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第1章
42 動じませんね?
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「アル?何そんなに買い込んでるのよ?」
「ユッフィーのお土産」
「お祭りの屋台の食べ物ばっかりじゃない?お土産にならないでしょ?
それに帰るのは明日でしょ?冷めちゃうから持って帰れないでしょ?」
「大丈夫。異空間にしまっとくから。何時でも焼きたて~」
「うっ……それはユッフィー喜ぶかも?でもあんまり食べさせて、太らせないでよね~
あれっ?貴方今日は、お金持って来てたんだ?珍しい」
「持って来てないよ?ソフィアに貰っちゃつた」
「情けな……も~相変わらず一文無し無しなのね?」
「それほどでも~」
「褒めてな……いや、褒めて良いのかもね?」
「あっ、あれうまそ~ 買ってくんね~」
走り去るアルティス。尻尾がぶんぶん振れている。
「アル君は素敵よ。強くて、優しくて、すごく可愛いし……」
「ちょっ……ソフィア?」
「焼かないの。どうせアル君は貴方しか見えてないんだから……」
「ソフィア……ごめんね。貴方も……」
「……良いのよ。彼は見てるだけで幸せをくれるもの。
ね、知ってた?アル君に大量に婚約申し込みの釣書が届いていたのよ?」
「え、そうなの?」
「彼、王国の英雄だもの。それにあのルックスよ?貴方との婚約発表まで、それは凄かったって、お父様が……」
「猫ちゃんなんだけどね?ふふ……」
「アハッ、そこがまた可愛いんだけどね」
「創造神様に騙されたって言ってたけど、誰とでも仲良くなるって目的、
結果上手くいってるから、笑えるわよね?最初は????だったけど」
「ねえねえねえ~俺もやっぱりそっちが良い~」
「このベットの何処に貴方の入る余地が?」
「真ん中~」
「…………はい、おやすみ」
「ね、寝れない……」
「アルしつこい……」
「ちゃう~ 隣がうるさい」
「た、確かに……なに高級宿でどんちゃん騒ぎしてるんだろ。相変わらず、迷惑おバカ達ね?」
「遮断」
アルティスが手をパンと叩くと音が消え、しんとなる。
「あ~も~~寝れない……」
今度はフィオナが声を出す。
「アルが、音を遮断したのに、何なのこの振動?バカが過ぎる」
「俺……我慢……限界……」
目の下にクマを作り夢遊病者の様に壁をすり抜けるアルティス。
「う~る~さ~い~~」
「ギャ~~ 出た~~ お化け~~」
「化~け~猫じゃ~~祟ったろか~?」
「「「「ギャ~~」」」」
「……な訳あるかい!お前ら何時だと思ってる?朝まで身動き取れない様にしてやろか?」
すんごい悪い顔のアルティス。
「あ、こいつ、あの時のアルティスとか言うやつ……なぜここに?」
「隣には姫と本当の聖女が寝てんの。
今度コトリとでも音を出したら、お前ら身動き取れなくなると思え~
トイレしたくなったら大変だぞ?」
そう言い残し、ス~ッと壁に消えるアルティス。
「壁をすり抜けて来たわよ?お、お化けじゃ無いわよね?」
「「「し~し~し~」」」
お化けにしろ本物にしろ、アルティスの恐ろしさを知っている勇者達は、ビビりまくっている。
「世界樹は、思った程傷んで無いわね?もっと葉が落ちて、弱っているかと思ったけど」
「見た目はな。地脈治したのに、世界樹の恵みを余り放出出来てないよ?これは見た目以上に弱ってる……」
「ねえ、アル。私達皆んなでヒールしてみる?」
抱きしめる様に世界樹に身体を付けるアルティス。耳をつけて世界樹の声を聞く。
「それも良いかもだけど、俺、エーテルの力を直接流し込んでみるよ」
「ちょっと君?その柵より中に入ってはだめだよ。ましてや神聖な世界樹に体を擦り付けるなんて」
「貴方はどなたです?」
「私は世界樹の守り人、エルフのミシェルですよ」
「私達は魔法騎士団スノタール支部長のランドールさんに依頼されて、世界樹の様子を調べに来たのです」
「ランドール殿に? あ、もしや貴方様はフィオナ姫!これは大変失礼致しました。
何処ぞの変態が世界樹を、汚そうとしているのかと……」
「変態は変態だけどね……1匹だけだけど……」
小声で囁くフィオナは、眩しい程に光出したアルティスに気付き振り返る。
世界樹に光の粒が流れ込み、アルティスを中心に輝きが広がる。
世界樹が震えだす。大地も震え、大気までもが震える。
嬉しそうにニッコリ笑うアルティス。
「もう、大丈夫だって世界樹が言ってるよ」
「た、確かに!あんなに弱っていた世界樹から恵みが溢れ出している……」
「そうなのですか?私にはよく分からないのですが……」
「エルフには恵みが見えるのです姫様。世界樹を甦させるとは……この方は一体?ま、まさか神?」
「ぼ、ボクはアルティス。人間ニャ……痛……」
「本当に人間なのですか?」
「動じませんね?ミシェルさんは……」
「痛いよフィナ~」
「隙あらばニャンしないの」
「うるるるるるるるるㇽ……」
「な、何?」
「ユッフィーのお土産」
「お祭りの屋台の食べ物ばっかりじゃない?お土産にならないでしょ?
