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第3章
86 光と影の英雄の正体
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アルティスが、創造神により、神界に保護され2年。
大量のエーテルが、アルティスと共に地上から消える。マナの源はエーテルだ。
地上ではアルティスのエーテルが、作り出していた分のマナが無くなり、
徐々に地上からマナが減っていく。
アルティスが、誕生する前に戻ったと言えなくはないが、急激な変化は、自然にも影響を及ぼしてくる。
エーテルの恩恵が減り、大災害が続き、人々に負の感情が溢れ出した。
そんな時ユフィリナが誕生し、天変地異が治(おさま)った。
神の祝福をもたらしてくれたと、人々は、ユフィリナの誕生を大いに喜んだ。
「つまり、天変地異を治める為に、エーテルがユッフィーを、過去に連れて行ったって事?ほんとに?」
「エリザベス母さん、ユッフィーが誕生した時、お腹が大きくなるとか、妊娠の兆候は何もなかったんでしょ?
なぜ自分の子だと思ったの?」
「朝起きたら私、胸に赤ちゃんを抱いていたのね。見ればフィオナの赤ちゃんだった頃そっくり。
つまり私にも目の色、髪の色までそっくりで。一目で他人じゃ無いと分かったわ。
子は授かりものって言うけど、何故だか分からないけど、
子供がお腹で育つ途中を省略して授かったに違いない……
そう思ったの。不思議な事に母乳まで出てきたのよ?」
「おくるみ着て産まれてくる赤ちゃんなんて、いないでしょうに?
あれ、私の作ったおくるみなのよ?変に思わなかったの?」
「何だか嬉しさで感激しちゃって、細かい事に気がいかなかったのかしらね?
でも私が感じた様にユッフィーは、他人じゃなかったでしょ?」
「はぁ~~~~ユッフィーはここに居るのに……寂しいな……私、身体に力が入らない……喪失感が凄い……」
「仕方ないなんて言えないけど……その事が無ければ、この世界は混沌としただろうね?
悪魔達にもご馳走を与えてしまっていただろう……」
「頭では理解できるけど……お腹を痛めて産んだ子よ?この手で大切に育ててあげたかったな~」
「大切に育てたじゃん。フィオナは。エリザベス母さんより親身に、ユッフィーの世話をしたんだろ?
抱っこしてあやして、寝かせつけて。おむつ変えすらしてたって聞いたよ」
「過去にね~ 自分の子だとどこかで感じいたのかな?でもやっぱり今したいな。私の赤ちゃん抱きたい」
「俺なんて未だ、一回も抱いてないんだが…… そうだ!それでは直ぐにユッフィーの妹か弟を」
「作れるの?どうやって?」
「ん?ユッフィー?それはだな……」
〝ゴーン!〝
頭をフィオナに叩かれる。
「冗談だって……ん?どうした?ユッフィー?泣いて」
「悲しいわけじゃないの。皆んなに愛されてるって思って……何だか」
「俺が神界に行ってしまった事で、何だか色々複雑にしちゃったな?何か悪い」
「貴方のせいじゃないわ」
「あっ!!……」
「あっ?何?」
「何でもない」
「嘘!ニヤニヤして何考えてるのよ?」
「ニヤニヤしてない。そっか~あれは神に匹敵する力だと思ってたけど……自分だったんだ」
「あ、偽枢機卿からユッフィーを守った人?全ての辻褄ってそれも?」
「あの場面、神界から見てたからな。きっちり時空移動のターゲットになるだろ?
