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Part 4
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どうにか今日中に組織的誘拐犯たちの取り調べが一巡し、辛うじて日付が変わる前に退勤できた雅宗は、愛車の大型二輪を駆って国道三号線を北に走っていた。自宅は第二都心として熱烈再開発中である東区千早駅前という一等地にあり、一人暮らしにはもったいないほど広々としたマンションの一室を所有している。もちろん若い巡査部長の給料で買えるような家ではない。首都圏で不動産業を営む母親がわが子可愛さに提供したのである。
あと二キロほどで到着というとき、ドライブモードにしている携帯電話が激しく振動したのでレストランの駐車場に入り、電話に出た。
「よう、バオ。昨日は大捕り物があったのに顔見せなかったな、別の取材中だったか?」
『まあ、そんなとこだ』
電話をかけてきたのはバオ・フェンという中国人ネイバーである。元々は中国の裏社会で情報屋をやっていたが暗い世界に嫌気が差し、日本でネイバー関係専門の新聞社に勤めていた知人に誘われ鞍替えしたという経歴をもつ。その情報力は今なお健在で主に怪事を担当するが、ときどき趣味を兼ねて情報誌部門で旅行の記事も書いている。
『それより雅宗、ちょっとばかしイヤ~な話を耳にしたぜ』
「なんだ?」
『同じ中国出身のユン・ツァオシンってヤツがいるんだが、おまえ知ってるか?』
「いや、聞いたことねえな。おれの管轄か?」
『ああ。そいつァ大陸のほうでは有名な殺し屋でよ、何年か前にでかい組織に買われて内部の始末係をやってるらしいんだが……そいつが今日、福岡に入ったって話を聞いたんだ』
「なんだってそんなやつが……」
『わからねえが、まだ組織を抜けてないなら今回も仕事だろうぜ。昨日大捕り物やったっていったが、ユンみてえなやつが出てきそうな大組織か?』
「いや、まだわからねえな、全員ほとんど喋りやがらねえから……」
なんとなく嫌な予感がしてきて、引き返そうかと思ったとき、キャッチが入った。画面を見ると静流からだったので、嫌な予感は強まってしまった。
「悪い、バオ、キャッチが入ったからちょっと待ってくれ」
返事も聞かずに通話を切り替えると、「もしもし」もなしに静流の声が耳を貫いた。
『雅宗、今どこ!? すぐ戻ってきてッ!』
「なにがあった?」
『最悪よッ……留置場の被疑者が全員殺されたわ!』
「なん、だとォ……?」
『留置場係の当番も三人ともやられてた……お陰で今大混乱よ! とにかくすぐ戻ってきて!』
「おい、全員って、昼間のラーメン野郎もか?」
『まだ確認しきってないけど、たぶん……』
「くそッ! すぐ戻る!」
通話をバオに戻す。
「バオ、遅かった……留置場が全滅した」
『マジかよ、くそッ。悪いな、その情報聞いたのはたった今なんだ』
「おまえが謝ることじゃねえさ。まあ、課長以上は親父から顔が変形するまで殴られるだろうけどな」
『気をつけろよ、雅宗。やつは百戦錬磨の殺し屋だ。修羅場の数じゃあ比較にならねえぞ』
「心配すんな、ぜってェ捕まえてやる。署内で仕事された上に逃げられたんじゃあ怪事のメンツが立たねえからな!」
パトランプをセットし、サイレンの音を置き去りにするような勢いできた道を引き返した。
飛ばしに飛ばして五分。普段の三分の一の時間で舞い戻ってきた雅宗は、真っ直ぐ地下三階の留置場へと向かう。そこでは静流の他にレオンハルトをはじめとした鑑識課の職員が十人ほどで現場検証を行っていた。おそらく一課と三課は総がかりで追跡に出たに違いない。
「雅宗……」
静流が元気なく寄ってきた。顔をしかめているのはこの不祥事を未然に防げなかったからばかりではないだろう。殺された三十人以上の被疑者全員が最低三つ以上のパーツに分解されて転がっているため、あたりは血の海、惨殺死体の展示場である。いくらネイバーやブリードでも人間の警官と同じく大量の惨殺死体を目の当たりにして平然としていられる者はそういないのだ。
