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作戦そして
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「それでは、マグリットはゴーレム、アルルーノはアゲルドン、イサキオスと私は魔竜って事で良いかしら。」
クリスティーナ様が何でもない事のように決めていく。
ちなみに私達が食べたワニの様な魔物はアルゲドンという名前だったそうだ。
「クリスティーナ様、私も戦います。私にも指示を!」
そう言ったのはアーデルハイト殿下だった。この世界に来てまだ1日ちょっとしか経っていないのに、彼は何だか頼もしい顔付きになった気がする。
「アーデルハイト殿下、あなたはとても大切な客人です。戦いの前線に連れて行くなどあり得ません。この城に残ってもらいます。」
「そんな!私は戦える!」
「もし魔物達が逃げ出し、こちらに来る事があればその時はお願いします。」
「、、分かりました。ワガママを言っている場合でない事は私にも分かります。クリスティーナ様、、エリーゼ嬢は、、彼女は前線へ?」
「いえ、妹はこちらに残します。皆で向かえば城の警備が手薄になってしまうので、私の兄を司令塔にし、第1騎士団を残していきます。」
ホッとした顔でアーデルハイト殿下はエリーゼ様を見た。2人は見つめ合い目で語り合っているように見える。
「分かりました。あなた方の留守中、私はここを命がけで守ります。」
「ありがとうございます。アーデルハイト殿下、1つ言わせて下さい、、。あなたは確か婚約者の方がいらっしゃいましたよね?妹を誘惑するのはやめて下さりませんか?」
クリスティーナ様が鋭い眼光でアーデルハイト殿下を睨み釘を刺す。どうやらエリーゼ様はアーデルハイト殿下に婚約者がいる事を知らなかったようで、驚いた顔をした後涙目になり、そして走って部屋を飛び出してしまった。
「エリーゼ嬢!!!」
アーデルハイト殿下がエリーゼ様の名前を大声で呼び追いかるため立ち上がった。扉の手前で行くと急に立ち止まって振り返り、クリスティーナ様を真剣な目で見た。
「クリスティーナ様、私は国に戻ったなら真っ先に今婚約している令嬢と婚約破棄します。だから、今エリーゼ嬢を追いかける事をお許し下さい!」
アーデルハイト殿下はとても誠実そうな口ぶりでそう言ったが、実際は結構最低な事を言っている。
この人はつい最近ジョアンナ様の事を嫌だと言い、メアリー様に恋をしていたはずなのだが、、。
一体あれは何だったのだという程の変わり様である。
「分かったわ。しかし妹を悲しませるような事があればあなたを許しませんからね。」
クリスティーナ様の言葉にアーデルハイト殿下は頭を深く下げ、そして扉を開けはなつと風のような速さで消えていった。
「男って本当に勝手ね。」
クリスティーナ様が皆に聞こえない程の小さな声でそう呟いた。
アーデルハイト殿下が出て行ってすぐ、1組の男女が扉を開けて入ってきた。
女の人の方は金髪碧眼でキツイ縦ロールの髪にツリ目、気の強そうな美人さんである。
男の人の方は、オレンジ色の短い髪に、鋭い切れ長の目、美しい緑色の瞳、身長は180㎝ぐらいで良く焼けている。
身体も鍛えているのか筋肉隆々といった感じで、醸し出すオーラはイサキオス様同様戦いを知る者である。
「ごめんなさい、遅れましたわ。」
縦ロールの人が頭を下げた。
「いえ、御苦労様でした。アイリス、紹介しとくわね。こちらの2人は私を支えてくれている第2王子のニコラスとその妻イザベルよ。」
ニコラス様が微笑んだ。
「初めまして。クリスティーナ、こちらの可愛いお嬢さんは誰で、イテェッ!!!」
「あらどうしたのニコラス様?お客様の前で失礼ですわよ。ホホホッ。」
「イザベル、、ヒールのかかとで踏むのはやめろよ!」
「何の事かしら?アイリスさん、初めまして。やかましい夫でごめんなさいね。イザベルと言いますわ。よろしくね。」
二人のやり取りを呆然と見ていた為に、イザベル様が私に挨拶したのに気が付かなかった。サバト君に肘でつつかれ我に返る。
「あっ、ごめんなさい。アイリスです。こちらこそよろしくお願いします!」
「フフッ、クリスティーナからあなたの事聞いてたのよ。会えて嬉しいわ。」
キツイ顔だと思っていたイザベル様だったが、微笑むととても柔らかい顔立ちになる。私は頬を染めてまたペコリと頭を下げた。
「さて、イザベル、先に報告をお願いします。」
「ええ、そうね。」
イザベル様とニコラス様は空いていた椅子に座ると紙を何枚か広げた。
「これがクリスティーナの待ち望んでた物よ。」
「それではやはり赤の魔術師団はハーバディアの国王に接触していたのね?」
「えぇ。ストレーディアの民を皆殺しにされたくなければ私達と手を組み、我が国フロランティルを攻め入るのに協力しろと脅されていたのよ。」
「それで?」
「ストレーディアの民が一人残らず殺されたとしても、我が国には手を出さないと約束してきたわ。その代わりストレーディアの民を助けて欲しいと。もちろん赤の魔術師団制圧の際は協力すると約束させたわよ。」
