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『ご主人様と性奴隷』

歪んだ愛で甘く溶かして・・・

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「光流・・・好きだぜ・・・・・・・・・」


 そう、上面だけを囁いて、朔はゆっくりとオレにキスをする。


 ああ。また・・・。
 今夜も同じ行為が繰り返されるのか・・・・・・・・・。


 想像するだけで、身体中が陵辱されたように震えだす。


 毎晩のように繰り返される、心の通わない行為に、何の意味もない。


 朔は毎晩、オレをオモチャにして、ただ楽しむのだ。
 いや、…というか、オレはいつまでこんなことを続けなければならないのかっ?


 ため息ばかりが口から漏れる。


 コイツ、岩水 朔は、ここ、明林高等学校、明林寮の寮生であるオレ、香坂 光流の同室者である。


 背が高く、目立つ容姿の朔は、入学早々注目を浴びまくっていた。


 かく言うオレも、見惚れていた一人だ。


 同じ男なら、誰もが憧れてしまうほど、朔のルックスは完璧だった。


 性格も気さくで・・・と感じたのは、同室になった初日から数日間だけだった。


 暫く一緒に暮らしてみれば、ワガママで超オレ様なヤツだったのだ。


 そして、最大の問題。なぜ今、オレはこんな目にあっているのか?
 別に、恋人同士でも、相思相愛の仲でもない。


 そう、忘れもしない。あれは入学して間もない頃だった。
 付き合って欲しいと、しつこく付き纏われていた上級生に、オレは危うく犯られそうになったのだ。


 それ事態オレにとってはあり得ない出来事だった。
 何故って、思い出すだに恐ろしいッ!相手はなんと男!
 体格の差を誇示するように、いとも簡単に縛られ、乱暴に制服を剥かれ、辱められて、オレの男としてのプライドはもうズタボロだった。


 そのとき、正義の味方(今思えば気のせいだった!)の如く現れたのがコイツ、岩水 朔だった。


 無駄の無い鍛え抜かれたしなやかな身体が、軽く宙を跳んだと思った瞬間、綺麗な回し蹴りが変態上級生の横面にクリーンヒットしていた。


 一瞬の出来事に、オレは恥態を晒していることも忘れて、その鮮やかな動きに目が釘付けになっていた。


 そんなオレを、下から舐めるように眺めると(イヤ何故見るッ?!)、朔はニヤリと口角を引き上げ、獲物を狙う目をして、何とオレを脅してきたのだ!



 そして携帯のカメラでオレの恥態を写真に撮り(正気じゃねぇよ!)、その写真をオレに見せつけた。因みにめっちゃクリアに撮れてた(泣)さらに朔は悪どい笑みを浮かべ。


「この写真をばら撒かれたくなかったら、オレの奴隷になれ」


 と、完全にイカれた脅迫をしてくれたのだ。


 その時から、オレは朔の忠実な犬となったのだ。


 朝から晩まで、まるで身の回りのお世話をする執事のようにコキ使われる。


 だけど!何故そのお世話の中に、夜のお相手まで含まれているのか、全く理解できない!


 そういうわけで、オレは今、こんな風に裸に剥かれ、押し倒されているのだ。


 けど・・・、実のところマズイ事に、オレは朔に惹かれ初めてしまっていた。


 毎晩のように、こんな風に身体を重ねているうちに、無意識に朔を求めている自分がいる。
 気付いたときには、完全に朔の一挙一動に夢中にさせられていた。


 男相手にまさか!と自分を疑ったが、紛れもなくオレは、朔に惚れてしまっていた。


 自分の気持ちを自覚したけれど、悲しいかな、今の立場は奴隷、もしくは飼い犬とご主人様。


 オレの想いは朔に届く事はない。
 届くわけがない・・・・・・。


 毎晩こうやって、ただ気まぐれに抱かれるだけだ。
 虚しさに泣きそうになるのを、胸の奥にグッと押し込んで、オレは素っ気ない態度で言い放った。


「ッ・・・いいから、早く済ませろよ」


 軽いキスの合間に、朔はフッと微笑する。


 いつも通り、どこか冷めた眼差しで、
 ただ欲望を満たすように激しく、深く口付けて、オレに厚い胸を押し付け、ベッドに沈めた。


 この寮では冷暖房、浴室完備。更に勉学優先で両隣の部屋への騒音対策の為、防音設備だけは完璧だ。


 だから、朔の夜の奉仕の準備をする為、オレが念入りにシャワーを使っていても誰も気づくことはない。
今だって、その準備を終えたばかりだった。

 
 湯上りの髪がシーツを濡らす。


「さぁ、今日はどんな楽しみ方をしようか?」


 フッと不適な笑みを溢しながら、朔はオレの寝巻きのボタンを慣れた手付きで外していく。


 朔の感情のない笑みに、ゾクリと背筋が凍りつく。


 えも知れぬ冷や汗が、ゴクリと生唾を飲み込む喉元を滴り落ちた。


 襟元から順に、露になる肌の感触を唇で味わいながら楽しみ、時折いやらしく掌でまさぐられる。


 胸の突起に指が触れると、少なからずオレの身体はピクンと跳ねた。


 こんな、気持ちのないセックスに反応したくなんかないのにっ・・・・・・!


