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10 体験入部
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休み時間、アルスは教員室に呼び出されていた。
「部活動?」
「そうですよ。この学院の生徒は、基本的に何らかの部活に入らないといけない決まりなんです。だからアルスくんも、早く自分に合った部活を決めてくださいね!」
メリア先生にそう言われ、すこし悩むアルス。
「自分に合った部活か……」
そもそもこの学院に、どんな部活があるかも知らないアルスだった。
◇◇◇
「委員長、少しいいか? 話があるんだが」
教室に戻ったアルスは、級友の女子たちと談笑しているノエルに徐に声をかけた。
友達との談笑を邪魔された級友たちは、アルスに対して冷たい視線を投げかけたが、彼は構わずノエルの元へ近づいてきた。
「な、何? アルスくん。君から話しかけてくるなんて珍しいじゃない」
ノエルは少し驚いたように言葉を返す。
「ああ、実は部活に関しての事なのだが、何か良い部活が無いかと思ってな」
「そうか、アルスくんはまだ部活に入ってなかったのね。じゃあ放課後、私が案内してあげる」
「いいのか? 時間を取らせてしまうかもしれないが……」
「別に構わないわ、これも委員長としての仕事よ」
「ありがとう、感謝する」
そう、部活を案内するだけ。あくまでも委員長としての仕事。
別に、あわよくば自分の入っている部活に勧誘しようとか、同じ部活ならもっと仲良くなり、彼の事をより知ることができるとか、そう言ったことは全然考えていない。そう自分に言い聞かせるノエルだった。
そんな二人のやり取りを見た級友たちは、ノエルの内心などまるで知らず、めんどくさい奴に絡まれて委員長も大変よね、と同情のまなざしを向けていた。
◇◇◇
「で、ここが悪魔召喚部で、向こうが略唱部。あとあそこが魔導書解読部で、あの突き当りは、正式には部活じゃないけど聖遺物同好会。これで文化系は全部かしら」
「なるほど……どれも興味深い部活ばかりだな」
「別にすぐに決めなくてもいいわ。でもあえて言うなら、魔導研究部がお薦めね。実は私も部員なんだけど、結構楽しいわよ?」
これは勧誘では決してない、あくまでもアルスの自主性に任せて勧めているだけだ。
ノエルは、鞄からオークの人形を取り出してアルスに見せた。
「その人形は、昨日の美術の時間に作っていたやつか」
「そうよ、今度これを素体にしてゴーレムを作ってみようと思ってるの」
「もしかして、魔導研究部とは、ゴーレムを作る部なのか?」
「別にゴーレムだけを作ってるわけじゃないけどね。他にもいろいろとやってるわ」
「魔導研究部か、それも中々面白そうだな、一度体験入部してみたいが、すでにこんな時間か」
二人が窓の外を見ると、すでに夕日で空が赤く染まっていた。
「そ、そうね、今日は時間がないわよね。うん」
ノエルは残念そうにそう言った。
「今日は助かった。ありがとう委員長」
「べ、別にいいのよ。これも委員長の務めだし……あと、あ、あの、昨日はありがとう……助けてくれて」
「クラスメイトを助けるのは当然の事だ。気にするな」
いつも通り淡々と返事を返すアルス。
「それと、美術の時、アドバイスしてくれたでしょう? それもありがとう……」
「別に大したことじゃない、では、俺は先に帰るぞ。またな」
そう言ってアルスは、廊下を一人歩いて行った。
ノエルはその姿を見送りながら、オーク人形をぎゅっと抱き、魔導研究部を選んでくれたらいいなと密かに願っていた。
◇◇◇
翌日の放課後、魔導研究部の部室に訪れたアルスは、興味深そうに室内のガラスケースに入れられたゴーレムの数々を覗き込んでいた。
手のひらに乗るサイズの人型や獣型、蜘蛛型など、多種多様なミニゴーレムが非可動状態で並び、さながら玩具の展示会の様だった。
