エレファントの瞳

暖鬼暖

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エレファントの瞳

天気

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***

「俺、大学を辞めるよ」



「そう」



半年後、部屋に戻った彼が荷物をほどきながら僕を見た。



「仕事をする。家を継ぐよ。牛や羊の世話をして、街にチーズや牛乳を売り込むよ、この美貌を優位に使ってね」



「君らしいや」

夏休みを使って彼の家へ行く予定だったが、彼は僕に『来るな』と手紙をよこした。

彼は僕より僕の行動を理解しているようだった。

手紙のやり取りの中で、少しずつ、少しずつ元気になっているエマニュエルを見て、君が17だった頃に会いたいと願った。



17歳までの君はどんな顔で笑ったのだろう。

草原を走り回る君の姿を想像できないけど、きっとどこにいても君は目を離せなく輝いているんだろうね。

 
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