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最終話
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劉盟と劉華の姉妹と契ったあと、女たちの村、栗林郷(りつりんきょう)のほかの住人とも契ることになった。
姉妹の家に、次から次へと村民の女どもが訪ねてくるのだ。
昼と言わず、夜と言わず、うわさを聞いた老いも若きも、はたまた親子連れで私の体を貪るのだ。
私は、姉妹から、ふんだんな食べ物を与えられ、温泉で体を清められ、客人に提供されるのである。
姉妹は「残り物」の私を、絞りつくすように自分たちだけで、再び楽しむ。
私は、不思議と疲れを感じなかった。
何度も女の中に精をほとばしらせても、まだ、隆々とそそり立った。
おそらく、あの薬膳のせいだろう。
生きていれば、私の母と同じ年ごろと思(おぼ)しい老婆が私の上で盛んに腰を振っていたこともあった。
その陰門は、生娘のように良く締まり、目をつぶっている限り、老婆とつながっているとは思えなかった。
未通女(おぼこ)も来た。
まだ血の道も開いていなさそうな、いたいけな幼子(おさなご)。
裂くように挿し込み、鬼の所業ではないかと、放った後に悔いた。
そして、ついに至高の女と出会った。
美丈夫(びじょうぶ)とでも表したらよかろうか?
女の武人はこの国でもめずらしくはないが、その勢いたるや、わたしが取り殺されるのではないかと思うほどだった。
甲冑(よろい)を着けたまま交わるという苦痛を伴うものだったが、鍛えられた肉筒の味わいといったら・・・
女真族の女だという、昆山月(クンサンユエ)は硬い乳房を私にあずけながら、吼えるように声を上げた。
先を昆山月の開いた洞穴にあてがい、腰を突き出そうとした。
そのとき、陰口が私に吸い付き、なんと自ら私を納めてしまったのである。
絶え間ない吸い付きが女の胎内から起こる。
しごくような、ねじるような、不可思議な動きで私を翻弄した。
その間、「どうだ?」と言わんばかりに、にっこりと私を見下ろしている、昆山月。
勝手に、女の体が私をもてあそんでいるという風情である。
犬のように後ろから犯せと、昆は命じた。
上背が私より一尺ほど高いこの女兵は、四つ這いになり、浅黒い肌の尻を持ち上げ、匂い立つ火口を見せた。
糸を曳く液をしとどに垂らし、咀嚼するようにうごめく洞窟の前で、私は竹やりで攻め込むような心細さを覚えた。
「さあ」
「では」
じゅぶ・・・
熱い炉をかき回すように分け入った。
「おふ・・」
「なんと、奥深い・・・」
「もっと、突いてみよ」
「こうですかい?」
尻肉を押しつぶすように下腹を押し付け、わが身を少しでも女の行き当たりに届かそうと懸命になった。
「ああ、当たるぞよ。当たるぅ」
こりこりとした障壁が感じられ、そこが最果てと思いきや、まだ奥の間があった。
食いつくような鯉口、すっぽりと頭を食われたようだった。
「あうっ。そこじゃ、そこなところをこすってまいれ」
「はいっ」
しこしことした、きつめの皮袋の中で小さな抜き差しを繰り返した。
「あぎゃあ!ひいいっ!」
のたうつ、逞しいくしなやかな女体。
動くたびにわたしはねじりあげられ、悲壮な快感に見まわれた。
わたしはどこに行ったのだろう?
