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第2章
59 狼人族……老人族?
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「アル!大変だ!お前のモニカ島が、変な奴に荒らされてるぞ!」
アルティスの王城の執務室に置かれている、ガラスのドームから突然バートランドが現れた。
「バート。俺も今聞いたところなんだ。あの島、お前の所に近いんだよな?」
「おう。俺ん所からも開発に参加してるだろ?そいつらから連絡が入ってきたんだ。
何か光り輝いている奴が、大暴れして、建物、道路……色々破壊していると……
何でも人には危害を加えていないとの事だったが……
急ぎガラスのドームで知らせに来たんだ」
「わざわざありがとな。光り輝いている奴ってか?
それで俺が暴れてる……みたいな事になったのか?
何なのそいつ?しかし……間も無く完成って時に、何してくれるんだよ全く」
「未だに我が君の事を理解していない者がいるとは……無知にも程があります。
わざわざ貴方様が向かう事はありません。私が行って片付けて参ります」
「ん?カイン?いや俺も行ってみるよ。ちょっとそいつ見てみたくなった。
そうだ、皆んなで、そのオバカを見学に行こうよ。
悪いポチ達!もう少し話してたかったんだが、すまない」
「お前、犬になってるぞ、猫族の名前……わざとだろ……」
「え?だって、ムスッとする猫達……可愛いんだよ」
「「「むぅぅ~~~~」」」
「アル、お前、落ち着いてるな?せっかく一生懸命作った物を破壊されてるんだぞ?」
「大丈夫。壊れた物は俺の神聖力で治せる事がコストコルで分かったから……
人が無事なら焦る必要はない。そいつも人を傷つけてないって言うなら、何か訳ありなんじゃ無いか?」
「お~そうだったな。コストコルか?あそこがお前の神聖力で元通りになったおかげで、
俺の所でも南国果物を栽培できる様になったんだったな」
「とにかく、これから行ってみよ?」
「あ!あいつじゃね?」
「うわ~あいつ滅茶苦茶するな~」
モニカ島のガラスのドームは壊されておらず。アルティス一行は無事転送出来た様だ。
暴れていた者は、アルティス達に気付くと、破壊を中断し目の前までやって来て光を消した。
服の上からも筋肉が盛り上がり、相当鍛えている事がわかる。
真っ直ぐな目をした、中々男らしい、整った顔をしている。
アルティスと同じ位の年の少年なのだが、違うのは頭にモフ耳を持っていて、尻尾が生えている事だ。
「やっと来やがったか?誘き出した甲斐があるってもんよ。お前が神を騙るアルティスとか言う奴だな?」
「俺がアルティスだよ。お前獣人?狼人族か?」
「人狼族だ!」
「あそ?そこはこだわりがあるんだ?老人は嫌……って感じ?」
「お前、ニャンて言わないのか?獣人のフリもするそうじゃないか?」
「あれ?無知かと思ったら意外と情報通ニャン?」
「お前……上手いな?猫族にしか見えん」
「そうニャロ?お前もしかして、案外良い奴にゃのか?」
「当たり前だ、悪人はお前だろ?俺たちが崇拝している神を騙るとは……そんな奴は許しておけね~」
「やっぱ無知だったわ~~バカ?それともぼけてんのか?老人だけに……」
「我が君。もう宜しいのでは?私目にお任せ頂ければ……」
アルティスを、侮る奴が誰であろうと許せないカイン。
「聞いてた通りだな?そこのお前、悪魔だよな?そっちは角から見て魔族。
そんな奴らと連んで、良く神を騙るな?そんなお前が神だって?笑わせるぜ!
卑怯者と思われたくないなら俺と一対一で戦え!」
「ちょっと待て。聞いてた通り?誰に何をだ?」
「ふんっ!まあ良い。答えてやろう。先日、俺の村に勇者様一行が訪問されたのだ」
「あちゃ~ 来ちゃったんだ……災難だったな?」
「驚いたか?その時……え?災難?何を言ってるんだ?訳のわからん事を言わずに良く聞け!
その時、怪我人や病気の者を、聖女様が治して下さり。暫く滞在されたのだ。
お前の事は、あの勇者様達から聞かされた」
「何か聞いちゃったんだ……」
「せっかくの機会だから、勇者様に手合わせをお願いしたのだが、あまりの弱さに驚いた。
何でも、お前に力を奪われたそうじゃないか?
魔王を倒して頂かねばならないのになんて事をしてくれるんだよ?
おまけに恐れ多くも、俺達の崇拝している神を騙るとは。万死に値する」
カインが恐ろしい程の殺気をほとばしている。そろそろ我慢の限界が近い。
「お前の村って何処?すんごい辺境?家は?ポツンと一軒家?情報が全然伝わってないのな?
ここを破壊してなければ、お前を良い奴だって思えたんだけどな?」
「何を言ってるんだお前。ここだって悪の拠点にしようとしてるんだってな?
破壊して当然だ。こうすればお前を、誘き出せると勇者様が……
あれ?〝俺たちの名前は出さない様に〝って言われてたっけ?
興奮して言っちまったよ。まあ良い事をするんだから問題ないよな?」
「あいつら大人しくしてるかと思ったら、姑息な嫌がらせを……」
「話はもう良いだろう?さあ、かかってこい!」
「我が君?」
「ううん。俺にやらせて?勇者は、言うほど弱くはないよ?
