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第1章
19 目覚めるユフィリナ
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「アルって何故ユフィリナを親しげに、ユッフィーって呼ぶの?
貴方が神界に行った後で生まれたのよ。会った事ないでしょ?」
不思議そうにフィオナが問う。
「ああ、ユッフィーとは、神界で5年一緒だったから……
俺にとっても家族同然なんだよ」
「ユッフィーは貴方と一緒だったの?神界で?」
「あの子の魂と……だけどね……魂だけだったけど、
普通に話とかは出来た……いつも一緒にいたよ」
「魂って……やっぱりユッフィーは、あの時死んでしまったの?」
「う~ん……死んだと言えばそうなんだけど……
魂は物理では壊せない。傷付いてはいたけど、その魂を俺達が神界に呼び寄せたんだ。
身体は何かが守った?
創造神のじいちゃんにも、良く分からない事が起きていたんだ。
あの爆発、じいちゃんの想像を遥かに超えた、ものすごいエネルギーだったんだ。
俺達にとっても、そして多分、奴らにとっても、
思っていた数十倍の力だったんじゃないかな?
それが証拠に、ユッフィーに向けた爆発の筈が、
煽りを喰らって、あの魔族も吹き飛んでしまったからね。
その強大な負のエネルギーを、何かが……
それとも誰かが、正のエネルギーで、ほとんどは相殺してくれた。
完全では無かったけど、ユッフィーを何とか守ってくれたんだ」
「創造神様が守ってくれたのでは無かったのね?」
「その時すでに、この世界の為にと、自らの持つ神聖力の半分を放出していた、
創造神のじいちゃんでは、相殺するのは難しかったと思うよ?
その程、強大なエネルギーだった。
俺はその時、既に、じいちゃん以上の神聖力を宿していたけど、
その力を真正面からぶつけ合ったら、とてつもなく大きな爆発になって、
王国すら危ないと……そう感じた創造神のじいちゃんに止められた。
あれは、負のエネルギーを、正のエネルギーで相殺するしかなかったんだ……たぶん。
だけど相殺するには、それを準備する時間が必要なんだ。
あれをやったのは俺達じゃ無い‥分からないんだ‥」
だが、自分達と同等、或いはそれ以上の力を持ったものが、
存在するとは考えにくかった。
「じゃあやっぱりあの方は、光と影の英雄……」
「光と影の英雄? 何それ?」
「目撃されたのはあの日が最後。
ユッフィーが生まれた頃から時々現れて魔物や魔族から民を守ったり、
天変地異から守ってくれたりする英雄よ。
光り輝いているんだって。
でも影に隠れる様に誰にも正体が分からない英雄……
だから人からは光と影の英雄……そう呼ばれていたの」
「神界から時々地上を見てたけどそんな人?が居たなんてまったく知らなかった」
(時々現れていたなんて……あれは神に匹敵する力だったのに、
あの時までは全く関知する事もできなかった。一体何者なんだろう?)
「ところで貴方、さっき、サラッと凄い事言ってたけど?」
「?何?凄い事って?」
「それだそれ!」
「でしょ?お父様!」
「……??どれだ?どれ?」
「貴方、創造神様以上の神聖力が宿ってるって言ってたじゃない!」
「ああそんな事か?そうだよ?創造神のじいちゃんが放出したエーテルと、
元々漂ってたエーテルの大半が、俺に宿っちゃったんだって」
「「「…………そ、そんな事…………」」」
「???」
「ま、良いじゃない?こうしてたら、ただの人間なんだし、
私の可愛い可愛い息子なんだから……ね、アル君」
「うんうん!でしょ?」
「そうだな……で、水晶になってしまったユフィリナは、どうなるのだ?」
「うん、身体は見ての通り、水晶という形をとって、
時間が止まったまま保存されているから、後は魂を戻せば良い。
身体も、元のままに戻るよ。
ユフィの魂はだいぶ傷ついてしまっていたんだけど、
さっきも言ったけど、魂は爆発なんかでは壊すことは出来ない。
その代わり誰にも治す事が出来ない……そういうものなんだ。
魂が安らかに過ごせる環境を作ってあげて、自己修復を待つしかない。
それに3年も掛かってしまったんだ。
でもやっと修復出来た様だからね。こうすれば……」
そう言うと開いた両手を高く翳すアルティス。
黒く禍々しい瘴気とは反対にキラキラと輝く小さな粒がユフィの像の上に渦巻く。
その煌めきは像に吸い込まれユフィの像を満たして行く。
水晶の肌は徐々に血が通ったかの様に、薄ピンクの肌に変化する。
ふらっと傾くユフィの体を抱き止めるアルティス。
大きな目を見開き、その小さな手はアルティスの首に巻き付いた。
「アル兄さま!」
そう叫びながらしっかりとアルティスに抱きつく。
「やっと抱きしめてあげられたな。ずっと魂だけの存在だったからな……
さあ、ずっと会いたかったんだろ?家族の元へ……」
そう言ってそっとユフィリナを下ろした。家族の元へ走るユフィリナ。
「ユフィリナ!」
そう叫びつつ手を前に拡げるリヴァルド王。
すんででスルッと見事に躱すユッフィー。
「フィオナ姉さま!」
フィオナに抱きつく。
「………………ユフィ……」
寂しそうなリヴァルド王。
クルッと振り向きまたしても見事に父を躱し、
「母さま!」
とエリザベスに抱きつくユッフィー。
最後にえへっと笑いながらリヴァルド王に抱きつき、
「父様ずっと会いたかったの。大好きよ♡」
と、お茶目なユッフィー。
「すんません俺と3年も一緒だったもんで……すっかり……」
「ああ、それな……」
貴方が神界に行った後で生まれたのよ。会った事ないでしょ?」
不思議そうにフィオナが問う。
「ああ、ユッフィーとは、神界で5年一緒だったから……
俺にとっても家族同然なんだよ」
「ユッフィーは貴方と一緒だったの?神界で?」
「あの子の魂と……だけどね……魂だけだったけど、
普通に話とかは出来た……いつも一緒にいたよ」
「魂って……やっぱりユッフィーは、あの時死んでしまったの?」
「う~ん……死んだと言えばそうなんだけど……
魂は物理では壊せない。傷付いてはいたけど、その魂を俺達が神界に呼び寄せたんだ。
身体は何かが守った?
