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第2章
52 リヴァルド王、お前もか?
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「くっ…………ウワアァァァァァァァァ~~~~!!」
涙を流しながら赤龍の首を叩き切るアルティス。
落ちていく赤龍。その赤龍から邪気が消えていく。
「あ、あれ?邪気が消えていく?エ、エキストラヒ~ル‼︎」
光に包まれ赤龍の首が繋がる。
「じいちゃん!赤龍のじいちゃん!」
「う……ううっ……わしは未だ生きておるのか?」
「うんうん……違うよ?生き返ったの!エキストラヒールで……ははははっ……」
「なんじゃ、泣いてるのか笑ってるのか?どっちもか?すまんなアルティスよ。
迷惑をかけたの…… この国にも償いきれん迷惑をかけた……」
「じいちゃんのせいじゃ無いよ?何者かがじいちゃんを使っただけ……」
「それもわしの至らぬ力のせいじゃ……」
「だけど何で急に邪気が消えたんだろ?変なの」
「わしの首に何か仕掛けられていた様だ。多分それは、神聖力をも弾く強力な魔道具だった様だな。
こんな魔道具を着けるとは、アルが来るのを予想していたみたいじゃないか?
神聖力を弾く魔道具なんぞ、お前以外に使っても意味がないからな……
アルがわしの首を切った時、偶然にもその魔道具を真っ二つにしたんじゃろ。
ほれ、あの不気味な、壊れた道具がそれじゃないか?」
「偶然壊したから良かったけど、そうじゃなきゃヒールも効かなかったよね?
バートに埋め込まれていた魔道具に似てるな?これも悪魔の仕業なのかな?
ん?あ?あれれれ?街が元通りに治ってるよ?じいちゃんなんかしたの?」
「いやわしは何も……そんな余裕ある訳ないじゃろ?てか、そんな事わしには出来んぞ?」
〝アルよ……〝
「ん?この声は創造神のじいちゃん?そうかじいちゃんが?」
〝違う違う……お前じゃよアルティス〝
「え、なんもしてないけど?」
〝お前、めちゃくちゃ神聖力放出したじゃろ?全部跳ね返されたが……跳ね返された力が周りを全て元通りに治してしまったんじゃよ?何ともめちゃくちゃな話じゃ〝
「あ、あれれれ……テヘペロって事で良い?」
〝ま、この際、良いって事で……な?〝
「うん!」
「赤龍のじいちゃん!街が復旧してるし……なんか丸く治ったみたいだよ……」
そう言うと赤龍に抱きついて、そのままアルティスは寝てしまった。
アルティスは気付かぬまま、生まれて初めて全力を出し切っていた様だ。
一国の大惨事を、何事もなかった様に元に戻してしまう程の力。
アルティスの力は、やはり神をも超えてしまっているのかもしれない。
「アルよ。コストコルの国王より、お前に招待状が届いておるぞ?」
「召喚状?なんかやらかした俺?」
「招待状!召喚じゃ無いわい。この前のお礼に決まっておるだろ。後、これ迄の非礼を詫びたいそうだ」
「へ~ 赤龍のじいちゃん助けたかっただけなんだけどな俺」
「あの時は、驚いたわ~ アルってば、赤龍に咥えられて王城に帰ってきたんから?
死んだのかと思って、私の心臓が止まりそうだったんだからね」
「いや、疲れて寝ちゃっただけなんだから……そん事言われてもな~?」
「分かってるけど、貴方に何かあったかと思ったら、本当に怖かったんだからね。
ユッフィーなんて、わんわん泣いちゃってたんだから」
「あ~どもすみません」
「棒読み!」
「あの国、南国情緒に溢れて良い所だったよ?みんなで行こうよ」
「あの国か……ちょっと感じ悪って思ってたんだけどな~南国か~なんか良いわね。楽しみ」
「俺は国を空けられないから、3人で行ってくれば良い」
「あら?4人よ?」
「何だと?エリザベス、お前も行くのか?俺1人留守番?やはり俺も行くぞ?」
「初の家族旅行?良いね~~」
「船旅最高~!風が気持ち良~~ たまには良いよな?こういうのも。
海は綺麗だし、水平線が船を囲んでまんまる!この星が球体だって初めて実感したよ」
「貴方、何時も空飛んでるんだから、景色なんて一緒ないんじゃ無い?」
「あのスピードで、前見て飛んでると、ゆっくり周りを見渡す事なんて無いからさ~
それに見えるのが海だけだと全然違うね」
「確かに気持ち良いな。しかしそうそう国を留守にはできん。アルよ帰りは転送で頼むぞ?」
「うん分かってる。俺も一様領主だからね。ハートさんだけに負担を掛けられないからさ?」
「え~ユッフィー帰りも船が良い~」
「よし船で帰ろう」
「おいコラッ!息子!」
「え~あっあっあ~~ 僕はアルティス……うん?僕はアルティス……うん。人間ニャン……人間……ニャン♡ うんうん……」
「貴方、何練習してるの?絶対辞めなさいよ?」
「な、何で……」
「気づけよ!」
「フィナ怖い……」
沿道が埋め尽くされる……人、人、人……アルティス一行の出迎えの歓迎が凄い。
「何なのこの人数?アルここでも既に英雄なんだ……
ねえねえ皆さん?騙されないで~~ この人、猫よ?って変か?人なの猫なの?ってなっちゃうか?」
「フィナどうした?何テンパってるんだ?」
「貴方だけには言われたく無いわよ?さっきから2頭身になったり8頭身になったり。完全にテンパってるじゃ無い?」
「そ、そんニャ事無いぞニャン」
何じゃそれ?
