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第2章
62 世界樹の実
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「世界樹の森に行くんだって~?私もついていこうかな?」
「良いけどあんまり長くは滞在しないよ?」
「そうなの?何しに行くの?」
「世界樹の実をもらいにね」
「え、何その、凄く貴重そうな物?お、美味しいの?」
「俺だって食べた事ないぞ?まあ、美味しいかと聞かれれば……当然、美味しいんじゃないか?」
「私、食べてみたい」
「だ~め」
「何でよ?意地悪~ 貰ってくるんでしょ?」
「フィナがさっき言ってた様に、世界樹の実ってすんごく貴重なんだぞ?
万病に効くって言われていて、12年に1回しか身をつけないんだってさ。
今年がちょうど、その12年目。だけど今回は、世界樹が弱ってただろ?だから3個しか出来てないらしい。
それを1個譲ってもらう約束を、エルフのミシェルさんとしたんだ」
「だったら愛するフィオナさんに少し食べさせてくれても良いじゃ無い?」
「行き先決まってるからダメだよ。俺が食べる訳じゃ無いんだから」
「誰にあげるの?」
「バートの奥さんのアイリスさんだよ」
「もしかして、ご病気なの?」
「バート。何浮かない顔してんの?」
「おおアルか……実はうちの嫁がさ~ 前から心臓が悪くてな?先週位から寝たきりなんだよ」
「俺が行って治そうか?」
「有難いけど無理なんだ。特異体質でな?ヒールとかの魔力が効かないんだよ?
稀に人族にもいるらしけど、特に魔族にはそこそこ多いいらしい」
「じゃあ、早く帰れよ?こんな所で油売ってる場合じゃないだろ」
「何かさ。そばにいると辛くてさ……そんな顔をあいつに見せるわけにもいかず……な?」
「そうなんか……あ、あれ?特異体質とか?その話どこかで聞いたな?う~ん?どこだっけ」
「世界樹の実の事じゃないか?八方手を尽くしたが手に入らんのだよ」
「そうそれだ~」
「あれはな?12年に一回しか実をつけない貴重な物なんだよ。
今年がその年だから、この12年は、どこにも存在していなかったのさ。
だから探しても手に入らなかったんだ。
で、今年はどうだ?世界樹が弱っていたから、ほぼ身をつける可能性はないそうだ」
「いや、驚いたことに3個実が付いてるって言ってたな?
特異体質の人にって話もそこで聞いたんだよ。譲って貰えないか聞いてみるよ」
「ほ、本当か?いやしかしたったの3個か?もう行き先決まってるんじゃないか?」
「さあ?どうかな?流石に無理矢理って訳にはいかないからな?」
「ミシェルさん……そう言う訳で、もし大丈夫なら譲って貰えないかな?」
「おお神よ。構いませんよ?お譲りいたしましょう」
「俺、神じゃね~し。いやいや、それはどうでも良いんだけど……
ま、マジ?そんな貴重な物、譲って貰って良いんですか?」
「神のお願いであれば……そもそも、貴方様が救って下さらなかったら、
1つの実すら付けなかったのですから」
「誰かに迷惑掛けて無いですか?行き先決まってたのに……とか無いですか?」
「はい、そもそも誰も実を付けるとは思っていなかったんですよ?
貴方様には救って頂いた……と言う話の流れで実を付けた事を、お話ししましたが、
これ迄は、実が付いた事は、外に漏らしておりませんでしたから。
ただでさえ世界樹の実は、争いの元になりますので」
「って訳。フィオナは我慢してね?」
「事情も知らないで無理言ってごめんなさい」
「い~の、い~の。貰いに行って、そのまま一緒にバートのとこ行こ?」
「うん。魔国って初めて! アル最近フィオナって呼ぶこと増えたわね?」
「ん?そうかな?」
「これが世界樹の実?とても綺麗な実ね~ ん~ん、フルーティーで良い香り~」
「お~い!フィオナ~戻って来~い。気を確かに~ 目がトロントロンだぞ~」
「そう言う貴方は、よだれダ~ラダラ~じゃない?」
「これは危険だ!次元に仕舞おう!」
「ちょっとお待ちいただいても?」
「え、どうしたんです?」
「そ、それが……それを譲って欲しいと言う方が……
もう決まっておりますと申し上げたのですが……どうしても交渉だけでもさせて欲しいと」
「いや、もう先方には伝えてありますし、今更……交渉とか出来ないのですが?」
「ですよね?ですがそちらも神、龍神様でして……」
「龍神?どの?」
「赤龍の神です」
「赤龍のじいちゃん?」
「お知り合いですか?間も無く見えると思いますが」
「じいちゃんが何故?どうしたんだろう?」
「あっ、お見えの様ですよ」
「お~い!じいちゃ~ん!」
「アルティスではないか?何故ここに?」
「じいちゃん世界樹の実が欲しいんだって?」
「そうなんじゃよ。わしの連れが病での?
