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第2章
58 モニカ島
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「珍しいわね?王城にお友達呼ぶなんて」
「申し訳ありません。フィオナ姫。獣人族が王城に……」
「だめにゃ、レックス!許可を得ず、殿下に話しかけるのは、不敬になるのにゃ?」
「大丈夫よ?この国に、そんな事気にする人はいないわよ。ザガール獣王国に、お友達が出来たって言ってたのはこの方達?」
「そ、ザガールでしか取れない、特殊インクを持ってきてくれたんだよ。ミスリルに付与できるのはこのインクだけなんだ」
「そうなんだ。皆さん遠い所有難うございます」
「紹介するね。こっちから猫族の、たま、みけ、トム、みい、しろ……」
「レックス!」「シュリー!」「リック!」「アイリ!」「リアム!」
「ご、ごめんなさいね。おバカで……」
「い、いてっ!頭グルグリしないでフィナ~」
「あ、あの?姫様は獣人族がお嫌いではないのですか?」
「あら?何で?ほんの少し姿が違うだけで、嫌う要素はどこにもないですよ?
アイリさんでしたっけ?貴方とっても可愛いですよ?
アルティスと居たら、魔族すらも私達と変わんないなって、違和感全く無くなりましたから」
「良い姫様にゃ」
「めちゃくちゃ綺麗だしな」
「優しそうにゃ」
「あ、あの?男性の方は、普通の喋り方なんですか?」
「この筋肉隆々で、にゃんとか言ったら可愛く無いどころかキモイだろ?」
「失礼なこと言わないの!貴方男なのににゃんにゃん言ってるじゃない」
「俺は、可愛いって皆んなに言われるにゃん」
「も~……喋り方真似して皆さんに怒られないの?」
「姫様。アルティスは……じゃなくって、アルティス様は……」
「良いのよ?お友達なんでしょ?アルティスって呼んであげて」
「ア、アルティスは、ザガール獣王国でめちゃくちゃ愛されていますよ?」
「そうだったら良いのですけど……」
「姫様、アルティスを叱りながら、目は♡にゃ。姫様にも凄く愛されてるにゃ」
俯いて〝ポッ……〝と、顔を赤らめるフィオナだった。
「大変です!アルティス閣下!閣下がモニカ島で暴れていると……」
「え~と?俺が?モニカで?暴れている?何それ?」
「??未だ一報が入ったばかりで、我々にも何が何だか……」
モニカ島とは南方の無人島だった島。
「やばいなこの噴火……間も無く大噴火お起こして、この島全体が溶岩で被われそうだぞ?」
魔道飛行船から眼下の火山爆発を見ている、アルティスとハーゲン、ハートの兄弟。
「アルティス様のお力で何とかなりませんか?」
「火山爆発を止めろって事?記録的な大雨降らせるとか?山ごと凍らせる?
無理やり蓋をする?どうにかすれば、出来るかもだけど……
じいちゃんから自然に関しては、余り関与してはダメだって言われているんだよ?
結果的に人々の為にならないって……苦難を乗り越えてこそ成長が有るって……」
「そうでございましたか……」
「でも島民の生命が危ないのを、見逃せないね?避難を手伝おうよ。
ここに来る途中、綺麗な無人島が有ったよね?島民全部で2000人近くいるんだったけか?
片っ端からあそこに転移させるから、2人はあの広場の避難人を、
この魔道飛行船で救助してくれる?」
「ふ~~これで全員?残った人はいないよね?ハートさんフェイト領に食料のストックはどれくらい?」
「2000人位でしたら1ヶ月分……でしょうか?」
「うん、避難用品も見繕って至急届けてくれない?
後、フェイト領で、建物、道路、上下水道とかをあっという間に整備した、
うちの優秀な職人達の中で、この島に来れる人を集めておいて」
「どうされるので?」
「ここを住める様にしようと思う。他にもちょっと考えがね。
建築材料がたくさんいるな?」
「そうか全員無事か?奇跡……いや、お前が居たのならそうなるか……
国がやらなければならない事を、お前に任せてしまい済まんな。
必要な物が有れば、何なりと言うが良い。用意させよう」
「それでなんだけど……あの無人島俺にくれない?」
「非難民の為にか?元の島には戻れんのか?」
「あの火山活動は数年は続くよ?」
「しかしその無人島を生活出来る様にするのは、大変では無いか?
本土に呼び寄せた方が早いと思うが?」
「リヴァルド父さん、あの無人島に行った事ある?」
「いや、見た事も無いな」
「あそこ滅茶苦茶自然が綺麗な島なんだよ。カスタマイン魔国にも近いでしょ?
つまり南国、常夏の島なの。
白い砂浜が続き、南国の植物が生い茂り、水は綺麗で美味しいし……」
「リゾート地にでもするつもりか?」
「そうそれ!島の皆んなとも話したんだけど、皆んな乗り気。
大きな船が付ける港を作り、魔道飛行船もそこに定着出来る様にして、
建物は白で統一。ハルステイン王国屈指のリゾート地になるよ?」
「分かった、分かった。お前にやるよ。離れているが、あの島もフェイト領にすると良い。
誰一人見向きもしなかった無人島だ。誰も文句を言うまい。
ハーゲンに手続きを頼んでおく」
「よっしゃ~ フィナとの新婚旅行先は決定だ~」
「それが目的?いや流石に間に合わんだろ?後2年程しか無いのだぞ?」
「大丈夫。フェイト領を整備した優秀な職人達を手配済みだよ。
俺も土地の整備とか大規模なのは魔法で手伝うし……
知ってるでしょ?整地とか、道路とかトンネル……俺の魔法が超便利なの」
こうやって何と1年程で出来上がったリゾート島がモニカ島だ。
島民の接客訓練もほぼ完了して、いよいよオープンと言う矢先の事件だった。
「申し訳ありません。フィオナ姫。獣人族が王城に……」
「だめにゃ、レックス!許可を得ず、殿下に話しかけるのは、不敬になるのにゃ?」
「大丈夫よ?この国に、そんな事気にする人はいないわよ。ザガール獣王国に、お友達が出来たって言ってたのはこの方達?」
「そ、ザガールでしか取れない、特殊インクを持ってきてくれたんだよ。ミスリルに付与できるのはこのインクだけなんだ」
「そうなんだ。皆さん遠い所有難うございます」
「紹介するね。こっちから猫族の、たま、みけ、トム、みい、しろ……」
「レックス!」「シュリー!」「リック!」「アイリ!」「リアム!」
「ご、ごめんなさいね。おバカで……」
「い、いてっ!頭グルグリしないでフィナ~」
「あ、あの?姫様は獣人族がお嫌いではないのですか?」
「あら?何で?ほんの少し姿が違うだけで、嫌う要素はどこにもないですよ?
