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第八話 米太平洋艦隊撃滅作戦 壱
しおりを挟む──米第七艦隊──
キンメルの苛立ちが限界に達しそうになった頃、突然一人の水兵がブリッジに飛び込んできた。
「提督!敵艦隊を発見致しました!」
「何っ、本当か!」
「はい!装甲空母エンカレッジの偵察機から敵艦隊発見の報を受けました」
「それで、編成は?」
「重巡4、駆逐4です」
どんな大艦隊が待ち受けているのか。と身構えていたキンメルは、その報告に拍子抜けした。
「たったそれだけか?戦艦と空母は?」
「周辺にはその他の艦艇は一切居なかったそうです」
「おかしい。そんなはずはない…」
キンメルは迷っていた。相手がその程度なら、恐れる必要は無い。
しかし、何か裏があるような気がしてならなかったのだ。
「攻撃しましょう!たかが重巡、我々の敵ではありません!」
「確かに、我々は戦艦5隻に重巡10隻…更に空母も4隻。火力は十分だと思うが…」
パールハーバーを急襲した敵攻撃機隊は?それを発艦させたはずの敵空母はどこへ行った?何故そんな小規模な艦隊で行動している?
そんな疑問がキンメルの思考を占めていた。
しかし、痺れを切らした副官の言葉がその疑問を掻き消してしまった。
「提督!何を躊躇しておられるのです?まずはこの目の前の敵を叩き潰しましょう。敵に我々合州国海軍の力を見せつけてやるのです!」
まだ経験の浅く若い副官には、キンメルが悩んでいる理由が分からなかった。
しかしキンメルもその副官の言葉に頷き、決断したのである。
「よし、敵艦隊の前に回り込め。正面から叩きのめしてやるんだ!」
米第五、第七艦隊から成る米太平洋艦隊の編成は以下の通りである。
戦艦 カリフォルニア メリーランド テネシー ウェストバージニア ペンシルベニア
装甲空母 キュリオス エンカレッジ
護衛空母 コスモス ロータス
重巡洋艦 ニューオリンズ サンフランシスコ その他8隻
駆逐艦等その他小艦艇50
まるで自分達こそが太平洋の王者とでも誇示するかのような堂々の艦隊編成である。
彼らは、敵を求めてその足を早めた。
──米第五艦隊──
「何っ、敵はたったの8隻だというのか」
「はい…キンメル提督はこの艦隊を攻撃するおつもりのようで…」
「何を考えているんだ!?これは明らかに奴等の誘いじゃないか!!」
スコットはキンメルからの指令に驚愕していた。
何処かにいるはずの敵機動部隊。
それとは別行動を取る謎の小規模部隊。
これが陽動作戦であると、スコットは直感的に感じたのである。
「見え透いたやり方だ…恐らくこの小規模部隊は囮だろう」
「…ですが、囮にしても妙ではありませんか?」
「中尉、何がだね?」
「普通囮であれば、もっとそれらしい編成にしませんか…?私が日本軍であれば、こんなあからさまな編成にはしません」
「確かに、言われてみればそうだな…」
実際米軍では重巡洋艦に課せられるのは偵察や哨戒等の任務ばかりであり、日本軍と違い重巡洋艦は補助艦艇でしかなかった。
つまり重巡4、駆逐4という編成は偵察部隊や哨戒部隊にしか見えなかったのである。
「しかし、やはり異常だ。偵察部隊であれば、何故この広い太平洋上のど真ん中にいるんだ?」
「近くに本隊がいない限りは有り得ない状況です…」
「確かに距離的に敵本国からここまで来たとは考えにくいが…」
このこともまた誤算であった。
米軍の哨戒、偵察用に建造された巡洋艦はどれも航続距離が短い。
まさか、軍事系技術に劣るどころか艦艇等兵器のほとんどを米軍から購入していた日本軍が、航続距離の長大な艦を建造しているとは想像もしなかったのである。
「…やはり近くに敵主力がいるはずだ。偵察機をもっと出せ!」
「イエッサー!」