それを弱いって言うこいつに興味が湧いた」
アルティスの王城の執務室に置かれている、ガラスのドームから突然バートランドが現れた。
「バート。俺も今聞いたところなんだ。あの島、お前の所に近いんだよな?」
「おう。俺ん所からも開発に参加してるだろ?そいつらから連絡が入ってきたんだ。
何か光り輝いている奴が、大暴れして、建物、道路……色々破壊していると……
何でも人には危害を加えていないとの事だったが……
急ぎガラスのドームで知らせに来たんだ」
「わざわざありがとな。光り輝いている奴ってか?
それで俺が暴れてる……みたいな事になったのか?
何なのそいつ?しかし……間も無く完成って時に、何してくれるんだよ全く」
「未だに我が君の事を理解していない者がいるとは……無知にも程があります。
わざわざ貴方様が向かう事はありません。私が行って片付けて参ります」
「ん?カイン?いや俺も行ってみるよ。ちょっとそいつ見てみたくなった。
そうだ、皆んなで、そのオバカを見学に行こうよ。
悪いポチ達!もう少し話してたかったんだが、すまない」
「お前、犬になってるぞ、猫族の名前……わざとだろ……」
「え?だって、ムスッとする猫達……可愛いんだよ」
「「「むぅぅ~~~~」」」
「アル、お前、落ち着いてるな?せっかく一生懸命作った物を破壊されてるんだぞ?」
「大丈夫。壊れた物は俺の神聖力で治せる事がコストコルで分かったから……
人が無事なら焦る必要はない。そいつも人を傷つけてないって言うなら、何か訳ありなんじゃ無いか?」
「お~そうだったな。コストコルか?あそこがお前の神聖力で元通りになったおかげで、
俺の所でも南国果物を栽培できる様になったんだったな」
「とにかく、これから行ってみよ?」
「あ!あいつじゃね?」
「うわ~あいつ滅茶苦茶するな~」
モニカ島のガラスのドームは壊されておらず。アルティス一行は無事転送出来た様だ。
暴れていた者は、アルティス達に気付くと、破壊を中断し目の前までやって来て光を消した。
服の上からも筋肉が盛り上がり、相当鍛えている事がわかる。
真っ直ぐな目をした、中々男らしい、整った顔をしている。
アルティスと同じ位の年の少年なのだが、違うのは頭にモフ耳を持っていて、尻尾が生えている事だ。
「やっと来やがったか?誘き出した甲斐があるってもんよ。お前が神を騙るアルティスとか言う奴だな?」
「俺がアルティスだよ。お前獣人?狼人族か?」
「人狼族だ!」
「あそ?そこはこだわりがあるんだ?老人は嫌……って感じ?」
「お前、ニャンて言わないのか?獣人のフリもするそうじゃないか?」
「あれ?無知かと思ったら意外と情報通ニャン?」
「お前……上手いな?猫族にしか見えん」
「そうニャロ?お前もしかして、案外良い奴にゃのか?」
「当たり前だ、悪人はお前だろ?俺たちが崇拝している神を騙るとは……そんな奴は許しておけね~」
「やっぱ無知だったわ~~バカ?それともぼけてんのか?老人だけに……」
「我が君。もう宜しいのでは?私目にお任せ頂ければ……」
アルティスを、侮る奴が誰であろうと許せないカイン。
「聞いてた通りだな?そこのお前、悪魔だよな?そっちは角から見て魔族。
そんな奴らと連んで、良く神を騙るな?そんなお前が神だって?笑わせるぜ!
卑怯者と思われたくないなら俺と一対一で戦え!」
「ちょっと待て。聞いてた通り?誰に何をだ?」
「ふんっ!まあ良い。答えてやろう。先日、俺の村に勇者様一行が訪問されたのだ」
「あちゃ~ 来ちゃったんだ……災難だったな?」
「驚いたか?その時……え?災難?何を言ってるんだ?訳のわからん事を言わずに良く聞け!
その時、怪我人や病気の者を、聖女様が治して下さり。暫く滞在されたのだ。
お前の事は、あの勇者様達から聞かされた」
「何か聞いちゃったんだ……」
「せっかくの機会だから、勇者様に手合わせをお願いしたのだが、あまりの弱さに驚いた。
何でも、お前に力を奪われたそうじゃないか?
魔王を倒して頂かねばならないのになんて事をしてくれるんだよ?
おまけに恐れ多くも、俺達の崇拝している神を騙るとは。万死に値する」
カインが恐ろしい程の殺気をほとばしている。そろそろ我慢の限界が近い。
「お前の村って何処?すんごい辺境?家は?ポツンと一軒家?情報が全然伝わってないのな?
ここを破壊してなければ、お前を良い奴だって思えたんだけどな?」
「何を言ってるんだお前。ここだって悪の拠点にしようとしてるんだってな?
破壊して当然だ。こうすればお前を、誘き出せると勇者様が……
あれ?〝俺たちの名前は出さない様に〝って言われてたっけ?
興奮して言っちまったよ。まあ良い事をするんだから問題ないよな?」
「あいつら大人しくしてるかと思ったら、姑息な嫌がらせを……」
「話はもう良いだろう?さあ、かかってこい!」
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