 胸が痛い!引きちぎられそうだ!



「お前、反応薄すぎ。もう少し楽しめねぇのかよ?」


 朔のため息交じりの言葉に、フイと顔を横に背けた。


「チッ、可愛くねぇな。まぁいい。今夜は焦らさないでたっぷり可愛がってやるよ。お前のいいところは知り尽くしてるからな」


 そう言って、ボタンが外されて露になった胸の突起を、指で弾いたり押したりしながら、クリクリと弄ぶ。


 だんだんと硬く立ち上がってくる乳首を、朔は口に含んでチュク、としゃぶると、舌先で押しつぶすように舐めねぶってくる。


「っ・・・ッ・・・・」


 胸の突起を舌で蹂躙されて、むず痒い刺激に、腰の辺りがブルリとと震えた。


 朔の言うとおり、オレの感じるところは全てお見通しらしい。


 クルクルと円を描くように舌先を動かされると、オレの身体はオレの意思に反してあさましく反応を示す。


「・・・・っ・・・・・っ」


 声を出したくなくて、オレは唇を噛み締めて必死に堪えた。


 だけど、唾液が滑りを良くしているせいか、スルスルと舌先で撫でられると、身体がムズムズと粟立ってしまう。


 硬くなった乳首を、舌で引っ掻くように弾かれると、勝手に吐息が口から漏れる。


「んふぁっ・・・ふっ・・・・・ッ」


 僅かな声も聞き逃さず、朔は嘲笑う様にフッと笑みを溢した。


「そんな熱っぽい声出して、そんなに感じるのか?ホラ見ろよ?こんなに硬く尖ってる。簡単に爪に引っかかるぜ?」


「ひぁッん!あっ・・・・ぁ・・・やっ・・・・・っ」


 自分の辱められて、敏感になっている場所なんて情けなくて恥ずかしくて、見れるわけない。


 オレはギュッと固く目を瞑って反抗した。


「イヤらしい奴隷だ。なら、ココはどうだ?もっと啼きたくなるんじゃないのか?」


 含んだようにククッと笑いながら、朔はオレの下半身に手を伸ばして、ジワジワと熱を持ち始めた欲望を握り込んできた。


 反抗したところで、朔の嗜虐心を煽るだけだってのに……。


「ひっ・・・・んッ」


 思わず声が出てしまう。触られた瞬間、ズクンッとソコが更に熱を帯びて膨張するのが分かった。


 ねっとりとイヤらしい手付きで指を絡められて、オレはブルッと身を震わせた。


 同時に、片方の乳首を指で摘み、指の腹で揉みしだかれ、もう一方を舌で舐め回される。


 ピチャピチャとイヤらしい水音がする度に、ビクビクと身体が反応する。


 だけど、それ以上に下半身に集中する熱の方がオレをどこまでも追い詰めて翻弄する。


 だんだんと硬くなって、先端からトロリと先走りが零れた。


 それがまた潤滑剤となって、グチュグチュともっと淫猥な水音を立てた。



「ククッ・・・もうこんなにグショグショにして。我慢の効かない奴隷だなぁ。躾がたりない奴隷には、お仕置きだよな」


 笑いを含んだ声でそう言って、刺激を促すように、握りこんだオレの欲望を上下に扱いてくる。


「いゃぁっ・・・・・んッ」


 ビクビクッと身体が大きく波打つ。


「やぁっ・・・・あっ・・はぁぁッ・・・・ふっ、ぅっ・・・・・・アァァッ」


 止めどなく濡れた声が口から漏れる。


「いいぜ。その表情そそる。なぁ、そろそろオレの"コレ"も光流のこっちの穴で気持ちよくしてくれよな?」


 そう言うと、朔はサッサと手際よくオレのズボンと下着を剥ぎ取り、後ろの狭間に指を潜り込ませ、小さな蕾を見つけると、ズリスリとソコを刺激するように指で擦りつけ、ツプリと指を突き入れてくる。


