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第1章
31 な!何で〜〜〜〜!
しおりを挟む「俺達を集めて何をするつもりなんだ?」
「お前達、人族の事をどう思ってる? 敵?……だろ? 人族も魔族の事をそう思ってるよ」
「……俺はお前に捕まって、人族の中で過ごして、少し違うんじゃ無いかな?と感じたな」
「どういう風に?」
「人族も我らとあまり違わんのかと思ったな」
「だろ?魔族も人族も、創造神のじいちゃんが造った者だし、そんなに違う訳ないんだよ。
俺は、神界から両方を、時々覗いていたから良く分かるんだ」
「まあ、そうだとしても、分かり合えるには、相当な時間が掛かるんじゃないか?」
「かもね?でも何かしないと何も始まらない。だから人族の代表者達にもだけど、
魔族の代表のお前達にも、知って貰いたいんだよ。どちらも同じだとさ」
「それを理解させたくて?だから集まれと?」
「そ、そ」
「うん。まあ従わざるを得ない事は、皆んな良く分かっただろうから、拒否する奴は居ないだろうけど?」
「うん、じゃあ宜しく頼むよ。魔族の代表、バートランド君」
「だ、誰が?代表だと?俺の国は最弱国家だぞ?」
「そんな事、関係ないよ?お前は俺のダチなんだから。皆んなも文句無いよね?」
「「「「………………」」」」
「ほら、文句無いって」
「いや?良いのか?これで」
「頼んだよバート。 そもそも魔族の国家間の争いって、ほぼ無いんだろ?人族も同様なんだ。
要は魔族、人族間に争いが無くなれば、悪魔達の……強いて言えば悪魔神……プププッ……の大好物。
邪悪な感情が、手に入りにくくなるって事」
「それが狙いか~」
「それもね。まあ、邪悪な感情が無くなりは、しないだろうけどね?
妬んだり羨んだり……どうにも出来ないな、こればっかりは」
「まあでも、説得って言うか、お前のいう事を魔族に理解させるには、
少なくとも最初は、凄く苦労すると思うぞ?」
「そかな?」
「そりゃそうだろ?お前、魔族の間では、目つきの悪い、大量残虐者って事で、認識されてるからな」
「マジか?何で?こんなに愛くるしい、イケメン好青年なのに~」
「何でってお前、戦いで攻め込まれ、仕方なかったとはいえ、数万の魔族を、殺したんだからな?」
「あ…………」
「あ?何があ……?」
「俺、1人も殺してない……」
「はあ?何言ってんの?周知の事実だろ」
「だから~ 誰も死んではいないんだよ」
「魂が~ってやつだろ?お前から聞いて、分かってはいるけどな……
それでもやっぱり、大切な家族とか、仲の良い友や、愛する恋人を奪われたって思いはな……
やっぱり恨まれるのは、仕方ないんじゃないか?」
「いやそれは殺されていたらの話で、何度も言うけど、あいつら皆んな、死んでないんだよ。
俺は、誰1人も殺して無いぞ。あいつらだって、自分の意思じゃなく、命令で戦いに出た者が、大半だろ?
そんなの、有無を言わさず殺したら、流石に俺だって、こんな風に笑って暮らせないからな?」
「どういう事だ?分かる様に説明してくれよ」
「たとえばこれな?この剣」
静かに銀色に光り輝く剣を、顕現させる。
「いつも使っているこれは、エーテルの力で創り出す物でさ~
これで人を切るだろ?するとその身体はもちろん、
服も防具も武器も……光の粒に分解されて、転送されるの。
それで転送先で、今度は復元されて、元の姿に戻るんだよね。
光の粒…… 殲滅殲滅に貫かれた、数万の魔族達も一緒。
復元されて、生きてるよ?あそこで」
空を指差すアルティス。
「え?何処?何にも無いじゃ無いか? まさか、天国とか言うんじゃ……」
「昼だから見えにくいけど、あそこ、月……5つある月の1つ、
あの薄っすらと青く見えてる月はさ、地上と環境がそっくりで、
空気も水も有れば、動物とか魚も居る。結構暮らしやすい環境なんだよね。
あそこで、地上の争いが落ち着くまで、暮らしてもらってるって感じ」
「感じってお前? その話が本当だったら、これで争いは一段落したんだから、
もう良いだろ?地上に戻してやってくれよ。そうした方が、話もずっとスムーズにいくぞ?」
「ああ、そうかもね?了解。
家は雨風防げる程度の、簡単な物しか用意してあげれなかったし、
着る物は、さすがにあの人数だったから、ほとんど置いてこれなかったんだよ。
不便な事も多くて大変だろうしね?」
「そうしてやってくれ。でも了解って簡単に言うけど、どうやって全員戻すんだ?
また剣使うとかじゃないよな?
また痛い目に遭わすのは、ちょっとな……」
「心配ないよ?そんな事しない。バート達に捕まった、ストゥールの王城の皆んなを、
転生させた魔法陣と同じ転移魔法で戻せるからさ。
ああ……あと言っとくけど、これで切られても、痛みは感じないよ?