アイリさんでしたっけ?貴方とっても可愛いですよ?
アルティスと居たら、魔族すらも私達と変わんないなって、違和感全く無くなりましたから」
「良い姫様にゃ」
「めちゃくちゃ綺麗だしな」
「優しそうにゃ」
「あ、あの?男性の方は、普通の喋り方なんですか?」
「この筋肉隆々で、にゃんとか言ったら可愛く無いどころかキモイだろ?」
「失礼なこと言わないの!貴方男なのににゃんにゃん言ってるじゃない」
「俺は、可愛いって皆んなに言われるにゃん」
「も~……喋り方真似して皆さんに怒られないの?」
「姫様。アルティスは……じゃなくって、アルティス様は……」
「良いのよ?お友達なんでしょ?アルティスって呼んであげて」
「ア、アルティスは、ザガール獣王国でめちゃくちゃ愛されていますよ?」
「そうだったら良いのですけど……」
「姫様、アルティスを叱りながら、目は♡にゃ。姫様にも凄く愛されてるにゃ」
俯いて〝ポッ……〝と、顔を赤らめるフィオナだった。
「大変です!アルティス閣下!閣下がモニカ島で暴れていると……」
「え~と?俺が?モニカで?暴れている?何それ?」
「??未だ一報が入ったばかりで、我々にも何が何だか……」
モニカ島とは南方の無人島だった島。
「やばいなこの噴火……間も無く大噴火お起こして、この島全体が溶岩で被われそうだぞ?」
魔道飛行船から眼下の火山爆発を見ている、アルティスとハーゲン、ハートの兄弟。
「アルティス様のお力で何とかなりませんか?」
「火山爆発を止めろって事?記録的な大雨降らせるとか?山ごと凍らせる?
無理やり蓋をする?どうにかすれば、出来るかもだけど……
じいちゃんから自然に関しては、余り関与してはダメだって言われているんだよ?
結果的に人々の為にならないって……苦難を乗り越えてこそ成長が有るって……」
「そうでございましたか……」
「でも島民の生命が危ないのを、見逃せないね?避難を手伝おうよ。
ここに来る途中、綺麗な無人島が有ったよね?島民全部で2000人近くいるんだったけか?
片っ端からあそこに転移させるから、2人はあの広場の避難人を、
この魔道飛行船で救助してくれる?」
「ふ~~これで全員?残った人はいないよね?ハートさんフェイト領に食料のストックはどれくらい?」
「2000人位でしたら1ヶ月分……でしょうか?」
「うん、避難用品も見繕って至急届けてくれない?
後、フェイト領で、建物、道路、上下水道とかをあっという間に整備した、
うちの優秀な職人達の中で、この島に来れる人を集めておいて」
「どうされるので?」
「ここを住める様にしようと思う。他にもちょっと考えがね。
建築材料がたくさんいるな?」
「そうか全員無事か?奇跡……いや、お前が居たのならそうなるか……
国がやらなければならない事を、お前に任せてしまい済まんな。
必要な物が有れば、何なりと言うが良い。用意させよう」
「それでなんだけど……あの無人島俺にくれない?」
「非難民の為にか?元の島には戻れんのか?」
「あの火山活動は数年は続くよ?」
「しかしその無人島を生活出来る様にするのは、大変では無いか?
本土に呼び寄せた方が早いと思うが?」
「リヴァルド父さん、あの無人島に行った事ある?」
「いや、見た事も無いな」
「あそこ滅茶苦茶自然が綺麗な島なんだよ。カスタマイン魔国にも近いでしょ?
つまり南国、常夏の島なの。
白い砂浜が続き、南国の植物が生い茂り、水は綺麗で美味しいし……」
「リゾート地にでもするつもりか?」
「そうそれ!島の皆んなとも話したんだけど、皆んな乗り気。
大きな船が付ける港を作り、魔道飛行船もそこに定着出来る様にして、
建物は白で統一。ハルステイン王国屈指のリゾート地になるよ?」
「分かった、分かった。お前にやるよ。離れているが、あの島もフェイト領にすると良い。
誰一人見向きもしなかった無人島だ。誰も文句を言うまい。
ハーゲンに手続きを頼んでおく」
「よっしゃ~ フィナとの新婚旅行先は決定だ~」
「それが目的?いや流石に間に合わんだろ?後2年程しか無いのだぞ?」
「大丈夫。フェイト領を整備した優秀な職人達を手配済みだよ。
俺も土地の整備とか大規模なのは魔法で手伝うし……
知ってるでしょ?整地とか、道路とかトンネル……俺の魔法が超便利なの」
こうやって何と1年程で出来上がったリゾート島がモニカ島だ。
島民の接客訓練もほぼ完了して、いよいよオープンと言う矢先の事件だった。
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