元童貞社畜が異世界(転生?転移?)したらインキュバスになっただと?!

暖鬼暖

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始まりの扉

俺vs巨大ピンクスライム

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「えっ」






と、思ったら、なんと。

「スライムーーーーーーーーーー?!しかも巨大スライム?!」

驚ぎの叫び声をあげるが、逃げ場のない大きさのスライムが頭上から降ってくる。


全長横幅共に約5m程度の巨大スライム。
身長170前半の俺の身長の3倍はある。




決死の追いかけっこをしていた俺とゴブリンは、
いとも簡単に降ってきた巨大スライムの中へと取り込まれてしまった。
「んんんぐぐっ」

両手脚の自由が効かなくなり、慌ててジタバタする。
体は勝手に浮いたり沈んだり。



――――や、やばい息…あれ?できる?

もがもがと焦るが、息苦しいものの、スライスの中で息ができることに気づく。
目を開いても痛くも痒くもない。
両手脚もかなり動きにくいものの、完全に動けなくなったわけではない。


「ん、んっぐ」



下を見ると、ゴブリンはスライムの中で失神しているようだ。
――――逃げるチャンス!





平泳ぎの体制を取り、スライムの外へ出ようとした時だった。
ふわん。と香る青臭さに、こめかみが歪むため鼻をつまんだ。



――――ス、スライムの中く、くさい?




長い間この洞窟の中に生存していたのであろう、スライムは苔の香りを漂わせていた。
――――匂いなんかどうでもいいから、早く逃げ…


目の前の光が明るくなる。

もがきながらもスピードを上げ、一目散にもがもがもがと脱出までもがいていると、
先ほどの苔くささとはうって変わり、急に花のような甘い香りが流れてくる。




―――ん…っ、あ?なんだこの、香り…っ


頭がくらくらする。
歪む眼で必死にスライムから出ようとすると光が見えた。
光へ手を伸ばすと、スライムの外へ出られそうだ。



宙へと手を伸ばし、顔だけでもと、スライムの中から首を伸ばす。
ピンクがかった視界が薄暗い光の中へと変化する。
俺は、スライムの外へと脱出できたのだ。

右腕、肩、頭を出し、残りの体もスライムから脱出しようとした時だった。




「あッ、だめぇっ」

自分から甘い声が漏れる。



びっくりして、自分の口を両手で抑える。
驚いたおかげで無事、上半身がスライムの中から出ることができた。



異常な自分の声がなぜ出たのかを自覚する前に、
スライムの触手が俺の服の上から乳首を擦るようにまさぐっているではないか。

「な…っ!に…?!」


丸みを帯びたスライムの大きな本体から、うねうねと2本の触手が伸びている。
2本の触手は俺の脇下を通り、胸の突起を服の上からピンポイントに当てている。

「ちょ、はなれろ…っ!」
触手を掴もうとするも、ぐにゅりと平たく潰れてうまく掴むことができない。
平たく潰れた触手スライムはすぐさま再生し、先ほどの太さより大きくなっていなる。

「ん…ッんん」
触手は俺の乳首をもてあそぶ。
俺も負けずとスライムの触手を掴む。
掴んだ部分が悪かったのか、平たく潰れたスライムの隙間から小さな穴が開き、避けた。

裂けた部分から2本、3本と触手が分裂し、増殖していく。
さらに、スライムは平たく潰れたのを利用して、衣服の中へ入ってくる。

「んふぅっあ」
胸の周りを冷たいスライムが這う。
敏感になった突起を目指して、密着した狭い布と皮膚の間を擦るようにスライムが入ってくる。


「っあッ…はっぁ」

冷たいスライムの触手が硬くなった突起を掴んでは、擦り上げる。
―――あ、やば…っ、き、きもちよく…っ

両胸の先端からビリビリと痺れる感覚に襲われる。
腰が砕け、後ろにのけぞると柔らかいスライムを背中に感じた。


「んッ、あぁっん、やぁ」
―――乳首って、こんなに感じるのか…?

「うっぅぅ…んっあ」

意識が朦朧とする。
スライムの分裂した触手は乳首だけではなく、俺の脇やわき腹、腰も擦る。
冷たさが火照った体に気持ちよく、くすぐったい。

「ッ…はぁ、だめぇっ勃っちゃ…っ」

スライムの執拗な愛撫に、俺の陰茎は勃ち上がり、履いているエナメルのパンツが窮屈で苦しくなった。


「ッ…はぁ、っあ」

頭の中がふわふわして、ぼーっとする。
スライムから花の香りがする。

「や、やだぁ、なかにはいってきちゃっ、だめぇっ」

俺の全身はいつの間にかスライムの中から外へ吐き出されていたものの、
両手は頭上高く上げられ、左右の脚は折り曲げられ、中央部がよく見えるような羞恥の姿にされていた。
スライムの触手により、いつの間にか拘束されていたのだ。

「んッ、んん!」

スライムの触手が太ももを這い、陰茎を目指したホットパンツの中から下着をまさぐっている。
下着の上から陰茎を擦られ、腰をよじるもホールドされて刺激から逃げることができない。
気持ち良さと恐怖でぐっと目をつむる。

ひたりと冷たい感触が、太ももの付け根を這ってくる。





その時だった。
白く長い線が糸筋見えた。




そして、耳に響く何かを切り裂く音。



















「大丈夫ですか?」

――――――え…なんだ…?

「んっはぁ」
「ほら、吐いて」
「ぁッ、ごほっごほっ」



優しく温かい人の手のぬくもりを頬に感じた。
涙で視界が見えないが、背中をさすられている。


――――い、いしきが…

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