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「お前がナタリー様だと!!!そんなバカな!!!ナタリー様は今年16歳になると聞いたぞ!!お前などどう頑張ってもせいぜい12歳、そんなはずがない!!!」
サイレーイス様は私を指差し、ワナワナと震えた。それは、先程の紳士に振るまっていた彼は偽物だったのかと思う程であり、私は少し傷付いていた。
「嘘ではありません。先程は否定しそこない申し訳ございませんでした。私がナタリーです。」
「本当に?」
「はい。本当でございます。」
「しかし、コーベルハイド夫妻には似ていない!」
サイレーイス様はまた私の顔を指差す。
さすがに私も少し不機嫌な顔になってしまったのだが、それは致し方ないだろう。
「フローラだって似てはおりません。私は祖母に似ていたそうです。若くで亡くなったので顔を見た事はありませんが。」
サイレーイス様は尚も疑いの眼差しを向けたが、ハデス様がそれをやめさせた。
「サイレーイス、もうやめろ。もしナタリーの替え玉を用意するのなら、年相応の者を用意するだろう。彼女はナタリー・コーベルハイドで間違いないのだろう。」
ハデス様はそう言うと、ようやく立ち上がり私の前までやって来る。
座っていても大きな男だと思っていたが、立ち上がれば想像以上だった。
190㎝は超えているだろう、私と並ぶと私が小人に見えるのではないだろうか。鍛え上げられた肉体をしているので尚更大きく見える。
私はカイエンの言った熊という言葉を思い出して何だか納得した。
「部下が失礼な事を言った。」
「いえ、私が幼く見えるのが悪いのです。お気になさらずに。」
私の顔を見てハデス様は不思議そうな顔をしている。
その赤く美しい瞳に私は吸い込まれそうな錯覚を覚えた。良く焼けた肌、黒く短く揃えた髪、頭から二本の角がはえていなければ普通の人間に見えなくもない、私はそう思った。
「お前は、、私の事が恐ろしくないのか?」
ハデス様の言葉に私はキョトンとしてしまう。
「はい。もし私達に酷い仕打ちをするのであれば、あの様な豪華な馬車で迎えに来る事も、警備している皆さんに手を出すなと徹底させる事もしないでしょう。それに何より残された皆が無事だった。それを見ればあなたを恐れる必要は無いと思いますが。」
私の答えにハデス様は眉を潜めた。
「そういう事を言っているのではないのだが、、まぁ良い。もう部屋へ行け。ここでのルールはイアンに聞け。」
ハデス様がそう言うと、扉にメイド服を着た女の人?が現れた。
とても美しい人なのだが、身体がゴツくうっすら髭が見える。
茶色の髪を縦ロールにして垂らしているのだが、頭にはモフモフの耳が生えている。
獣人の女性なのだろうか?
「皆様こちらにいらして下さい。」
イアンと呼ばれたその人の声は明らかに男の人の声だった。
私、フローラ、ミカエルの驚いた顔を見て、イアンは不機嫌になった。
「何よその顔!身体は確かに男だけど、心は女なの!失礼よ!」
プリプリと怒りながらイアンさんは扉を出て行ってしまう。
私は慌てて追いかけたが、フローラとミカエルは挨拶がまだだったので、その場に留まった。
「レイバンス男爵家の次女、フローラと申します。よろしくお願い致します。」
フローラは震える指先で礼をした。その様子を見てハデスは頷く。
「お前の様な態度になるのが普通だろう。フローラ、ナタリーとやらは何故私の事を恐れぬ?」
フローラは、あなたはナタリー様の好みだからです。とは言い出せず答えに困ってしまう。
「ナタリー様と出会ってから数年経ちますが、あの方は誠実で努力家でとても素敵な女性です。少し変わった所も確かにありますが、誰しもそんな所はあるかと、、あなたを恐れぬのは、、色々な場数を踏んできたからではないかと思います。」
良く分からない返事になってしまった。そうは思ったが、ナタリーの好みは変わってるというのを誤魔化せたのだから上出来だろうと彼女は胸をなで下ろした。指先も声も震えっぱなしだ。
「面白い女だ。」
ハデス様がニヤリと笑った。
