人質となった悪役令嬢は魔王の元で幸せになれるのか?

たま

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私の魂が肉体に戻った時、私の精神はまだ呆けた状態だった。

「おばあ様、、」

最後の瞬間、おばあ様は思いがけない事を口にした。

「ナタリー、魔族の男のナニはとても大きいから驚くと思うの。でも大丈夫よ。魔族の女達はそれを受け入れる事が出来るように作られているから。」

もう二度と会えないだろうという別れの瞬間、おばあ様がまさか閨の話しをするとは誰が予想出来ただろうか。
しかも、、

「あっ、でもナタリーは人間でもあるのね。その場合はどうなるのかしら?んー、、チョット裂けるかも?んー頑張ってね。」

と投げやりな言葉まで口にしていたのだ。

「おばあ様、、私、、もう」

もうやった後だよ。とは言えず固まる私の顔を見ておばあ様は全てを悟った顔で右手の平を出した。
この右手には、みなまで言うな。分かったわ。それは良かった。という意味が込められている事だろう。


「おばあ様にバレてしまったわ、、」

今こんな事を思い出し悶えている場合では無い。そう分かっているのだが、顔はどんどん熱くなるばかりだ。

「それにしても、、ハデス様との初めてが想像より痛くなかったのはそういう理由だったのね、、」

ハデス様との初めて身体を重ねたことを思い出し、、、

「思い出してる場合じゃなかった!!」

こんな事をしている間にも魔力が抜けていくのが分かる。

「こんな所でよく肉体が滅びずにいたものね。」

赤い光に包まれながら私は目を凝らし地に描かれた魔法陣を見つめた。
おばあ様は魔法陣に書かれている文字を書き換える事で、魔法陣の効力を思いのままに操る方法を教えてくれていた。
とは言っても一回教わっただけで果たして本当にそんな事が出来るかは疑問が残る。

「でも、やらなければ死ぬだけ。」

私は地面に這いつくばり魔法陣の書き換えを始めた。
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