76 / 78
別れ
しおりを挟む
おばあ様は私に魔力を与え、そして戻った時に魔法陣の効力を自分のものにする方法を教えてくれた。
つまり、魔法陣の中にある魔力を取り込む事が出来るようになるのだ。
「ナタリー、送ってあげるわ。」
「お願いします。」
戻る方法は自分の肉体との繋がりを探し出す事。細い糸のような繋がりを探す為に神経を集中させていく。
「ナタリー、、」
目を閉じて集中していると、おばあ様の声が聞こえてきた。目を開けてそちらを見ようとしたが、おばあ様はそのままでと念を押してくる。
「ピエール様から聞いたわ。あなた魔王様と付き合いしてるのね。」
お付き合い?果たしてあの関係をお付き合いと呼ぶのだろうか?
そしてピエール様がその事実を知っていると言う事にも驚いた。
「私が旦那様と結婚した時はそれはそれは周りから反対されたのよ。お互いの親族から、、嫌がらせも受けたし、結婚を諦めようとした事もあったわ。」
集中を切らす訳にいかず、私は目をつぶったまま黙って話しを聞いていた。
「今の世がどのような状態なのか分からないけれど、あなた達にもきっと障害があるわ。」
おばあ様がそう言いながら私の背中にそっと掌を当てる。それは優しく送り出すような仕草だった。
「でも、あなたなら大丈夫。私の孫なのだから。魔王様に沢山愛してもらいなさい。ナタリー、、幸せになってね。」
堪らず目を開けておばあ様に抱きつこうとした時、グンっと身体が何かに引っ張られる感覚がした。
肉体の繋がりを見つけ、魂が肉体に帰ろうとしているのだと分かった。
「おばあ様、、さようなら。」
目を開け、おばあ様を見ればおばあ様の瞳は涙で濡れそぼっていた。
「おばあ様、、、」
「ナタリー、、あのね、、」
そしてお別れの言葉の替わりにある事をおばあ様は私に伝えてきた。
それを聞いた私の顔は熟れたトマトの様に真っ赤に染まり、阿呆の様に口も開きっぱなしだった。
そんな阿呆な顔のまま私の魂は引きずられて行くのだった。
「行ってしまったわ。」
残されたマーガレットとピエールはしばらく居なくなったナタリーの方を見ていたが、マーガレットの異変に気付くとピエールは目を見開いた。
「マーガレット様!?お身体が!?」
マーガレットの身体が光り輝きながら少しずつ消えて行っていたのだ。
驚くピエールに対してマーガレットは穏やかな顔で微笑んだ。
困惑した顔でピエールは尋ねた。
「マーガレット様、、これは?」
震える手でピエールはマーガレットの消えゆく手を取った。普段なら勝手に身体に触れるといった行為など絶対しないが、そんなことを言っている場合ではない。
「ナタリーに力を与えればこうなる事は分かっていたわ。」
一度目を閉じててマーガレット諦めた様に顔を振った。
マーガレットはここで転生の準備をしていた。
死んだ魂は新たな肉体を持って生まれ変わる。死んだ者達はここへ来てそれを自ずと理解するのだ。
この不思議な空間で新たな生命に魂を宿す為に皆、力を蓄える。
マーガレットは近いうちに転生するはずだった。
しかし、その力を全てナタリーの為に使い、マーガレットにはもう自分の魂をここに留めておく力も残っていないのだ。
「私は悔いのない人生を送ったの。死ぬ瞬間、何の後悔も無かったわ。」
消え行く身体でマーガレットは最後の力を振り絞るようにピエールに語った。
「でも、、自分の子供が幸せに暮らしているのか。それだけは気がかりだったわ。魔族と人間が争い始めれば、結果は分かり切っているもの。いつか魔族と人間は衝突する、、そう思いながら愛しい家族を残して旅立つのは、、」
マーガレットの全身の光は目を瞑らなければいけないほど輝いた。
最後の瞬間彼女は満面の笑顔だった。
「でも孫に会えたわ。あぁ、何て幸、、、」
そして唐突に彼女は消えた。
「マーガレット様、、ありがとうございました。」
ピエールは深々と頭を下げた。彼ももう死んだ身だ。後はナタリーに任せる他ないだろう。
「人間はどうなるのだろうか、、」
そうポツリと囁いた彼の目にあり得ないものが目に映った。
「ッ!!!」
あまりの驚きに声も出ない。
手足が震え出すのを感じた。
しかし、一歩、一歩と確実にそのモノの方へと歩き始める。
そのモノの顔は見えない。
いつも豪華絢爛な装いをしていたモノが、今は粗末な装いをしているので本当にそのモノかどうか判断出来ない。
しかし、間違い無い。
自分の中から湧き上がる感情はそう告げていた。
「、、、陛下。」
ピエールがそう声を出せば、膝立ちになりがくりと顔を下に落としていたそのモノはビクリと肩を震わせた。
「、、ピエールか?」
顔を持ち上げピエールの方を見たそのモノは、バゼルハイド王、その人だった。
「陛下、、なぜ?」
今戻ったばかりのナタリーに彼はうたれたのだろうか?向こうとは時間の進むスピードが違うのだろうか?