ただ、レオンハルトだけは実に淡々と検証している。それが専門だからというのもあるだろうが、もともとの性格がやけに淡白なのである。だから雅宗はレオンハルトに歩み寄った。
「どうだ?」
問われて、レオンハルトは光沢のある長いライトブラウンの髪をかき上げながら返した。
「一見鋭利な刃物で切断されたように見えるが、素手による犯行だな。特異体質者と見て間違いない。しかもほとんどの者に気づかれずに殺している。これが外部から侵入しての犯行だとするとあまりに不可解だ」
「不可解?」
「そうだ。状況から見て、入り口にいた留置場係が最後に殺されている。最も抵抗した跡が見られることから彼らが最初の被害者ということはありえない。つまり、犯人はこの中にいたと考えるのが妥当だろうな」
「まさか、仲間割れってこと?」
「それは今の段階ではわからないが、今死体と収容していた被疑者を照合している」
「おい、あそこの房にいたやつの死体は?」
雅宗が指差したのは、昼間のラーメン野郎こと山岡真太郎の房である。空きがあったため彼は一人で入っていたのだが、そこだけ死体も血痕もなかった。
「名前は?」
レオンハルトは収容者リストを手に問うた。
「山岡真太郎だ。二十歳ぐらいで白髪の……」
レオンハルトはまだ確認していなかったいくつかの死体を見やって、頷いた。
「そいつが犯人だな」
雅宗は頭を抱えた。
「親父に殴られるのはおれかっ……! あの野郎、リアルな嘘こきやがって!」
「なに、あいつ、そんなにヤバイやつだったの?」
「さっきバオから聞いたんだよ。名前はユン・ツァオシン、どこぞの組織の殺し屋だそうだ」
「ゲッ、聞いたことある……確か誰も顔を知らない、実在すら疑われてるとかいう……」
「ということはこの誘拐犯たち、ただのチンピラ集団ではないな。頑なに黙秘していたのはこうなることを怖れてのことか……」
「とにかく追うぞ、まだ近くにいるはずだ!」
「ええ!」
「やれやれ、二日連続で外回りか」
「夜の住人が夜出歩かなくてどうすんだ、ニート野郎」
「できればニートでいたかった」
三人は大急ぎで階段を駆け上る。だが、事件にはまだ続きがあったことを、レオンハルトが発見してしまうのだ。
立ち止まって問うたのは仮眠室前である。
「誘拐の被害者は全員家に帰してあるのか?」
「ええ、きっちり三課で送り届けたわ。まさか被害者も全員始末するとは思えないけど……」
「ここでも誰か被害に遭っているぞ」
「えッ?」
レオンハルトは奥の一室を指差す。一見したところドアが開いているだけでなにも不自然な点はないが、レオンハルトだからこそ察知できたのだ。
「あの部屋から血の気配がする」
「わざわざ休んでる職員まで殺したってのか?」
「あッ!」
と、静流は叫んだ。そして部屋に駆け寄り、飛び込む。
「いない……!」
「どうした、静流?」
「この部屋、トッコちゃんが休んでたのよ!」
「なんだとお!? なんでッ、組対に預けたんじゃなかったのかよ!」
「今組対のほうが忙しくて、緊急性がないなら明日にしてくれっていわれて……」
その結果が、部屋に血痕を残しての失踪。被疑者と職員を殺されただけでなく保護していた一般人を誘拐されるという、怪事のみならず陰陽寮史上最悪の不祥事だった。
「えい、くそッ!」
雅宗の拳がドアを突き抜けた。
「親父にブッ殺されるのはおれとおまえで決定だな……だが、まだ生きてるかもしれねえ。だからおまえは捜査員向きだっつってんだ、レオンハルト」
「本来は捜査ではなく捕食のための能力なんだがな……私がいたことに感謝しろよ、二人とも」
レオンハルトは血痕の前にしゃがみ、それを指ですくって舐めた。
何度も舌の上で転がしてワインのテイスティングのように味わう。
「生き血だな。左下腕部の静脈の血だ。劣化具合から見て負傷したのは二六分前といったところか」
これがレオンハルトのもつ能力のひとつ、ブラッドテイスティングである。ヴァンパイアという種全体に具わっている能力だが、彼は雅宗と同じく主食に関しては非常にグルメであるため、これによって得られる情報量はずば抜けている。ただ舐めるだけで本人の健康状態、心理状態はもちろん、およその居場所までわかるのだ。
