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真実 ナタリー視点
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ご飯を食べていると、イアンがニヤニヤと歩きながらやって来た。
嫌な予感がしながら私は目を合わせずに目の前のスープに没頭する。
「あら、ナタリーちゃんじゃない。」
「ブーッ!!ナタリーちゃん!?」
が、その口にしたスープを口から噴き出してしまう。その飛沫がかかったイアンは、先程の上機嫌が嘘のように顔をしかめた。
「何なの!?もう!!汚いわね!!」
「だって、イアンが変な事言うから!」
私は立ち上がり片付けをする為に雑巾を探しに行こうとしたが、それをまた笑顔に戻ったイアンに止められた。
「いいの、いいの、後は私が片付けとくから。それよりサッサと食べなさい。」
「えっ、一体何?何でそんな異常な程機嫌が良いの?」
恐ろしくなって固まる私を見てイアンはプクッと頬を膨らませた。
「プンプン、私だって機嫌が良い事だってあるわよ。」
そんな事を言いながらイアンは私の前の席へと座った。横にいるフローラの顔を見たが、彼女も私と同じように不気味なものを見るような顔をしていた。
(良かったわ。私だけじゃないのね。)
気を取り直してもう一度スープを口にした時、イアンがまた口を開いた。
「ねぇ、ナタリー、あんたって初経はもうきてるわけ?」
「ブーッ!!!何って!!??」
こんな公の場で言う話しでは無い話しをされ、私はまたスープを噴き出した。今度はキレイにイアンの顔へとかかる。
「あんたねぇ、、私じゃなかったら殴られてるわよ?」
そう言いながらハンカチを取り出し顔を拭くイアンに私はさすがに切れた。
「イアンがこんな所で、、初経、、とか言うからでしょ!!」
しかし、顔を真っ赤にして怒る私に、イアンはどこ吹く風といった様子であった。
「あら、大事な事じゃない。あんた幼く見えるじゃない?子供が作れる身体なのかどうか教えなさいって言ってるの!」
「なっ、な、、何でそんな事を言わなくちゃいけないの?今ここで?」
周りには城で働く屈強な魔物達が大勢ご飯を食べている。言葉が分かる者だって中にはいるかもしれない。
「あら、そんなの気にするの?まぁ、良いじゃない。で?どうなの?早く答えなさいよ!!」
その迫力に負け、私はモゴモゴと答えた。何せ、顔にかかったスープをハンカチで拭いたせいで化粧がとっ散らかっておぞましい顔になって恐ろしいのだ。
「、、きてます。」
「いつから?」
「、、今16歳なのだけど、、14歳の時に。」
モゴモゴと答える私にイアンは満足そうに頷いた。
「なら大丈夫そうね。」
「えっ?それだけ?一体何なの?」
「フフフッ、教えない。」
意味深な笑いを見せるだけでイアンは答えてくれそうになかった。
「あんたもう食べないのそれ?」
まだご飯を全体の半分食べたところだったのだが、イアンはそう言いながら私のトレーごとご飯を取り上げてくる。
「チョット、イアン!」
「これは私が食べといてあげるから、あんたは早くハデス様の所へ行きなさいよ。」
「ご飯食べてからで良いって言ったのに、、」
恨めし顔でイアンを見たが、イアンはパクパクと私の食べ残しを食べ始めてしまった。
「分かった。行ってくる。じゃぁ、、私の代わりにフローラの事部屋までちゃんと送っといてよ!」
「はぁーい!早くいってらっしゃい!」
「うぅぅぅ、、」
私は渋々ハデス様がいつも居る大広間へと足を向けたのだった。
途中サイレーイス様に会ったのだが、なぜか深々と頭を下げられた。
不思議に思い首を傾げる私を見て、サイレーイス様は今まで見せた事無いような笑顔を見せた。
「ハデス様の事お願いしますね。」
「えっ?」
何でハデス様を?そう聞こうとしたが、サイレーイス様はそのまま去ってしまった。
「一体皆どうしたんだろ、、」
私は嫌な予感しか無い状態でハデス様の部屋へ着いてしまった。
扉が開いていたので中を覗きながら部屋へと入っていくと、いつもの机にハデス様の姿が見えた。
