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教訓〜約束は、破るべからず〜
友情復活?
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放課後、オレは約束どおり、光一の待つ体育用具室に出向いた。
気持ちをしっかり持つために、深呼吸をし、少し躊躇しながらドアノブに手をかけた。と同時に肩をポン、と叩かれた。
「ギャーーーーッッ!!」
予想してなかったあまりの驚きに、心臓が口から飛び出るかと思うくらい叫んでしまった。
「っ・・そんな怖がらなくても何もしないって。こっちがビックリするじゃん」
オレの絶叫に心底驚いたといった表情で光一が肩に置いた手をパッと離した。
心臓がドッドッ、と早鐘を打っていて、一瞬何かが吹き飛んだ気がした。
びっ、びび、びっくりしたぁ~~。
オレはバッと後ろを振り向いて、光一に向かって人差し指を突きつけた。
もちろん、情けないが腰は退けている。悪いか!
「おおおおお前!何でオレより後に来てんだよっ?ハッ!まさか、オレを背後から襲って、気絶したのを良いことに、やべぇ事しようとしてたんじゃ!」
気が動転しているからか、自分こそヤバい事を口走っていた。
一気にまくし立てたオレに、光一は心外そうに少しだけムッと顔をしかめた。
「遊利、そんな風に俺を見てんの?俺、そこまで鬼畜じゃねぇよ。まぁ、お望みなら襲ってやってもいいけど?」
ニヤリと笑ってさっさと部屋の中に入っていく。
くそっ、思いっきり悪い顔しやがって!
「入ったら?」
「お、おう!」
気を取り直して、オレは部屋の中に足を踏み入れた。
「で?話しって何だよ?」
「その前にドア閉めてくれよ」
ええええっ!?反対!それは断固反対っ!
光一の要求に後ずさってしまう。
「いっ!いいだろ別にっ。ドアなんか閉めなくても話しくらいできるじゃねぇか」
強く言うと、光一は一つため息をついた。
「分かったよ。まず、こないだからの俺の言ったこと、全部なかったことにしてくれていいから」
光一の全ての前言撤回に、構えていたオレは思わず間の抜けた返事をしてしまう。
「へっ?・・・あの、つまりそれって」
「そ。全部忘れてくれ。お前に恋愛感情抱くなんて、俺どうかしてたんだよな」
どういう意味だそりゃ。
忘れて欲しいと言った光一の言葉は、これ以上ないくらい嬉しいことなんだけど。
今の言い方がなぁんか釈に触るなぁ。
つか、オレも矛盾してるな。
「ほら、ここ男子校じゃん?遊利って男の目から見ても可愛い顔してるしさ」
むかっ!
「悪かったな!男っぽくなくて!」
可愛いという言葉に過剰に反応してしまう。
「怒んなって。男ばっかの中で、自然と遊利に目がいっちゃっててさ。多分それを恋愛感情だと思い込んでたんだよなきっと」
落ち着いて話す光一に、こっちもだんだん張り詰めた気持ちを和らげることが出来た。
「そっか。じゃあ、前みたいに元通り、気のいいダチってことだよな?」
「ああ、悪かったな。変な事に巻き込んで」
光一の緊張も完全に解れたらしく、晴れやかに笑っている。
良かった。いつもの光一だ。
「あ~、でもさ、話し蒸し返すみたいで悪いんだけど、光一はいつ新藤と知り合ったんだ?お前らクラス違うだろ?」
新藤の名前を出したとたん、光一は忌々しげに表情を歪めた。
「アイツは気に入らない。アイツが転校してきて、噂になりだしてからだ。よく遊利の教室近くで見かけたんだ。アイツ、遊利の事いつも見てた。それで、ヤツもお前の事が好きなんだって気付いたんだ。んで、俺がお前に近づけないように手ぇ回してたって訳」
「そうだったんだ。だから気付かなかったのか。そうだよなぁ?でなきゃあんな目立つヤツ普通気付くわな」
あははと笑うと、光一の鋭い突っ込みが入った。
「てゆうか、お前基本的にちょっかいかけてくるヤツらに嫌がらせすることにしか興味ないだろ?」
もっともな指摘に、笑いがフェードアウトしていく。
「仰る通りで・・・。面目ない・・」
「ブッ!あはは。冗談だって。そこ(単純おバカ)が遊利のいいとこなんだからさ」
「え?そ、そっか?んじゃあ、ま、いっか」
ちょっとだけ含みを感じたが、以前のように自然に会話が出来てることが凄く嬉しい。
ひとしきり二人で笑いあって、オレ達は体育用具室を後にした。
二人で肩を並べて帰りながら他愛のない会話をしていると、ふと、光一が確認するように聞いてくる。
「なぁ?新藤とは、本当になんの係わりもないんだよな?」
新藤の名前を聞いて、一瞬ドキリとした。
「ああ。うん、いや実はさ、オレと新藤、幼稚園一緒だったみたいで。何か知り合いだったみたい」
ハハハと笑って言うと、光一の表情が一瞬曇った。
「・・え?・・・・」
「いやぁ、何かやっと思い出したんだよな」
「ちょっ、ちょっと待てよ!だってお前全然面識無いみたいなこと言ってただろ?」
急に光一の口調が荒くなったのに、オレは驚いてたじろいだ。
「う、うん。初めはそう思ってたんだけど、何か思い出して・・って、どうしたんだよ?そんな怖い顔して」
オレ、そんな気に触ること言ったかなぁ。
?マークを飛ばすオレをじっと見据えて、光一はフゥ、と息を吐いた。
「や、ごめん。アイツは俺と違って、遊利の事マジみたいだから。友達が男に喰われるなんて俺も嫌だからさ。遊利はのせられやすいから心配だよ」
う~ん、よく分かってらっしゃる。
「とにかく、アイツは危険だから近づかない方がいい」
ぎくぅ!