──日本“特務”部隊──
「敵は誘いに乗ってくれたようですね」
「ああ。計画通りだ」
最雲から逐一送られてくる情報を写すモニターを眺めながら、峰崎はニヤリと笑った。
「しかし、高野総長も面白いことを考えるな。“敢えて”水上打撃部隊で敵艦隊を叩けとは」
「敵は戦艦5隻を有する水上打撃部隊でありながら、空母四隻を有する空母機動艦隊でもあります。まずは航空攻撃で先手を打ってくるでしょうな」
峰崎の隣で敵編成についての資料を真剣に見詰めるのは艦長の塩田しおだ昌和あきかず大佐だ。
「ああ…。各艦に伝達、対空戦闘の準備をしておけ」
連合艦隊本隊や空母機動部隊とは別行動を取るこの少数部隊。
これこそが、本作戦の要とも言える『黒鉄部隊』であった。
“黒鉄部隊”の編成は以下の通りである。
重巡洋艦 妙高 那智 羽黒 鳥海
駆逐艦 夕立 時雨 照月 花月
黒鉄部隊はたった8隻だけ。
この数で50隻を越える大艦隊に挑むというのは、素人目に見ても無謀である。
しかし、それはこの艦隊が“普通”であればの話だ。
どのように“普通”でないのか…それは後々明かされるであろう。
ともあれ、現時点では米国側にこの艦隊の正体を知る者は一人も居なかった。
米艦隊は、相手の力を知らぬまま戦いを挑むことになってしまうのである…。
──米第五、第七艦隊──
その頃米艦隊は読み通り、先制攻撃を仕掛けるべく攻撃隊を発艦させていた。
スペリオル級装甲空母キュリオス、エンカレッジ。
アイリス級護衛空母コスモス、ロータス。
それら空母4隻から発艦したのは攻撃機ジャッジメントと爆撃機ヘフティー。
そして護衛戦闘機デビルキャットの大編隊。
どれも米海軍の最新鋭艦載機である。
「どの機体も新型です。きっと満足のいく結果を出してくれるでしょう」
「だといいが…おい、日本海軍の対空兵装は我々のそれより劣っているというのは本当か?」
「はい、我が軍の情報部が入手した情報ではそのようです。日本軍の主力対空兵装は二世代前の25mm機銃です」
「そうか…」
100機を越えるこの大編隊は直接目標に向かわず、敵艦隊の側面に回り込むため迂回するルートを取った。
これも本来であれば、敵に味方艦艇の位置を誤認させるための作戦でもあったのだが、その動きも全てが遥か上空の目に見られていた。
──日本第三航空機動艦隊──
「最雲より入電、敵艦隊より100機を越える編隊が出撃したとのことです!編隊は迂回するルートを取り、黒鉄部隊の側面に出るようです」
「遂に出番だな。戦闘機隊の準備は良いか?」
「戦闘機隊の発艦準備、整いました」
「よし、発艦始め!」
第三航空機動艦隊を指揮する小沢おざわ三朗さぶろう中将が指令を出すと、飛行甲板で待機していた戦闘機隊の先端にいた一機が動き始めた。
第三航空機動艦隊の編成は以下の通りである。
航空戦艦 伊勢 日向
航空母艦 鳳翔 龍驤
重巡洋艦 足柄 摩耶
軽巡洋艦 球磨 多摩 木曾
駆逐艦 浜風 磯風
その他小艦艇10隻
伊勢、日向、鳳翔、龍驤の四隻から戦闘機隊が発艦を始める。
飛び立つのは小柄な戦闘機──『零』。通称“零戦”。
先の真珠湾奇襲において米軍の迎撃機を一掃した機体である。
極度に軽量化されたこの機体は鳳翔や龍驤といった、飛行甲板がかなり短い空母であっても発艦を容易ならしめた。
また量産にも向いており、現時点では日本軍の保有する戦闘機の大半がこれであった。
勿論この機体も極秘開発され、秘匿工廠にて製産され続けていたため米軍にとっては性能どころか、その存在までもが知られていなかったのである。
さて、この機体はそれこそ空中での格闘戦を主眼に設計された機体であるが、実はもう一つ特殊な機構を持っていた。
それは機体下部。本来であれば増槽が付いているはずの場所に、黒い筒状の物体が装着されていた。
