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魔法使い屋
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そうして、新しい依頼人と思われる男の子となぜかこの店の店員でもなんでもないケントも座って話をすることになった。
ケン「じゃあ、どこまで話が進んだのか聞いてもいいか?」
アイ「どこまでも何も話は進んではいない…」
ケン「はぁ?」
ケントがどういうことなんだとローリアに目を向けると
ロー「すみません、報酬の話で少し揉めてしまって…」
ケン「なるほど、なら依頼内容を聞いてから報酬の話も決めて、どうするか最終的に決めればいい」
ユリ「そうですね、私もそれでいいです」
ユリアは先程とは違って今度は大人しく返事をした。どうしたのかと、アイルシアが観察するとユリアが新しい依頼人の男の子をじっと見ていたのだ。
アイ「ユリア、君はいたいけな男の子をどんな目で見ているんだ…」
アイルシアは少し引いたような目をユリアに向けて、男の子を庇おうとする。
ユリ「違うわよ!その子は、私の依頼と関係ある弟のコトラよ!」
そうユリアが言った瞬間室内が静かになった。
コト「すみません、言い出すタイミングがなくて…
初めまして、ユリア姉さんの弟のコトラです。よろしくお願いします。」
コトラが自己紹介をすると、それぞれアイルシア、ローリア、マルテの順に自己紹介を始めた。
ケン「そして、俺がシアの親友以上恋人未満のケントだ!よろしく!」
アイ「こいつの話は聞き流して構わない。ここの手伝いをたまにしてくれるやつと思ってくれ」
ユリアとコトラは頷いた。
ケン「つれないな、シアは…」
ケントは依頼人の前だというのにアイルシアに熱い目線を向ける。
その目線を無視して、ローリアが話を進める。
ロー「それで、弟さんに関係あるという依頼とはなんでしょうか?」
コト「えっと…」
ユリ「その話は、姉である私からさせてください。
今回は弟の病気を治して欲しいというものなですが、少し困っているというかおかしな点があるのでそのことについて調べてほしいということもあるんです」
依頼の話が始まるとケントも真剣な表情になった。
ロー「病気を治して欲しいというのはわかるのですか、おかしのこととは?」
コト「実は、僕の病気は少し珍しいものらしくて、薬も特殊なものを飲んでいるんですが最近その薬の効き目があまり良くないんです」
ユリ「だから、薬をもらいに行っている両親を問い詰めたら薬の料金が高くて、安いところから買っていると言ったんです。
でも、弟の様子がおかしいし薬の効き目もないから騙されているんじゃないかってなって、その薬を売ってもらったという人に会いに行ったらその人がいなかったんです」
そう、ユリアは悲しそうに説明した。
ケン「なるほどな、だからその怪しい人からもらったものをもう飲んでしまっている弟さんに何が起こるかわからないから急いで病気を治した方がいいのではとなって、ここに希望を見て来たってわけか」
ケントがいうと、二人とも頷く。
あやしい薬売りとは、なんともめんどくさくも面白い依頼が来たとアイルシアは内心ほくそえんだ。
ケン「じゃあ、どこまで話が進んだのか聞いてもいいか?」
アイ「どこまでも何も話は進んではいない…」
ケン「はぁ?」
ケントがどういうことなんだとローリアに目を向けると
ロー「すみません、報酬の話で少し揉めてしまって…」
ケン「なるほど、なら依頼内容を聞いてから報酬の話も決めて、どうするか最終的に決めればいい」
ユリ「そうですね、私もそれでいいです」
ユリアは先程とは違って今度は大人しく返事をした。どうしたのかと、アイルシアが観察するとユリアが新しい依頼人の男の子をじっと見ていたのだ。
アイ「ユリア、君はいたいけな男の子をどんな目で見ているんだ…」
アイルシアは少し引いたような目をユリアに向けて、男の子を庇おうとする。
ユリ「違うわよ!その子は、私の依頼と関係ある弟のコトラよ!」
そうユリアが言った瞬間室内が静かになった。
コト「すみません、言い出すタイミングがなくて…
初めまして、ユリア姉さんの弟のコトラです。よろしくお願いします。」
コトラが自己紹介をすると、それぞれアイルシア、ローリア、マルテの順に自己紹介を始めた。
ケン「そして、俺がシアの親友以上恋人未満のケントだ!よろしく!」
アイ「こいつの話は聞き流して構わない。ここの手伝いをたまにしてくれるやつと思ってくれ」
ユリアとコトラは頷いた。
ケン「つれないな、シアは…」
ケントは依頼人の前だというのにアイルシアに熱い目線を向ける。
その目線を無視して、ローリアが話を進める。
ロー「それで、弟さんに関係あるという依頼とはなんでしょうか?」
コト「えっと…」
ユリ「その話は、姉である私からさせてください。
今回は弟の病気を治して欲しいというものなですが、少し困っているというかおかしな点があるのでそのことについて調べてほしいということもあるんです」
依頼の話が始まるとケントも真剣な表情になった。
ロー「病気を治して欲しいというのはわかるのですか、おかしのこととは?」
コト「実は、僕の病気は少し珍しいものらしくて、薬も特殊なものを飲んでいるんですが最近その薬の効き目があまり良くないんです」
ユリ「だから、薬をもらいに行っている両親を問い詰めたら薬の料金が高くて、安いところから買っていると言ったんです。
でも、弟の様子がおかしいし薬の効き目もないから騙されているんじゃないかってなって、その薬を売ってもらったという人に会いに行ったらその人がいなかったんです」
そう、ユリアは悲しそうに説明した。
ケン「なるほどな、だからその怪しい人からもらったものをもう飲んでしまっている弟さんに何が起こるかわからないから急いで病気を治した方がいいのではとなって、ここに希望を見て来たってわけか」
ケントがいうと、二人とも頷く。
あやしい薬売りとは、なんともめんどくさくも面白い依頼が来たとアイルシアは内心ほくそえんだ。
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