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新しい生活
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ハデス様との面会の後、私はイアンと呼ばれた女性?を追いかけていた。
「あの!あの、ごめんなさい!待って下さい!!」
必死で追いかけるが、歩いているはずのイアンさんに追い付くどころか離されてしまう。
「待って下さーーい!!!ウワァッ!!」
大声で叫んだ時、私は勢い余って顔からコケてしまった。
「ウゥゥゥッ。」
痛む顔を両手で押さえ、半泣きの私に大きな手が差し伸べられる。
「鈍臭いわね。ホラッ。」
「イアンさん、、ありがとう。」
イアンさんがいつの間にか戻って来て手を差し伸べてくれていた。
イアンさんは目や口、パーツパーツは美しいのだが、いかんせんゴツイ。
アゴも、肩も、腕も、足も、、そして彼女の茶色の髪と同じ茶色い髭剃り痕、これが無ければもう少し女性らしく見えるのかもしれないが、、
しかし、いらぬ事を言ってイアンさんを二度も傷付ける訳にはいかない。私は努めて優しい笑みを作った。
「私、ナタリー・コーベルハイドと申します。これからお世話になりますね、イアンさん!」
そんな私をイアンさんは半眼で見つめた後、ため息を吐いた。
「まぁ良いわ。仲間内でも最初はそんな反応をされるもの。別に慣れてるのよ。あなたはハデス様の大切な客人なのでしょう?私の事はイアンと呼んで。」
「大切な、客人、、」
私は人質としてここに居る。
客人という響きは私の今の身にはそぐわない気がした。
「違うの?あれだけ皆にあなた達には手を出すなと言い回っていたのよ?大切にされてる証拠じゃない。」
「それは、、人質を傷付ければ厄介な事になるからでは?」
私がそう言うと、イアンは私の頭を優しくポンッと叩いた。
「あなたはハデス様の事を何も知らないものね。ここで過ごすうちに私達の言った意味が分かるわよきっと。」
お父様やお母様もそんな事を言っていた。イアンにハデス様の事を尋ねようとした時、フローラの声がした。
「ナタリー様!!!」
「フローラ?」
青白い顔で走って来た彼女を私は抱きとめた。とは言っても、フローラは私より10㎝ほど大きいので、どう見ても私が抱きしめられているのだが。
「どうしたの?」
フローラの肩は少し震えていた。
「ハデス様が恐ろしかったのです。」
フローラの赤く美しい瞳が不安で揺れているのを確認すると、背中を優しく何度も撫でた。
彼女をここへ導いてしまったのは私の責任だ。私と違ってフローラの家族はもうこの地を離れている。もう二度と会えないかもしれないのだ。
彼女の事は私が守らねばとここへ来る時に心に誓っていた。
「おやおや、そんなんでこれからやっていけるのかしら?」
イアンは鼻で笑うと短いスカートを翻し歩いて行く。
「ほらお2人さん付いて来なさい。道に迷っても知らないわよ。」
「「はい!」」
私とフローラは手を繋ぎイアンを追いかけた。
その後すぐにミカエルも駆けつけ、私達はイアンからここでの過ごし方やルールを聞きながら歩いていた。
「ご飯はそこの食堂で朝昼晩出るわ。セルフだからね!自分の物を受け取って席に座って食べたら片付ける。出来るわね?」
私は気になることがあって片手を少し挙げた。
「はい。あのでも、、」
「何よ?分からない事でも?」
「そうじゃないんですが、魔物って何を食べるんですか?」
私は同じ物が出たとして食べられるのか不安になった。するとイアンの手がこちらに伸びて来て私の頭に落ちる。
ゴチンッ!!!