「お前達、少し落ち着きニャさい」
リヴァルド王、お前もか?
涙を流しながら赤龍の首を叩き切るアルティス。
落ちていく赤龍。その赤龍から邪気が消えていく。
「あ、あれ?邪気が消えていく?エ、エキストラヒ~ル‼︎」
光に包まれ赤龍の首が繋がる。
「じいちゃん!赤龍のじいちゃん!」
「う……ううっ……わしは未だ生きておるのか?」
「うんうん……違うよ?生き返ったの!エキストラヒールで……ははははっ……」
「なんじゃ、泣いてるのか笑ってるのか?どっちもか?すまんなアルティスよ。
迷惑をかけたの…… この国にも償いきれん迷惑をかけた……」
「じいちゃんのせいじゃ無いよ?何者かがじいちゃんを使っただけ……」
「それもわしの至らぬ力のせいじゃ……」
「だけど何で急に邪気が消えたんだろ?変なの」
「わしの首に何か仕掛けられていた様だ。多分それは、神聖力をも弾く強力な魔道具だった様だな。
こんな魔道具を着けるとは、アルが来るのを予想していたみたいじゃないか?
神聖力を弾く魔道具なんぞ、お前以外に使っても意味がないからな……
アルがわしの首を切った時、偶然にもその魔道具を真っ二つにしたんじゃろ。
ほれ、あの不気味な、壊れた道具がそれじゃないか?」
「偶然壊したから良かったけど、そうじゃなきゃヒールも効かなかったよね?
バートに埋め込まれていた魔道具に似てるな?これも悪魔の仕業なのかな?
ん?あ?あれれれ?街が元通りに治ってるよ?じいちゃんなんかしたの?」
「いやわしは何も……そんな余裕ある訳ないじゃろ?てか、そんな事わしには出来んぞ?」
〝アルよ……〝
「ん?この声は創造神のじいちゃん?そうかじいちゃんが?」
〝違う違う……お前じゃよアルティス〝
「え、なんもしてないけど?」
〝お前、めちゃくちゃ神聖力放出したじゃろ?全部跳ね返されたが……跳ね返された力が周りを全て元通りに治してしまったんじゃよ?何ともめちゃくちゃな話じゃ〝
「あ、あれれれ……テヘペロって事で良い?」
〝ま、この際、良いって事で……な?〝
「うん!」
「赤龍のじいちゃん!街が復旧してるし……なんか丸く治ったみたいだよ……」
そう言うと赤龍に抱きついて、そのままアルティスは寝てしまった。
アルティスは気付かぬまま、生まれて初めて全力を出し切っていた様だ。
一国の大惨事を、何事もなかった様に元に戻してしまう程の力。
アルティスの力は、やはり神をも超えてしまっているのかもしれない。
「アルよ。コストコルの国王より、お前に招待状が届いておるぞ?」
「召喚状?なんかやらかした俺?」
「招待状!召喚じゃ無いわい。この前のお礼に決まっておるだろ。後、これ迄の非礼を詫びたいそうだ」
「へ~ 赤龍のじいちゃん助けたかっただけなんだけどな俺」
「あの時は、驚いたわ~ アルってば、赤龍に咥えられて王城に帰ってきたんから?
死んだのかと思って、私の心臓が止まりそうだったんだからね」
「いや、疲れて寝ちゃっただけなんだから……そん事言われてもな~?」
「分かってるけど、貴方に何かあったかと思ったら、本当に怖かったんだからね。
ユッフィーなんて、わんわん泣いちゃってたんだから」
「あ~どもすみません」
「棒読み!」
「あの国、南国情緒に溢れて良い所だったよ?みんなで行こうよ」
「あの国か……ちょっと感じ悪って思ってたんだけどな~南国か~なんか良いわね。楽しみ」
「俺は国を空けられないから、3人で行ってくれば良い」
「あら?4人よ?」
「何だと?エリザベス、お前も行くのか?俺1人留守番?やはり俺も行くぞ?」
「初の家族旅行?良いね~~」
「船旅最高~!風が気持ち良~~ たまには良いよな?こういうのも。
海は綺麗だし、水平線が船を囲んでまんまる!この星が球体だって初めて実感したよ」
「貴方、何時も空飛んでるんだから、景色なんて一緒ないんじゃ無い?」
「あのスピードで、前見て飛んでると、ゆっくり周りを見渡す事なんて無いからさ~
それに見えるのが海だけだと全然違うね」
「確かに気持ち良いな。しかしそうそう国を留守にはできん。アルよ帰りは転送で頼むぞ?」
「うん分かってる。俺も一様領主だからね。ハートさんだけに負担を掛けられないからさ?」
「え~ユッフィー帰りも船が良い~」
「よし船で帰ろう」
「おいコラッ!息子!」
「え~あっあっあ~~ 僕はアルティス……うん?僕はアルティス……うん。人間ニャン……人間……ニャン♡ うんうん……」
「貴方、何練習してるの?絶対辞めなさいよ?」
「な、何で……」
「気づけよ!」
「フィナ怖い……」
沿道が埋め尽くされる……人、人、人……アルティス一行の出迎えの歓迎が凄い。
「何なのこの人数?アルここでも既に英雄なんだ……
ねえねえ皆さん?騙されないで~~ この人、猫よ?って変か?人なの猫なの?ってなっちゃうか?」
「フィナどうした?何テンパってるんだ?」
「貴方だけには言われたく無いわよ?さっきから2頭身になったり8頭身になったり。完全にテンパってるじゃ無い?」
「そ、そんニャ事無いぞニャン」
何じゃそれ?
「お前達、少し落ち着きニャさい」
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