頭でグルグルと疑問が湧き上がる。
「、、ピエールよ、、わしは、殺されていたのだ。」
「殺されていた?」
バゼルハイド王はコクリと頷いた。彼はどこか心許ない子供の様な表情をしている。
「ゴロランドが処刑された後、、ヴェルディスの手により殺された。」
「!!!」
ピエールは目を見開き驚いた。ではあのバゼルハイドと思っていた男は誰だったのか。ピエールの中でどんどん疑問は増えるばかりだ。
しかし、彼の中で1つ憂いが無くなった瞬間でもあった。
「ブッ、、ブハッ!!アハハハハハ!!」
そう思えばピエールは笑うのを堪えられなかった。
「!!!」
次に驚いたのはバゼルハイドだった。彼の腹心がここまで笑った姿など生まれて初めて見たのだ。しかも彼にはピエールが笑う理由が分からなかった。
「ピエール、、?」
バゼルハイドは立ち上がったがそのまま茫然と立ち尽くす他無かった。
「すみません、、いや、、申し訳ありません陛下、、」
彼は謝りながらもまだ肩を震わし涙を流していた。
「、、泣くほどとは、、何がそんなに面白いのだ?」
バゼルハイドは少し口を尖らし、彼には珍しく拗ねた表情をしていた。
「、、ハハッ、、ハァー、、面白いのでは無いのです。」
ピエールは涙を拭った後、バゼルハイドに向き合うように立つと、深々とお辞儀をした。
「陛下、、私はあなたに殺されたわけではなかったのですね。」
「???」
バゼルハイドはピエールの言葉にキョトンとしたが、ピエールの言葉を繰り返し唱えるうちに意味が分かったらしい。
「そうか、お前はわしになりすましたヴェルディスに殺されたのだな?」
「、、はい。」
申し訳なさそいな顔をしたピエールに、バゼルハイドはかぶりを振った。
「お前がそんな顔をする必要は無い。わしだって簡単に殺されたのだ。」
「、、陛下。」
バゼルハイドは彼にしては優しい笑みをピエールに見せた。
「陛下?」
「ピエール、わしらはもう死んだ。」
その言葉にピエールは頷く。
「後は残されたモノに託すしか無いだろう。」
「、、そうですね。」
「ピエールよ、、」
「はい。」
「もう死んだのだ。腹を割って話しをせぬか?」
「話しですか?」
ピエールの顔には何の話しをするのだと書いてある。バゼルハイドはまた拗ねた顔になって言った。
「何でも良い。好きな女の話し、好きな食べ物の話し、嫌いな奴のこと、、何でもだ。わしはもう王でない。ピエール、お前とは野望や身分の隔たりがなければくだらん話が出来ただろうと思っていた。」
「、、陛下。」
「、、友に、、なれるかと、、」
真っ赤に染まりながらそう言ったバゼルハイドにもう王の威厳は無かった。
ピエールはそんな彼を微笑ましく見た後、意地悪な顔でこう言った。
「私も言いたかった事があります。」
「何だ?」
「フフッ、、この、、石頭の分からず屋!!」
「!!!」
ピエールの急な暴言にバゼルハイドは目を見開いたまま固まった。
「お前を一度ぶっ飛ばしてやりたかったんだ!!」
「なっ、、何を、、」
驚くバゼルハイドが見たのは悪戯小僧の笑み。ピエールは憎しみの気持ちからそう言っているのでは無いと悟ったバゼルハイドにも自然と笑みが浮かんだ。
しかしそれは優しい笑みとは程遠い、悪ガキの笑みだった。
しばらくして2人の殴り合う音がその場に響いたが、2人の顔は晴れやかだった。
つまり、魔法陣の中にある魔力を取り込む事が出来るようになるのだ。
「ナタリー、送ってあげるわ。」
「お願いします。」
戻る方法は自分の肉体との繋がりを探し出す事。細い糸のような繋がりを探す為に神経を集中させていく。
「ナタリー、、」
目を閉じて集中していると、おばあ様の声が聞こえてきた。目を開けてそちらを見ようとしたが、おばあ様はそのままでと念を押してくる。
「ピエール様から聞いたわ。あなた魔王様と付き合いしてるのね。」
お付き合い?果たしてあの関係をお付き合いと呼ぶのだろうか?
そしてピエール様がその事実を知っていると言う事にも驚いた。
「私が旦那様と結婚した時はそれはそれは周りから反対されたのよ。お互いの親族から、、嫌がらせも受けたし、結婚を諦めようとした事もあったわ。」
集中を切らす訳にいかず、私は目をつぶったまま黙って話しを聞いていた。
「今の世がどのような状態なのか分からないけれど、あなた達にもきっと障害があるわ。」
おばあ様がそう言いながら私の背中にそっと掌を当てる。それは優しく送り出すような仕草だった。
「でも、あなたなら大丈夫。私の孫なのだから。魔王様に沢山愛してもらいなさい。ナタリー、、幸せになってね。」
堪らず目を開けておばあ様に抱きつこうとした時、グンっと身体が何かに引っ張られる感覚がした。
肉体の繋がりを見つけ、魂が肉体に帰ろうとしているのだと分かった。
「おばあ様、、さようなら。」
目を開け、おばあ様を見ればおばあ様の瞳は涙で濡れそぼっていた。
「おばあ様、、、」
「ナタリー、、あのね、、」
そしてお別れの言葉の替わりにある事をおばあ様は私に伝えてきた。
それを聞いた私の顔は熟れたトマトの様に真っ赤に染まり、阿呆の様に口も開きっぱなしだった。
そんな阿呆な顔のまま私の魂は引きずられて行くのだった。
「行ってしまったわ。」
残されたマーガレットとピエールはしばらく居なくなったナタリーの方を見ていたが、マーガレットの異変に気付くとピエールは目を見開いた。
「マーガレット様!?お身体が!?」
マーガレットの身体が光り輝きながら少しずつ消えて行っていたのだ。
驚くピエールに対してマーガレットは穏やかな顔で微笑んだ。
困惑した顔でピエールは尋ねた。
「マーガレット様、、これは?」
震える手でピエールはマーガレットの消えゆく手を取った。普段なら勝手に身体に触れるといった行為など絶対しないが、そんなことを言っている場合ではない。
「ナタリーに力を与えればこうなる事は分かっていたわ。」
一度目を閉じててマーガレット諦めた様に顔を振った。
マーガレットはここで転生の準備をしていた。
死んだ魂は新たな肉体を持って生まれ変わる。死んだ者達はここへ来てそれを自ずと理解するのだ。
この不思議な空間で新たな生命に魂を宿す為に皆、力を蓄える。
マーガレットは近いうちに転生するはずだった。
しかし、その力を全てナタリーの為に使い、マーガレットにはもう自分の魂をここに留めておく力も残っていないのだ。
「私は悔いのない人生を送ったの。死ぬ瞬間、何の後悔も無かったわ。」
消え行く身体でマーガレットは最後の力を振り絞るようにピエールに語った。
「でも、、自分の子供が幸せに暮らしているのか。それだけは気がかりだったわ。魔族と人間が争い始めれば、結果は分かり切っているもの。いつか魔族と人間は衝突する、、そう思いながら愛しい家族を残して旅立つのは、、」
マーガレットの全身の光は目を瞑らなければいけないほど輝いた。
最後の瞬間彼女は満面の笑顔だった。
「でも孫に会えたわ。あぁ、何て幸、、、」
そして唐突に彼女は消えた。
「マーガレット様、、ありがとうございました。」
ピエールは深々と頭を下げた。彼ももう死んだ身だ。後はナタリーに任せる他ないだろう。
「人間はどうなるのだろうか、、」
そうポツリと囁いた彼の目にあり得ないものが目に映った。
「ッ!!!」
あまりの驚きに声も出ない。
手足が震え出すのを感じた。
しかし、一歩、一歩と確実にそのモノの方へと歩き始める。
そのモノの顔は見えない。
いつも豪華絢爛な装いをしていたモノが、今は粗末な装いをしているので本当にそのモノかどうか判断出来ない。
しかし、間違い無い。
自分の中から湧き上がる感情はそう告げていた。
「、、、陛下。」
ピエールがそう声を出せば、膝立ちになりがくりと顔を下に落としていたそのモノはビクリと肩を震わせた。
「、、ピエールか?」
顔を持ち上げピエールの方を見たそのモノは、バゼルハイド王、その人だった。
「陛下、、なぜ?」
今戻ったばかりのナタリーに彼はうたれたのだろうか?向こうとは時間の進むスピードが違うのだろうか?