3000年近くも長く生きておるから、寿命かと思ったんだが、心の臓の病だと言われてな?
わしとてヒールぐらい使えるんじゃからと、やってみたんじゃが、効かんのじゃ。
どうやら珍しい体質で、治す方法はただ一つ。世界樹の実を食す他ない様でな」
「そうだったのか。種族が違うと言うのに……
よりによって俺の大事な友人2人の嫁が、同じ病の同じ体質とは……」
「何じゃと?世界樹の実の先約は、アルティスだっただと?誰が病にかかっておるのじゃ?」
「俺の家族同様の友人。カスタマイン魔国の魔王バートランドの奥さんなんだ」
「そうだったか?わしの連れはもう十分生きたと言えなくもない。
バートランドとやらの嫁さんは、まだまだこれからの人生じゃろうて。
すまんの無理を言った。その嫁さんに使ってやってくれ」
「悪いなじいちゃん。俺にはどちらも選べないよ?
先に約束しているバートに……本当にごめん」
「良い良い、気にするでない。無理を言ったのはわしの方じゃ」
「なあ、じいちゃん。俺のヒールは神聖力を使う物なんだ。普通のヒールとは少し違う。
もしかしてだけど、後で行くからヒール、試させてくれよ?」
「そうか?お願いしても良いか?」
「勿論喜んで。一両日には行くから待っててな」
「良いけどあんまり長くは滞在しないよ?」
「そうなの?何しに行くの?」
「世界樹の実をもらいにね」
「え、何その、凄く貴重そうな物?お、美味しいの?」
「俺だって食べた事ないぞ?まあ、美味しいかと聞かれれば……当然、美味しいんじゃないか?」
「私、食べてみたい」
「だ~め」
「何でよ?意地悪~ 貰ってくるんでしょ?」
「フィナがさっき言ってた様に、世界樹の実ってすんごく貴重なんだぞ?
万病に効くって言われていて、12年に1回しか身をつけないんだってさ。
今年がちょうど、その12年目。だけど今回は、世界樹が弱ってただろ?だから3個しか出来てないらしい。
それを1個譲ってもらう約束を、エルフのミシェルさんとしたんだ」
「だったら愛するフィオナさんに少し食べさせてくれても良いじゃ無い?」
「行き先決まってるからダメだよ。俺が食べる訳じゃ無いんだから」
「誰にあげるの?」
「バートの奥さんのアイリスさんだよ」
「もしかして、ご病気なの?」
「バート。何浮かない顔してんの?」
「おおアルか……実はうちの嫁がさ~ 前から心臓が悪くてな?先週位から寝たきりなんだよ」
「俺が行って治そうか?」
「有難いけど無理なんだ。特異体質でな?ヒールとかの魔力が効かないんだよ?
稀に人族にもいるらしけど、特に魔族にはそこそこ多いいらしい」
「じゃあ、早く帰れよ?こんな所で油売ってる場合じゃないだろ」
「何かさ。そばにいると辛くてさ……そんな顔をあいつに見せるわけにもいかず……な?」
「そうなんか……あ、あれ?特異体質とか?その話どこかで聞いたな?う~ん?どこだっけ」
「世界樹の実の事じゃないか?八方手を尽くしたが手に入らんのだよ」
「そうそれだ~」
「あれはな?12年に一回しか実をつけない貴重な物なんだよ。
今年がその年だから、この12年は、どこにも存在していなかったのさ。
だから探しても手に入らなかったんだ。
で、今年はどうだ?世界樹が弱っていたから、ほぼ身をつける可能性はないそうだ」
「いや、驚いたことに3個実が付いてるって言ってたな?