切られると、皆んな気持ち良さそうな顔してるから、間違いない」
「そ、そうか。だったら直ぐ準備させるから、全員、帰してやってくれ」
「オッケ~ 受け入れる準備が、出来たら教えてね」
「あとそれから……アルティスお前……詠唱とポーズは辞めとけ……」
「な!何で~~~~!」
「お前達、人族の事をどう思ってる? 敵?……だろ? 人族も魔族の事をそう思ってるよ」
「……俺はお前に捕まって、人族の中で過ごして、少し違うんじゃ無いかな?と感じたな」
「どういう風に?」
「人族も我らとあまり違わんのかと思ったな」
「だろ?魔族も人族も、創造神のじいちゃんが造った者だし、そんなに違う訳ないんだよ。
俺は、神界から両方を、時々覗いていたから良く分かるんだ」
「まあ、そうだとしても、分かり合えるには、相当な時間が掛かるんじゃないか?」
「かもね?でも何かしないと何も始まらない。だから人族の代表者達にもだけど、
魔族の代表のお前達にも、知って貰いたいんだよ。どちらも同じだとさ」
「それを理解させたくて?だから集まれと?」
「そ、そ」
「うん。まあ従わざるを得ない事は、皆んな良く分かっただろうから、拒否する奴は居ないだろうけど?」
「うん、じゃあ宜しく頼むよ。魔族の代表、バートランド君」
「だ、誰が?代表だと?俺の国は最弱国家だぞ?」
「そんな事、関係ないよ?お前は俺のダチなんだから。皆んなも文句無いよね?」
「「「「………………」」」」
「ほら、文句無いって」
「いや?良いのか?これで」
「頼んだよバート。 そもそも魔族の国家間の争いって、ほぼ無いんだろ?人族も同様なんだ。
要は魔族、人族間に争いが無くなれば、悪魔達の……強いて言えば悪魔神……プププッ……の大好物。
邪悪な感情が、手に入りにくくなるって事」
「それが狙いか~」
「それもね。まあ、邪悪な感情が無くなりは、しないだろうけどね?
妬んだり羨んだり……どうにも出来ないな、こればっかりは」
「まあでも、説得って言うか、お前のいう事を魔族に理解させるには、
少なくとも最初は、凄く苦労すると思うぞ?」
「そかな?」
「そりゃそうだろ?お前、魔族の間では、目つきの悪い、大量残虐者って事で、認識されてるからな」
「マジか?何で?こんなに愛くるしい、イケメン好青年なのに~」
「何でってお前、戦いで攻め込まれ、仕方なかったとはいえ、数万の魔族を、殺したんだからな?」
「あ…………」
「あ?何があ……?」
「俺、1人も殺してない……」
「はあ?何言ってんの?周知の事実だろ」
「だから~ 誰も死んではいないんだよ」
「魂が~ってやつだろ?お前から聞いて、分かってはいるけどな……
それでもやっぱり、大切な家族とか、仲の良い友や、愛する恋人を奪われたって思いはな……
やっぱり恨まれるのは、仕方ないんじゃないか?」
「いやそれは殺されていたらの話で、何度も言うけど、あいつら皆んな、死んでないんだよ。
俺は、誰1人も殺して無いぞ。あいつらだって、自分の意思じゃなく、命令で戦いに出た者が、大半だろ?
そんなの、有無を言わさず殺したら、流石に俺だって、こんな風に笑って暮らせないからな?」
「どういう事だ?分かる様に説明してくれよ」
「たとえばこれな?この剣」
静かに銀色に光り輝く剣を、顕現させる。
「いつも使っているこれは、エーテルの力で創り出す物でさ~
これで人を切るだろ?するとその身体はもちろん、
服も防具も武器も……光の粒に分解されて、転送されるの。
それで転送先で、今度は復元されて、元の姿に戻るんだよね。
光の粒…… 殲滅殲滅に貫かれた、数万の魔族達も一緒。
復元されて、生きてるよ?あそこで」
空を指差すアルティス。
「え?何処?何にも無いじゃ無いか? まさか、天国とか言うんじゃ……」
「昼だから見えにくいけど、あそこ、月……5つある月の1つ、
あの薄っすらと青く見えてる月はさ、地上と環境がそっくりで、
空気も水も有れば、動物とか魚も居る。結構暮らしやすい環境なんだよね。
あそこで、地上の争いが落ち着くまで、暮らしてもらってるって感じ」
「感じってお前? その話が本当だったら、これで争いは一段落したんだから、
もう良いだろ?地上に戻してやってくれよ。そうした方が、話もずっとスムーズにいくぞ?」
「ああ、そうかもね?了解。
家は雨風防げる程度の、簡単な物しか用意してあげれなかったし、
着る物は、さすがにあの人数だったから、ほとんど置いてこれなかったんだよ。
不便な事も多くて大変だろうしね?」
「そうしてやってくれ。でも了解って簡単に言うけど、どうやって全員戻すんだ?
また剣使うとかじゃないよな?
また痛い目に遭わすのは、ちょっとな……」
「心配ないよ?そんな事しない。バート達に捕まった、ストゥールの王城の皆んなを、
転生させた魔法陣と同じ転移魔法で戻せるからさ。
ああ……あと言っとくけど、これで切られても、痛みは感じないよ?
切られると、皆んな気持ち良さそうな顔してるから、間違いない」
「そ、そうか。だったら直ぐ準備させるから、全員、帰してやってくれ」
「オッケ~ 受け入れる準備が、出来たら教えてね」
「あとそれから……アルティスお前……詠唱とポーズは辞めとけ……」
「な!何で~~~~!」
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