「痛いッ!!何するの!!」
「うるさいわね。私達魔物は虫でも食べると思ってるわけ?味付けはそりゃ違うかもしれないけど、あんた達と食べてる物と大差ないわよ。」
「そうなんですか。」
ホッと胸をなで下ろすが頭が痛い。私は頭を押さえながらイアンを睨む。何という馬鹿力だ。
「大体イアンがそんなに鍛え上げた身体をしているから性別が分かりにくいんですよ。」
私が涙目でそう言うと、イアンの手がまた伸びて来て私の頭にゲンコツを落とす。
「痛ぁぁぁぁぁい!!!」
「自業自得でしょ?ホント失礼な女ね。私が鍛えてるのはハデス様の為よ。いざという時にハデス様を守れないんではここにいる意味がないわ。」
「守る?でも、イアンはメイドでしょ?」
私がそう言うとイアンは私の頭に今度は優しく触れた。
「あれ?痛みが無い!」
「回復魔法よ。大きな傷は治らないけど、タンコブぐらいなら治るわ。令嬢にタンコブ作ったままにする訳にいかないでしょ?メイドだけの仕事をしている者はハデス様の本当のお城に残っているの!ここに来ているのは戦える者だけよ。」
「なるほど、、」
「私はハデス様の役に立ちたいから身体を鍛えているの!」
「イアン、、あなたハデス様の事が好きなのですね。」
私がそう言うとイアンは真っ赤な顔になった。両手で顔を隠しクネクネし始めた。
「イアン?どうしたの?気持ち悪いわよ?」
私がそう言うと、鬼のような形相で私を睨みつけてくる。
「ホント、ホント失礼!!あんたそんなんだから、王子の婚約者なのに人質として差し出されちゃうのよ!」
「イアンさん、それは言っては!!」
イアンの言葉にフローラが慌てて私達の間に入り必死で首を振り始めた。
恐る恐る私の顔を見てきたが、私は案外傷付いていないようだ。
「フローラ、大丈夫。イアン、言っておくけど私捨てられたんじゃないわ!捨てたんだから!!」
「あんた、ちょこちょこお嬢様言葉が抜けてるわよ。ハァー、悪かったわよ。大人気なかったわ。」
イアンは丁寧に頭を下げた。私はその姿に驚き目を見開いたまま固まる。
「そんなに驚かなくても良いでしょ?ホントに悪かったと思ったのよ。良く分かんないけど、色々あったんでしょ?」
バツが悪そうな顔でプイッと横を向きながらイアンは頭をポリポリかいた。
「フフッ、イアン、あなた案外良い獣人なのね。」
「もう!ホント失礼!まぁ良いわ。ほらコッチよ。」
私はイアンの頬が少し染まるのを見逃さなかった。私達人間は歓迎されていない。
確かにそうかもしれないが、言葉を交わせば分かり合える者もきっといる。
私はそう思う事が出来た。
「早く来なさぁぁい!」
大好きな魔王様の為に身体を鍛え上げた乙女イアンは、腰に腕を当て私達を呼んだ。
「あの!あの、ごめんなさい!待って下さい!!」
必死で追いかけるが、歩いているはずのイアンさんに追い付くどころか離されてしまう。
「待って下さーーい!!!ウワァッ!!」
大声で叫んだ時、私は勢い余って顔からコケてしまった。
「ウゥゥゥッ。」
痛む顔を両手で押さえ、半泣きの私に大きな手が差し伸べられる。
「鈍臭いわね。ホラッ。」
「イアンさん、、ありがとう。」
イアンさんがいつの間にか戻って来て手を差し伸べてくれていた。
イアンさんは目や口、パーツパーツは美しいのだが、いかんせんゴツイ。
アゴも、肩も、腕も、足も、、そして彼女の茶色の髪と同じ茶色い髭剃り痕、これが無ければもう少し女性らしく見えるのかもしれないが、、
しかし、いらぬ事を言ってイアンさんを二度も傷付ける訳にはいかない。私は努めて優しい笑みを作った。
「私、ナタリー・コーベルハイドと申します。これからお世話になりますね、イアンさん!」
そんな私をイアンさんは半眼で見つめた後、ため息を吐いた。
「まぁ良いわ。仲間内でも最初はそんな反応をされるもの。別に慣れてるのよ。あなたはハデス様の大切な客人なのでしょう?私の事はイアンと呼んで。」
「大切な、客人、、」
私は人質としてここに居る。
客人という響きは私の今の身にはそぐわない気がした。
「違うの?あれだけ皆にあなた達には手を出すなと言い回っていたのよ?大切にされてる証拠じゃない。」
「それは、、人質を傷付ければ厄介な事になるからでは?」
私がそう言うと、イアンは私の頭を優しくポンッと叩いた。
「あなたはハデス様の事を何も知らないものね。ここで過ごすうちに私達の言った意味が分かるわよきっと。」