声を掛けようとして彼が寝ている事に気付き、慌てて足音を消した上で、気配も消す為空気溶け込むように静かに動く。
彼の側まで行ったが、机に突っ伏したままで微動だにしなかった。
寝苦しそうな息遣いが聞こえ、ハデス様が疲れている事が分かり心配になった。
「大丈夫かしら?」
ハデス様の肩にそっと手を置くと、彼の魔力がほとんど無い事が分かる。
きっとまた働き詰めだったのだろう。
「こんなになるまで働かなければいけないのですね。国を背負う者が皆この方の様に真摯に民と向き合ってくれたなら。」
ハデス様は1人で全てを背負い、重圧に押しつぶされそうにならないのだろうか?サイレーイス様やイアン、その他の者達だって彼を助けるだろう。
でも重要な場面、必ずハデス様が全ての采配しなければいけないだろう。
それはきっと重圧であり、彼を孤独にするはずだ。
彼のシンドそうな息遣いを聞き、その重圧を一緒に背負ってあげたいと思わずにはいられなかった。
「せめて良い夢を。」
私は彼に緩やかに魔力を送り出した。
それは暖かな春風様な波動で、彼の心にまで染み渡るようにと願いながら。
全身に魔力を行き渡らせたところで私はハデス様の肩からそっと手を離した。
しかし、気付けばハデス様にその手を掴まれていた。彼と目が合い心臓が止まる程驚いた。
「起きていたのですか?」
私の問いにハデス様は頷いた。
その瞬間私の頬がパッと熱くなったのが分かった。きっと今私の顔は真っ赤だ。
「どうして私に魔力を?」
彼にそう聞かれ、私は一瞬ハデス様から目をそらし考えた後、彼の目を真っ直ぐに見つめ答えた。
「それが必要だと思ったから。」
きっとイアンに聞かれれば馬鹿正直な女だとまたからかわれるだろう。
「色気の無い答えだな。」
そう言ってハデス様に笑われ、私はさらに真っ赤になって固まった。
(ハデス様、何だか意地悪。)
そんな事を思っていると、ハデス様に手を引っ張られ、そのまま抱き抱えられて膝の上乗せられた。
衝撃で声も出ずに口をパクパクさせながら全身赤くなった私はもう訳が分からない。
(何でこんな事に!?)
パニックに陥る私に追い討ちをかけるように、ハデス様は私の頬にそっと触れた。
「ナタリー、お前は私の事が好きなのか?」
「なっ!!??」
何でそんな事を急に言われたのか、私は全く分からずに、しかし図星であり涙目になった。
その後ハデス様に抱きしめられ、身体を優しく撫でられる。
(ハデス様はフローラの事が好きだったのでは?)
「ハデス様、、」
どうして良いか分からずに、涙目のまま弱々しく彼の名を呼んだ。
「お前が悪い。男の前でそんな顔をすれば同意したと同じだ。」
ハデス様はそう言うと、私の唇に口付けを落とした。
とても優しく触れるだけの口付けを。
その拍子に溢れた私の涙を舐め取られ、下唇を同じように舐められた後、もう一度彼は口付けを落とした。
最初は優しく、次は食むように。
「はぁっ、、」
息継ぎの合間で自分の口から艶めかしい吐息が漏れたのが分かった。それが恥ずかしくてまた涙が溢れそうになったが、ハデス様が私の胸に手を置いた事で驚いて涙が引っ込んだ。
「あっ、ハデス様、、」
ハデス様の名前を呼ぶと、彼の手と顔が遠ざかる。
「あぁ、悪かった。」
そう言われ私は酷く不安になった。彼が気の迷いで私に手を出そうとしたと思ったからだ。
「いや、違う。気の迷いとかでは無い。」
ハデス様がそう言って慌てて弁解を始めた。その姿が何だか面白くて私はクスリと小さく笑ってしまった。
嬉しくなって彼の右手を自分の両手で握りしめ微笑んだ。
何をするのかとキョトンとするハデス様に私は魔族の言葉でこう言った。
『ハデス様、あなたに初めてあった時にあなたを好きになりました。』
あぁ、何て幸せな気持ちなのだろう。
アルベルト様を想っていた時の気持ちとは全く違う気持ちだった。
アルベルト様の側で居る時は、彼と国を守らねばという重圧を常に抱えたいた。
今はハデス様自身を守りたい。そう思う。彼の身体と心を。その先に彼と国を守るという使命が伴うかもしれないが、それは後から付いてくるものだ。
私は今確かに恋をしている。生まれて初めての恋を。