「これほど小型のゴーレムを作れるとは、これだけ小さいと魔法陣回路の干渉が起こってもおかしくないはずだ」
「うちの部長が魔法陣の小型化に成功したのよ」
「ほう、その部長にはぜひ会ってみたいものだな、そういえば他の部員の姿が見えないようだが?」
「多分皆いつもの場所に行ってるかもしれないわね。もうすぐこっちに戻ってくる頃だと思うわ」
アルスとノエルがそんな雑談をしていると、廊下から複数の足音が聞こえ、ほどなくして部室のドアが開かれた。
「おーい、ノエルくん、今帰ったぞー!」
最初に入ってきたのは大きな木箱を抱えた痩せた男子生徒。
彼は荷物を床に降ろすと、腰を叩きながら背伸びをする。
「あ、おかえりなさい部長。今日は凄い荷物ですね」
「ああ、何でも戦争が終わって在庫が余りまくってるからって、半額で売ってくれてね。だからついつい買いすぎちゃったよ、ははは」
「ひぃー、ひぃー、や、やっと、ついた……って部長どいてくださいよ、邪魔ですって!」
そう言って部室に入ってきたのは、イケメン長身のブロンド男子。同じく大きな木箱を抱えていた。
「ちょっとぉ、邪魔! 部長とジョンくん! 邪魔!」
イケメンの後にさらに続くように入ってきたのは、制服の上に白衣を羽織り、赤い眼鏡をかけた女子生徒。彼女もやはり同じように大きな木箱を抱えていた。
「あ、ジョン先輩にミトナも、おかえりなさい」
「ただいまノエルくん。ってそこの男子は誰なんだ!?」
「ただいまーノエル。ああ、その子がもしかして例の新入部員? よろしくー」
二人は木箱を床に降ろすと、アルスを見て各々の反応を示した。
「ノエルくんから話は聞いているよ。なんでもうちの部に入部したいって言うじゃないか、歓迎するよ、ようこそ魔導研究部へ! 僕が部長のアルベール・モノストーン、3年だよ」
痩せ男子ことアルベール部長は、そう言ってアルスに握手を求めてきた。
「いや、まだ入部すると決めたわけじゃないのだが、今日は体験入部だ」
握手を交わしつつ訂正するアルス。
「な、それは本当かね!? ま、まあいい、体験入部でうちの良さを知ってもらえれば、きっと即魔導研究部に入りたくなるだろう」
「僕はジョン・マクス、3年生だ」
「私はミトナ・ベルノイ、2年生よ」
「ああ、俺はアルス・マグナ、2年生だ。よろしく頼む」
各々簡単な自己紹介が終わり、アルベール部長が部の説明を始めることとなった。
「魔導研究部というのは、霊子波動収束回路、つまり魔法陣を用いた魔導器の開発や研究を行う部だね。完成品は学院の購買部に卸したり、他所に売ったりして部費に当てたりもしてるんだ」
「なるほど、それは興味深いな……で? その木箱の中身はなんなんだ?」
「これかい? これはね、ミスリルだよ」
アルベール部長はそう言って木箱を開けると、中にはぎっしりと灰輝色の板地金が詰まっていた。
「いくらミスリルが軽量って言っても、これだけあると筋力強化を使っても結構持ち運びがきつかったよ。ははは」
「もしかして、ミスリルで魔法陣回路を生成するのか? もっと安価な材料が他にもあるだろう?」
「金や銀じゃ魔力伝導率に限界があるからね。それに回路の最小化に伴う霊子トンネル効果による魔力の誤入力を最小限に抑えるには、現状ではミスリルが最適なのさ」
「なるほど、一理あるな……」
「本当は魔力抵抗値が0の常温超魔導物質が良いんだけどね。さすがに手に入らないよ。ははは」
「そうだな、原料となるオレイカルコス鉱石自体も滅多に産出されない上に、触媒となる賢者の石もとてつもなく希少だからな。しかし最近ではゲマトリア演算による代替触媒の開発も進んでいるというぞ?」
「ほ、本当かねそれは!? は、初耳だぞ!」
段々と白熱するアルスとアルベール部長の議論。
それを見ているジョン先輩とミトナは、唖然とした表情だった。
「す、すごい、あの部長とまともに議論しているぞ……」
「あ、あの子、何者なの……」
ノエルは、そんなアルスがいつもより楽しそうに見え、とても活き活きしているようで、少し安心した。