ここはどこなのだろうか。
暖かい、淡い肉色の部屋。
体が浮いているようだった。
息苦しいことはなかった。
浮いているのではなく、きっちりと嵌っているのだ。
心の臓の鼓動にあわせて、私は締め付けられては緩められている。
私の肉体は男根だけになってしまったようだ。
母に抱かれているような心地よさ。
こうして、女の慰み者として、生涯を終えるのも悪くはない。
どのみち、死に場所を探していたのだ。
見ず知らずの女たちに挟まれ、扱かれる張り形となった己を悲しむ気は起こらなかった。
「何度でも逝かせてやろう」
私は、次から次へと女の手に渡り、奉仕させられた。
おしまい
姉妹の家に、次から次へと村民の女どもが訪ねてくるのだ。
昼と言わず、夜と言わず、うわさを聞いた老いも若きも、はたまた親子連れで私の体を貪るのだ。
私は、姉妹から、ふんだんな食べ物を与えられ、温泉で体を清められ、客人に提供されるのである。
姉妹は「残り物」の私を、絞りつくすように自分たちだけで、再び楽しむ。
私は、不思議と疲れを感じなかった。
何度も女の中に精をほとばしらせても、まだ、隆々とそそり立った。
おそらく、あの薬膳のせいだろう。
生きていれば、私の母と同じ年ごろと思(おぼ)しい老婆が私の上で盛んに腰を振っていたこともあった。
その陰門は、生娘のように良く締まり、目をつぶっている限り、老婆とつながっているとは思えなかった。
未通女(おぼこ)も来た。
まだ血の道も開いていなさそうな、いたいけな幼子(おさなご)。
裂くように挿し込み、鬼の所業ではないかと、放った後に悔いた。
そして、ついに至高の女と出会った。
美丈夫(びじょうぶ)とでも表したらよかろうか?
女の武人はこの国でもめずらしくはないが、その勢いたるや、わたしが取り殺されるのではないかと思うほどだった。
甲冑(よろい)を着けたまま交わるという苦痛を伴うものだったが、鍛えられた肉筒の味わいといったら・・・
女真族の女だという、昆山月(クンサンユエ)は硬い乳房を私にあずけながら、吼えるように声を上げた。
先を昆山月の開いた洞穴にあてがい、腰を突き出そうとした。
そのとき、陰口が私に吸い付き、なんと自ら私を納めてしまったのである。
絶え間ない吸い付きが女の胎内から起こる。
しごくような、ねじるような、不可思議な動きで私を翻弄した。
その間、「どうだ?」と言わんばかりに、にっこりと私を見下ろしている、昆山月。
勝手に、女の体が私をもてあそんでいるという風情である。
犬のように後ろから犯せと、昆は命じた。
上背が私より一尺ほど高いこの女兵は、四つ這いになり、浅黒い肌の尻を持ち上げ、匂い立つ火口を見せた。
糸を曳く液をしとどに垂らし、咀嚼するようにうごめく洞窟の前で、私は竹やりで攻め込むような心細さを覚えた。
「さあ」
「では」
じゅぶ・・・
熱い炉をかき回すように分け入った。
「おふ・・」
「なんと、奥深い・・・」
「もっと、突いてみよ」
「こうですかい?」
尻肉を押しつぶすように下腹を押し付け、わが身を少しでも女の行き当たりに届かそうと懸命になった。
「ああ、当たるぞよ。当たるぅ」
こりこりとした障壁が感じられ、そこが最果てと思いきや、まだ奥の間があった。
食いつくような鯉口、すっぽりと頭を食われたようだった。
「あうっ。そこじゃ、そこなところをこすってまいれ」
「はいっ」
しこしことした、きつめの皮袋の中で小さな抜き差しを繰り返した。
「あぎゃあ!ひいいっ!」
のたうつ、逞しいくしなやかな女体。
動くたびにわたしはねじりあげられ、悲壮な快感に見まわれた。
わたしはどこに行ったのだろう?
ここはどこなのだろうか。
暖かい、淡い肉色の部屋。
体が浮いているようだった。
息苦しいことはなかった。
浮いているのではなく、きっちりと嵌っているのだ。
心の臓の鼓動にあわせて、私は締め付けられては緩められている。
私の肉体は男根だけになってしまったようだ。
母に抱かれているような心地よさ。
こうして、女の慰み者として、生涯を終えるのも悪くはない。
どのみち、死に場所を探していたのだ。
見ず知らずの女たちに挟まれ、扱かれる張り形となった己を悲しむ気は起こらなかった。
「何度でも逝かせてやろう」
私は、次から次へと女の手に渡り、奉仕させられた。
おしまい
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