あの時の強大な負のエネルギーを、正のエネルギーで相殺する。
その準備が出来るのも俺だけだよ?やっと分かった」
「あっ、あ~~~~貴方!まさか。光と影の英雄!」
「分かる?」
「目撃されたのはあの日が最後。ユフィーが生まれた頃から時々現れて、
魔物や魔族から民を守ったり、色々手助けしてくれる英雄。
光り輝いている。でも影に隠れている様に誰にも正体が分からない英雄……
だから人からは光と影の英雄って呼ばれてた……貴方ユッフィーに会いに行ってたんでしょ!」
「いや俺は未だいってね~し」
「あ~ややっこしい!これから会いに行く気ね?」
「さ~て、どうしよっかな~」
「嘘!ずるい!私も連れてってよ?私だって、赤ちゃんユッフィーに会いたい」
「不味いんじゃね?光と影の英雄って1人なんでしょ?過去を変えたら戻れなくなっちゃうよ?」
「ずるい!私表に出ないから!お願い私も連れてって」
「え~~~~気持ちは痛いほど分かるけど、危険だよ」
「ねえ?アル兄。私、幼くて良くは覚えていないけど……光と影の英雄が現れたって日に、
お母様に似てるお姉さんに、遊んでもらった記憶がある」
「それよそれ!それ絶対私!」
「しょうがないな~連れて行くのは、
ユッフィーの1年に一回位だぞ?ほんと危険なんだからな?戻れなくなるんだからな?」
「あ~今直ぐ行こ?赤ちゃんの匂いって良い匂いなのよ?直ぐ堪能したい!今したい!」
「産後なのに何言ってんのよ?まずはきちっと身体を休めて元に戻しなさい」
「うっ……はい、お母様……」
「じゃ、そゆ事で、俺はこれで……」
「ちょっと待った~ 抜け駆けは、なしよ?」
「な、なぜ分かった?」
「何か不思議な感じ。フィオ姉がママで、アル兄はアルパパか~」
「アルパパ?なんだかそれ動物みたいじゃん?ただのパパで良いよ。アル兄のままでも良いし」
「ユッフィー?おばあちゃんは辞めてね。私がお母さんでフィオナがママ。良い?」
「わしもおじいちゃんはヤダ」
「リヴァルド父さんいたの?」
「わし益々影が薄いの?空気?」
「「「「ハハハハッ…」」」」
「パ~パ♡」
〝デロデロデロデロ……〝
「溶けてる溶けてる!私は?」
「ママッ!」
〝ドロドロドロドロ〝
この後、過去に行ってはの、アルティスの人助けの活躍は、とにかく凄まじかったらしい。
赤ちゃんユフィリナに会えるのが、そんなに嬉しかったんだね。
大量のエーテルが、アルティスと共に地上から消える。マナの源はエーテルだ。
地上ではアルティスのエーテルが、作り出していた分のマナが無くなり、
徐々に地上からマナが減っていく。
アルティスが、誕生する前に戻ったと言えなくはないが、急激な変化は、自然にも影響を及ぼしてくる。
エーテルの恩恵が減り、大災害が続き、人々に負の感情が溢れ出した。
そんな時ユフィリナが誕生し、天変地異が治(おさま)った。
神の祝福をもたらしてくれたと、人々は、ユフィリナの誕生を大いに喜んだ。
「つまり、天変地異を治める為に、エーテルがユッフィーを、過去に連れて行ったって事?ほんとに?」
「エリザベス母さん、ユッフィーが誕生した時、お腹が大きくなるとか、妊娠の兆候は何もなかったんでしょ?
なぜ自分の子だと思ったの?」
「朝起きたら私、胸に赤ちゃんを抱いていたのね。見ればフィオナの赤ちゃんだった頃そっくり。
つまり私にも目の色、髪の色までそっくりで。一目で他人じゃ無いと分かったわ。
子は授かりものって言うけど、何故だか分からないけど、
子供がお腹で育つ途中を省略して授かったに違いない……
そう思ったの。不思議な事に母乳まで出てきたのよ?」
「おくるみ着て産まれてくる赤ちゃんなんて、いないでしょうに?
あれ、私の作ったおくるみなのよ?変に思わなかったの?」
「何だか嬉しさで感激しちゃって、細かい事に気がいかなかったのかしらね?
でも私が感じた様にユッフィーは、他人じゃなかったでしょ?」
「はぁ~~~~ユッフィーはここに居るのに……寂しいな……私、身体に力が入らない……喪失感が凄い……」
「仕方ないなんて言えないけど……その事が無ければ、この世界は混沌としただろうね?