そして考える。
昨日の戦闘で垣間見せた顔と今の顔、どちらが本当の彼なのだろうかと。
「部活動?」
「そうですよ。この学院の生徒は、基本的に何らかの部活に入らないといけない決まりなんです。だからアルスくんも、早く自分に合った部活を決めてくださいね!」
メリア先生にそう言われ、すこし悩むアルス。
「自分に合った部活か……」
そもそもこの学院に、どんな部活があるかも知らないアルスだった。
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「委員長、少しいいか? 話があるんだが」
教室に戻ったアルスは、級友の女子たちと談笑しているノエルに徐に声をかけた。
友達との談笑を邪魔された級友たちは、アルスに対して冷たい視線を投げかけたが、彼は構わずノエルの元へ近づいてきた。
「な、何? アルスくん。君から話しかけてくるなんて珍しいじゃない」
ノエルは少し驚いたように言葉を返す。
「ああ、実は部活に関しての事なのだが、何か良い部活が無いかと思ってな」
「そうか、アルスくんはまだ部活に入ってなかったのね。じゃあ放課後、私が案内してあげる」
「いいのか? 時間を取らせてしまうかもしれないが……」
「別に構わないわ、これも委員長としての仕事よ」
「ありがとう、感謝する」
そう、部活を案内するだけ。あくまでも委員長としての仕事。
別に、あわよくば自分の入っている部活に勧誘しようとか、同じ部活ならもっと仲良くなり、彼の事をより知ることができるとか、そう言ったことは全然考えていない。そう自分に言い聞かせるノエルだった。
そんな二人のやり取りを見た級友たちは、ノエルの内心などまるで知らず、めんどくさい奴に絡まれて委員長も大変よね、と同情のまなざしを向けていた。
◇◇◇
「で、ここが悪魔召喚部で、向こうが略唱部。あとあそこが魔導書解読部で、あの突き当りは、正式には部活じゃないけど聖遺物同好会。これで文化系は全部かしら」
「なるほど……どれも興味深い部活ばかりだな」
「別にすぐに決めなくてもいいわ。でもあえて言うなら、魔導研究部がお薦めね。実は私も部員なんだけど、結構楽しいわよ?」
これは勧誘では決してない、あくまでもアルスの自主性に任せて勧めているだけだ。
ノエルは、鞄からオークの人形を取り出してアルスに見せた。
「その人形は、昨日の美術の時間に作っていたやつか」
「そうよ、今度これを素体にしてゴーレムを作ってみようと思ってるの」
「もしかして、魔導研究部とは、ゴーレムを作る部なのか?」
「別にゴーレムだけを作ってるわけじゃないけどね。他にもいろいろとやってるわ」
「魔導研究部か、それも中々面白そうだな、一度体験入部してみたいが、すでにこんな時間か」
二人が窓の外を見ると、すでに夕日で空が赤く染まっていた。
「そ、そうね、今日は時間がないわよね。うん」
ノエルは残念そうにそう言った。
「今日は助かった。ありがとう委員長」
「べ、別にいいのよ。これも委員長の務めだし……あと、あ、あの、昨日はありがとう……助けてくれて」
「クラスメイトを助けるのは当然の事だ。気にするな」
いつも通り淡々と返事を返すアルス。
「それと、美術の時、アドバイスしてくれたでしょう? それもありがとう……」
「別に大したことじゃない、では、俺は先に帰るぞ。またな」
そう言ってアルスは、廊下を一人歩いて行った。
ノエルはその姿を見送りながら、オーク人形をぎゅっと抱き、魔導研究部を選んでくれたらいいなと密かに願っていた。
◇◇◇
翌日の放課後、魔導研究部の部室に訪れたアルスは、興味深そうに室内のガラスケースに入れられたゴーレムの数々を覗き込んでいた。
手のひらに乗るサイズの人型や獣型、蜘蛛型など、多種多様なミニゴーレムが非可動状態で並び、さながら玩具の展示会の様だった。
「これほど小型のゴーレムを作れるとは、これだけ小さいと魔法陣回路の干渉が起こってもおかしくないはずだ」
「うちの部長が魔法陣の小型化に成功したのよ」