創造神のじいちゃんにも、良く分からない事が起きていたんだ。
あの爆発、じいちゃんの想像を遥かに超えた、ものすごいエネルギーだったんだ。
俺達にとっても、そして多分、奴らにとっても、
思っていた数十倍の力だったんじゃないかな?
それが証拠に、ユッフィーに向けた爆発の筈が、
煽りを喰らって、あの魔族も吹き飛んでしまったからね。
その強大な負のエネルギーを、何かが……
それとも誰かが、正のエネルギーで、ほとんどは相殺してくれた。
完全では無かったけど、ユッフィーを何とか守ってくれたんだ」
「創造神様が守ってくれたのでは無かったのね?」
「その時すでに、この世界の為にと、自らの持つ神聖力の半分を放出していた、
創造神のじいちゃんでは、相殺するのは難しかったと思うよ?
その程、強大なエネルギーだった。
俺はその時、既に、じいちゃん以上の神聖力を宿していたけど、
その力を真正面からぶつけ合ったら、とてつもなく大きな爆発になって、
王国すら危ないと……そう感じた創造神のじいちゃんに止められた。
あれは、負のエネルギーを、正のエネルギーで相殺するしかなかったんだ……たぶん。
だけど相殺するには、それを準備する時間が必要なんだ。
あれをやったのは俺達じゃ無い‥分からないんだ‥」
だが、自分達と同等、或いはそれ以上の力を持ったものが、
存在するとは考えにくかった。
「じゃあやっぱりあの方は、光と影の英雄……」
「光と影の英雄? 何それ?」
「目撃されたのはあの日が最後。
ユッフィーが生まれた頃から時々現れて魔物や魔族から民を守ったり、
天変地異から守ってくれたりする英雄よ。
光り輝いているんだって。
でも影に隠れる様に誰にも正体が分からない英雄……
だから人からは光と影の英雄……そう呼ばれていたの」
「神界から時々地上を見てたけどそんな人?が居たなんてまったく知らなかった」
(時々現れていたなんて……あれは神に匹敵する力だったのに、
あの時までは全く関知する事もできなかった。一体何者なんだろう?)
「ところで貴方、さっき、サラッと凄い事言ってたけど?」
「?何?凄い事って?」
「それだそれ!」
「でしょ?お父様!」
「……??どれだ?どれ?」
「貴方、創造神様以上の神聖力が宿ってるって言ってたじゃない!」
「ああそんな事か?そうだよ?創造神のじいちゃんが放出したエーテルと、
元々漂ってたエーテルの大半が、俺に宿っちゃったんだって」
「「「…………そ、そんな事…………」」」
「???」
「ま、良いじゃない?こうしてたら、ただの人間なんだし、
私の可愛い可愛い息子なんだから……ね、アル君」
「うんうん!でしょ?」
「そうだな……で、水晶になってしまったユフィリナは、どうなるのだ?」
「うん、身体は見ての通り、水晶という形をとって、
時間が止まったまま保存されているから、後は魂を戻せば良い。
身体も、元のままに戻るよ。
ユフィの魂はだいぶ傷ついてしまっていたんだけど、
さっきも言ったけど、魂は爆発なんかでは壊すことは出来ない。
その代わり誰にも治す事が出来ない……そういうものなんだ。
魂が安らかに過ごせる環境を作ってあげて、自己修復を待つしかない。
それに3年も掛かってしまったんだ。
でもやっと修復出来た様だからね。こうすれば……」
そう言うと開いた両手を高く翳すアルティス。
黒く禍々しい瘴気とは反対にキラキラと輝く小さな粒がユフィの像の上に渦巻く。
その煌めきは像に吸い込まれユフィの像を満たして行く。
水晶の肌は徐々に血が通ったかの様に、薄ピンクの肌に変化する。
ふらっと傾くユフィの体を抱き止めるアルティス。
大きな目を見開き、その小さな手はアルティスの首に巻き付いた。
「アル兄さま!」
そう叫びながらしっかりとアルティスに抱きつく。
「やっと抱きしめてあげられたな。ずっと魂だけの存在だったからな……
さあ、ずっと会いたかったんだろ?家族の元へ……」
そう言ってそっとユフィリナを下ろした。家族の元へ走るユフィリナ。
「ユフィリナ!」
そう叫びつつ手を前に拡げるリヴァルド王。
すんででスルッと見事に躱すユッフィー。
「フィオナ姉さま!」
フィオナに抱きつく。
「………………ユフィ……」
寂しそうなリヴァルド王。
クルッと振り向きまたしても見事に父を躱し、
「母さま!」
とエリザベスに抱きつくユッフィー。
最後にえへっと笑いながらリヴァルド王に抱きつき、
「父様ずっと会いたかったの。大好きよ♡」
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