「それが全てこの紙に書かれているのね?」
「えぇ、血判付きよ。」
クリスティーナ様がその紙を持ち上げ目を通していく。最後まで読み終わると満足そうに微笑み皆の顔を見渡す。
「決戦は明日よ。明朝ここを発つわ。皆、死なないと、誰一人欠けずに帰って来るとここで約束して。」
「もちろん。」アルルーノ
「当たり前よ。」イザベル
「俺は君を守るよイザベル。」ニコラス
「最期の瞬間まで共に。」イサキオス
「お前が死んだりしてな。」マグリット
そう言って各々が頷いた。
「マグリットは相変わらずうるさいわね。まぁ良いわ。あなたが通常運転だと何だか安心するしね。さて、今日は美味しい物を沢山食べて早めに寝て明日に備えて頂戴。私は今から騎士団の宿舎へ顔を出してくるわ。」
クリスティーナ様は席を立つと私の横へとやって来た。
「アイリス、城にまで攻め入って来る事は無いと思うけれど、あなたも気を付けて。サバトさん、アイリスの事お願いしますね!」
私とサバト君は頷いた。
サバト君は防具や武器を見たいからと、クリスティーナ様と一緒に騎士団の宿舎へ行ってしまった。
皆明日の手順を確認しているようで、私はとても入り込める雰囲気では無かったので部屋に戻る事にした。
扉を開けるとどこかから見ていたのかという程良いタイミングで、メイドのリリーさんが戻って来ていた。
「お帰りなさいアイリス様。部屋に戻りますか?」
「はい。お願いします。」
私が浮かない顔をしているのに気付いたのか、リリーさんが心配そうに聞いて来た。
「アイリス様どうしたのですか?」
「それぞれに皆明日の準備をしているのに、私は何もしなくて良いのかと、、。」
「アイリス様、それぞれ出来る事、出来ない事がございます。アイリス様はアイリス様の出来る事を見つければ良いのですよ。」
「私の出来る事ですか、、。」
リリーさんを見るとニコニコと微笑んでくれる。心からそう思っている事が分かり、私は少し救われた。
「そうですね。それではリリーさん、明日は戦える服装をしておきたいので、用意して頂いても良いですか?」
「アイリス様も戦うのですか!?」
「分かりません。でも、出来る事があるなら私だって、、。」
私の握りしめた拳を見て、リリーさんは私の気持ちを察してくれたようだった。
「分かりました。扱いやすい武器も見ますか?」
「ぜひ!!」
私はその後リリーさんの部屋に連れ込まれ、リリーさん秘蔵の武器コレクションを見せられて唖然とするのだった。
「リリーさん、あなたは一体、、」
リリー・フロランス子爵令嬢、彼女は謎の多い女である。
クリスティーナ様が何でもない事のように決めていく。
ちなみに私達が食べたワニの様な魔物はアルゲドンという名前だったそうだ。
「クリスティーナ様、私も戦います。私にも指示を!」
そう言ったのはアーデルハイト殿下だった。この世界に来てまだ1日ちょっとしか経っていないのに、彼は何だか頼もしい顔付きになった気がする。
「アーデルハイト殿下、あなたはとても大切な客人です。戦いの前線に連れて行くなどあり得ません。この城に残ってもらいます。」
「そんな!私は戦える!」
「もし魔物達が逃げ出し、こちらに来る事があればその時はお願いします。」
「、、分かりました。ワガママを言っている場合でない事は私にも分かります。クリスティーナ様、、エリーゼ嬢は、、彼女は前線へ?」
「いえ、妹はこちらに残します。皆で向かえば城の警備が手薄になってしまうので、私の兄を司令塔にし、第1騎士団を残していきます。」
ホッとした顔でアーデルハイト殿下はエリーゼ様を見た。2人は見つめ合い目で語り合っているように見える。
「分かりました。あなた方の留守中、私はここを命がけで守ります。」
「ありがとうございます。アーデルハイト殿下、1つ言わせて下さい、、。あなたは確か婚約者の方がいらっしゃいましたよね?妹を誘惑するのはやめて下さりませんか?」
クリスティーナ様が鋭い眼光でアーデルハイト殿下を睨み釘を刺す。どうやらエリーゼ様はアーデルハイト殿下に婚約者がいる事を知らなかったようで、驚いた顔をした後涙目になり、そして走って部屋を飛び出してしまった。
「エリーゼ嬢!!!」
アーデルハイト殿下がエリーゼ様の名前を大声で呼び追いかるため立ち上がった。扉の手前で行くと急に立ち止まって振り返り、クリスティーナ様を真剣な目で見た。
「クリスティーナ様、私は国に戻ったなら真っ先に今婚約している令嬢と婚約破棄します。だから、今エリーゼ嬢を追いかける事をお許し下さい!」
アーデルハイト殿下はとても誠実そうな口ぶりでそう言ったが、実際は結構最低な事を言っている。
この人はつい最近ジョアンナ様の事を嫌だと言い、メアリー様に恋をしていたはずなのだが、、。
一体あれは何だったのだという程の変わり様である。
「分かったわ。しかし妹を悲しませるような事があればあなたを許しませんからね。」
