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父上とは絶交だ
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その後俺はくらーくなるまで買い物に付き合わされ、小遣いもほとんど無くなったのであった…
「あぁ!疲れたー。ルイのおかげで欲しいもの買えたし!ルイありがとう」
「本当に小遣い無くなったぞ。お前どんだけ買ったんだよ…というか何を買ったんだ?」
ルカは俺が聞くと指を俺の口に当てて
「内緒!」
と言った。俺が
「ふぅん、まぁいいけど」
と不満そうに言ったらにっ、と微笑んで
「どうしたのー?ル、イ、君!」
「何だよ、俺の方が兄なんだからな!お前は妹なんだからな!」
あれ?なんか俺の方が弟みたいになってる気が…
「ハイハイ、ルイが子供みたいになってるのを見れるとはw可愛いじゃん?」
今の会話で分かった人もいるかもしれないけど皇族も普通の平民と会話はほとんど変わらないんだ。俺達の代は。
「うるさい出てけ!俺は可愛くない!」
「ルーイ!怒らないでよ~」
ルカを無視して部屋から追い出した。
「はぁ…2度と小遣い貸さないぞ」
その時、マナが小さく笑っていることに気がついた…
「マナ!何笑ってるの!?俺の事わらうなぁ」
「も、申し訳ありませんwふふっあ、すみませんあまりにも照れてる殿下が可愛くてw」
「マナー!」
「殿下、皇帝陛下がすぐに来るようにとの事です」
「父上が…分かったすぐに行く」
今は会いたくない。どうせ皇太子なんだから…とかだろ。
「父上、お呼びですか…」
「座れ」
父上の口調がいつもと違う。そんなのはどうでもいいけど。
「何の用ですか」
「この間のルキアの事だが、いつまでルリックのことを引きずってるのだ?皇太子なんだからいい加減忘れろ」
「なんだと?兄さんのことを引きずってるのはあんただろ!?いつまでも兄さんのことを引きずっているからこんなに色々と言うんだろ!忘れてたらわざわざこんなこと言うわけないじゃないか!」
今俺は心の底で思っていた怒りが爆発した。皇太子なんだからって何回言うんだよ、皇帝のくせに。
「お前!父親兼皇帝に向かって口の利き方がなってないぞ!俺はルリックの事を引きずってなんかいない。お前がそんなんだと他の奴らに示しがつかないと思って言っただけだ!」
「何だよ、俺のせいにしてどうせ忘れられないだけだろ!?いっつも皇太子皇太子言って…この前の俺とルカの喧嘩を見てただろ!なんで分からないんだよ!皇帝のくせに!…俺はもうあんたとは話さない。2度と話しかけるな。あんたが詫びるって言うなら話してやってもいいけどな!」
と言って睨んだ。
「なんだと…!?お前なんか皇太子じゃない!皇太子を降りろ!」
「望むところだ。皇太子を降りるなんてせいせいするよ!失礼しましたお父様!」
と、皇子だった時の呼び方で父上をお父様と呼び部屋を出た。そうだ、皇太子を降りればよかったんだ。父上とは絶交だ…!
「あぁ!疲れたー。ルイのおかげで欲しいもの買えたし!ルイありがとう」
「本当に小遣い無くなったぞ。お前どんだけ買ったんだよ…というか何を買ったんだ?」
ルカは俺が聞くと指を俺の口に当てて
「内緒!」
と言った。俺が
「ふぅん、まぁいいけど」
と不満そうに言ったらにっ、と微笑んで
「どうしたのー?ル、イ、君!」
「何だよ、俺の方が兄なんだからな!お前は妹なんだからな!」
あれ?なんか俺の方が弟みたいになってる気が…
「ハイハイ、ルイが子供みたいになってるのを見れるとはw可愛いじゃん?」
今の会話で分かった人もいるかもしれないけど皇族も普通の平民と会話はほとんど変わらないんだ。俺達の代は。
「うるさい出てけ!俺は可愛くない!」
「ルーイ!怒らないでよ~」
ルカを無視して部屋から追い出した。
「はぁ…2度と小遣い貸さないぞ」
その時、マナが小さく笑っていることに気がついた…
「マナ!何笑ってるの!?俺の事わらうなぁ」
「も、申し訳ありませんwふふっあ、すみませんあまりにも照れてる殿下が可愛くてw」
「マナー!」
「殿下、皇帝陛下がすぐに来るようにとの事です」
「父上が…分かったすぐに行く」
今は会いたくない。どうせ皇太子なんだから…とかだろ。
「父上、お呼びですか…」
「座れ」
父上の口調がいつもと違う。そんなのはどうでもいいけど。
「何の用ですか」
「この間のルキアの事だが、いつまでルリックのことを引きずってるのだ?皇太子なんだからいい加減忘れろ」
「なんだと?兄さんのことを引きずってるのはあんただろ!?いつまでも兄さんのことを引きずっているからこんなに色々と言うんだろ!忘れてたらわざわざこんなこと言うわけないじゃないか!」
今俺は心の底で思っていた怒りが爆発した。皇太子なんだからって何回言うんだよ、皇帝のくせに。
「お前!父親兼皇帝に向かって口の利き方がなってないぞ!俺はルリックの事を引きずってなんかいない。お前がそんなんだと他の奴らに示しがつかないと思って言っただけだ!」
「何だよ、俺のせいにしてどうせ忘れられないだけだろ!?いっつも皇太子皇太子言って…この前の俺とルカの喧嘩を見てただろ!なんで分からないんだよ!皇帝のくせに!…俺はもうあんたとは話さない。2度と話しかけるな。あんたが詫びるって言うなら話してやってもいいけどな!」
と言って睨んだ。
「なんだと…!?お前なんか皇太子じゃない!皇太子を降りろ!」
「望むところだ。皇太子を降りるなんてせいせいするよ!失礼しましたお父様!」
と、皇子だった時の呼び方で父上をお父様と呼び部屋を出た。そうだ、皇太子を降りればよかったんだ。父上とは絶交だ…!
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