「場所は!」
「北に向かっている……国外に逃げる気だろうから港だな」
「よっしゃ、どの埠頭か知らねえがとにかく行くぞ!」
「あんたたち、先に行って! あたしはみんなに報せるわ!」
「おうッ!」
あと二キロほどで到着というとき、ドライブモードにしている携帯電話が激しく振動したのでレストランの駐車場に入り、電話に出た。
「よう、バオ。昨日は大捕り物があったのに顔見せなかったな、別の取材中だったか?」
『まあ、そんなとこだ』
電話をかけてきたのはバオ・フェンという中国人ネイバーである。元々は中国の裏社会で情報屋をやっていたが暗い世界に嫌気が差し、日本でネイバー関係専門の新聞社に勤めていた知人に誘われ鞍替えしたという経歴をもつ。その情報力は今なお健在で主に怪事を担当するが、ときどき趣味を兼ねて情報誌部門で旅行の記事も書いている。
『それより雅宗、ちょっとばかしイヤ~な話を耳にしたぜ』
「なんだ?」
『同じ中国出身のユン・ツァオシンってヤツがいるんだが、おまえ知ってるか?』
「いや、聞いたことねえな。おれの管轄か?」
『ああ。そいつァ大陸のほうでは有名な殺し屋でよ、何年か前にでかい組織に買われて内部の始末係をやってるらしいんだが……そいつが今日、福岡に入ったって話を聞いたんだ』
「なんだってそんなやつが……」
『わからねえが、まだ組織を抜けてないなら今回も仕事だろうぜ。昨日大捕り物やったっていったが、ユンみてえなやつが出てきそうな大組織か?』
「いや、まだわからねえな、全員ほとんど喋りやがらねえから……」
なんとなく嫌な予感がしてきて、引き返そうかと思ったとき、キャッチが入った。画面を見ると静流からだったので、嫌な予感は強まってしまった。
「悪い、バオ、キャッチが入ったからちょっと待ってくれ」
返事も聞かずに通話を切り替えると、「もしもし」もなしに静流の声が耳を貫いた。
『雅宗、今どこ!? すぐ戻ってきてッ!』
「なにがあった?」
『最悪よッ……留置場の被疑者が全員殺されたわ!』
「なん、だとォ……?」
『留置場係の当番も三人ともやられてた……お陰で今大混乱よ! とにかくすぐ戻ってきて!』
「おい、全員って、昼間のラーメン野郎もか?」
『まだ確認しきってないけど、たぶん……』
「くそッ! すぐ戻る!」
通話をバオに戻す。
「バオ、遅かった……留置場が全滅した」
『マジかよ、くそッ。悪いな、その情報聞いたのはたった今なんだ』
「おまえが謝ることじゃねえさ。まあ、課長以上は親父から顔が変形するまで殴られるだろうけどな」
『気をつけろよ、雅宗。やつは百戦錬磨の殺し屋だ。修羅場の数じゃあ比較にならねえぞ』
「心配すんな、ぜってェ捕まえてやる。署内で仕事された上に逃げられたんじゃあ怪事のメンツが立たねえからな!」
パトランプをセットし、サイレンの音を置き去りにするような勢いできた道を引き返した。
飛ばしに飛ばして五分。普段の三分の一の時間で舞い戻ってきた雅宗は、真っ直ぐ地下三階の留置場へと向かう。そこでは静流の他にレオンハルトをはじめとした鑑識課の職員が十人ほどで現場検証を行っていた。おそらく一課と三課は総がかりで追跡に出たに違いない。
「雅宗……」
静流が元気なく寄ってきた。顔をしかめているのはこの不祥事を未然に防げなかったからばかりではないだろう。殺された三十人以上の被疑者全員が最低三つ以上のパーツに分解されて転がっているため、あたりは血の海、惨殺死体の展示場である。いくらネイバーやブリードでも人間の警官と同じく大量の惨殺死体を目の当たりにして平然としていられる者はそういないのだ。
ただ、レオンハルトだけは実に淡々と検証している。それが専門だからというのもあるだろうが、もともとの性格がやけに淡白なのである。だから雅宗はレオンハルトに歩み寄った。
「どうだ?」
問われて、レオンハルトは光沢のある長いライトブラウンの髪をかき上げながら返した。