もうすでに二回もベロチュウされちゃってますがな。
しかも、顔の良さと、キスの気持ちよさで、新藤だったらいっかな~。
なんて思っちゃったりしちゃったりして。
もっと言えば、ちょっと。ほんのちょーっとだけアイツの恋心を受け入れちゃったりなんかしちゃったりして…。
うおおぉっっっ!んな事光一には死んでも言えねぇ!
頭の中で頭を抱えて苦悩するオレに、再度忠告するように人差し指を突き付けられた。
「いいか?絶!対!に!近付くなよ?」
その迫力に気圧されて、思わずコクコクと首を縦にふってしまう。
「う、うん。分かったよ」
光一って、こんな人の心配する方だっけ?
何だかまるで、
「付き合う友達は選びなさい!」
とか言う口うるさい母親みたいだ。
とりあえず新藤の話題は避けた方が賢明だな。
でもオレ、何で新藤の事今はそんな嫌じゃないんだろ?
男のオレにキスしたり(しかもベロチュウ)、エッチな悪戯してきたりするヤツなのに・・・。
前にも感じたけど、もしかしたらオレもアイツの事ーー?
イヤイヤイヤイヤ!
やっぱナイナイ!
アイツが女の子なら十分あり得る話だけど。
生物学上、股間に雄の証がある、まごうかたなき男なんだから!
男同士で結婚は出来ないし、子供だって産まれない。
やっぱどう考えても恋愛対象には見れねぇよな。
あの一途な想いにほだされかけたが、オレはもう一度事実を確認するように自分に言い聞かせた。
とにもかくにも、今は光一とまた前のような関係に戻れたことが嬉しくて、オレの中で抱えていた問題がひとつ解決したことに心底ホッとしていた。
気持ちをしっかり持つために、深呼吸をし、少し躊躇しながらドアノブに手をかけた。と同時に肩をポン、と叩かれた。
「ギャーーーーッッ!!」
予想してなかったあまりの驚きに、心臓が口から飛び出るかと思うくらい叫んでしまった。
「っ・・そんな怖がらなくても何もしないって。こっちがビックリするじゃん」
オレの絶叫に心底驚いたといった表情で光一が肩に置いた手をパッと離した。
心臓がドッドッ、と早鐘を打っていて、一瞬何かが吹き飛んだ気がした。
びっ、びび、びっくりしたぁ~~。
オレはバッと後ろを振り向いて、光一に向かって人差し指を突きつけた。
もちろん、情けないが腰は退けている。悪いか!
「おおおおお前!何でオレより後に来てんだよっ?ハッ!まさか、オレを背後から襲って、気絶したのを良いことに、やべぇ事しようとしてたんじゃ!」
気が動転しているからか、自分こそヤバい事を口走っていた。
一気にまくし立てたオレに、光一は心外そうに少しだけムッと顔をしかめた。
「遊利、そんな風に俺を見てんの?俺、そこまで鬼畜じゃねぇよ。まぁ、お望みなら襲ってやってもいいけど?」
ニヤリと笑ってさっさと部屋の中に入っていく。
くそっ、思いっきり悪い顔しやがって!
「入ったら?」
「お、おう!」
気を取り直して、オレは部屋の中に足を踏み入れた。
「で?話しって何だよ?」
「その前にドア閉めてくれよ」
ええええっ!?反対!それは断固反対っ!
光一の要求に後ずさってしまう。
「いっ!いいだろ別にっ。ドアなんか閉めなくても話しくらいできるじゃねぇか」
強く言うと、光一は一つため息をついた。
「分かったよ。まず、こないだからの俺の言ったこと、全部なかったことにしてくれていいから」
光一の全ての前言撤回に、構えていたオレは思わず間の抜けた返事をしてしまう。
「へっ?・・・あの、つまりそれって」
「そ。全部忘れてくれ。お前に恋愛感情抱くなんて、俺どうかしてたんだよな」
どういう意味だそりゃ。
忘れて欲しいと言った光一の言葉は、これ以上ないくらい嬉しいことなんだけど。
今の言い方がなぁんか釈に触るなぁ。
つか、オレも矛盾してるな。
「ほら、ここ男子校じゃん?遊利って男の目から見ても可愛い顔してるしさ」
むかっ!
