魔法使い屋

夏目ゆうじん✌︎('ω')✌︎

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魔法使い屋

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なんとも言えない雰囲気になった空気をマルテが破った。

マル「それで、めずらしいびょうきってなーに?」
ユリ「えっ、それはね」
コト「〈エンド・ライク・ローズ終わりは薔薇のように〉と言います。
少し特殊のようで、別に寿命は減ったりしないのに無くなる時に薔薇が身体を覆い隠し最後には薔薇だけが残っているそうなんです。
でも、寿命まで生きることができるそうなんですけど、魔力は扱いづらくなって体が病弱になってしまうみたいで、魔力の流れを良くするための薬を貰っていました。
その薬の薬草が特殊なので高いんですけど、寝たきりの生活になると色々不便で苦しかったので飲んではいたんですけど…」

そうコトラは説明していく。
確かに病と言っていいのか、死ぬことはないが苦しい病ということで珍しく、死んだ後に出る薔薇は高値で取引されるくらいにはある意味金になる病とも言える。
アイルシアは、その薔薇を見たこともあったししら出たこともあったので病のことは誰よりも詳しい自信があった。

アイ「なるほど、確かにここなら治すことは難しくないかもな…」
ユリ「本当?!なら治して!」
ロー「しかし、怪しい薬を飲んでいたとしたら普通より予想出来ない自体になるかも知れませんよ?」
ユリ「そ、それは…」

そう、普通に専門の薬を飲んでいたのだったら今までの事例を見て対処しようもあるというもんだが未知の薬を飲んでいたら今までと違う何かが起こっているという可能性は低くない。

ユリ「どうすればいいの?」
アイ「ふむ…」
コト「それに、今回の報酬はどのくらい払えばいいのかわからないですし…」

普通に治すだけならば報酬はあまり取らなくてもよかったのだ。
死んだ後の薔薇をもらうことにしてもよかったんだがそうもいかなくなってしまったので報酬はもっともらうことになる。

ケン「まずは、その怪しい薬を見てみればいいんじゃないか?
その薬はコトラの病をどうこうするために作ったと決まったわけじゃなくて、単に素人が金を稼ぐために適当に作ったかもしれねーわけだしよ」
マル「ケント、あたまいいー」
ケン「だろー」

ケントはマルテの言葉にふんぞりかえる。

ロー「まぁ、こうしていてもどうにもなりませんし…
対価は解決した後に決めてしまうのはいかがですか?」
ユリ「えっ!そんなことしたら、何でもかんでも持って行かれてっしまうじゃない!」
アイ「もちろん、ある程度の範囲は決められそうだしその中から決めてもらう」
コト「範囲ですか…」

アイ「今回の対価はまず必ず薔薇は私たちがもらう。
そして、今回依頼の中で出てきた魔法に関するものもらい受ける」
マル「魔法にかんするものはね、薬とかのことだよぉ」
アイ「病に関してはそれで治すが、それが難しくなるたびに対価を増やすようにいうのでその時に払うのならば進めていくという感じだ」

ユリ「そう…
なら対価はどちらが払うの?」
アイ「そちらが決めればいい。
薔薇はもらうのだから、コトラは必ず払うことになる。
そして、薬の確認までは前提の対価でいいがそこからは追加が必要になるかも知れないので、そこも考えたまえよ」

そうして、二人が黙ったと思ったらユリアが手を上げて答えた。

ユリ「最初に発生する対価を聞いてから決めるわ。
そして、この願いを依頼する!」

そうして、この願いを叶えるために動くことになった。
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