その顔を見てフローラはゾクリと震える。魔王は笑っても恐ろしい。彼女は早くその場を離れる為に、もう一度礼をするとナタリー様を追いかけますと言って扉へと向かった。
「お前はミカエルだな?」
残されたミカエルはハデスと一人で対峙する事となった。
魔王の恐ろしさに足を折りたくなったが、ナタリーが全くと言って良い程怯えていなかったのを思い出せば、自分が怯える訳にはいけないと踏み止まれた。
「はい。近衛騎士団団長ミカエルと申します。」
騎士と聞きハデスの機嫌が悪くなる。仕方がない事だ。人間、それも騎士達とついこの間まで争っていたのだから。
「ここにいる間、 私の同胞に手を出せばお前の命はおろか、他の2人の命も無いと思え!」
ハデスに凄まれミカエルは汗が吹き出る。しかし、団長だったというプライドが彼を支えていた。
「分かりました。しかし、ナタリーとフローラに何かあれば、私は敵わない分かっていてもあなた達に立ち向かいます。それを覚えていて下さい。」
「分かった。」
ミカエルが強がっているとハデスは気が付いていたが、足が震える彼の事をバカにする気など起きなかった。
むしろこの場で言い返した彼に心の中で賛辞を贈ったのだ。彼の騎士としての精神を認めたのだった。
「ミカエル、ただ城で過ごすのであれば身体が鈍るであろう?この城を守っている部下達の訓練に参加する事を許可してやろう。せいぜい励め。」
この言葉にサイレーイスは目を丸くした。人間を訓練に参加させると言った事もそうだが、ハデスが上機嫌である事にも驚いたのだ。
「ありがとうございます。」
そんなサイレーイスの様子には気付かずミカエルは部屋を去って行った。
『ハデス様!訓練に参加させるなどと、どうされたのですか!?』
『どうもしていない。我が軍と自分の実力との差を感じれば、下手な事も考えないだろう。』
冷たいセリフを吐いたハデスだったが、サイレーイスはそれが真意でない事を分かっていた。
ハデスはあの人間を気に入った。それが答えであろう。
『はぁ、まぁ良いです。人間などでは到底敵わないという事が分かるのは本当の事ですしね。それにしても、ナタリー様には驚きましたね。あれで16歳とは、、一緒にいたフローラ嬢と同じ歳なのですよ?信じられません。』
『あぁ、変わった娘だ。同胞でさえ私を初めて見る時は皆震え上がるものだ。それなのにあの娘は、、』
ハデスは頬を染めて自分を見つめるナタリーの事を思い出した。チリッと胸が痛み咄嗟に手で胸を押さえる。
その様子を見たサイレーイスが思い出した様にポンッと手を打った。
『ハデス様は元はと言えば、あの様な見た目の女性が好きなのですよね?』
『あの様なとは?』
ジロリと睨まれサイレーイスは冷や汗をかいた。しかし、ここで口をつぐむ方が責められそうなので、渋々といった感じで彼は説明を始めた。
『ボンキュッボンの色気ムンムンな女性より、可憐で清楚な娘の方が好きだと言ったのです。しかし、その様な娘はハデス様の前に立つと泣き出してしまうでしょう?その様な見た目の女性とちゃんと会話が成り立ったのは初めてなのではないですか?』
あんまりな言われようではあったが、サイレーイスの言っていることは本当である。ハデスはプイッと横を向いてしまった。
『ハデス様!』
サイレーイスは機嫌を損ねたと思い焦って彼の元へ行こうとしたが、ハデスは後ろを向いて歩き始めてしまう。
『私は少し休む。ここを頼む。』
そう言って少し顔をこちらに向けた彼の頬は少しだけ赤く染まっているように見えた。
『はい!』
ハデスが照れている事を知ると、サイレーイスは彼にはバレない様に微笑んだ。魔王が居なくなった大広間でサイレーイスはポツリと言った。
『人間の人質などと面倒臭いと思いましたが、ハデス様に案外と良い影響があるかもしれませんね。』
サイレーイスは、ずっと張り詰めた緊張の中で働き詰めのハデスを心配していた。
彼に何か安らぎがあればと思わずにはいられなかったのだ。
人間ごときに何が出来るか分からないが、先代魔王、ハデスの父は人間を愛した魔王であった。
その意思を継いだハデスにも人間を愛する気持ちがある。
それを知っているサイレーイスだからこそナタリーに希望を抱いたのかも知れない。