「悪かったな!男っぽくなくて!」
可愛いという言葉に過剰に反応してしまう。
「怒んなって。男ばっかの中で、自然と遊利に目がいっちゃっててさ。多分それを恋愛感情だと思い込んでたんだよなきっと」
落ち着いて話す光一に、こっちもだんだん張り詰めた気持ちを和らげることが出来た。
「そっか。じゃあ、前みたいに元通り、気のいいダチってことだよな?」
「ああ、悪かったな。変な事に巻き込んで」
光一の緊張も完全に解れたらしく、晴れやかに笑っている。
良かった。いつもの光一だ。
「あ~、でもさ、話し蒸し返すみたいで悪いんだけど、光一はいつ新藤と知り合ったんだ?お前らクラス違うだろ?」
新藤の名前を出したとたん、光一は忌々しげに表情を歪めた。
「アイツは気に入らない。アイツが転校してきて、噂になりだしてからだ。よく遊利の教室近くで見かけたんだ。アイツ、遊利の事いつも見てた。それで、ヤツもお前の事が好きなんだって気付いたんだ。んで、俺がお前に近づけないように手ぇ回してたって訳」
「そうだったんだ。だから気付かなかったのか。そうだよなぁ?でなきゃあんな目立つヤツ普通気付くわな」
あははと笑うと、光一の鋭い突っ込みが入った。
「てゆうか、お前基本的にちょっかいかけてくるヤツらに嫌がらせすることにしか興味ないだろ?」
もっともな指摘に、笑いがフェードアウトしていく。
「仰る通りで・・・。面目ない・・」
「ブッ!あはは。冗談だって。そこ(単純おバカ)が遊利のいいとこなんだからさ」
「え?そ、そっか?んじゃあ、ま、いっか」
ちょっとだけ含みを感じたが、以前のように自然に会話が出来てることが凄く嬉しい。
ひとしきり二人で笑いあって、オレ達は体育用具室を後にした。
二人で肩を並べて帰りながら他愛のない会話をしていると、ふと、光一が確認するように聞いてくる。
「なぁ?新藤とは、本当になんの係わりもないんだよな?」
新藤の名前を聞いて、一瞬ドキリとした。
「ああ。うん、いや実はさ、オレと新藤、幼稚園一緒だったみたいで。何か知り合いだったみたい」
ハハハと笑って言うと、光一の表情が一瞬曇った。
「・・え?・・・・」
「いやぁ、何かやっと思い出したんだよな」
「ちょっ、ちょっと待てよ!だってお前全然面識無いみたいなこと言ってただろ?」
急に光一の口調が荒くなったのに、オレは驚いてたじろいだ。
「う、うん。初めはそう思ってたんだけど、何か思い出して・・って、どうしたんだよ?そんな怖い顔して」
オレ、そんな気に触ること言ったかなぁ。
?マークを飛ばすオレをじっと見据えて、光一はフゥ、と息を吐いた。
「や、ごめん。アイツは俺と違って、遊利の事マジみたいだから。友達が男に喰われるなんて俺も嫌だからさ。遊利はのせられやすいから心配だよ」
う~ん、よく分かってらっしゃる。
「とにかく、アイツは危険だから近づかない方がいい」
ぎくぅ!
もうすでに二回もベロチュウされちゃってますがな。
しかも、顔の良さと、キスの気持ちよさで、新藤だったらいっかな~。
なんて思っちゃったりしちゃったりして。
もっと言えば、ちょっと。ほんのちょーっとだけアイツの恋心を受け入れちゃったりなんかしちゃったりして…。
うおおぉっっっ!んな事光一には死んでも言えねぇ!
頭の中で頭を抱えて苦悩するオレに、再度忠告するように人差し指を突き付けられた。
「いいか?絶!対!に!近付くなよ?」
その迫力に気圧されて、思わずコクコクと首を縦にふってしまう。
「う、うん。分かったよ」
光一って、こんな人の心配する方だっけ?
何だかまるで、
「付き合う友達は選びなさい!」
とか言う口うるさい母親みたいだ。
とりあえず新藤の話題は避けた方が賢明だな。
でもオレ、何で新藤の事今はそんな嫌じゃないんだろ?
男のオレにキスしたり(しかもベロチュウ)、エッチな悪戯してきたりするヤツなのに・・・。
前にも感じたけど、もしかしたらオレもアイツの事ーー?
イヤイヤイヤイヤ!
やっぱナイナイ!
アイツが女の子なら十分あり得る話だけど。
生物学上、股間に雄の証がある、まごうかたなき男なんだから!
男同士で結婚は出来ないし、子供だって産まれない。
やっぱどう考えても恋愛対象には見れねぇよな。
あの一途な想いにほだされかけたが、オレはもう一度事実を確認するように自分に言い聞かせた。
とにもかくにも、今は光一とまた前のような関係に戻れたことが嬉しくて、オレの中で抱えていた問題がひとつ解決したことに心底ホッとしていた。
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