悪魔達にもご馳走を与えてしまっていただろう……」
「頭では理解できるけど……お腹を痛めて産んだ子よ?この手で大切に育ててあげたかったな~」
「大切に育てたじゃん。フィオナは。エリザベス母さんより親身に、ユッフィーの世話をしたんだろ?
抱っこしてあやして、寝かせつけて。おむつ変えすらしてたって聞いたよ」
「過去にね~ 自分の子だとどこかで感じいたのかな?でもやっぱり今したいな。私の赤ちゃん抱きたい」
「俺なんて未だ、一回も抱いてないんだが…… そうだ!それでは直ぐにユッフィーの妹か弟を」
「作れるの?どうやって?」
「ん?ユッフィー?それはだな……」
〝ゴーン!〝
頭をフィオナに叩かれる。
「冗談だって……ん?どうした?ユッフィー?泣いて」
「悲しいわけじゃないの。皆んなに愛されてるって思って……何だか」
「俺が神界に行ってしまった事で、何だか色々複雑にしちゃったな?何か悪い」
「貴方のせいじゃないわ」
「あっ!!……」
「あっ?何?」
「何でもない」
「嘘!ニヤニヤして何考えてるのよ?」
「ニヤニヤしてない。そっか~あれは神に匹敵する力だと思ってたけど……自分だったんだ」
「あ、偽枢機卿からユッフィーを守った人?全ての辻褄ってそれも?」
「あの場面、神界から見てたからな。きっちり時空移動のターゲットになるだろ?
あの時の強大な負のエネルギーを、正のエネルギーで相殺する。
その準備が出来るのも俺だけだよ?やっと分かった」
「あっ、あ~~~~貴方!まさか。光と影の英雄!」
「分かる?」
「目撃されたのはあの日が最後。ユフィーが生まれた頃から時々現れて、
魔物や魔族から民を守ったり、色々手助けしてくれる英雄。
光り輝いている。でも影に隠れている様に誰にも正体が分からない英雄……
だから人からは光と影の英雄って呼ばれてた……貴方ユッフィーに会いに行ってたんでしょ!」
「いや俺は未だいってね~し」
「あ~ややっこしい!これから会いに行く気ね?」
「さ~て、どうしよっかな~」
「嘘!ずるい!私も連れてってよ?私だって、赤ちゃんユッフィーに会いたい」
「不味いんじゃね?光と影の英雄って1人なんでしょ?過去を変えたら戻れなくなっちゃうよ?」
「ずるい!私表に出ないから!お願い私も連れてって」
「え~~~~気持ちは痛いほど分かるけど、危険だよ」
「ねえ?アル兄。私、幼くて良くは覚えていないけど……光と影の英雄が現れたって日に、
お母様に似てるお姉さんに、遊んでもらった記憶がある」
「それよそれ!それ絶対私!」
「しょうがないな~連れて行くのは、
ユッフィーの1年に一回位だぞ?ほんと危険なんだからな?戻れなくなるんだからな?」
「あ~今直ぐ行こ?赤ちゃんの匂いって良い匂いなのよ?直ぐ堪能したい!今したい!」
「産後なのに何言ってんのよ?まずはきちっと身体を休めて元に戻しなさい」
「うっ……はい、お母様……」
「じゃ、そゆ事で、俺はこれで……」
「ちょっと待った~ 抜け駆けは、なしよ?」
「な、なぜ分かった?」
「何か不思議な感じ。フィオ姉がママで、アル兄はアルパパか~」
「アルパパ?なんだかそれ動物みたいじゃん?ただのパパで良いよ。アル兄のままでも良いし」
「ユッフィー?おばあちゃんは辞めてね。私がお母さんでフィオナがママ。良い?」
「わしもおじいちゃんはヤダ」
「リヴァルド父さんいたの?」
「わし益々影が薄いの?空気?」
「「「「ハハハハッ…」」」」
「パ~パ♡」
〝デロデロデロデロ……〝
「溶けてる溶けてる!私は?」
「ママッ!」
〝ドロドロドロドロ〝
この後、過去に行ってはの、アルティスの人助けの活躍は、とにかく凄まじかったらしい。
赤ちゃんユフィリナに会えるのが、そんなに嬉しかったんだね。
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