元悪魔」
悪魔の王も、アルティスの眷属となったカインの敵ではなかった。
余りにもあっけない勝負だった。
「カイン、剣の腕上がったね。音すらしなかったよ?
後、他の場所ははどうなってるかな?」
「西はアシュリー様率いる軍が制圧。
東はピンクちゃんが既に制圧している様です」
既に自分の部隊に戻った2人だ。自分の部隊を放って何してたんだろう?あの2人……
まあ、その後、仕事はキッチリこなした様だ。
「皆んな優秀すぎない?負ける気が全くしないって言うより、
もう、ほぼ片付いたって事かな?
後は、魔神だけ?何処かで見てるんだろ?出てきなよ」
「……………………」
「……あれ?さっきから思ってたけど、やっぱりアイツの気配が無い?」
10
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる