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旅立つ前に伝えておく事3
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大広間へ着いた私は、いつもの場所にハデス様が居ないのを確かめると肩を落とした。
最初から分かっていた事なのに落胆する自分の姿に苦笑いを隠せない。
「こんなにもハデス様の存在が大きくなっていたのね。」
いつも彼が執務をこなす机をさらりと撫でた。
今日は部屋に戻ってもフローラも帰って来ないかもしれない。
サイレーイス様は側近としては優秀な男だが、夫にするには不向きだろう。
しかし、前世から好きだった人に抱かれるのなら、フローラは幸せなのだろう、そう思うとサイレーイス様を止めに行く気にはなれなかった。
「いいなぁ。」
寂しさからそんな事を口にすると、私の足は自然と彼の寝室を目指していた。
結界が張ってあるかもしれない。いや、それ以前に許可もなく寝室に入るなど許される事ではない。
「骨抜き、、」
信じた訳では無い。しかし、そうサイレーイス様が言った言葉が頭から離れなかった。
寝室の扉に手をかけると結界の気配を感じたが、私の身体は弾かれる事なくすんなりと部屋に通されていた。
「骨抜き、、」
通された事でその言葉が現実味を帯びてくる。
顔を赤くしながら彼の部屋に入ると、大きなベッドに占領されたその部屋の端にすぐに行き着いたいた。
フカフカのベッドに腰を下ろしてため息を吐きながら、彼に抱かれたあの日の事を思い出していた。
コロリと転がればその少しの振動でいつの間にか溜まっていた涙がポロリとこぼれてしまう。
「、、情け無い。」
王妃になる為に鍛え上げた精神はささいな事で揺いだりはしない。
こんなに簡単に涙など流した事無かった。
「ハデス様、、」
気付けば涙を流しながら、そのまま眠り込んでしまっていた。
真夜中、私の頭を優しく撫でる感覚がするのに気付き、私はゆっくりと覚醒していった。
ボンヤリとした視界で赤い瞳と目が合った。
「起こしたか?」
そう低い声で聞かれれば、それが誰かなど考えなくても分かった。
「、、今日は戻れないのでは無かったのですか?」
「その予定だったのだが、まだ向こうで長引きそうだったから戻って来た。」
「???」
何のことか分からずに首をひねれば、ハデス様に抱え込むように抱きしめられる。
「分からなくて良い。ナタリー、お前は自分の事だけ考えておけ。」
突き放されたその物言いに私は傷付いた顔をした。勝手に押しかけて、仕事の事を深く立ち入って聞こうとした上に勝手に傷付く。
恥ずかしくて消えてしまいたかった。
止まっていた涙がまたポロリと溢れると、ハデス様はそれを親指の腹で拭い、そのまま瞳に口付けを落とした。
「詮索するなと言ったのでは無い。自分の事に集中し、決して死ぬなとそう言いたかっただけだ。」
「、、ハデス様。」
真剣な彼の顔がグッと近付いて来る。口付けをされるのだと目を閉じれば、彼の声が間近で響いた。
「ナタリー、、2人の時はハデスと、そう言ったはずだ、、」
そう言った後、チュッと私の唇に彼の唇がそっと触れた。
彼に抱かれるのだとそう思ったが、目を開ければ彼の瞳は優しく細められ、身体をやわりと抱きしめられてしまう。
「ハデス、、?」
上目遣いで彼を見れば頭を優しく撫でられた。
「もう出発が近い。ナタリー、お前を抱きたいが、、今度会えるその時まで我慢する。良く眠れ、、」
「ハデス、、」
その優しさにまた涙が溢れたが、抱かれると思っていた私の身体は熱くなったまま熱がこもったようだった。
彼の腕の中で少し身動ぎすれば、首をひねる可愛らしい顔でキョトンとしたハデスと目が合った。
「ナタリー?」
「、、ハデス、私、、あなたに抱いて欲しい。」
「ナタリー、、」
「あなたに抱かれた感覚を覚えて向こうに行きたい、、」
淑女が言うような言葉で無い事は分かっていた。こんな事を言って幻滅されるのでは無いのか不安だった。
それでも、彼の熱い身体を、、優しい口付けを、、全部覚えて旅立ちたかった。
「戻って来るのだろう?」
「、、もちろんです。」
「それならば死ぬみたいに言うな。私は、、お前を離してやれなくなる。」
「、、ハデス」
自分から彼の唇にそっと口付けをする。彼は少し目を見開いて驚いていたようだった。
その後彼の男らしい喉仏をペロリと舐め、舌を鎖骨へと走らせていく。
「ナタリー、我慢してやれなくなる、、煽らないでくれ。」
ハデスが苦しげに顔を逸らした。
「ハデス、、」
それでも抱いて欲しい時はどうすれば良い?