特異体質の人にって話もそこで聞いたんだよ。譲って貰えないか聞いてみるよ」
「ほ、本当か?いやしかしたったの3個か?もう行き先決まってるんじゃないか?」
「さあ?どうかな?流石に無理矢理って訳にはいかないからな?」
「ミシェルさん……そう言う訳で、もし大丈夫なら譲って貰えないかな?」
「おお神よ。構いませんよ?お譲りいたしましょう」
「俺、神じゃね~し。いやいや、それはどうでも良いんだけど……
ま、マジ?そんな貴重な物、譲って貰って良いんですか?」
「神のお願いであれば……そもそも、貴方様が救って下さらなかったら、
1つの実すら付けなかったのですから」
「誰かに迷惑掛けて無いですか?行き先決まってたのに……とか無いですか?」
「はい、そもそも誰も実を付けるとは思っていなかったんですよ?
貴方様には救って頂いた……と言う話の流れで実を付けた事を、お話ししましたが、
これ迄は、実が付いた事は、外に漏らしておりませんでしたから。
ただでさえ世界樹の実は、争いの元になりますので」
「って訳。フィオナは我慢してね?」
「事情も知らないで無理言ってごめんなさい」
「い~の、い~の。貰いに行って、そのまま一緒にバートのとこ行こ?」
「うん。魔国って初めて! アル最近フィオナって呼ぶこと増えたわね?」
「ん?そうかな?」
「これが世界樹の実?とても綺麗な実ね~ ん~ん、フルーティーで良い香り~」
「お~い!フィオナ~戻って来~い。気を確かに~ 目がトロントロンだぞ~」
「そう言う貴方は、よだれダ~ラダラ~じゃない?」
「これは危険だ!次元に仕舞おう!」
「ちょっとお待ちいただいても?」
「え、どうしたんです?」
「そ、それが……それを譲って欲しいと言う方が……
もう決まっておりますと申し上げたのですが……どうしても交渉だけでもさせて欲しいと」
「いや、もう先方には伝えてありますし、今更……交渉とか出来ないのですが?」
「ですよね?ですがそちらも神、龍神様でして……」
「龍神?どの?」
「赤龍の神です」
「赤龍のじいちゃん?」
「お知り合いですか?間も無く見えると思いますが」
「じいちゃんが何故?どうしたんだろう?」
「あっ、お見えの様ですよ」
「お~い!じいちゃ~ん!」
「アルティスではないか?何故ここに?」
「じいちゃん世界樹の実が欲しいんだって?」
「そうなんじゃよ。わしの連れが病での?
3000年近くも長く生きておるから、寿命かと思ったんだが、心の臓の病だと言われてな?
わしとてヒールぐらい使えるんじゃからと、やってみたんじゃが、効かんのじゃ。
どうやら珍しい体質で、治す方法はただ一つ。世界樹の実を食す他ない様でな」
「そうだったのか。種族が違うと言うのに……
よりによって俺の大事な友人2人の嫁が、同じ病の同じ体質とは……」
「何じゃと?世界樹の実の先約は、アルティスだっただと?誰が病にかかっておるのじゃ?」
「俺の家族同様の友人。カスタマイン魔国の魔王バートランドの奥さんなんだ」
「そうだったか?わしの連れはもう十分生きたと言えなくもない。
バートランドとやらの嫁さんは、まだまだこれからの人生じゃろうて。
すまんの無理を言った。その嫁さんに使ってやってくれ」
「悪いなじいちゃん。俺にはどちらも選べないよ?
先に約束しているバートに……本当にごめん」
「良い良い、気にするでない。無理を言ったのはわしの方じゃ」
「なあ、じいちゃん。俺のヒールは神聖力を使う物なんだ。普通のヒールとは少し違う。
もしかしてだけど、後で行くからヒール、試させてくれよ?」
「そうか?お願いしても良いか?」
「勿論喜んで。一両日には行くから待っててな」
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