クリスティーナ様の言葉にアーデルハイト殿下は頭を深く下げ、そして扉を開けはなつと風のような速さで消えていった。
「男って本当に勝手ね。」
クリスティーナ様が皆に聞こえない程の小さな声でそう呟いた。
アーデルハイト殿下が出て行ってすぐ、1組の男女が扉を開けて入ってきた。
女の人の方は金髪碧眼でキツイ縦ロールの髪にツリ目、気の強そうな美人さんである。
男の人の方は、オレンジ色の短い髪に、鋭い切れ長の目、美しい緑色の瞳、身長は180㎝ぐらいで良く焼けている。
身体も鍛えているのか筋肉隆々といった感じで、醸し出すオーラはイサキオス様同様戦いを知る者である。
「ごめんなさい、遅れましたわ。」
縦ロールの人が頭を下げた。
「いえ、御苦労様でした。アイリス、紹介しとくわね。こちらの2人は私を支えてくれている第2王子のニコラスとその妻イザベルよ。」
ニコラス様が微笑んだ。
「初めまして。クリスティーナ、こちらの可愛いお嬢さんは誰で、イテェッ!!!」
「あらどうしたのニコラス様?お客様の前で失礼ですわよ。ホホホッ。」
「イザベル、、ヒールのかかとで踏むのはやめろよ!」
「何の事かしら?アイリスさん、初めまして。やかましい夫でごめんなさいね。イザベルと言いますわ。よろしくね。」
二人のやり取りを呆然と見ていた為に、イザベル様が私に挨拶したのに気が付かなかった。サバト君に肘でつつかれ我に返る。
「あっ、ごめんなさい。アイリスです。こちらこそよろしくお願いします!」
「フフッ、クリスティーナからあなたの事聞いてたのよ。会えて嬉しいわ。」
キツイ顔だと思っていたイザベル様だったが、微笑むととても柔らかい顔立ちになる。私は頬を染めてまたペコリと頭を下げた。
「さて、イザベル、先に報告をお願いします。」
「ええ、そうね。」
イザベル様とニコラス様は空いていた椅子に座ると紙を何枚か広げた。
「これがクリスティーナの待ち望んでた物よ。」
「それではやはり赤の魔術師団はハーバディアの国王に接触していたのね?」
「えぇ。ストレーディアの民を皆殺しにされたくなければ私達と手を組み、我が国フロランティルを攻め入るのに協力しろと脅されていたのよ。」
「それで?」
「ストレーディアの民が一人残らず殺されたとしても、我が国には手を出さないと約束してきたわ。その代わりストレーディアの民を助けて欲しいと。もちろん赤の魔術師団制圧の際は協力すると約束させたわよ。」
「それが全てこの紙に書かれているのね?」
「えぇ、血判付きよ。」
クリスティーナ様がその紙を持ち上げ目を通していく。最後まで読み終わると満足そうに微笑み皆の顔を見渡す。
「決戦は明日よ。明朝ここを発つわ。皆、死なないと、誰一人欠けずに帰って来るとここで約束して。」
「もちろん。」アルルーノ
「当たり前よ。」イザベル
「俺は君を守るよイザベル。」ニコラス
「最期の瞬間まで共に。」イサキオス
「お前が死んだりしてな。」マグリット
そう言って各々が頷いた。
「マグリットは相変わらずうるさいわね。まぁ良いわ。あなたが通常運転だと何だか安心するしね。さて、今日は美味しい物を沢山食べて早めに寝て明日に備えて頂戴。私は今から騎士団の宿舎へ顔を出してくるわ。」
クリスティーナ様は席を立つと私の横へとやって来た。
「アイリス、城にまで攻め入って来る事は無いと思うけれど、あなたも気を付けて。サバトさん、アイリスの事お願いしますね!」
私とサバト君は頷いた。
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「お帰りなさいアイリス様。部屋に戻りますか?」
「はい。お願いします。」
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「アイリス様どうしたのですか?」
「それぞれに皆明日の準備をしているのに、私は何もしなくて良いのかと、、。」
「アイリス様、それぞれ出来る事、出来ない事がございます。アイリス様はアイリス様の出来る事を見つければ良いのですよ。」
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リリーさんを見るとニコニコと微笑んでくれる。心からそう思っている事が分かり、私は少し救われた。
「そうですね。それではリリーさん、明日は戦える服装をしておきたいので、用意して頂いても良いですか?」
「アイリス様も戦うのですか!?」
「分かりません。でも、出来る事があるなら私だって、、。」
私の握りしめた拳を見て、リリーさんは私の気持ちを察してくれたようだった。
「分かりました。扱いやすい武器も見ますか?」
「ぜひ!!」
私はその後リリーさんの部屋に連れ込まれ、リリーさん秘蔵の武器コレクションを見せられて唖然とするのだった。
「リリーさん、あなたは一体、、」
リリー・フロランス子爵令嬢、彼女は謎の多い女である。
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