「一見鋭利な刃物で切断されたように見えるが、素手による犯行だな。特異体質者と見て間違いない。しかもほとんどの者に気づかれずに殺している。これが外部から侵入しての犯行だとするとあまりに不可解だ」
「不可解?」
「そうだ。状況から見て、入り口にいた留置場係が最後に殺されている。最も抵抗した跡が見られることから彼らが最初の被害者ということはありえない。つまり、犯人はこの中にいたと考えるのが妥当だろうな」
「まさか、仲間割れってこと?」
「それは今の段階ではわからないが、今死体と収容していた被疑者を照合している」
「おい、あそこの房にいたやつの死体は?」
雅宗が指差したのは、昼間のラーメン野郎こと山岡真太郎の房である。空きがあったため彼は一人で入っていたのだが、そこだけ死体も血痕もなかった。
「名前は?」
レオンハルトは収容者リストを手に問うた。
「山岡真太郎だ。二十歳ぐらいで白髪の……」
レオンハルトはまだ確認していなかったいくつかの死体を見やって、頷いた。
「そいつが犯人だな」
雅宗は頭を抱えた。
「親父に殴られるのはおれかっ……! あの野郎、リアルな嘘こきやがって!」
「なに、あいつ、そんなにヤバイやつだったの?」
「さっきバオから聞いたんだよ。名前はユン・ツァオシン、どこぞの組織の殺し屋だそうだ」
「ゲッ、聞いたことある……確か誰も顔を知らない、実在すら疑われてるとかいう……」
「ということはこの誘拐犯たち、ただのチンピラ集団ではないな。頑なに黙秘していたのはこうなることを怖れてのことか……」
「とにかく追うぞ、まだ近くにいるはずだ!」
「ええ!」
「やれやれ、二日連続で外回りか」
「夜の住人が夜出歩かなくてどうすんだ、ニート野郎」
「できればニートでいたかった」
三人は大急ぎで階段を駆け上る。だが、事件にはまだ続きがあったことを、レオンハルトが発見してしまうのだ。
立ち止まって問うたのは仮眠室前である。
「誘拐の被害者は全員家に帰してあるのか?」
「ええ、きっちり三課で送り届けたわ。まさか被害者も全員始末するとは思えないけど……」
「ここでも誰か被害に遭っているぞ」
「えッ?」
レオンハルトは奥の一室を指差す。一見したところドアが開いているだけでなにも不自然な点はないが、レオンハルトだからこそ察知できたのだ。
「あの部屋から血の気配がする」
「わざわざ休んでる職員まで殺したってのか?」
「あッ!」
と、静流は叫んだ。そして部屋に駆け寄り、飛び込む。
「いない……!」
「どうした、静流?」
「この部屋、トッコちゃんが休んでたのよ!」
「なんだとお!? なんでッ、組対に預けたんじゃなかったのかよ!」
「今組対のほうが忙しくて、緊急性がないなら明日にしてくれっていわれて……」
その結果が、部屋に血痕を残しての失踪。被疑者と職員を殺されただけでなく保護していた一般人を誘拐されるという、怪事のみならず陰陽寮史上最悪の不祥事だった。
「えい、くそッ!」
雅宗の拳がドアを突き抜けた。
「親父にブッ殺されるのはおれとおまえで決定だな……だが、まだ生きてるかもしれねえ。だからおまえは捜査員向きだっつってんだ、レオンハルト」
「本来は捜査ではなく捕食のための能力なんだがな……私がいたことに感謝しろよ、二人とも」
レオンハルトは血痕の前にしゃがみ、それを指ですくって舐めた。
何度も舌の上で転がしてワインのテイスティングのように味わう。
「生き血だな。左下腕部の静脈の血だ。劣化具合から見て負傷したのは二六分前といったところか」
これがレオンハルトのもつ能力のひとつ、ブラッドテイスティングである。ヴァンパイアという種全体に具わっている能力だが、彼は雅宗と同じく主食に関しては非常にグルメであるため、これによって得られる情報量はずば抜けている。ただ舐めるだけで本人の健康状態、心理状態はもちろん、およその居場所までわかるのだ。
「場所は!」
「北に向かっている……国外に逃げる気だろうから港だな」
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