『ハデス様、どうか倒れないで下さい。今あなたが倒れれば、あなたの愛する人間共の命はありません、、』
サイレーイス様は私を指差し、ワナワナと震えた。それは、先程の紳士に振るまっていた彼は偽物だったのかと思う程であり、私は少し傷付いていた。
「嘘ではありません。先程は否定しそこない申し訳ございませんでした。私がナタリーです。」
「本当に?」
「はい。本当でございます。」
「しかし、コーベルハイド夫妻には似ていない!」
サイレーイス様はまた私の顔を指差す。
さすがに私も少し不機嫌な顔になってしまったのだが、それは致し方ないだろう。
「フローラだって似てはおりません。私は祖母に似ていたそうです。若くで亡くなったので顔を見た事はありませんが。」
サイレーイス様は尚も疑いの眼差しを向けたが、ハデス様がそれをやめさせた。
「サイレーイス、もうやめろ。もしナタリーの替え玉を用意するのなら、年相応の者を用意するだろう。彼女はナタリー・コーベルハイドで間違いないのだろう。」
ハデス様はそう言うと、ようやく立ち上がり私の前までやって来る。
座っていても大きな男だと思っていたが、立ち上がれば想像以上だった。
190㎝は超えているだろう、私と並ぶと私が小人に見えるのではないだろうか。鍛え上げられた肉体をしているので尚更大きく見える。
私はカイエンの言った熊という言葉を思い出して何だか納得した。
「部下が失礼な事を言った。」
「いえ、私が幼く見えるのが悪いのです。お気になさらずに。」
私の顔を見てハデス様は不思議そうな顔をしている。
その赤く美しい瞳に私は吸い込まれそうな錯覚を覚えた。良く焼けた肌、黒く短く揃えた髪、頭から二本の角がはえていなければ普通の人間に見えなくもない、私はそう思った。
「お前は、、私の事が恐ろしくないのか?」
ハデス様の言葉に私はキョトンとしてしまう。
「はい。もし私達に酷い仕打ちをするのであれば、あの様な豪華な馬車で迎えに来る事も、警備している皆さんに手を出すなと徹底させる事もしないでしょう。それに何より残された皆が無事だった。それを見ればあなたを恐れる必要は無いと思いますが。」
私の答えにハデス様は眉を潜めた。
「そういう事を言っているのではないのだが、、まぁ良い。もう部屋へ行け。ここでのルールはイアンに聞け。」
ハデス様がそう言うと、扉にメイド服を着た女の人?が現れた。
とても美しい人なのだが、身体がゴツくうっすら髭が見える。
茶色の髪を縦ロールにして垂らしているのだが、頭にはモフモフの耳が生えている。
獣人の女性なのだろうか?
「皆様こちらにいらして下さい。」
イアンと呼ばれたその人の声は明らかに男の人の声だった。
私、フローラ、ミカエルの驚いた顔を見て、イアンは不機嫌になった。
「何よその顔!身体は確かに男だけど、心は女なの!失礼よ!」
プリプリと怒りながらイアンさんは扉を出て行ってしまう。
私は慌てて追いかけたが、フローラとミカエルは挨拶がまだだったので、その場に留まった。
「レイバンス男爵家の次女、フローラと申します。よろしくお願い致します。」
フローラは震える指先で礼をした。その様子を見てハデスは頷く。
「お前の様な態度になるのが普通だろう。フローラ、ナタリーとやらは何故私の事を恐れぬ?」
フローラは、あなたはナタリー様の好みだからです。とは言い出せず答えに困ってしまう。
「ナタリー様と出会ってから数年経ちますが、あの方は誠実で努力家でとても素敵な女性です。少し変わった所も確かにありますが、誰しもそんな所はあるかと、、あなたを恐れぬのは、、色々な場数を踏んできたからではないかと思います。」
良く分からない返事になってしまった。そうは思ったが、ナタリーの好みは変わってるというのを誤魔化せたのだから上出来だろうと彼女は胸をなで下ろした。指先も声も震えっぱなしだ。
「面白い女だ。」
ハデス様がニヤリと笑った。
その顔を見てフローラはゾクリと震える。魔王は笑っても恐ろしい。彼女は早くその場を離れる為に、もう一度礼をするとナタリー様を追いかけますと言って扉へと向かった。
「お前はミカエルだな?」
残されたミカエルはハデスと一人で対峙する事となった。
