「俺」と皇帝=父上

らそまやかな

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やっぱり…

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「ねぇ!ルリックお兄ちゃんは!?ルリックお兄ちゃん呼んでよぉ!」
はぁやっぱり…ミクロス・ルリック。この国の皇太子だ。なんで皇太子が2人いるかだって?事情があるんだ…でも俺はこの記憶を思い出したくない。
「ルキア!ごめん」
そう言ってルキアを抱きしめた。今の俺が出来る事はこれだけだ…
「お兄ちゃんは?いないの?うわぁーん!ルリックお兄ちゃん!」
ルリックお兄ちゃん!じゃないよ。俺だって…俺だって兄さんに会いたい…!
「うるさい!俺だって…俺だって兄さんに会いたいんだよ!つべこべ言わずに泣きやめ!」
と怒りをぶつけるような寂しさを紛らわすように怒鳴って部屋に戻った。父上が大泣きしたルキアをなだめているのが聞こえてきたが俺には関係ない。
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