「俺」と皇帝=父上

変な夢…

誰だ!?夢か.......
「うーん」
はぁ…このところ変な夢ばかり見るな。疲れてるのかなぁ？
「おはようございます、殿下。今日はぐっすり眠れましたか？」
あ！マナだ！マナは俺の専属メイドなんだ。
「おはよう、マナ。」
俺の名前はミクロス・ルイ、10才だよ。俺はミクロス皇国の皇太子で将来皇帝となる？人だ。そこらへんはよく分かんないけど。俺にはミクロス・ルカという10才の双子の妹と…
「お兄様～！遊んで遊んで。」
おっ来たなー。そう、今走ってきたミクロス・ルキアという5歳の弟がいる。ちなみに今母様のお腹には新しい弟か妹がいるんだって～。生まれるのが楽しみ！
「ルキア、ちゃんと授業を受けて来たか？まだサボってないだろうな？」
ルキアはとにかく授業をサボる。困っちゃうよな。ルキアの目が泳いでるということは…サボったね。
「本当のことを言ってみな？」
「ごめんなさい…」
ったくしょうがないなぁ。
「ルキア、そこのソファに座って俺の方を向いて。」
「はい…」
ルキアの顔が青ざめていく。俺ってそんなに怖いのか？少し笑いそうになった。さてと…
「ルキア、なんで授業をサボったらいけないんだっけ？」
「この国の皇子としての教育を受けなきゃいけないから？」
5歳の子にこんな話は難しいだろうがしょうがない事だ。
「うん、そうだな。よく出来ました。けどもう1つあってそれはルキアが困らないようにというのもあるんだよ。」
「え？そうなの？」
ルキアが俺を見つめる。そうなんだよ。
「俺が忙しい時はお前が手伝わなくてはいけなくなるんだ。その時になんにも出来なくて他の貴族に何か言われたら嫌だろ？まぁ言う奴はいないと思うけど。」
「そっかぁ。わかったよ、これからはちゃんと受けるね！だから遊んで？」
うんうん、と頷いて返事をされた。この返事はまたサボるな。俺は苦笑する。
「ちょっとだけな。」
またこうやって甘やかしちゃうんだよな。