魔王の恐ろしさに足を折りたくなったが、ナタリーが全くと言って良い程怯えていなかったのを思い出せば、自分が怯える訳にはいけないと踏み止まれた。
「はい。近衛騎士団団長ミカエルと申します。」
騎士と聞きハデスの機嫌が悪くなる。仕方がない事だ。人間、それも騎士達とついこの間まで争っていたのだから。
「ここにいる間、 私の同胞に手を出せばお前の命はおろか、他の2人の命も無いと思え!」
ハデスに凄まれミカエルは汗が吹き出る。しかし、団長だったというプライドが彼を支えていた。
「分かりました。しかし、ナタリーとフローラに何かあれば、私は敵わない分かっていてもあなた達に立ち向かいます。それを覚えていて下さい。」
「分かった。」
ミカエルが強がっているとハデスは気が付いていたが、足が震える彼の事をバカにする気など起きなかった。
むしろこの場で言い返した彼に心の中で賛辞を贈ったのだ。彼の騎士としての精神を認めたのだった。
「ミカエル、ただ城で過ごすのであれば身体が鈍るであろう?この城を守っている部下達の訓練に参加する事を許可してやろう。せいぜい励め。」
この言葉にサイレーイスは目を丸くした。人間を訓練に参加させると言った事もそうだが、ハデスが上機嫌である事にも驚いたのだ。
「ありがとうございます。」
そんなサイレーイスの様子には気付かずミカエルは部屋を去って行った。
『ハデス様!訓練に参加させるなどと、どうされたのですか!?』
『どうもしていない。我が軍と自分の実力との差を感じれば、下手な事も考えないだろう。』
冷たいセリフを吐いたハデスだったが、サイレーイスはそれが真意でない事を分かっていた。
ハデスはあの人間を気に入った。それが答えであろう。
『はぁ、まぁ良いです。人間などでは到底敵わないという事が分かるのは本当の事ですしね。それにしても、ナタリー様には驚きましたね。あれで16歳とは、、一緒にいたフローラ嬢と同じ歳なのですよ?信じられません。』
『あぁ、変わった娘だ。同胞でさえ私を初めて見る時は皆震え上がるものだ。それなのにあの娘は、、』
ハデスは頬を染めて自分を見つめるナタリーの事を思い出した。チリッと胸が痛み咄嗟に手で胸を押さえる。
その様子を見たサイレーイスが思い出した様にポンッと手を打った。
『ハデス様は元はと言えば、あの様な見た目の女性が好きなのですよね?』
『あの様なとは?』
ジロリと睨まれサイレーイスは冷や汗をかいた。しかし、ここで口をつぐむ方が責められそうなので、渋々といった感じで彼は説明を始めた。
『ボンキュッボンの色気ムンムンな女性より、可憐で清楚な娘の方が好きだと言ったのです。しかし、その様な娘はハデス様の前に立つと泣き出してしまうでしょう?その様な見た目の女性とちゃんと会話が成り立ったのは初めてなのではないですか?』
あんまりな言われようではあったが、サイレーイスの言っていることは本当である。ハデスはプイッと横を向いてしまった。
『ハデス様!』
サイレーイスは機嫌を損ねたと思い焦って彼の元へ行こうとしたが、ハデスは後ろを向いて歩き始めてしまう。
『私は少し休む。ここを頼む。』
そう言って少し顔をこちらに向けた彼の頬は少しだけ赤く染まっているように見えた。
『はい!』
ハデスが照れている事を知ると、サイレーイスは彼にはバレない様に微笑んだ。魔王が居なくなった大広間でサイレーイスはポツリと言った。
『人間の人質などと面倒臭いと思いましたが、ハデス様に案外と良い影響があるかもしれませんね。』
サイレーイスは、ずっと張り詰めた緊張の中で働き詰めのハデスを心配していた。
彼に何か安らぎがあればと思わずにはいられなかったのだ。
人間ごときに何が出来るか分からないが、先代魔王、ハデスの父は人間を愛した魔王であった。
その意思を継いだハデスにも人間を愛する気持ちがある。
それを知っているサイレーイスだからこそナタリーに希望を抱いたのかも知れない。
『ハデス様、どうか倒れないで下さい。今あなたが倒れれば、あなたの愛する人間共の命はありません、、』
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