──米第七艦隊──
「何!?攻撃隊が戦闘機隊に襲われて壊滅しただと!?」
「は、はい…」
「どういうことだ!?敵艦隊に空母はいなかったのではなかったのか!?」
「それが、突如現れた大編隊に襲われたらしく…護衛戦闘機隊が駆逐され、攻撃機と爆撃機も40%以上を失ったようです」
「残った連中はどうした!?」
「敵艦隊の濃密な対空砲火に、殆ど撃ち落とされたようです…」
「なんということだ…っ」
キンメルは握りこぶしを壁に叩きつけた。
ガンッという鈍い音がブリッジに響き渡る。
「日本軍は新兵器を開発しておるのかもしれん。情報を整理して報告しろ!」
「はっ!」
「再び偵察機隊も出せ。どこかに必ず敵空母がいるはずだ!!」
米攻撃隊に一体何があったのか。
時を米攻撃隊が日本艦隊をレーダーで捉えた瞬間まで巻き戻そう。
──米攻撃機隊──
「大佐、敵艦隊を捉えました」
「よし…全機用意はいいな?パールハーバーの仇を取るぞ!!」
「大佐!!」
「なんだ!?」
「11時方向に敵編隊!!」
「なに!?」
米攻撃隊に上空から高速で接近するのは日本第三航空機動艦隊より出撃した戦闘機『零』の大編隊。
「各機散開!!戦闘機隊は応戦しろ!!」
護衛戦闘機隊はその俊足で攻撃機隊の前に出、正面から敵戦闘機隊に向かっていった。
が、しかし
『全機、対空噴進弾発射』
『諒解』
零戦の機体下部に装着された筒状の物体。
それは、新開発された追尾型の噴進弾ミサイルだったのである。
ガコッ…シュゴォッ
機体から切り離された噴進弾は一旦後方に置いて行かれるが、その直後噴進発動機が点火。
機体を追い抜いて目標へと突っ込んでいく。
零から発射された噴進弾、その数40。デビルキャット30機を全滅させるのには十分過ぎる数であった。
「各機回避!何とか振り切…ぐあぁー!!」
先端のレーダーで目標を捉えた噴進弾は、複雑な動きで回避行動を取る敵機を難なく追尾。
そして一機、また一機と確実に叩き落とす。
デビルキャット隊が全滅するのに10分とかからなかった。
『よーし、噴進弾を使いきって機体も軽くなったな。全機、敵攻撃隊に突撃!』
邪魔者を排除した零戦隊は速度を上げ、遁走する米攻撃隊を背後から強襲した。
火を噴く7.7mm光学機銃と20mm速射機関砲。
圧倒的な速度と火力に為す術なく10機が火だるまとなって墜落した。
「くそっ!!」
米攻撃隊は散開したが、速力に劣るヘフティーとジャッジメントは簡単に追いつかれ零戦隊の砲火に32機が餌食になった。
しかし運よく逃げ切った機は合流して再び編隊を組み、黒鉄部隊へと向かった。
──黒鉄部隊──
「対空電探に感あり。33機がこちらに向かっています」
「意外と残っていたな」
「それでも逃げ回った後です。大分疲労しているでしょう」
敵編隊が迫る中、旗艦『妙高』の艦橋は妙に落ち着いていた。
「全艦第三戦速を維持。雷撃は回避できるだろうが、急降下爆撃には気を付けるように」
「はっ!」
大して慌てた様子も無く指示を出す峰崎。その訳は、この艦隊に装備された最新鋭の対空兵装から来る自信であった。
「さて、と。敵さんは我が艦隊の濃密な対空砲火にどれだけ耐えれるかな?」
──米攻撃機隊──
残った33機のうち19機のヘフティーは急降下爆撃を敢行するため一旦上空へ。
残る14機のジャッジメントは高度を下げ、雷撃を行うため低空飛行に入った。
「くそっ、どうなってやがる…敵に空母はいないんじゃなかったのか?」
雷撃機隊の隊長を勤めるロバート大佐は嫌な感覚に囚われていた。
「それにさっきのあの戦闘機…恐ろしく速かった。あんな機体、今のアメリカには恐らく作れない…」
情報部から渡された情報では、日本海軍の主力戦闘機は米軍から購入した数世代前の機体であったはず。
ならば、あのバケモノは一体何なのか?
