魔法使い屋

夏目ゆうじん✌︎('ω')✌︎

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魔法使い屋

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1、知らない人にもらったものは食べては行けません

 普通の人にはたどり着けないそこはなんでも叶えてくれる【魔法使い屋】。
 そこは、店主と二匹?の使い魔が今日も不思議で面白い依頼を待っていた。

?「あるじ、きょうもひま?」
 この子は使い魔のうち一匹であるマルテ。ドラゴンの子供で、まだ10歳になったばかり。
?「そうだねー」

?「いい加減、依頼があってもいいと思うのですが…」
 そして、この子がもう一匹の使い魔でローリア。ドライアド<バラの妖精>である。
?「そうだねー」

 そして、先ほどから気のない返事をしているのがこの店の店主であるアイルシア・マーティンである。
 彼は、天才的な魔法使いではあるが気だるげで、やる気はあまり感じられない。

マル「あるじ、なんかきいてないよね」
ロー「そうですね、ご主人様はいつものやる気なしモードですね」
アイ「そこの使い魔たち、聞こえてるからねー
         依頼がない時くらいはだらけてもいいと思うじゃん」
ロー「ご主人様、依頼がない時の方が多いのですから、ほとんどサボっていると同じではありませんか」
アイ「聞こえなーい」

ここは例外を除いてある条件の人しか辿り着けないようになっているため依頼人は極端に少ないと言える。

そんな店に久しぶりに依頼人がやってきた。

?「すみませーん」

女の声が入り口にから聞こえてきた。

ロー「はい、いらっしゃいませ」
?「あの、ここって【魔法使い屋】であっていますか?」

女は確かに客であったようだ。見た目は、少し気が強そうに見えるが少し元気がないようだ。依頼したいことと何か関係がありそうだ。

マル「そうだよー」
?「子供?まぁ、そんなことより依頼したいことがあるんですけど」
ロー「ええ、わかっていますよ。こちらで、お話をお聞きします」

そうして、アイルシアがさっきの怠けた感じとは違ってしゃんとして女の人の向かい側に座る。

?「あの、あなたは?」
アイ「まずは、自分の名前を名乗ってくれないかな依頼人になるかもしれないひとくん?」

女の人は少しむかっとしたような表情をしたがしっかりと自分の名を名乗った。

?「私の名前はユリアと言います。こちらも名乗ったんですから、あなた方のことを伺っても?」

アイ「もちろんだとも!私はここの店主で、アイルシア・マーティンと言う。私の隣にいる彼と子供は私の使い魔だ。彼がローリアで、その子供がマルテだ」

ロー・マル 「よろしくおねがいします」

アイ「さて、それじゃあ君の願いをその対価とともに聞かせたまえ!」
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