目を丸くする彼の顔を見て私は堪らずフフフフッと、声を上げて笑い出したのだった。
嫌な予感がしながら私は目を合わせずに目の前のスープに没頭する。
「あら、ナタリーちゃんじゃない。」
「ブーッ!!ナタリーちゃん!?」
が、その口にしたスープを口から噴き出してしまう。その飛沫がかかったイアンは、先程の上機嫌が嘘のように顔をしかめた。
「何なの!?もう!!汚いわね!!」
「だって、イアンが変な事言うから!」
私は立ち上がり片付けをする為に雑巾を探しに行こうとしたが、それをまた笑顔に戻ったイアンに止められた。
「いいの、いいの、後は私が片付けとくから。それよりサッサと食べなさい。」
「えっ、一体何?何でそんな異常な程機嫌が良いの?」
恐ろしくなって固まる私を見てイアンはプクッと頬を膨らませた。
「プンプン、私だって機嫌が良い事だってあるわよ。」
そんな事を言いながらイアンは私の前の席へと座った。横にいるフローラの顔を見たが、彼女も私と同じように不気味なものを見るような顔をしていた。
(良かったわ。私だけじゃないのね。)
気を取り直してもう一度スープを口にした時、イアンがまた口を開いた。
「ねぇ、ナタリー、あんたって初経はもうきてるわけ?」
「ブーッ!!!何って!!??」
こんな公の場で言う話しでは無い話しをされ、私はまたスープを噴き出した。今度はキレイにイアンの顔へとかかる。
「あんたねぇ、、私じゃなかったら殴られてるわよ?」
そう言いながらハンカチを取り出し顔を拭くイアンに私はさすがに切れた。
「イアンがこんな所で、、初経、、とか言うからでしょ!!」
しかし、顔を真っ赤にして怒る私に、イアンはどこ吹く風といった様子であった。
「あら、大事な事じゃない。あんた幼く見えるじゃない?子供が作れる身体なのかどうか教えなさいって言ってるの!」
「なっ、な、、何でそんな事を言わなくちゃいけないの?今ここで?」
周りには城で働く屈強な魔物達が大勢ご飯を食べている。言葉が分かる者だって中にはいるかもしれない。
「あら、そんなの気にするの?まぁ、良いじゃない。で?どうなの?早く答えなさいよ!!」
その迫力に負け、私はモゴモゴと答えた。何せ、顔にかかったスープをハンカチで拭いたせいで化粧がとっ散らかっておぞましい顔になって恐ろしいのだ。
「、、きてます。」
「いつから?」
「、、今16歳なのだけど、、14歳の時に。」
モゴモゴと答える私にイアンは満足そうに頷いた。
「なら大丈夫そうね。」
「えっ?それだけ?一体何なの?」
「フフフッ、教えない。」
意味深な笑いを見せるだけでイアンは答えてくれそうになかった。
「あんたもう食べないのそれ?」
まだご飯を全体の半分食べたところだったのだが、イアンはそう言いながら私のトレーごとご飯を取り上げてくる。
「チョット、イアン!」
「これは私が食べといてあげるから、あんたは早くハデス様の所へ行きなさいよ。」
「ご飯食べてからで良いって言ったのに、、」
恨めし顔でイアンを見たが、イアンはパクパクと私の食べ残しを食べ始めてしまった。
「分かった。行ってくる。じゃぁ、、私の代わりにフローラの事部屋までちゃんと送っといてよ!」
「はぁーい!早くいってらっしゃい!」
「うぅぅぅ、、」
私は渋々ハデス様がいつも居る大広間へと足を向けたのだった。
途中サイレーイス様に会ったのだが、なぜか深々と頭を下げられた。
不思議に思い首を傾げる私を見て、サイレーイス様は今まで見せた事無いような笑顔を見せた。
「ハデス様の事お願いしますね。」
「えっ?」
何でハデス様を?そう聞こうとしたが、サイレーイス様はそのまま去ってしまった。
「一体皆どうしたんだろ、、」
私は嫌な予感しか無い状態でハデス様の部屋へ着いてしまった。
扉が開いていたので中を覗きながら部屋へと入っていくと、いつもの机にハデス様の姿が見えた。
声を掛けようとして彼が寝ている事に気付き、慌てて足音を消した上で、気配も消す為空気溶け込むように静かに動く。
彼の側まで行ったが、机に突っ伏したままで微動だにしなかった。