陛下が疲れている時に女性が上になりする方法を習っていたのを思い出した。
王妃教育の中には性教育というものも含まれていたのだ。
私は思い切って身体を起こすと、彼の服を持ち上げ、彼が私にしてくれるように彼の胸をペロリと舐めた。
つたないその行為を彼が気持ち良いと思ってくれるだろうか?頬が火が出るほど熱くなっているのを感じたが、途中でやめる訳にはいかないとなぜか意地になっていた。
「ナタリー、、煽れば煽るほど後が辛いのだぞ?」
後が辛いと聞けば媚薬を飲まされた時のことを思い出し身体が固まった。
腰が砕け足が立たなくなってしまい、しかも熱まで出たのだ。出発を目前にし、あのような醜態を晒せば皆に迷惑をかけるだろう。
「、、手加減して下さい。」
そう言うと私はそっと彼のソレに優しく触れた。
熱く硬いソレに触れれば、彼がその気になってくれたのがすぐに分かった。
「ハァー、、私が何の為に我慢したと思って、、」
そう言い終わる前に彼は私に熱い口付けを落とした。
優しく壊れ物のように私に触れる彼を見つめ、私も彼の身体にそっと触れる。
「ナタリー、、戻って来たら結婚しよう。」
「えっ、、?」
「ウルサイ爺さん連中が残っているからな、、一筋縄ではいかないだろうが、、。人間に残る差別のせいで、私といれば傷付く事もきっとある。それに、魔王の嫁など大変な事ばかりだ、、」
「ハデス、、それは良いのです。おねがいです。もう一度ちゃんと言って。」
「、、、、。」
ハデスは起き上がると私を寝台の端に座らせた。自分は床に跪くと私の右の指先を軽く握った。
「ナタリー、、私はあなたを心から愛しています。何からも守るなどカッコ良い事は言えない、、しかし、生涯お前だけを愛する事は誓える。だから、、どうか私と結婚して下さい。」
「、、、、。」
返事は決まっている、しかし涙が溢れ声が出せなかった。
そんな私を見て彼は立ち上がると優しく抱きしめ頭を撫でた。
「ナタリー、、返事を、、」
彼の腕の中で私は何度も頷いた。
「はい。はい!ハデス、、私、あなたの側でずっと、、ずっと一緒に生きていきたいのです。」
「あぁ、、ずっと一緒にいよう。」
私達は見つめ合うと目を閉じ口付けを交わした。誓いのキスの様に優しく触れるだけのものを何度か交わし、それが徐々に激しくなっていく。
息が出来ぬほど激しい口付けの中で私は幸福に包まれていた。
この幸せを忘れない。
この気持ちを持って私は旅立とう。
2人は生まれたままの姿になり、お互いの熱を忘れないように何度も抱き合った。
「ハデス、、私も愛しています。」
激しい快感、、途切れそうな意識の中で私は彼にそう伝えていた。
最初から分かっていた事なのに落胆する自分の姿に苦笑いを隠せない。
「こんなにもハデス様の存在が大きくなっていたのね。」
いつも彼が執務をこなす机をさらりと撫でた。
今日は部屋に戻ってもフローラも帰って来ないかもしれない。
サイレーイス様は側近としては優秀な男だが、夫にするには不向きだろう。
しかし、前世から好きだった人に抱かれるのなら、フローラは幸せなのだろう、そう思うとサイレーイス様を止めに行く気にはなれなかった。
「いいなぁ。」
寂しさからそんな事を口にすると、私の足は自然と彼の寝室を目指していた。
結界が張ってあるかもしれない。いや、それ以前に許可もなく寝室に入るなど許される事ではない。
「骨抜き、、」
信じた訳では無い。しかし、そうサイレーイス様が言った言葉が頭から離れなかった。
寝室の扉に手をかけると結界の気配を感じたが、私の身体は弾かれる事なくすんなりと部屋に通されていた。
「骨抜き、、」
通された事でその言葉が現実味を帯びてくる。
顔を赤くしながら彼の部屋に入ると、大きなベッドに占領されたその部屋の端にすぐに行き着いたいた。
フカフカのベッドに腰を下ろしてため息を吐きながら、彼に抱かれたあの日の事を思い出していた。
コロリと転がればその少しの振動でいつの間にか溜まっていた涙がポロリとこぼれてしまう。
「、、情け無い。」
王妃になる為に鍛え上げた精神はささいな事で揺いだりはしない。
こんなに簡単に涙など流した事無かった。
「ハデス様、、」
気付けば涙を流しながら、そのまま眠り込んでしまっていた。
真夜中、私の頭を優しく撫でる感覚がするのに気付き、私はゆっくりと覚醒していった。
ボンヤリとした視界で赤い瞳と目が合った。
「起こしたか?」
そう低い声で聞かれれば、それが誰かなど考えなくても分かった。
「、、今日は戻れないのでは無かったのですか?」
「その予定だったのだが、まだ向こうで長引きそうだったから戻って来た。」
「???」
何のことか分からずに首をひねれば、ハデス様に抱え込むように抱きしめられる。
「分からなくて良い。ナタリー、お前は自分の事だけ考えておけ。」