「ほう、その部長にはぜひ会ってみたいものだな、そういえば他の部員の姿が見えないようだが?」
「多分皆いつもの場所に行ってるかもしれないわね。もうすぐこっちに戻ってくる頃だと思うわ」
アルスとノエルがそんな雑談をしていると、廊下から複数の足音が聞こえ、ほどなくして部室のドアが開かれた。
「おーい、ノエルくん、今帰ったぞー!」
最初に入ってきたのは大きな木箱を抱えた痩せた男子生徒。
彼は荷物を床に降ろすと、腰を叩きながら背伸びをする。
「あ、おかえりなさい部長。今日は凄い荷物ですね」
「ああ、何でも戦争が終わって在庫が余りまくってるからって、半額で売ってくれてね。だからついつい買いすぎちゃったよ、ははは」
「ひぃー、ひぃー、や、やっと、ついた……って部長どいてくださいよ、邪魔ですって!」
そう言って部室に入ってきたのは、イケメン長身のブロンド男子。同じく大きな木箱を抱えていた。
「ちょっとぉ、邪魔! 部長とジョンくん! 邪魔!」
イケメンの後にさらに続くように入ってきたのは、制服の上に白衣を羽織り、赤い眼鏡をかけた女子生徒。彼女もやはり同じように大きな木箱を抱えていた。
「あ、ジョン先輩にミトナも、おかえりなさい」
「ただいまノエルくん。ってそこの男子は誰なんだ!?」
「ただいまーノエル。ああ、その子がもしかして例の新入部員? よろしくー」
二人は木箱を床に降ろすと、アルスを見て各々の反応を示した。
「ノエルくんから話は聞いているよ。なんでもうちの部に入部したいって言うじゃないか、歓迎するよ、ようこそ魔導研究部へ! 僕が部長のアルベール・モノストーン、3年だよ」
痩せ男子ことアルベール部長は、そう言ってアルスに握手を求めてきた。
「いや、まだ入部すると決めたわけじゃないのだが、今日は体験入部だ」
握手を交わしつつ訂正するアルス。
「な、それは本当かね!? ま、まあいい、体験入部でうちの良さを知ってもらえれば、きっと即魔導研究部に入りたくなるだろう」
「僕はジョン・マクス、3年生だ」
「私はミトナ・ベルノイ、2年生よ」
「ああ、俺はアルス・マグナ、2年生だ。よろしく頼む」
各々簡単な自己紹介が終わり、アルベール部長が部の説明を始めることとなった。
「魔導研究部というのは、霊子波動収束回路、つまり魔法陣を用いた魔導器の開発や研究を行う部だね。完成品は学院の購買部に卸したり、他所に売ったりして部費に当てたりもしてるんだ」
「なるほど、それは興味深いな……で? その木箱の中身はなんなんだ?」
「これかい? これはね、ミスリルだよ」
アルベール部長はそう言って木箱を開けると、中にはぎっしりと灰輝色の板地金が詰まっていた。
「いくらミスリルが軽量って言っても、これだけあると筋力強化を使っても結構持ち運びがきつかったよ。ははは」
「もしかして、ミスリルで魔法陣回路を生成するのか? もっと安価な材料が他にもあるだろう?」
「金や銀じゃ魔力伝導率に限界があるからね。それに回路の最小化に伴う霊子トンネル効果による魔力の誤入力を最小限に抑えるには、現状ではミスリルが最適なのさ」
「なるほど、一理あるな……」
「本当は魔力抵抗値が0の常温超魔導物質が良いんだけどね。さすがに手に入らないよ。ははは」
「そうだな、原料となるオレイカルコス鉱石自体も滅多に産出されない上に、触媒となる賢者の石もとてつもなく希少だからな。しかし最近ではゲマトリア演算による代替触媒の開発も進んでいるというぞ?」
「ほ、本当かねそれは!? は、初耳だぞ!」
段々と白熱するアルスとアルベール部長の議論。
それを見ているジョン先輩とミトナは、唖然とした表情だった。
「す、すごい、あの部長とまともに議論しているぞ……」
「あ、あの子、何者なの……」
ノエルは、そんなアルスがいつもより楽しそうに見え、とても活き活きしているようで、少し安心した。
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