アイズwithスターダスト 〜神聖力(エーテル)に愛された神の継承者〜

優陽 yûhi

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第2章

66 さて、ここで問題です

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「アルよ。手荒い手法だったのう?」
「そかな?あれ手法じゃなくて、本気で12カ国で始めようと思ったんだよ?」
「それは無理だな。前に言ったろ?各国々の王族貴族は戦々恐々するも、お前に逆らう事が出来なくなっておると。
 ああ言えば、あの様になるのは必然だよ」
「そうなのかなあ?」
「これである意味、人族、魔族、全ての国がお前のもとについたと言う事だぞ?
 戦わず助ける事でこれを成すとは、今まで誰も、考える事すらなかっただろう。
 我が息子はこの国で治る様なスケールでは無いな…そう言っただろ?お前がどこまで行くのか、楽しみだよ」
「う~ん?特に何か目的を持ってやってる訳じゃ無いんだけどね?
 人の不幸を見るのが嫌なだけ?幸せそうな顔を見たい……それだけだよ?
 時には綺麗事だ、偽善だと言われたけど、俺は俺のやりたい事をやっただけ。
 これからもやりたい事をやる。人がどう思おうとね?」
「創造神様は良い男を育て、世に与えてくれた……」
「いや、じいちゃんからは、楽しく生きることしか教わってないから」
「それが大事なんだろうよ?自分だけでなく他人ひとも楽しく……とな?
 ただアルティスよ、彼の国だけは気を許すなよ。表立って出来なくなりつつある中、
 ニコニコと、従順な仮面を被って、裏で何をするか分かったものじゃないからな?あのパルガス公国……
 王を排除したあの公爵……あやつは信用おけない」
「うん。あの闇ギルドも、あの国が裏にいる様だしね」


「アルティス様」
「あっ、カイン。相変わらずクールなイケメンだね?俺とキャラかぶんね?」
「え~!アルがクールに見えてたの最初だけじゃない?今は、えっと……」
 もじもじ顔を赤らめるフィオナ。
「今は?何?」
「……か……可愛い系……とか?」
「可愛いのはフィナの方じゃ~ん」
 両手でフィオナの両ほっぺたをグリグリ捏ね回すアルティス。
「……あ、あの……我が君?」
「あ、ごめん。何かあった?」
「ハーゲン殿を、気配を消しながら付けている連中がおります。
 やっとアルティス様が探していた組織の尻尾を掴めるかもしれません」

「ハーゲンさんが、危ないな」
「ロトが見ておりますので、その心配はございません」
「貴方が探していた組織って?」
「闇ギルドだよ」
「貴方のご両親を殺害した……あのギルド?」
「そうでございます。アルティス様のご両親をあやめた事への報復を恐れ、動きを完全に消しており、今まで手掛かりを掴めなかったのです」
「そのギルドを……」
「潰すよ?この国に、必要無いからね」
「ま、そうなるわよね?アルだもんね」
「完全に潰すよ?逆恨みされて、俺の家族が危険にさらされてはね?
 て、事で家族のハーゲン叔父さんを、助けに行きますか~~!」


「どうですか?アルティス様」
「居るね。1、2、3……14人。結構多いね?気配の消し方、見事だなこいつら」
「馬車が町外れに差し掛かっておりますので、そろそろかと……」
「全員、殺さず連れて帰りたいから、手加減宜しく」
「手加減ですか?承知致しました。では……」
「あっ、俺も行くよ?」

 目で合図する闇ギルドの戦闘員。手に持つ暗器を握り締め……
「「「「て、手が……」」」」
 〝ボトボトボト……〝
 握り締め用とした手が、有る所に無い。暗器と共に地面に落ちていく。
 〝どすどすどす!〝
 全員みぞうちを撃ち抜かれ気を失う。アルティス達3人にかかれば、手練の闇ギルドとは言え、瞬殺だった。

「な、何事?」
「ハーゲンさん。こいつら闇ギルドだよ?」
「アルティス王太子? 私は狙われていたのですか?」
「そみたい。護衛の人達、こいつら城に転送させるから、その前に自死しない様にしてくれない?
 口とか塞いたりして」
「アル殿、やっと、尻尾を掴みましたな?」
「うん。ロトもありがと。さあ急ぐよ!裏にいる連中に、逃げられない様にね」
 アルティス達によって、その日のうちに、闇ギルドの拠点は全て攻略された。


「え~い!忌々いまいましい!何もかもやり難くて堪らんわ!どれもこれも、あのアルティスとか言うガキのせい!」
 そう吐き捨てるパルガス公国ランドルフ公爵の後ろに忽然と人影が現れる。
「「「「あ………………」」」」
「あ?何だ?」
「俺がどうかしたの?」
「き、きさま……貴方様はアルティス王太子様……」
「違うよ?アルティスとか言うで~す」
「いえ、あの……アワアワ……」
「ランドルフさん?だっけ?パルガス公国が、闇ギルドの黒幕なんでしょ?聞いたよ?」
「闇ギルド……一体何の事で?何をおっしゃっておられるのか、皆目見当がつきませんが……」

「さて、ここで問題です。口が固く、自死さえいとわない、闇ギルドの戦闘員。
 どうやってこのが口を割らせたのでしょうか?」
「な、な、な……」
「ブッブ~。時間切れです~ 実はこの事、アルティス君は、
 他人の精神に干渉する事が出来、嘘をつけなくさせる事が出来るのです~
 ハイ、パチパチパチ~」
「ま、まさか……」
「ハイ、ここで二つめの問題です。貴方は最近お漏らしをしましたね?それはいつでしょう?」
「そ、それは……この前の会議で、お、お前の気迫にびびって……」
 既にアルティスの術中にはまっているランドルフ公爵。
「ピンポンピンポンピンポン!正解です。このは、鼻が超良いのです。
 あの時、言いませんでしたが、臭かったですよ?」
「くっ……」
「さて、三つ目の問題です。貴方は毎夜、何かいけない事をしていますね?
 貴方の趣味だとか?さてそれは何でしょう?」
「だ、大浴場に、細工をさせ、女どもの入浴を覗いて……」
「ギャ~ハハハハッ!ね、聞いた?聞いた?バート?」
「アルよ~ お前……プッ! な、何質問してんだよ~」
 バートランドが、アルティスを心配して付いてきていた。
「さっきさ~女性達が嫌~な顔して噂してたの。やっべ~ これ面白~~」
「だから……プッ! 止めろってアル~」
「て事で、パルガス公国の重鎮の皆さん。この人、少し預かりますんで。
 あ、それと今のちゃんと見てましたか~?他の共犯者の皆さん。
 これから証拠隠滅しても無駄ですよ~分かってますよね?」
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