突き放されたその物言いに私は傷付いた顔をした。勝手に押しかけて、仕事の事を深く立ち入って聞こうとした上に勝手に傷付く。
恥ずかしくて消えてしまいたかった。
止まっていた涙がまたポロリと溢れると、ハデス様はそれを親指の腹で拭い、そのまま瞳に口付けを落とした。
「詮索するなと言ったのでは無い。自分の事に集中し、決して死ぬなとそう言いたかっただけだ。」
「、、ハデス様。」
真剣な彼の顔がグッと近付いて来る。口付けをされるのだと目を閉じれば、彼の声が間近で響いた。
「ナタリー、、2人の時はハデスと、そう言ったはずだ、、」
そう言った後、チュッと私の唇に彼の唇がそっと触れた。
彼に抱かれるのだとそう思ったが、目を開ければ彼の瞳は優しく細められ、身体をやわりと抱きしめられてしまう。
「ハデス、、?」
上目遣いで彼を見れば頭を優しく撫でられた。
「もう出発が近い。ナタリー、お前を抱きたいが、、今度会えるその時まで我慢する。良く眠れ、、」
「ハデス、、」
その優しさにまた涙が溢れたが、抱かれると思っていた私の身体は熱くなったまま熱がこもったようだった。
彼の腕の中で少し身動ぎすれば、首をひねる可愛らしい顔でキョトンとしたハデスと目が合った。
「ナタリー?」
「、、ハデス、私、、あなたに抱いて欲しい。」
「ナタリー、、」
「あなたに抱かれた感覚を覚えて向こうに行きたい、、」
淑女が言うような言葉で無い事は分かっていた。こんな事を言って幻滅されるのでは無いのか不安だった。
それでも、彼の熱い身体を、、優しい口付けを、、全部覚えて旅立ちたかった。
「戻って来るのだろう?」
「、、もちろんです。」
「それならば死ぬみたいに言うな。私は、、お前を離してやれなくなる。」
「、、ハデス」
自分から彼の唇にそっと口付けをする。彼は少し目を見開いて驚いていたようだった。
その後彼の男らしい喉仏をペロリと舐め、舌を鎖骨へと走らせていく。
「ナタリー、我慢してやれなくなる、、煽らないでくれ。」
ハデスが苦しげに顔を逸らした。
「ハデス、、」
それでも抱いて欲しい時はどうすれば良い?
陛下が疲れている時に女性が上になりする方法を習っていたのを思い出した。
王妃教育の中には性教育というものも含まれていたのだ。
私は思い切って身体を起こすと、彼の服を持ち上げ、彼が私にしてくれるように彼の胸をペロリと舐めた。
つたないその行為を彼が気持ち良いと思ってくれるだろうか?頬が火が出るほど熱くなっているのを感じたが、途中でやめる訳にはいかないとなぜか意地になっていた。
「ナタリー、、煽れば煽るほど後が辛いのだぞ?」
後が辛いと聞けば媚薬を飲まされた時のことを思い出し身体が固まった。
腰が砕け足が立たなくなってしまい、しかも熱まで出たのだ。出発を目前にし、あのような醜態を晒せば皆に迷惑をかけるだろう。
「、、手加減して下さい。」
そう言うと私はそっと彼のソレに優しく触れた。
熱く硬いソレに触れれば、彼がその気になってくれたのがすぐに分かった。
「ハァー、、私が何の為に我慢したと思って、、」
そう言い終わる前に彼は私に熱い口付けを落とした。
優しく壊れ物のように私に触れる彼を見つめ、私も彼の身体にそっと触れる。
「ナタリー、、戻って来たら結婚しよう。」
「えっ、、?」
「ウルサイ爺さん連中が残っているからな、、一筋縄ではいかないだろうが、、。人間に残る差別のせいで、私といれば傷付く事もきっとある。それに、魔王の嫁など大変な事ばかりだ、、」
「ハデス、、それは良いのです。おねがいです。もう一度ちゃんと言って。」
「、、、、。」
ハデスは起き上がると私を寝台の端に座らせた。自分は床に跪くと私の右の指先を軽く握った。
「ナタリー、、私はあなたを心から愛しています。何からも守るなどカッコ良い事は言えない、、しかし、生涯お前だけを愛する事は誓える。だから、、どうか私と結婚して下さい。」
「、、、、。」
返事は決まっている、しかし涙が溢れ声が出せなかった。
そんな私を見て彼は立ち上がると優しく抱きしめ頭を撫でた。
「ナタリー、、返事を、、」
彼の腕の中で私は何度も頷いた。
「はい。はい!ハデス、、私、あなたの側でずっと、、ずっと一緒に生きていきたいのです。」
「あぁ、、ずっと一緒にいよう。」
私達は見つめ合うと目を閉じ口付けを交わした。誓いのキスの様に優しく触れるだけのものを何度か交わし、それが徐々に激しくなっていく。
息が出来ぬほど激しい口付けの中で私は幸福に包まれていた。
この幸せを忘れない。
この気持ちを持って私は旅立とう。
2人は生まれたままの姿になり、お互いの熱を忘れないように何度も抱き合った。
「ハデス、、私も愛しています。」
激しい快感、、途切れそうな意識の中で私は彼にそう伝えていた。
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