お父様やお母様もそんな事を言っていた。イアンにハデス様の事を尋ねようとした時、フローラの声がした。
「ナタリー様!!!」
「フローラ?」
青白い顔で走って来た彼女を私は抱きとめた。とは言っても、フローラは私より10㎝ほど大きいので、どう見ても私が抱きしめられているのだが。
「どうしたの?」
フローラの肩は少し震えていた。
「ハデス様が恐ろしかったのです。」
フローラの赤く美しい瞳が不安で揺れているのを確認すると、背中を優しく何度も撫でた。
彼女をここへ導いてしまったのは私の責任だ。私と違ってフローラの家族はもうこの地を離れている。もう二度と会えないかもしれないのだ。
彼女の事は私が守らねばとここへ来る時に心に誓っていた。
「おやおや、そんなんでこれからやっていけるのかしら?」
イアンは鼻で笑うと短いスカートを翻し歩いて行く。
「ほらお2人さん付いて来なさい。道に迷っても知らないわよ。」
「「はい!」」
私とフローラは手を繋ぎイアンを追いかけた。
その後すぐにミカエルも駆けつけ、私達はイアンからここでの過ごし方やルールを聞きながら歩いていた。
「ご飯はそこの食堂で朝昼晩出るわ。セルフだからね!自分の物を受け取って席に座って食べたら片付ける。出来るわね?」
私は気になることがあって片手を少し挙げた。
「はい。あのでも、、」
「何よ?分からない事でも?」
「そうじゃないんですが、魔物って何を食べるんですか?」
私は同じ物が出たとして食べられるのか不安になった。するとイアンの手がこちらに伸びて来て私の頭に落ちる。
ゴチンッ!!!
「痛いッ!!何するの!!」
「うるさいわね。私達魔物は虫でも食べると思ってるわけ?味付けはそりゃ違うかもしれないけど、あんた達と食べてる物と大差ないわよ。」
「そうなんですか。」
ホッと胸をなで下ろすが頭が痛い。私は頭を押さえながらイアンを睨む。何という馬鹿力だ。
「大体イアンがそんなに鍛え上げた身体をしているから性別が分かりにくいんですよ。」
私が涙目でそう言うと、イアンの手がまた伸びて来て私の頭にゲンコツを落とす。
「痛ぁぁぁぁぁい!!!」
「自業自得でしょ?ホント失礼な女ね。私が鍛えてるのはハデス様の為よ。いざという時にハデス様を守れないんではここにいる意味がないわ。」
「守る?でも、イアンはメイドでしょ?」
私がそう言うとイアンは私の頭に今度は優しく触れた。
「あれ?痛みが無い!」
「回復魔法よ。大きな傷は治らないけど、タンコブぐらいなら治るわ。令嬢にタンコブ作ったままにする訳にいかないでしょ?メイドだけの仕事をしている者はハデス様の本当のお城に残っているの!ここに来ているのは戦える者だけよ。」
「なるほど、、」
「私はハデス様の役に立ちたいから身体を鍛えているの!」
「イアン、、あなたハデス様の事が好きなのですね。」
私がそう言うとイアンは真っ赤な顔になった。両手で顔を隠しクネクネし始めた。
「イアン?どうしたの?気持ち悪いわよ?」
私がそう言うと、鬼のような形相で私を睨みつけてくる。
「ホント、ホント失礼!!あんたそんなんだから、王子の婚約者なのに人質として差し出されちゃうのよ!」
「イアンさん、それは言っては!!」
イアンの言葉にフローラが慌てて私達の間に入り必死で首を振り始めた。
恐る恐る私の顔を見てきたが、私は案外傷付いていないようだ。
「フローラ、大丈夫。イアン、言っておくけど私捨てられたんじゃないわ!捨てたんだから!!」
「あんた、ちょこちょこお嬢様言葉が抜けてるわよ。ハァー、悪かったわよ。大人気なかったわ。」
イアンは丁寧に頭を下げた。私はその姿に驚き目を見開いたまま固まる。
「そんなに驚かなくても良いでしょ?ホントに悪かったと思ったのよ。良く分かんないけど、色々あったんでしょ?」
バツが悪そうな顔でプイッと横を向きながらイアンは頭をポリポリかいた。
「フフッ、イアン、あなた案外良い獣人なのね。」
「もう!ホント失礼!まぁ良いわ。ほらコッチよ。」
私はイアンの頬が少し染まるのを見逃さなかった。私達人間は歓迎されていない。
確かにそうかもしれないが、言葉を交わせば分かり合える者もきっといる。
私はそう思う事が出来た。
「早く来なさぁぁい!」
大好きな魔王様の為に身体を鍛え上げた乙女イアンは、腰に腕を当て私達を呼んだ。
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