それに帰るのは明日でしょ?冷めちゃうから持って帰れないでしょ?」
「大丈夫。異空間にしまっとくから。何時でも焼きたて~」
「うっ……それはユッフィー喜ぶかも?でもあんまり食べさせて、太らせないでよね~
あれっ?貴方今日は、お金持って来てたんだ?珍しい」
「持って来てないよ?ソフィアに貰っちゃつた」
「情けな……も~相変わらず一文無し無しなのね?」
「それほどでも~」
「褒めてな……いや、褒めて良いのかもね?」
「あっ、あれうまそ~ 買ってくんね~」
走り去るアルティス。尻尾がぶんぶん振れている。
「アル君は素敵よ。強くて、優しくて、すごく可愛いし……」
「ちょっ……ソフィア?」
「焼かないの。どうせアル君は貴方しか見えてないんだから……」
「ソフィア……ごめんね。貴方も……」
「……良いのよ。彼は見てるだけで幸せをくれるもの。
ね、知ってた?アル君に大量に婚約申し込みの釣書が届いていたのよ?」
「え、そうなの?」
「彼、王国の英雄だもの。それにあのルックスよ?貴方との婚約発表まで、それは凄かったって、お父様が……」
「猫ちゃんなんだけどね?ふふ……」
「アハッ、そこがまた可愛いんだけどね」
「創造神様に騙されたって言ってたけど、誰とでも仲良くなるって目的、
結果上手くいってるから、笑えるわよね?最初は????だったけど」
「ねえねえねえ~俺もやっぱりそっちが良い~」
「このベットの何処に貴方の入る余地が?」
「真ん中~」
「…………はい、おやすみ」
「ね、寝れない……」
「アルしつこい……」
「ちゃう~ 隣がうるさい」
「た、確かに……なに高級宿でどんちゃん騒ぎしてるんだろ。相変わらず、迷惑おバカ達ね?」
「遮断」
アルティスが手をパンと叩くと音が消え、しんとなる。
「あ~も~~寝れない……」
今度はフィオナが声を出す。
「アルが、音を遮断したのに、何なのこの振動?バカが過ぎる」
「俺……我慢……限界……」
目の下にクマを作り夢遊病者の様に壁をすり抜けるアルティス。
「う~る~さ~い~~」
「ギャ~~ 出た~~ お化け~~」
「化~け~猫じゃ~~祟ったろか~?」
「「「「ギャ~~」」」」
「……な訳あるかい!お前ら何時だと思ってる?朝まで身動き取れない様にしてやろか?」
すんごい悪い顔のアルティス。
「あ、こいつ、あの時のアルティスとか言うやつ……なぜここに?」
「隣には姫と本当の聖女が寝てんの。
今度コトリとでも音を出したら、お前ら身動き取れなくなると思え~
トイレしたくなったら大変だぞ?」
そう言い残し、ス~ッと壁に消えるアルティス。
「壁をすり抜けて来たわよ?お、お化けじゃ無いわよね?」
「「「し~し~し~」」」
お化けにしろ本物にしろ、アルティスの恐ろしさを知っている勇者達は、ビビりまくっている。
「世界樹は、思った程傷んで無いわね?もっと葉が落ちて、弱っているかと思ったけど」
「見た目はな。地脈治したのに、世界樹の恵みを余り放出出来てないよ?これは見た目以上に弱ってる……」
「ねえ、アル。私達皆んなでヒールしてみる?」
抱きしめる様に世界樹に身体を付けるアルティス。耳をつけて世界樹の声を聞く。
「それも良いかもだけど、俺、エーテルの力を直接流し込んでみるよ」
「ちょっと君?その柵より中に入ってはだめだよ。ましてや神聖な世界樹に体を擦り付けるなんて」
「貴方はどなたです?」
「私は世界樹の守り人、エルフのミシェルですよ」
「私達は魔法騎士団スノタール支部長のランドールさんに依頼されて、世界樹の様子を調べに来たのです」
「ランドール殿に? あ、もしや貴方様はフィオナ姫!これは大変失礼致しました。
何処ぞの変態が世界樹を、汚そうとしているのかと……」
「変態は変態だけどね……1匹だけだけど……」
小声で囁くフィオナは、眩しい程に光出したアルティスに気付き振り返る。
世界樹に光の粒が流れ込み、アルティスを中心に輝きが広がる。
世界樹が震えだす。大地も震え、大気までもが震える。
嬉しそうにニッコリ笑うアルティス。
「もう、大丈夫だって世界樹が言ってるよ」
「た、確かに!あんなに弱っていた世界樹から恵みが溢れ出している……」
「そうなのですか?私にはよく分からないのですが……」
「エルフには恵みが見えるのです姫様。世界樹を甦させるとは……この方は一体?ま、まさか神?」
「ぼ、ボクはアルティス。人間ニャ……痛……」
「本当に人間なのですか?」
「動じませんね?ミシェルさんは……」
「痛いよフィナ~」
「隙あらばニャンしないの」
「うるるるるるるるるㇽ……」
「な、何?」
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