寝苦しそうな息遣いが聞こえ、ハデス様が疲れている事が分かり心配になった。
「大丈夫かしら?」
ハデス様の肩にそっと手を置くと、彼の魔力がほとんど無い事が分かる。
きっとまた働き詰めだったのだろう。
「こんなになるまで働かなければいけないのですね。国を背負う者が皆この方の様に真摯に民と向き合ってくれたなら。」
ハデス様は1人で全てを背負い、重圧に押しつぶされそうにならないのだろうか?サイレーイス様やイアン、その他の者達だって彼を助けるだろう。
でも重要な場面、必ずハデス様が全ての采配しなければいけないだろう。
それはきっと重圧であり、彼を孤独にするはずだ。
彼のシンドそうな息遣いを聞き、その重圧を一緒に背負ってあげたいと思わずにはいられなかった。
「せめて良い夢を。」
私は彼に緩やかに魔力を送り出した。
それは暖かな春風様な波動で、彼の心にまで染み渡るようにと願いながら。
全身に魔力を行き渡らせたところで私はハデス様の肩からそっと手を離した。
しかし、気付けばハデス様にその手を掴まれていた。彼と目が合い心臓が止まる程驚いた。
「起きていたのですか?」
私の問いにハデス様は頷いた。
その瞬間私の頬がパッと熱くなったのが分かった。きっと今私の顔は真っ赤だ。
「どうして私に魔力を?」
彼にそう聞かれ、私は一瞬ハデス様から目をそらし考えた後、彼の目を真っ直ぐに見つめ答えた。
「それが必要だと思ったから。」
きっとイアンに聞かれれば馬鹿正直な女だとまたからかわれるだろう。
「色気の無い答えだな。」
そう言ってハデス様に笑われ、私はさらに真っ赤になって固まった。
(ハデス様、何だか意地悪。)
そんな事を思っていると、ハデス様に手を引っ張られ、そのまま抱き抱えられて膝の上乗せられた。
衝撃で声も出ずに口をパクパクさせながら全身赤くなった私はもう訳が分からない。
(何でこんな事に!?)
パニックに陥る私に追い討ちをかけるように、ハデス様は私の頬にそっと触れた。
「ナタリー、お前は私の事が好きなのか?」
「なっ!!??」
何でそんな事を急に言われたのか、私は全く分からずに、しかし図星であり涙目になった。
その後ハデス様に抱きしめられ、身体を優しく撫でられる。
(ハデス様はフローラの事が好きだったのでは?)
「ハデス様、、」
どうして良いか分からずに、涙目のまま弱々しく彼の名を呼んだ。
「お前が悪い。男の前でそんな顔をすれば同意したと同じだ。」
ハデス様はそう言うと、私の唇に口付けを落とした。
とても優しく触れるだけの口付けを。
その拍子に溢れた私の涙を舐め取られ、下唇を同じように舐められた後、もう一度彼は口付けを落とした。
最初は優しく、次は食むように。
「はぁっ、、」
息継ぎの合間で自分の口から艶めかしい吐息が漏れたのが分かった。それが恥ずかしくてまた涙が溢れそうになったが、ハデス様が私の胸に手を置いた事で驚いて涙が引っ込んだ。
「あっ、ハデス様、、」
ハデス様の名前を呼ぶと、彼の手と顔が遠ざかる。
「あぁ、悪かった。」
そう言われ私は酷く不安になった。彼が気の迷いで私に手を出そうとしたと思ったからだ。
「いや、違う。気の迷いとかでは無い。」
ハデス様がそう言って慌てて弁解を始めた。その姿が何だか面白くて私はクスリと小さく笑ってしまった。
嬉しくなって彼の右手を自分の両手で握りしめ微笑んだ。
何をするのかとキョトンとするハデス様に私は魔族の言葉でこう言った。
『ハデス様、あなたに初めてあった時にあなたを好きになりました。』
あぁ、何て幸せな気持ちなのだろう。
アルベルト様を想っていた時の気持ちとは全く違う気持ちだった。
アルベルト様の側で居る時は、彼と国を守らねばという重圧を常に抱えたいた。
今はハデス様自身を守りたい。そう思う。彼の身体と心を。その先に彼と国を守るという使命が伴うかもしれないが、それは後から付いてくるものだ。
私は今確かに恋をしている。生まれて初めての恋を。
目を丸くする彼の顔を見て私は堪らずフフフフッと、声を上げて笑い出したのだった。
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