「もし、ジャップが極秘であらゆる新兵器を…あのバケモノ同様のとんでもない兵器を開発していたとしたら…?」
不安ばかりが募り、このまま攻撃を行っても良いものか何度も考える。
しかし、正しい答えが出る前に後部座席に座るサミュエル一尉が叫んだ。
「レーダーが敵艦隊を捕捉!」
「方向は大丈夫か?それと、敵艦隊の速度を割り出してくれ」
「はい、このまま飛んでください。速度は…」
雷撃機にとって、目標の速度を割り出すことは重要である。
爆撃機と違って敵艦に肉薄しない分、この計算を間違えれば敵に魚雷を当てることなどできない。
「割り出しました。現在30ノットで航行中」
「30ノットか…なかなか高速だな」
手元のコンピューターがその情報を元に更に計算を重ね、最終的なコースを導き出す。
「よし、突っ込むぞ!!」
──黒鉄部隊──
「敵機来襲ッ!!」
「来たか。全艦、対空戦闘用意」
「対空戦闘、よォーい!!」
対空戦闘の合図であるラッパの音色が鳴り響き、銃口が空を睨む。
「水平方向より14機接近中。現在距離7000」
「距離6000で射撃開始。新開発の光学機銃の威力を見せつけてやれ」
黒鉄部隊各艦に装備された機銃。
それは一見すると通常の高角機銃の様な姿をしており、かつて共和国海軍が米国より購入した旧世代型ガトリング機銃よりも旧式のものにしか見えない。
しかし、その実態はこの世界で初めて実戦配備された光学銃レーザーガンであった。
世界初の光学兵器は米国の開発した5inch光学艦載砲であり、光学兵器そのものは決して創作世界の中だけの存在ではなくなっていた。
しかし一発撃つ毎に膨大な電力を必要とするためディーゼルやガスタービン程度の電力では到底賄えず、結局一発ごとに薬莢にもよく似たバッテリーを使用する方法しか無かったのである。
戦闘艦の主砲等には既にこの技術が使われていたが、“数”を消費する機銃にはとても流用できぬ技術であった。
結果、光学兵器は各国が開発を急いでいたものの小型化は一向に進まず、光学機銃は未だに完成されていない。
しかし、実用的な光学機銃は今ここに存在する。
不幸にも米攻撃機隊は、史上初めてこの光学機銃の餌食になることを定められてしまったのであった。
「敵機、距離6000!!」
「撃ち方始め」
「うちィーかた始めッ!!」
レーダー照準と熟練の機銃手によって狙いを定めた光学機銃が一斉に火を噴いた!
『て、敵の対空砲火だ!!』
『そんな馬鹿な!?まだ距離6000もあるんだぞ!?』
米攻撃機隊のパイロット達が驚くのも無理は無い。
一般的な対空機銃の最大射程は5000強であり、有効射程は3000程度。
にも関わらず、今迫り来る対空砲火は未だ距離6000でありながら正確にこちらを迎え撃ってくるのだ。
「くそ、皆何とか耐えるんだ!距離3000で魚雷を投下する!」
確実に一機、また一機と減らされていく攻撃機隊。
接近すれば接近するほど苛烈になる対空砲火に、ロバートは最早これ以上の接近は不可能だと判断せざるおえなくなった。
『まだ少し距離があるが、全機魚雷投下!その後直ちに離脱せよ!!』
その指示を受け、残りの雷撃機も魚雷は投下。
しかしその本数はたったの5本。攻撃機隊はもう、壊滅していた。
更に不幸は続く。
海面スレスレを飛んでいた為離脱する際に翼端が海面に接触し、1機が水飛沫を上げて派手に着水──墜落した。
加えて離脱直前に2機がエンジンに被弾。火の玉となって海面に突っ込んだ。
なんとか投下された5本の魚雷も鈍足の目標ならともかく、高機動の駆逐艦と重巡洋艦がこれを回避するのは容易であった。
『畜生……っ!!雷撃機隊の仇を取ってやる!!』
雷撃機隊の悲惨な光景を上空から見ていた爆撃機隊は、全機急降下を開始した。
甲高い音を鳴らしながら一直線に降下する機体。
対空機銃の死角である直上から爆弾を落とす戦術である急降下爆撃を行うには相当の訓練が必要であるが、その威力、命中率は抜群である。
そして今回も目標に爆弾を確実に叩き込む。……はずであった。
「敵機直上!急降下!!」
「垂直射撃で撃ち落とせ。両舷増速、面舵」
「よーそろー、両舷増速おもーかァーじ」
クォオオオン
各艦に装備された高角砲の砲身がその身を振り上げ、砲口が真上・・を向いた。
「撃てぇッ!!」
火を噴く砲口。そして──
『な、なんだ!?』
攻撃される筈がないと思い込んでいた爆撃機隊は不意をつかれることになってしまった。
垂直に発射された砲弾は、急降下中で自由に機動を取れない爆撃機を狙い撃ちし、無慈悲に撃ち落としていく。
中には撃墜される直前に爆弾を切り離した機体もいたが、やはりまだ高過ぎる。
高速で回避運動を取る艦に命中させることはできず、虚しく水柱を上げるだけに留まった。
そして高角砲の恰好の餌食になってしまった爆撃機隊は全滅。
また、先ほどなんとか生き残った雷撃機も追撃してきた零戦隊に捕まり、降伏することになってしまった。
こうして、100機を越える米攻撃機隊は全滅してしまったのであった。
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