「はぅっ・・くっ!・・・痛ぅッ・・・!」


「何だ、まだ痛いのか?毎日弄ってやってんだから、そろそろ慣れたらどうだ?・・・・まぁいい。オレが気持ちよくなるまでは我慢しろよ?ああ・・ほら、一本は軽く呑み込んじまった。分かるか?イヤらしく吸い付いてくる。」


 卑猥なセリフを吐きながら、グチュグチュと指を上下左右に動かされると、異物感にヒクヒクと秘部が締まる。


「オイオイ。食い千切られそうなくらい吸い付いてくるな。あんま締め付けるなよ。こんなんじゃ俺のは喰わえられないぜ?」


 そう言いながら、押し開くように二本目の指を潜り込ませてくる。


「まだ硬いな。仕方ねぇなぁ」


 面倒くさそうにため息を吐きながらそう言って、中をほぐすようにグリグリとかき回してから指を引き抜き、指の代わりだと言いながら、朔は自分の舌でその部分をペチャピチャと舐め始めたのだ。生暖かいヌルリとしたモノがソコに押入ってくる感触に身体がゾワリと震えた。


「ひゃっ?!やッ・・・やぁっ!」


 この感覚は知ってる。
 

指よりも滑らかな、しかしほど良い硬度を持った感触が、ヌグヌグと入り込んでくる。
 

そしてソレは入り口付近でグチグチと蠢いた。その感覚に、身体中の力が抜けていくように、ガクガクと痙攣しだした。


「アッ・・くっ!・・・・やっ・・・朔ッ!やめっ・・・・・もっ、ソレやだぁっ・・てっ・・・・!」


 舌を抜いて欲しくて、震える声で懇願するが、朔はやめてくれないどころか、更に奥の方までねじ込んでくる。



「あぁっ!・・・ふぅぅっ・・・・ンッ、ンンッ!・・・・イ・・・ヤ・・ぁっ」


 本気で泣きそうになったオレの声に、朔が行為を一時中断する。
 後ろの粘膜を散々舐めまわした濡れた舌で、ピチャリと自分の唇を舐め、唾液を嚥下するように、ゴクッと喉を鳴らした。


「イヤじゃなくて、もっと・・・だろ?お前のココ、いい具合にヒクヒクしてるぜ?・・・・・ったく卑しい奴隷だなぁ。そんなにコレが欲しいのか?慌てなくても今喰わせて、やるよっ」


「やっ!ちがっ・・・・あぅっ!・・・ハッ!・・・・ハアッ・・んくっ・・・」


 抵抗する間もなく一気に熱くて太い塊を埋め込まれて、オレは呼吸も上手く出来ず、詰まる息を必死に飲み込んでは短く吐くという行為を繰り返した。


 内部でドクドクと脈打ちながら重度を増す朔の欲望が、蕾の中いっぱいに密着している。
 隙間も出来ないくらいにギッチリと埋まっていてかなりキツイ。
 ヒクヒクとソコが小刻みに痙攣するたびに、朔の欲望はさらに大きさを増し、十分に濡れているはずの粘膜を引き攣らせた。


「くっ・・・んぅっ・・・」


 内部が引き攣られる痛みに、オレの口から苦痛の声が漏れた。


「苦しいか?ッ・・・・まだ、ちょっとキツイな。まぁでも、直ぐに良くなるから心配すんな。ホラ、動くぞ?」


 言葉通りに腰を押し進められる。
 グッと強く一突きされて、身体が大きく反り返った。


「ヒァッ・・・・・・!」


 突かれた振動が下腹のほうにまで響いたように、一瞬ツキンと痛みを感じた。
 その勢いのまま、朔は俺の蕾の中に差し込んだ欲望の塊を抜き差しし始めた。


「ひぁっ・・・ぁんっ・・あっ、あっ・・・・ゃっ!ぁっ・・・ぁっ・・」


「いい声だ・・・・。ハァ・・・、もっと可愛く鳴けるだろう?ホラ、ここ。イイだろ?」


「あぁっ!・・・や・・ああぁっ」


 オレの性感帯を的確に探り当て、ソコを集中的に責められて、俺の口から嬌声が上がった。


 容赦なく突き立てられ、朔の熱くたぎった欲望を抜き差しされる度に、クチュ、チュッ、ジュプッと、イヤらしく卑猥な音が鳴り響く。


 朔の欲望がオレの感じるところを擦るたびに、快感が身体中に駆け巡った。
 息が乱れ、うねるような快楽に口が開きっぱなしになる。
 まるで喉がカラカラに渇いた犬のように、ハァハァとだらしなく出した舌から、滴り落ちる唾液が顎を伝って滴り落ちる。


 激しく腰を動かされる度に、ヌチュクチュと精液の擦れる音が鳴り響いて、ゾクゾクと身体が打ち震えた。
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