アイズwithスターダスト 〜神聖力(エーテル)に愛された神の継承者〜

優陽 yûhi

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第3章

72 そのトロトロの顔やめて。ほんとやめて

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「キャッ!驚いた。急に目の前に現れないのよ?アル君?」
「ごめんエリザベス母さん。ただいま」
「貴方達、もう戻ってきたの?暫く滞在するんじゃ無かった?」
「あっち食べる物ないから。それに折角だからこっちの美味しい料理食べたいでしょ?
 すぐに戻るよ?な、フィオナ?」
 〝コクコクコク……〝
 エリザベスと、目を合わせられず、横を向いて、うなづくフィオナ。
「ん?どうしたのフィオナ?顔が赤いわよ?」
「……う……う~~」
「どうしたのよ?変よ?何か喋りなさい?」
「……だから……折角だから、ホテルの美味しい料理食べに……」
「あらららら?フィオナの赤い顔。アル君のニヤけて、とろけそうにゆるい顔。
 あらららら?そういう事?」

 〝ボンッ〝フィオナの顔がさらに真っ赤になる。
 〝にへら~〝アルティスの顔がさらにだらし無く溶ける。
「そう。フィオナがね……良かったわね?」

「お~、お前達もう戻ったのか?」
「あっ、お、お父様。夕飯を食べに来ただけよ?すぐ戻るから……」
「お~、それもそうか、向こうは食べる物が無いのか?」
「ぁ、ァル……ヵォ顔……」
「何だコソコソ? ん?アルティス?何じゃそのだらしない顔は?」
「な、何でも無いからね……さ、アル、食べに行くよ」
「ん?何だ?どうしたんだ?あ奴ら?」
「貴方。大人になったのよ?あの2人」
「あ……そうか……そう言う事か……寂しくも有り……だな?」


「貴方、そのトロトロの顔やめて。ほんとやめて。お願いだからやめて。
 バレバレなんだから。恥ずかしいんだから」
「え?どんな顔?」
「その顔よ?その……ハイッ!」
 手鏡をアルティスに突き付けるフィオナ。
「ウワッ!誰だ?このイケメン!」
「あ゛? ふざけてると二度と……それでも良いのかしら?」
「ノオ~~~~  キ、キリッ!」
「口だけ、キリするな」
「イエ~~~~ス!  キ、キリッ!」
「良い度胸じゃ無い……」
「え?嘘?治んない?」

 〝グッグググググ……〝顔に力を入れて引き締めるアルティス。
「うん。それで良し」
 〝トロ~~~~ン〝
「あ゛?」
「い?」
「な、何だよ~ フィオナだって、顔真っ赤にして、しどろもどろ……
 バレバレって言うなら、同じだぞ?」
「だ、だってさ~ ねえ、早く食べてログハウス戻ろ?」
「早く、続きがしたいと?」
「殺すわよ?」
「こ、怖っ……フィオナ。結婚した途端鬼嫁になった……」
「あ゛?なんか言った?」
「滅相もございませんにゃ。奥様……」


「仲良いわね?新婚ホヤホヤのお2人さん?」
「「あ、ソフィア」」
「見なかったけど、何処か行ってたの?」
「北のビーチでのんびりね」
「北にもビーチが有るの?どんな感じ?」
「開発前のこことおんなじ感じだな。砂も真っ白、ホワイトビーチ。
 何も手が入ってないから、ホテルも道路も無くて、景色は違うけどな」
「一番違うのは、人が誰も居ないって事よね」
「あ~~良いな~ 明日は私も連れて……  そうか?新婚さんのお邪魔しちゃダメでした」
「俺は良いぞ?ソフィア。その代わりヌーディストビーチだからな?」
「……遠慮しておきます。オホホホホ」
「あ゛?それ以上喋るな!分かってるでしょうね?」
「お、俺の奥さん怖い。早く食べて戻りましょうニャン」
 こうして2人は、残りの2日をホワイトビーチを満喫した。


「アルティス様、ホテルへの就職希望者が殺到しているのですが?いかが致しましょう?」
 ハートがアルティスに、思いもよらなかった事を告げた。
「はい?どう言う事?」
「ホテルに泊まっている方々は、上流階級の人達なのですが……」
「だよね?結婚式に来てくれた人達って、王家の招待だから、貴族の人とかばかりでしょ?
 就職希望って……そんな事ある?」
「予約無しで来た方々が、沢山居られたでしょう?あの方達が、
 この島に心酔し、アルティス様に心酔し……」
「島は分かるけど、何で俺?」
「滞在する所を、無償で提供し、食事も与えましたでしょう。
 更には、ホテルの従業員の為の街、家、その水準の高さを目の当たりにし、
 どうしても、アルティス様のもとで働きたいと……こんな島で暮らしたいと……」
「そうなんだ……この島の規模を10倍位にするつもりだから、人は必要だけど、
 その人達全員の住む所とか、直ぐには無理だよね?」
「あの仮設住宅で、十分だと言っております」
「え~と?仮設だよ?」
「仮設ですな……」
「分かった。住まいについては、取り敢えず、そこに住んでもらうとして、
 一度全員集めてくれるかな?変な人がいないかどうか、それだけ見て採用するから、
 後はハートさんと、リゾートの総支配人の、バザールさんで進めてもらって良い?」
「承知しました。私も方向性だけ決めて、後はバザールに任せようと思います」

 こうして、図らずも従業員を確保したこの島は、
 わずか数年で、世界でも類を見ない、一大リゾートとなるのだった。
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