頭でグルグルと疑問が湧き上がる。
「、、ピエールよ、、わしは、殺されていたのだ。」
「殺されていた?」
バゼルハイド王はコクリと頷いた。彼はどこか心許ない子供の様な表情をしている。
「ゴロランドが処刑された後、、ヴェルディスの手により殺された。」
「!!!」
ピエールは目を見開き驚いた。ではあのバゼルハイドと思っていた男は誰だったのか。ピエールの中でどんどん疑問は増えるばかりだ。
しかし、彼の中で1つ憂いが無くなった瞬間でもあった。
「ブッ、、ブハッ!!アハハハハハ!!」
そう思えばピエールは笑うのを堪えられなかった。
「!!!」
次に驚いたのはバゼルハイドだった。彼の腹心がここまで笑った姿など生まれて初めて見たのだ。しかも彼にはピエールが笑う理由が分からなかった。
「ピエール、、?」
バゼルハイドは立ち上がったがそのまま茫然と立ち尽くす他無かった。
「すみません、、いや、、申し訳ありません陛下、、」
彼は謝りながらもまだ肩を震わし涙を流していた。
「、、泣くほどとは、、何がそんなに面白いのだ?」
バゼルハイドは少し口を尖らし、彼には珍しく拗ねた表情をしていた。
「、、ハハッ、、ハァー、、面白いのでは無いのです。」
ピエールは涙を拭った後、バゼルハイドに向き合うように立つと、深々とお辞儀をした。
「陛下、、私はあなたに殺されたわけではなかったのですね。」
「???」
バゼルハイドはピエールの言葉にキョトンとしたが、ピエールの言葉を繰り返し唱えるうちに意味が分かったらしい。
「そうか、お前はわしになりすましたヴェルディスに殺されたのだな?」
「、、はい。」
申し訳なさそいな顔をしたピエールに、バゼルハイドはかぶりを振った。
「お前がそんな顔をする必要は無い。わしだって簡単に殺されたのだ。」
「、、陛下。」
バゼルハイドは彼にしては優しい笑みをピエールに見せた。
「陛下?」
「ピエール、わしらはもう死んだ。」
その言葉にピエールは頷く。
「後は残されたモノに託すしか無いだろう。」
「、、そうですね。」
「ピエールよ、、」
「はい。」
「もう死んだのだ。腹を割って話しをせぬか?」
「話しですか?」
ピエールの顔には何の話しをするのだと書いてある。バゼルハイドはまた拗ねた顔になって言った。
「何でも良い。好きな女の話し、好きな食べ物の話し、嫌いな奴のこと、、何でもだ。わしはもう王でない。ピエール、お前とは野望や身分の隔たりがなければくだらん話が出来ただろうと思っていた。」
「、、陛下。」
「、、友に、、なれるかと、、」
真っ赤に染まりながらそう言ったバゼルハイドにもう王の威厳は無かった。
ピエールはそんな彼を微笑ましく見た後、意地悪な顔でこう言った。
「私も言いたかった事があります。」
「何だ?」
「フフッ、、この、、石頭の分からず屋!!」
「!!!」
ピエールの急な暴言にバゼルハイドは目を見開いたまま固まった。
「お前を一度ぶっ飛ばしてやりたかったんだ!!」
「なっ、、何を、、」
驚くバゼルハイドが見たのは悪戯小僧の笑み。ピエールは憎しみの気持ちからそう言っているのでは無いと悟ったバゼルハイドにも自然と笑みが浮かんだ。
しかしそれは優しい笑みとは程遠い、悪ガキの笑みだった。
しばらくして2人の殴り合う音がその場に響いたが、2人の顔は晴れやかだった。
0
お気に入りに追加
199
あなたにおすすめの小説

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。

王子は婚約破棄を泣いて詫びる
tartan321
恋愛
最愛の妹を失った王子は婚約者のキャシーに復讐を企てた。非力な王子ではあったが、仲間の協力を取り付けて、キャシーを王宮から追い出すことに成功する。
目的を達成し安堵した王子の前に突然死んだ妹の霊が現れた。
「お兄さま。キャシー様を3日以内に連れ戻して!」
存亡をかけた戦いの前に王子はただただ無力だった。
王子は妹の言葉を信じ、遥か遠くの村にいるキャシーを訪ねることにした……。

当て馬令息の婚約者になったので美味しいお菓子を食べながら聖女との恋を応援しようと思います!
朱音ゆうひ
恋愛
「わたくし、当て馬令息の婚約者では?」
伯爵令嬢コーデリアは家同士が決めた婚約者ジャスティンと出会った瞬間、前世の記憶を思い出した。
ここは小説に出てくる世界で、当て馬令息ジャスティンは聖女に片思いするキャラ。婚約者に遠慮してアプローチできないまま失恋する優しいお兄様系キャラで、前世での推しだったのだ。
「わたくし、ジャスティン様の恋を応援しますわ」
推しの幸せが自分の幸せ! あとお菓子が美味しい!
特に小説では出番がなく悪役令嬢でもなんでもない脇役以前のモブキャラ(?)コーデリアは、全力でジャスティンを応援することにした!
※ゆるゆるほんわかハートフルラブコメ。
サブキャラに軽く百合カップルが出てきたりします
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5753hy/ )

裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる